Sun 160703 慶応義塾高に喝采/合宿1期最終日/閉講式/河口湖駅前でわかさぎフライ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 160703 慶応義塾高に喝采/合宿1期最終日/閉講式/河口湖駅前でわかさぎフライ

 諸君、ワタクシは感激してしまった。高校野球神奈川県大会で、慶応義塾高校が東海大相模にコールド勝ちしたのである。11−2、誰も想像しなかった大差であった。

 東海大相模と言えば、昨年の全国覇者である。超エース級のピッチャーが2人もいて、プロのスカウトも誰を指名したらいいか呻き声を上げるほど、まさに逸材ぞろいだった。

 全国制覇したチームの後輩たちだから、おそらく才能も野球歴も圧倒的なものがあるに違いない。対する慶応義塾高校の選手は、もちろん超文武両道&文武不岐な諸君である。

 大学ラグビーで慶応と言えば「炎のタックル」であって、ここ一番の集中力と、激しいプレースタイルが持ち味。相手の足首に食い込むような低く鋭いタックルは、見ていてマコトに爽快である。

 種目は違っても、慶応高野球部はその弟分である。無名選手か有名選手か分からないが、守備でも打撃でも走塁でも、1つ1つのプレーが激しく熱く躍動し、少ないチャンスを確実にものにした。「集中力がスタンドまで運んだ」という感じの鋭いホームランが何本も飛びだしたのである。

 来年&再来年には、彼らがどんどん慶応大野球部に入部してくる。おそろしや&おそろしや。我が早稲田大学もウカウカ安閑としていられない。東大にはエース宮台クンが君臨し、ケイオーには彼らが続々と進学してくるとすれば、東京6大学リーグでの苦戦が続くのもやむを得ない。
わかさぎ
(河口湖駅前の店で毎年恒例の「わかさぎフライ」を貪る。詳細は今日の記事後半で)

 慶応義塾高校vs東海大相模の試合を、ワタクシは合宿宿舎のテレビでホンのちょっぴりだけ観戦したのである。7月27日、合宿はすでに「第2期」に入って2日目。第1期の生徒たちは、一昨日とっくにオウチに帰っていき、今は全く別の生徒諸君を相手に1期と同じ授業を進めている。

 そこでそろそろ話を7月25日に戻さなければならないが(スミマセン、昨日の続きです)、朝8時45分、いよいよ締めくくりの「修了判定テスト」が始まった。

 いつもの年ならこの時間帯、ほぼ徹夜した生徒たちは目が真っ赤、スタッフは朦朧、一晩つきあった今井君もフーラフラ、いつ意識が消えても不思議はない状況である。

 しかし今年は違う。午前2時から5時まで、たった3時間ではあっても、しっかり睡眠もとった。5時から7時までの2時間、思い切り集中して、まとめの音読もやりきった。修了判定テストに立ち向かう生徒諸君の気力はビシッと充実。これこそまさに求めていたものだったと言っていい。
雨模様
(河口湖は今日も雨だった)

 9時半、採点が始まる。まず満点はとれないように意地悪に作ってあるテストなのだが、おお、それでもキチンと満点が出た。それもこちらのネライ通り、確認テスト14回の合計得点が最上位だった生徒である。満点取得回数もトップだった。

 ネライというのは、「基礎・基礎・基礎を分厚く積み重ねたミルフィーユこそが、実力テストでも満点を導く」という教訓を、クラス全員に伝えることである。「奇跡やミラクルに頼り、地味な努力の継続をオロソカにしてたんじゃ、結果は絶対についてこない♨」であり、「ホラ見ろ」なのである。

 満点取得者は、確認テスト14回で5点しか落としていなかった。合計700問のうち、ケアレスミスも含めて5問しか間違えなかった計算だ。打率は.993。これほど集中してやり遂げた人間は、やっぱり実力テストでも抜群の力を発揮する。

 200点満点には届かなかった生徒の中にも、それとほとんど同等の結果を残した諸君が多かった。過去11年、合計23回に及ぶ今井君の河口湖合宿の中でも、5本の指に入るほど奮闘努力した素晴らしいクラスであった。
クラス閉講式
(クラス閉講式)

 10時半、クラス閉講式。各種表彰の中でも、一番の歓声が上がるのが「伸び率部門」である。第1回の確認テストから最終の確認テストまで、つまり「5日でどれほど向上したか」を率で計算して第1位を表彰する。

 それを聞いて教室内に大歓声が上がるのは、他の部門ではあんまり目立たなかった生徒にいきなりスポットライトが当たるからである。「ということは、1回目の成績が悪ければ悪いほど表彰に近づくんじゃ…」と、歓声とササヤキが上がる。

 だから「伸び率第1位」に指名された生徒は、苦笑し頭を掻きながら表彰状を受け取る。彼にはぜひ一言だけ挨拶してもらわなければならない。しかも諸君、合宿の素晴しいところは、彼もまた悪びれずマコトに嬉しそうに、「努力してホントによかったです♡」と自ら爆笑するのである。

 あとは、大鍋で煮込んだ300名分のカレーをペロリと平らげ、まだカレーの匂いの立ち込める大広間で、意気揚々と全体閉講式を行い、生徒諸君はバスに分乗してオウチを目指す。

 全体閉講式では「講師挨拶」というものもあるが、今井君はこの10年、「ポンッ!!」「タアーッ!!」の絶叫で済ましている。今井君が「ポンッ」と絶叫すると、300名の生徒諸君もそれに続けて「ポンッ」と叫ぶ。今年はちょっとサービスして「ポンッ」の3連発を試みた。
河口湖駅
(河口湖駅、全景)

 13時半、ホテル美富士園前から20台だか30台だか、とにかくたいへんな数のバスが旅立っていく。ここから他の会場に寄って、目的地ごとに生徒を拾っていくのだ。昔なら「サインください」という生徒が殺到してたいへんなことになったが、今は「講師にサインを求める」は禁止になっている。

 さてと、これで第1期は終了。バスを見送って、我々講師は何となく寂しいのである。「飲みに行きましょう!!」という盛り上がりもあるが、何しろ「昨夜は完全に徹夜しました」というセンセも多い。バスを見送って、いきなりバタンQであってもちっとも不思議はない。

 ところで、「バタンQ」ってどうして「バタンQ」なんだろう。「Qの意味する所は?」と思い、早速ググってみた。「バタン」は ① 倒れこむ音 ② 帰宅後ドアがバタンと閉じる音、その2説が有力。Qは「キュー」という擬声語で、タイヤや浮き輪や気球から空気が抜ける音を意味するということらしい。
店内風景
(河口湖駅前、恒例わかさぎの店)

 今井君はは毎年恒例、河口湖駅前の店で「わかさぎフライ」を貪りながら、ちょっとお酒を飲むことにする。店の名前は覚えていないが、河口湖駅を背にして右手、1階は土産物屋で、2階はオバサマ2人で切り盛りしている食堂、そういう店である。

「毎年恒例」、つまり毎年合宿の中日に必ず訪ねて、単品のわかさぎフライを注文する。こう書けば「よっぽど旨いんですね?」と尋ねられる所であるが、正直申し上げて、別にちっとも旨くない。

 しかし恒例とか名物とか言うものは、下手に旨くないのがいいのであって、旨かろうがマズかろうが、「ああ、この味♡この味」と3回か4回、笑顔で頷くことさえできれば、それ以上は何も望まない。

 だからこそ恒例や名物になりうるのであって、呻いたり唸ったりするほど旨いものは、定番にはありえない。講師の授業もそれと同じことで、余りにシャープで「驚異の連続」みたいな強烈な授業は、5年も経過してフッと気がついてみれば、もう跡形もなく消滅しているのが常である。

1E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.5
2E(Cd) Leinsdorf:MAHLER/SYMPHONY No.6
3E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.8 1/2
4E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.8 2/2
5E(Cd) Barbirolli & Berliner:MAHLER/SYMPHONY No.9
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