Mon 160627 河口湖合宿始まる/秋田高が負けちゃった/ノロノロ修行/こなみランチ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 160627 河口湖合宿始まる/秋田高が負けちゃった/ノロノロ修行/こなみランチ

 7月21日、今年もとうとう始まってしまった。「何が?」と尋ねるヒトもいらっしゃるだろうが、恒例の河口湖合宿である。これから10日間、山梨県河口湖畔に缶詰になって、来る日も来る日もナマ授業に明け暮れる。

 授業は10日間で90分×22コマ。いやはや中年オジサマの肉体には、こりゃかなり厳しいものがある。しかも諸君、今年の今井君は特に張り切っている。テキストだけでは時間が余るから、補助の長文読解プリントまで用意して河口湖に向かうのである。

 朝6時起床。渋谷発8時35分のバスに乗る予定だから、これでも結構ギリギリだ。今朝の東京は雨。気温も一気に下がって、天気予報では「最高気温25℃の予想」と言っている。朝6時の段階で、気温21℃。とても合宿に出発する朝とは思えない。
合宿開講式
(河口湖合宿、美富士園会場の全体開講式)

 まさに梅雨の雨である。ベチョベチョ絶え間なく降り注いで、気がつくと土砂降りの雨より濡れている。梅雨明けのニュースは九州 ☞ 近畿 ☞ 東海まで接近したが、東京は梅雨の中期に逆戻りした感じ。北東からのヤマセが吹いて、ちっとも梅雨は終わりそうにない。

 というか、このままずっと梅雨なんじゃないか。京都なら「祇園祭が終われば梅雨明け」「山鉾巡行が終わったら真夏」であって、必ず7月18日ごろ梅雨が明けるが、東京には「ここから真夏」とキチンと区切りをつけるお祭りもない。

 今井君の生まれ故郷・秋田市土崎港は、7月20日から21日にかけて、江戸時代中期から続く「港祭り」がある。毎年20日はまだ梅雨の雨、21日に梅雨明けしていきなりカアーッと真夏の太陽が照りつけた。
河口湖行1
(渋谷から河口湖まで、こんなバスに乗った)

 秋田の夏は短いから、すぐに海水浴に出かける。北に行けば「出戸浜」、南に行けば「下浜」、どちらも遠浅の砂浜で、コドモが波打ち際でパナチャパチャやるにはちょうどいい。

 今井クンちは「出戸浜」派。これでデトハマと読む。男鹿線のディーゼルカーに揺られ、土崎 ☞上飯島 ☞ 追 分☞ 出戸浜、あっという間に海に着いた。近いから、平均して一夏に2回、海水浴に連れていってもらった。コワい顔の割に、なかなか子ボンノーな父親だったようである。

 その秋田でも、高校野球の予選が進行中。我が母校・秋田高校は、1回戦を13—1でコールド勝ち。昨年秋の県大会では優勝したんだし、金沢クンという好投手も存在して、久しぶりの甲子園も夢ではないと、ずいぶん期待したものだった。

 ところが諸君、「2回戦で早くも敗退」のニュースを見てしまった。うーん、もしも甲子園に出たら、コメ100kgとか、ポカリ500本とか、宿舎に差し入れしようと思っていたのに、残念無念の敗戦となった。
河口湖行2
(バス車内。ワタクシは最前列に座った)

 101年前の第1回全国大会準優勝校も、最後に甲子園で勝利してから26年が経過。15秒で終わる短い校歌を、ぜひ来年こそ歌いたいものだ。後輩諸君の健闘を祈る。絶対に甲子園まで観戦に出かけて、熱湯以上に熱い涙を流しながら校歌を熱唱したい。150年も昔に作られた校歌である。

  天上はるかに 太平山の
  姿は気高し 三千余尺
  長江流れて 六十幾里
  海へと馳せゆく 雄物川波

「おお、チャンと記憶してるじゃないか」どころのハナシではない。今井君は記憶力の権化。校歌なら、小・中・高、全部3番までキチンと歌える。早稲田大学の校歌も同様、そこまでなら驚かないが、秋田高校のラグビー応援歌だの野球応援歌だの、記憶はそのレベルまで徹底している。

 さてと、7月21日の今井君は、梅雨のベチョベチョ雨に濡れながら、ようやく渋谷の駅にたどり着いた。タクシーを呼べば良さそうなものだが、こういう雨の1日は、① 電話はつながらない ② アプリで呼んでも見つからない。雨の日には要するに何の役にも立たない。

 千代田線から、明治神宮前で副都心線に乗り換えて渋谷へ。雨の日はサラリーマンの皆さんも、総じてみんな意地悪である。傘を押し付ける、ドアの前からどかない、激しい舌打ちを投げつける、おお、どうやらみんな激しく不幸なのである。
うなぎ
(合宿初日のランチは「こなみ」のウナ重。恒例である)

 雨の日は、電車の遅れも目立ち、道路も渋滞する。渋谷発 ☞ 河口湖ゆきのバスは、途中で高速道を降りて二子玉川の駅に寄る。渋谷から二子玉川までで、すでに40分が経過。二子玉川でたった2人の乗客を乗せ、再び高速道に戻るまでに、またまた40分が経過。いやはや、マコトにご苦労なことである。

 こういうスッタモンダをやっていたせいで、河口湖まで3時間半もかかった。「ワザとやってんですか?」と運転手さんに問いかけたくなるほど、渋滞のない一般道に入っても、延々とノロノロ運転を続けたのである。

 渋谷で8時半にバスに乗り込み、河口湖には12時すぎ。ノロノロ運転の好きな運転手さんで、他のバスにどんどん追い抜かれ、大型トラックには道を譲り、地元のジーチャンの軽トラも絶対に追い抜こうとしない。

 車内アナウンスも異様なほど丁寧。声優さんの声でスピーカーから流れる録音素材と全く同内容のアナウンスを、ナマでもう一度繰り返す。録音素材と違ったのは、「40分ほど遅れてしまいました、マコトに申し訳ございません
という部分だけである。
こなみ
(すっかりお馴染みになった「こなみ」の全景)

 もっともこの日は、電車の方もずいぶん遅れが出たらしい。本来なら中央本線の特急「かいじ」で大月まで行き、大月から富士急に乗り換えて河口湖を目指すのであるが、そのルートで来た先生方は、13時15分からの開講式に「ギリギリで間に合った」という状況であった。

 一方の今井クマ助は、ノロノロ運転大好きな運転手さんに業を煮やしながらも、トラクター並みのスピードに「これも修行じゃ」「忍耐力を磨くのも合宿のうち」とひたすら耐えに耐え、12時15分、懐かしの「ホテル美富士園」に到着した。

 1年ぶり。しかしちっともそんな気はしない。昨日までここにいて、激しい授業を展開していたように感じる。というか、昨年の帰り、河口湖駅前で貪ったワカサギのフライの味が、まだ口の中に残っているほどだ。

 しかしとにかくこうして今年も始まった。部屋に入って荷物を整理する間もなく、昼食に「こなみ」のウナ重を食べに出かけた。初日に味わう「こなみ」のウナ重はこの4年の恒例。一度だけ「こなみ」が満員で別の店に入ったけれども、ボクチンはやっぱりここがいい。

 あのとき満員だったのは、中国サマの団体ツアーがつめかけていたせい。今年もまた座敷のほうは中国サマで超満員だったが、幸いテーブルは空いていた。

 お店の皆様もみんな今井君のことを覚えていてくれて「そろそろ先生がいらっしゃる頃だと、みんなでウワサしてたんですよ」と、暖かく迎えてくれたのである。

1E(Cd) Bobby Coldwell:COME RAIN OR COME SHINE
2E(Cd) The Doobie Brothers:MINUTE BY MINUTE
3E(Cd) Michael Davis:MIDNIGHT CROSSING
4E(Cd) Sheila E. & The E-Train:HEAVEN
5E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE①
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