Fri 160527 釜めしへの妄執 大阪⇔奈良を2周 今井先生ですか5連発 ギョーザ屋の一夜 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 160527 釜めしへの妄執 大阪⇔奈良を2周 今井先生ですか5連発 ギョーザ屋の一夜

 6月17日、大阪のホテルで目覚めたのが午前8時。昨夜は真夜中すぎに京都から大阪に戻って、「すぐに寝よう&すぐに寝よう」と自らに言い聞かせつつ、ついつい午前3時まで起きていた。冷蔵庫からシャンパンを1本取り出しちゃったのが、その失敗のモトだった。

 普通「ホテルの冷蔵庫」と言ふものは一種のワナであって、コンビニなら350円の缶ビールでも、平気で700円請求される。1000円とか1200円とか、法外と思われる請求だってマレではない。

 ましてやこれはシャンパンだ。お店で買えば3000円。ということは、同じ掛け算をやってみるに、請求金額は6000円から10000円。普通ならバカバカしくて、とてもシュポンと開けられるようなシロモノではない。

 しかしそこはそれ、ワタクシはこのホテルグループの「スパイア・ロイヤル・アンバサダー」。「冷蔵庫の中のドリンクは全て無料」、どえりゃー特権の持ち主なんだから、ここはしっかりそのどえりゃー特権を行使して、深夜の大阪で高らかにシュポン!!をやってみた。

 そういう深夜の経緯もあって、翌17日の朝に目が覚めてみると、どえりゃー疲労が残っている。もちろん「身から出たサビ」であって、誰に文句を言うわけにもいかないが。このサビがどえりゃー分厚いサビであって、一歩進むにも肉体が重くて四苦八苦するほどだ。
奈良
(6月17日、奈良の大盛況)

 いろいろ考えたあげく、今井君は「よし、ランチは奈良まで行って釜めしを食って来よう」と、マコトに意外な結論を導いた。「数列の問題を微積分で解こう」「微積分の問題らしいけれども、初等幾何で解いちゃおう」、そういう異次元の発想である。

 疲れたから、はるかかなたの古都でランチ。うーん、確かに非常識だ。普通なら、栄養剤とか睡眠とか、ユンケルとかリポビタンとか「甘いもの」とか、そっちの気楽なほうに逃げる所だが、自らの肉体をムチうつことで疲労と倦怠を脱しようというのである。

 もちろんこの決断には、「一週間前に奈良の釜めしを断念した」という苦い記憶が絡んでいる。奈良・矢田寺のアジサイを眺めに行った後、釜めしを断念した経緯については「Thu 160519 何としても水分補給 愛犬♡雪丸とニャゴロワ 串揚げ屋でゼリーが恋しい」を参照のこと。

 一度でも夢に見た御馳走を断念すれば、その夢はやがて怨念に変じ、①「執念」と言うか、②「迷妄」と言うか、えーい面倒だ、①と②をくっつけて③「妄執」と言うか、要するに「意地でも、雨が降ろうが槍が降ろうが、天地とがひっくり返っても、何が何でも釜めし♡」みたいな、ジュージュー熱く欲望が燃え上がる。
オイルスロープ
(奈良駅近くの「油阪」。それをそのまま英語にしたカフェ「オイルスロープ」。繁盛している様子だった)

 そこで諸君、ワタクシは午前10時にホテルを出発。JR奈良駅の西0.5kmほどのところに佇む人気の釜めし店「志津香」に向かうことにした。その写真はすべて昨日の記事に掲載した。結果として6月17日の今井君は、以下のような相似形の移動を2度繰り返したのである。

① ホテル発10時 →(タクシー)→ なんば →(近鉄)→ 近鉄奈良 →(徒歩)→ JR奈良 →(徒歩)→ 釜めし屋 →(徒歩)→ JR奈良 →(JR大和路快速)→ 大阪駅→(徒歩)→ ホテル着14時

② ホテル発17時 →(タクシー)→ なんば →(近鉄)→ 近鉄奈良 →(徒歩)→ JR奈良 →(徒歩)→ 公開授業 →(徒歩)→ JR奈良 →(JR大和路快速)→ 大阪駅→(徒歩)→ ホテル着22時半

 こりゃなかなかシュールな一日だ。こんなことするぐらいなら、ランチの後も奈良に残って、興福寺なり春日大社なり秋篠寺なり、じっくり奈良を観光して回ればいいじゃないか。

 しかし6月17日の今井君は、どうしてもランチの後で大阪のホテルに戻り、わずか3時間でもいい、惰眠を貪りたかったのだ。深夜のシャンパン♡シュポン!!のツケはマコトに大きかったのである。いわゆる「タダより高い物はない」の見本みたいな結果になってしまった。
東ハスー
(新校舎に移転したばかりのJR奈良駅前校。「東ハスー」、フシギな看板も新鮮だ)

 ま、いいか。18時、ホンの数時間前と同じルートで再び奈良に戻ったワタクシは、すでに完全に気力&体力を取り戻していた。「90分の公開授業ぐらい、ダブルヘッダーでもトリプルヘッダーでもおかまいなし、バンバンこなしてみせましょう♨」、そういう勢いである。

 会場は「ホテル アジール」。ここ3年、夏はこの大広間で公開授業を展開していて、もうすっかりお馴染みである。JR奈良駅前校は、古色蒼然とした昭和なカホリの元校舎から、駅西口のピッカピカなビルに移転したばかり。新校舎から会場まで歩く間に、哀れなクマ助は汗みどろになってしまった。

 もちろん、例え汗みどろでも今井君は常に絶好調だ。昨日の370名ウルトラ大盛況からはうってかわって、約80名の小規模イベントだけれども、開始直後から終了まで一切妥協ナシの大爆笑が連続。遅れてきた「いかにも野球部」な諸君も、あっという間に大爆笑の渦に加わってくれた。

 終了21時。JR奈良駅から「聖徳太子の愛犬♡雪丸の里」☞ 王寺、久宝寺、天王寺を経由、大阪環状線をグルッと半周して、はるばる1時間かけて大阪駅に戻ってきた。
うどん
(さすが大阪、「うどん」の赤ちょうちんが風に揺れる)

 その大阪駅で、驚くべき「今井先生ですか?」の大ラッシュが待ち受けていた。次から次へと「もしかして今井先生ですか?」、その連続は何と5組 ☞ 合計10名に及んだ。

① 大阪駅に到着する前から、今井君の存在に目を付けていた電車の中の陽気な2人組。「先生の授業、ウケてました」「関西大学に通ってます」「写真とサイン、お願いします」

② エスカレーターを上がったところで待っていた男子1名。「昨年ウケてました」「大阪大学で法律を勉強しています」「写真とサイン、お願いします」。さすが、なかなか賢そうな男子であった。

③ その後ろに並んでいた高校生4人組。「いま大阪・京橋校でウケているところです」「めっちゃウケてます」「すげ」「すげ」「ホンマにホンモノ?」「写真とサイン、お願いします」。ホンマに明るい4人組であった。

④ そのまた後ろに並んで順番を待っていたスーツ姿の2人組。「大阪市立大学の4回生です」「今はシューカツ中です」「教育関係の会社を狙っています」「写真とサイン、お願いします」。

⑤ 何と東進のスタッフ。「出張先から帰ってきたところです」「明日は朝イチから会議と研修会です」「これからホテルにこもって仕事です」。普段なら「どうですか、一杯いきませんか?」と誘うところであるが、あんまりお酒に強いヒトではないから、無理は言わないことにした。

 どうだい諸君、こうして大阪駅の今井君は、サインと写真の列がズラリとできるほどの人気ぶりだ。「何だ&何だ?」「誰だ&誰だ?」「めっちゃ人気やな♡」。家路を急ぐ大阪のヒトビトが、背伸びして好奇の目を向ける仕儀と相成った。
テムジン
(梅田グランフフロントのギョーザ屋さんで。博多「テムジン」の出店だが、博多とはチョイと味が違うようである)

 こうして22時45分、今井君はほうほうのていでホテルに戻った。しかしもちろんサッサとベッドに入ったりはしない。ホテル近くのギョーザ屋さんでさらに1時間あまり、今回の関西シリーズの楽しい記憶をを反芻することにした。

 大阪の誇るグランフロント北館は、午前4時まで店を開けている。ただし「午前4時まで」には少々ムリがあるようで、どこの店も従業員が足りない。客が立ち去った後のテーブルは、後片付けもせずに放置。注文したギョーザも、30分経過しなければ運ばれてこない。

 向こうのテーブルでは、40歳代と思われるOLサン2人組が、若干キレはじめていた。「ギョーザ注文したんやけど、いつになったら来るん?」。柳眉を逆立てての質問に、オジサマ従業員が困り果てている。

「もう出来てますから!!」「すぐに持ってきますから!!」と頭を掻いたワリに、見ているとまたそのまま放置。OSAKA OLsの顔つきが強烈な般若っぽく変じていくのを眺めつつ、徒手空拳で空しく走り回っているオジサマ従業員が、何だか可哀そうになってしまうのだった。

1E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/EIN DEUTSCHES REQUIEM 2/2
2E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.1
3E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.2
4E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.3
5E(Cd) Carmina Quartet:HAYDN/THE SEVEN LAST WORDS OF OUR SAVIOUR ON THE CROSS
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