Fri 160520 今井サマのお通り ハンバーグ定食の幸福 大宮の大盛況 恵比寿今井屋 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 160520 今井サマのお通り ハンバーグ定食の幸福 大宮の大盛況 恵比寿今井屋

 こうしてワタクシは、6月10日午後4時にようやくホテルをチェックアウトした(スミマセン、まだ昨日の続きです)。「午後4時にチェックアウト」、こういう驚くべき贅沢が許されるほど、この10年のワタクシは旅をしまくったのである。

 このホテルチェーンでの今井君は、「午前8時チェックイン」も許される。午前8時にチェックインして、翌日の午後4時にチェックアウトOKと言うんだから、1泊分のオカネを払えば、24時間どころか36時間の滞在が可能というわけだ。

 こりゃまさに「破格の扱い」であって、気の弱い今井君はホテルスタッフに「すみませんね♡」「ホントにスミマセンね♡」と、内気な笑いをふりまき続けている。こういう時に「肩で風を切る」というタイプの行動・言動って、何だかカッコ悪いじゃないか。

 しかもチェックインからチェックアウトまで、
「いったいどこのお大尽? 大臣?それともお殿様?」
「どこの国の王侯貴族でいらっしゃるの?」
というたいへんな待遇も待っている。

 タクシーでホテルにたどり着くと、今井君の顔を見るやいなや
「今井サマ、お帰りなさいませ♡」
「今井サマ、お荷物をおもちいたします」
「今井サマ、コンシェルジュデスクにご案内いたします」
まさに今井サマの大洪水。当の今井サマは「あわわわ……」と唸り声をあげるのがやっとである。
ハンバーグ
(羽田空港の最上階で、理想的なハンバーグ定食をいただく)

 ホテルでチェックイン時に「お帰りなさいませ♡」と挨拶するのは、20世紀終盤からの流行であるらしい。「ホテルをご自宅と同じように感じていただきたい」という発想らしいのだが、うーん、どうも面映い。というか、出来ればヤメにしていただきたい。

 だって諸君、別にオウチに帰ってきたわけじゃないのだ。「いらっしゃいませ」「ようこそお越しくださいました」で十分である。「お帰りなさいませ♡」となると、何だか笑顔がネットリ&ネバーッと糸を引く感じ。サービスが濃厚&濃密すぎて、どんな顔をしたらいいのか困惑するばかりである。

 チェックアウト時も同じだ。普通のカウンターではなくて、コンシェルジュデスクのフカフカ♡ソファに腰掛けて精算する。「今井サマ、荷物をおもちいたします」「今井さま、タクシーまでご案内いたします」と、再び今井サマ洪水が続き、最後は「行ってらっしゃいませ♡」と送り出される。

 こういうふうだから、今井サマを乗せたタクシーの運転手さんもすっかり緊張してしまっている。ハンドルを握る手も震えているみたいだし、わざわざ制帽を脱いでから振り返って挨拶する時も、声に緊張感が漲って、顔色だって青ざめている。

 ただでさえ丁寧の2乗・3乗で、幾何級数的に丁寧の度が増していくMKタクシーだ。「申し訳ございません、新人でございます。よろしくお願いいたします」と震えながら挨拶したのはいいが、緊張のあまり道を間違えてしまう。

 高速の入口を間違えて、またまた悲惨なほどの平謝り。空港まで「定額料金」で利用しているのだから、ちょっとぐらい道を間違えたって料金は同じである。何もかも緊張のなせるワザであるが、そのモトを糾せば、ホテルスタッフの「今井サマ洪水」に驚いちゃったせいなのである。
今井屋
(翌6月11日、埼玉県大宮の後の単独祝勝会は、恵比寿のお馴染み「今井屋」で)

 こんなふうにして6月の今井サマは伊丹空港に到着。お馴染みの「理容店そがわ」でスッキリ丸刈り今井サマになっていこうと思ったのだが、残念ながら今日もまた「そがわ」は満員。待ち時間が1時間もあるという。

 これでもう2回連続、「予約がたくさん入っておりまして」と謝られ、大阪での丸刈りを諦めた。マコトに残念である。ワタクシはこの店がたいへん気に入っていて、出来れば1ヶ月に1回の丸刈りのために、ヒコーキ代を払ってでも大阪に来たいぐらいなのだ。

 今井サマは人生経験が長いから、トコヤ歴だって当然きわめて長い。秋田の床屋、千葉県松戸の床屋、埼玉県浦和や春日部の床屋。どこもみんな居心地がよかったけれども、大阪空港「そがわ」に勝る床屋はまだ経験がない。

 その「そがわ」、今日もまたションボリ諦める。ふと「ブログで何回も紹介しちゃったせいで、こんなに人気が出たのかな」と考える。「いやいや、それほどの影響力があるはずはない」「自意識過剰だ」とも思うのだが、4年ほど前にブログで紹介して以来、ぐんぐん満席率が高まっている気がするのだ。
巨大シイタケ
(恵比寿今井屋で、巨大シイタケに一驚を喫する。ウズラのタマゴと比較してくれたまえ)

 伊丹空港のラウンジで2時間ほどゆっくり休み、19時のヒコーキで羽田に向かう。羽田到着、20時半。搭乗時刻に遅れてきたオジサマたちを待って出発したために、羽田到着は20分も遅れた。「遅刻者をそんなに待ってあげなくちゃいけないの?」であるが、まあそれがANAの優しさなら致し方ない。

 到着した羽田で、ふと「腹が減ったな!!」と小さく叫び、叫んだからには何かワシワシやらずにはいられなくなって、空港最上階のハンバーグ屋に入った。ラストオーダー21時。ギリギリで間に合った。

 200gのハンバーグ、ソーセージと温泉タマゴも熱い鉄板に同居し、白いお皿の上ではライスが湯気を立てている。まさに理想的なハンバーグ定食であって、もしこれを貪って「旨い!!」と絶叫しなかったら、それはほとんど神に対する冒涜と言っていい。

 だから店内は見渡す限り、暖かい幸福の渦である。目を閉じて肉を噛みしめる者、ゴハンの湯気を顔にムワムワ浴びて微笑む者、せっかくカップルで来たのに、お互いの会話なんかもうどうでもよくなっちゃっている若い2人。日本中の幸福を残らずここに集めてしまったような、素晴らしい眺めであった。
大宮
(埼玉県大宮の大盛況)

 翌6月11日 ☞ 土曜日は、埼玉県大宮駅前で公開授業。先週に続いて早稲田塾への遠征であって、戦後のドサクサから延々と今に続く大宮駅東口の雑踏を踏み分け&踏み越え、午後5時からの公開授業1時間前に会場にたどり着いた。

 出席者は、早稲田塾生100名超。所沢・川越・川口など、埼玉県内の校舎からも生徒がやってきた。池袋から来た者もいれば、「はるばる神奈川の金沢文庫から」というウルトラ今井ファンもいらっしゃった。

 早稲田塾には長い伝統があって、① 青ペン書きまくり勉強法 ② 国際教養大学との連繋 ③ 英単語道場と音読学習など、ミルフィーユ今井の大喜びしそうな内容もドッサリ。あんまり嬉しかったので、思わず10分も授業を延長、普段は盛り込まない内容までテンコモリになった。

 最後は、おお、嬉しいじゃないか、感激&感動の拍手は強烈な渦となり、300名も400名も目の前にいるんじゃないかと勘違いするほどの激しい拍手が、しばらく鳴り止まなかった。「講師冥利に尽きる」という世界であって、ワイシャツもネクタイも汗まみれで熱弁をふるったかいがあったというものである。
熱燗
(恵比寿今井屋で夏の熱燗を楽しむ)

 お馴染み「単独祝勝会」は、恵比寿の「今井屋総本店」で。この店に通い続けて数百年、貯まったポイントは10000円分。「とりあえず今回、その10000円分を全部使っちゃおう」、そういうコンセプトで、個室でひたすら飲食に励んだ。

 それにしても諸君、21世紀も中盤に入ろうとする今になってもまだ、昭和の喫煙者やヘビースモーカーは残っているのである。お隣の個室から漂ってくるケムケムは、もうタダゴトではない。

 聞き耳を立ててみると、昭和なオジサマ2名とオバサマ2名の同窓会である様子。おやおや今井君と同世代のヒトビトらしくて、かつて自分たちがどれほどオーディオに凝ったか、互いのオーディオがどれほど素晴しかったか、マコトにレトロな語り口で熱く語り合っていらっしゃるのであった。

 うーん、レトロもオーディオも素晴しいが、そろそろその朦々たるヘビーな喫煙を、他者のためにもご自分のためにも、断念すべき時が来ているんじゃかなろうか。そんなにケムくちゃ、人生の楽しさも半減しちゃいますぜ。

1E(Cd) Bruns & Ishay:FAURÉ/COMPLETE WORKS FOR CELLO AND PIANO
2E(Cd) Carmina Quartet:HAYDN/THE SEVEN LAST WORDS OF OUR SAVIOUR ON THE CROSS
3E(Cd) Bruns & Ishay:FAURÉ/COMPLETE WORKS FOR CELLO AND PIANO
4E(Cd) Brian McKnight:BACK AT ONE
5E(Cd) George Duke:COOL
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