Tue 160517 奈良・橿原の大盛況 バスタは蒸し暑い 稲毛海岸も大盛況 熱い祝勝会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 160517 奈良・橿原の大盛況 バスタは蒸し暑い 稲毛海岸も大盛況 熱い祝勝会

 6月9日、奈良県の橿原神宮前で公開授業。午前中から久しぶりのヒコーキで大阪に飛んだ。今井君は贅沢がキライな生き物であるから、最近は羽田空港までバスで移動する。11時、まだオープンしたばかりの「バスタ新宿」からリムジンバスに乗り込んだ。

 うーん、それにしても「バスタ新宿」、改善の余地がアーリ&アリなんじゃあるまいか。海外からのお客様でこんなに大混雑だというのに、
① ゆっくりバスを待つスペースがない
② 梅雨時だというのに、空調がイマイチ。異様に蒸し暑い
この2点は、諸君、みんなでバスタ側に粘り強く訴えかけていこうじゃないか。

 ①については、世界中のバスターミナルに共通の特徴である。「乗客を大切にしない」どころか、乗客サイドとしては「何だか貨物扱いされているような感じ」を拭えない。

 マドリードの「メンデス・アルバロ」なんかでも同じだが、ラウンジどころか十分な数のベンチすら存在しない。デカいスーツケースを持て余しつつ、立ちん坊でバスを待つしかないということになると、「旅=ミジメ」みたいな公式が、意識の底に定着しかねない。
シカ煎餅
(奈良・橿原神宮前のホテルで、ニンゲンが食べるシカの煎餅をいただく。おいしゅーございました)

 特に問題だと思うのは②である。おそらく誰かバスタ新宿のヒトのコンセプトで、「省エネ!!」「冷やしすぎはカラダに悪いです!!」ということなんだろうけれども、この蒸し暑い時期に空調28℃設定はキツい。

 乗客の多くは、ホントにデカいスーツケースを引きずって、ホテルから長い道のりを歩いてバスタに至る。はじめから汗みどろなのである。せめてバスを待つ間だけでも、爽快な冷え冷え感を味わいたいんじゃないか。

 欧米のヒトビトは、日本の夏のネトネト&ベトベトな高温多湿に慣れていない。アジアのヒトビトだって、爆買いした膨大な荷物を持て余し、彼ら彼女らもまた汗みどろ。お外が曇天で25℃程度なのに、建物の内部が28℃設定では、「夏に暖房」というツラい違和感がある。

 せめてバスターミナルだけでも、無理するのはヤメませんか。女子従業員の皆様も、ベストつき制服が厳しそう。設定温度のせいで乗客の苛立ちが募れば、トラブルだって多発する。冷え冷えなぐらいがイライラにはちょうどいいので、爽快な冷え冷えならクレーマーだって激減するはずだ。
天ぷら蕎麦
(羽田空港で「天せいろ」をいただく。おいしゅーございました)

 こうして11時、汗みどろなミルフィーユ君を乗せ、いまだに爆買いの荷物を引きずった中国サマたちも乗せて、バスはバスタを出発。昨年3月開通の中央環状線は、相変わらず渋滞知らずで愉快&爽快、羽田まで30分もかからない。

 羽田空港で、ゆっくりランチを楽しむのもいい。空港だけでいったい何軒のレストランがあるんだか、おそらく今や羽田は、世界で一番レストランの充実した空港であって、この日のワタクシは、「お蕎麦」を選択。天ぷら&せいろ、マコトにおいしゅーございました。

 ヒコーキは、ベテラン今井としても「おやおや」と座り直したほどに大きく揺れた。さすが梅雨の真っただ中の分厚い雲の中を横断しただけのことはある。下界では雷雨に見舞われた所も少なくなかった1日、上空のヒコーキはサーフィンでもしているような大揺れだったのである。

 お馴染み、大阪・梅田のインターコンチネンタルホテルにチェックインして2時間、ゆっくりブログをアップした後は、地下鉄と近鉄電車を乗り継いで、奈良県の橿原神宮に向かった。

「あべのハルカス」で有名な天王寺の駅に直結して、近鉄・阿倍野橋駅がある。徒歩移動でも1分とかからないのに、駅の名前は意地でも別々。コッチは天王寺。アッチは阿倍野橋。その意地の張り合いもまた「いかにも大阪」であって、その「いかにも」ぶりが愉快&爽快である。
近鉄特急
(近鉄・阿倍野橋駅から、2両編成のレトロな特急に乗り込む)

 その近鉄・阿倍野橋駅から、「吉野ゆき特急」に乗る。「特急だけど2両編成」というのもまたシュール。ヨーロッパから南米まで、世界中をのし歩く今井クマ助の知る限り、2両編成の特急は他に例を見ない。「世界で一番短い特急」として、十分ギネスに登録を申請できるレベルである。

 橿原神宮前での公開授業は、19時30分開始、出席者は約200名。2005年夏に初めてここを訪れて以来、ほぼ毎年1回。多い時には1年に2回。すでに15回近く公開授業を行ってきた。大和三山に囲まれた日本人の故郷で、静かに夏の夜が更けていった。

 ただし、「静かに」というのはあくまで会場の外の世界のこと。いったんミルフィーユ君が熱く語り始めれば、会場の燃え上がり方は尋常ではない。ボンボン&ボーボー、赤い炎はやがて白熱して燃え盛ること留まるところを知らず、チャンと授業をやっているにも関わらず、どこまでも大爆笑が続く。

 そしてついに、「終了まであと30分」という段階で、生徒の中に「噴火」を始める諸君が発生した。「噴火」とは、脳からのマグマの噴出であって、もうどうしても激しい笑いの噴出を留めることが出来ない。
橿原
(6月9日、奈良県橿原神宮の大盛況)

 普通なら笑いと笑いの間に醒めた一瞬ぐらいはあるものだが、醒めも冷めもしない激烈な噴火の連続が彼ら&彼女を襲う。「止められない」「止まらない」。要するに昭和のカッパエビセン状況であって、こうなれば、もうしめたもの。笑えば笑うほど、英語の学力は笑いに比例して上昇するものである。

 終了21時。ワタクシの授業の理想は、終了の段階で
① 質問は不可能だ。疑問点なんか1つもなかったんだから
② 腹筋も背筋も限界だ。おお、笑った。笑いすぎた
③ 腱鞘炎になりそうだ。前代未聞にメモをとりまくった
と、生徒諸君が疲労困憊の表情を浮かべ、ウルトラ満足の微笑を漏らすことである。

 6月9日の奈良・橿原神宮でも、その前日、6月8日の千葉県・稲毛海岸でも、終了の段階での生徒の表情は全く同じである。前日、稲毛海岸での公開授業は出席者約100名であった。

 稲毛海岸も、この11年で10回を超える公開授業を実施。すっかりお馴染みの街であるが、今年の盛り上がりもまた例年に勝るとも劣らない。首都圏での公開授業には「祝勝会」がないから、その分ブログでの紹介も淡白になってしまうが、イマイの熱意はどこだろうと分け隔てはないのである。
稲毛海岸
(6月8日、千葉県稲毛海岸の大盛況)

 6月9日、奈良・橿原神宮での祝勝会は、近鉄・大和八木駅前の居酒屋「KI・CHI・RI」で。この7~8年、この地域を担当するスタッフにはホントにお世話になっている。彼のお馴染みの店がこの「KI・CHI・RI」であって、1年に1回か2回の割で必ずこの店を訪れている。

 この地域にも今井君の生徒諸君が大勢いて、当然のことながら「モト生徒」というヒトも少なくない。居酒屋「KI・CHI・RI」の従業員の皆様も、今井君を熟知しているヒトが多い。「奈良県立医大に通っています」という諸君もバイトしていて、たいへん積極的に声をかけてくれる。

 こうして諸君、奈良の夜の今井クマ助は深い幸せを噛みしめる。世の中にはいろいろ多様な不満を並べるヒトも多いけれども、夢中で仕事を続けていれば、それがどんな仕事であっても、やがて熱く誠実なヒトビトに囲まれ、強烈な幸福感に浸れるものである。

 23時20分、大和八木から最終の近鉄特急に乗って大阪に帰る。日付が変わる寸前に、終点・難波に到着。難波からは地下鉄御堂筋線に乗り換えて梅田のホテルを目指す。ホテルの部屋に戻ったのは、すでに0時半に近かったけれども、諸君ありがとう、今日のクマ助もまた最高に幸福であった。

1E(Cd) Bruns & Ishay:FAURÉ/COMPLETE WORKS FOR CELLO AND PIANO
2E(Cd) Carmina Quartet:HAYDN/THE SEVEN LAST WORDS OF OUR SAVIOUR ON THE CROSS
3E(Cd) Kremer:MOZART/VIONLINKONZERTE Nos.2 & 3
4E(Cd) Wand:SCHUBERT/SYMPHONY No.8 & N0.9①
5E(Cd) Wand:SCHUBERT/SYMPHONY No.8 & N0.9②
total m85 y853 d18558