Fri 160506 2ヶ月ぶりのナマ 元生徒が保護者として出現する日 3倍増でも9倍増でも | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 160506 2ヶ月ぶりのナマ 元生徒が保護者として出現する日 3倍増でも9倍増でも

 5月29日・日曜日、ホントに&ホントに&ホントーに、久しぶりで人前に出て話をした。公開授業も講演会も、3月23日以来ずっとお休みにしていて、おやおや、考えてみればマトモにお仕事をするのは2ヶ月ぶり。正確には2ヶ月+1週間ぶりである。

 学生諸君に長い夏休みがあるのと同じで、予備校の講師にも長い長ーいお休みが存在する。
  ① 12月下旬から1月下旬まで
  ② 3月下旬から5月下旬まで
  ③ 8月中旬から9月中旬まで
年に3回も長期休みがある社会人は、おそらく予備校講師だけである。

 この10年の今井君は、①②③の全てを外国旅行に費やしてきた。1年、2週間ずつ3回。合計6週間。これを10年も続けていれば、さすがに旅の超ベテランになって、「もう行きたい所はほとんど残っていない」とか、傲慢にもそう豪語するようになる。

 もちろん、南米北部(コロンビアにベネズエラ)・西アフリカ各国・ウクライナ・キルギスにアゼルバイジャン、「行かなきゃいけないな」という地域はいくらでも残っている。

 ホントは、シリアのパルミラ遺跡にだって行きたかった。しかし国際情勢から考えて「今はまだ自重しなきゃいかん」と判断。「4~5年待ってみますかね」と、苦々しいペンディングの状況だ。
語る
(5月29日新宿。2ヶ月ぶりのお仕事は、最初から絶好調)

 こういう特権に憧れ、予備校講師への転職を考えるオトナも多い。その辺を見越して予備校各社は、6月初めごろに新聞に大っきな求人広告を出すことになっている。

「能力・経験に応じて高給優遇」という訳であるが、新人講師に対してどんな優遇が待っているかについては、このブログでも8年前に詳細に書いておいた。8年にわたって多くの人々に愛読されているウルトラ人気記事である。まあ、探して読んでみてくれたまえ。

「第2新卒」として人生の一発逆転を夢見ている諸君、その場合の「優遇」はあくまで「経験に応じ」「能力に応じて」であって、しかもその判断基準はほぼ100%、17歳18歳の生徒のアンケートに委ねられる。どんな悪口雑言を突きつけられても、それを「不当だ!!」と発言する権利は、講師には皆無なのである。

 サラリーマン人生に疲れ果て、かつて学んだ予備校の花やかさを忘れられず、例えば「Age 35, 満を持してミラクルに挑戦!!」とか、そういう意気込みがボワーッと膨張している皆様。あの花やかさは、あくまで15年とか20年とか、とうの昔に峠を越えた予備校バブルの頃の話である。
盛況
(新宿の大盛況 1)

 今や、映像授業全盛の時代。どこの予備校でも、超エース級の講師がとっくに確定し、その超エース級が映像授業を独占して、その高く屹立した城壁に割り込むことは、もはや不可能に近い。

 映像授業に出ていなければ、生徒たちもソッポを向く。エース級じゃないセンセの授業を好き好んで受講する生徒は、すでに希少価値である。「ナマ授業じゃなきゃ、意味がない!!」とか、ガンコにそう絶叫してくれる生徒は、やせガマン以外もうほとんど存在しない。

 だから今や、経験の少ない新人講師がこの世界に参入することは、ギター1本かかえた新人シンガーが、自作の新曲を武器にテレビの売れっ子を目指す以上の困難が伴うと言っていい。ユーチューバーからの大ヒットを狙う。それ以上の難事。そう言っても過言ではない。
フルーツ
(新宿の講師室でケーキをいただく。フルーツたっぷり、最高のケーキであった)

 5月29日の今井君は、お昼過ぎから西新宿の講師室に入った。ビックカメラ新宿店のお隣、河合塾新宿校の校舎をマコトに小さく眼下に見下ろす、ナガセ西新宿ビルの10階講師室である。この日は「トビタテ!! 留学ジャパン」の催しも同時開催されていて、いやはや我々は相変わらず絶好調だ。

 本日の今井君は、保護者対象の「教育講演会」。何しろ2ヶ月ぶりだから、
「ネクタイは結べるだろうか」
「革靴は履けるだろうか」
「太っちゃって、スーツが着られない事態になっていないか」
など、いろいろな不安に苛まれる。

 いや、ホントはもっとマジメな不安に苛まれなければならないのだ。
「うまく話せるだろうか」
「滑舌は大丈夫だろうか」
「講演内容に齟齬はないだろうか」

 そういう不安が胸に去来して心臓はバクバク、「ムネがドキドキ」どころか、むしろ「ドキがムネムネ」、冷や汗でワイシャツがグッショリ。「緊張のあまり足がつっちゃった」。そういうセンセは決して少なくないのである。

 ホントはワタクシも、そういう素直でマジメな講師になりたかった。しかし諸君、マコトに傲慢な今井君は、たとえ2ヶ月ぶりでも「ドキがムネムネ」「足がつっちゃった」どころか、ホンの一瞬のドキ♡感覚さえ感じたことがない。
古難変
(新ネタ「古」「難」「変」とは何だろうか。大いに楽しみにしていてくれたまえ。写真の間の抜けた表情は「変」の演技中)

 スタート15時、参加者 ☞ 約140名。パパが半分、ママが半分、ママもパパもほとんど今井君の同年代だから、講演会の盛り上がりもたいへん素晴らしいものがある。

 河合塾や駿台予備校で予備校講師を始めたのは、1991年4月。あれから25年が経過して、当時18歳だった生徒諸君は、18歳+25年=43歳になっている。26歳とか27歳とかで子供が生まれたとすれば、子供がもう高校生になっていても何の不思議はない。

 つまり、いま目の前に座って「父です♨」「母です♡」とおっしゃっているカタガタが、今から25年前には河合塾や駿台の生徒として、ワタクシのナマ授業を受講していた可能性も低くないのである。

 もしも緊張があるとしたら、その辺である。講演の後、すっかり立派なオジサマやオバサマになられた「モト生徒」の諸君が、「あのー、その節はお世話になりました」と、講師室に挨拶にいらっしゃる可能性は、決して低くないのである。

 そういう可能性を考え、「あんまりバカな話は出来ないな」「四半世紀前の彼ら&彼女ら夢を台無しにしちゃいけないな」と思いつつも、相変わらずワタクシは「自制」も「自省」も得意ではない。盛り上がれるだけ盛り上がって、大教室は大爆笑の渦に包まれた。
満員
(新宿の大盛況 2)

 普通に考えて、40歳代50歳代の分別盛りの人々が、100分間延々と我を忘れて大爆笑の渦に身を任せるなんてのは、考えられない事態である。しかし諸君、昨日の新宿校ではその奇跡が間違いなく具現されていたのだ。

 ワタクシは、その辺のことにかけてはオニのような自信をもっている。新宿では昨年夏、今井君の講演&公開授業を3回連続で実施。その結果は「生徒数200%増」。要するに3倍に増えちゃった。今年も同じ「3回連続」の企画を実施、また3倍増ということになれば、3×3=9倍増の奇跡が迫っている。

 全国の皆様、ぜひ新宿を追随し、「イマイ3連発」の企画を立ててくださいまし。イマイ1発だけでも強烈なのは、周知の事実。それがイマイ3連発とでもなれば、対一昨年比9倍増、10倍増、20倍増だって、決して夢だけでは終わらない。というか、この超ベテラン今井が意地でも実現させてご覧に入れようじゃないか。

1E(Cd) Kaori Murachi/Kazufumi Ymasita & New Japan Philharmonic:CONCIERTO DE ARANJUEZ
2E(Cd) Samson François/André Cluytens & Conservatoire National Supérieur de Musique:RAVEL/PIANO CONCERTOS
3E(Cd) Charles Dutoit & Montreal:ROSSINI OVERTURES
4E(Cd) Canadian Brass:BACH/GOLDBERG VARIATIONS
5E(Cd) Charlotte Church:DREAM A DREAM
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