Wed 160323 ただ今フランスから帰国いたしました 帰国報告その1(ボルドー春紀行 −1) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 160323 ただ今フランスから帰国いたしました 帰国報告その1(ボルドー春紀行 −1)

 熊本であんな大地震があったのに心から申し訳ないが、たった今フランス南西部の旅から無事に帰還した。

 昨日の記事に書いたのは、あくまで一昨日発生した「前震」のこと。熊本県宇土での公開授業について書いたその直後、神戸の大震災に匹敵する大地震が熊本を襲って、宇土の市役所も激しい被害に遭った。

 阿蘇神社、熊本城の被害も激しいようだし、熊本県内だけで10万人近い人々が避難生活を余儀なくされている。こんな時に外国旅行の報告でもないだろうが、不謹慎ながらもとりあえず帰国の報告だけはしておきたい。

 パリからの飛行機に搭乗したのは、4月15日20時。日本時間で4月16日午前4時ごろである。ANAの機内では、リアルタイムでNHKとCNNのニュース番組を見ることができる。ANAご自慢の「SKY LIVE TV」である。

「熊本でM7.3の本震」「南阿蘇で大きな被害が発生」というニュースが飛び込んできたところであった。「震源は大分に向かって拡大中」「大規模な土砂崩れが発生」「ライフラインも寸断」、パリから羽田までほとんど一睡もせずにニュースを見守った。

 こんな天変地異の直後に、暢気に旅行記なんか書いていてはいけないのは分かっているが、以下、カンタンに帰国報告だけは済ませたい。旅から帰った日の慣例であって、不謹慎はお許しいただくしかないが、今回は帰国報告を2回に分けて書いておきたい。本日は「その1」である。

 ボルドー ☞ パリと14連泊。その全てが「プレステージ・スイート」にアップグレードされ、本人も予期しなかった贅沢な旅は、こうして無事に終わりを告げた。
カルカソンヌ夜景
(旅のクライマックス・カルカソンヌの夜景)

4月2日 午前11時のヒコーキで羽田発。パリ到着、午後4時。エールフランスに乗り継いで、20時ボルドー到着。ル・グランドテルにチェックイン、21時。いきなり「プレステージ・スイート」にアップグレード、バーカウンターのあるリビングスペースに唖然とする。ボルドー泊。
ボルドー大歌劇場
(ホテルの向かいはボルドー大歌劇場)

4月3日 ボルドー市内散策、日本のガイドブックには掲載されていない歴史的建造物の多さに驚嘆する。ガロンヌ河沿いのアスリートたちがマコトに元気で、見ているだけで楽しい。ボルドー泊。
門
(ボルドーにて。歴史的建造物がズラリと並んでいる)

4月4日 カルカソンヌへ。ボルドーのホテルに荷物を置いたまま、軽装でTGVに乗る。カルカソンヌ城内、子豚のハチミツ焼きが旨い。午後7時から城外に出て、ライトアップされたカルカソンヌ城の夜景を満喫。カルカソンヌ泊。

4月5日 朝から風雨。カルカソンヌからナルボンヌに移動。激しい雨をついてナルボンヌの魚市場へ。市場内の賑やかな酒場で、海老・イカ・蟹・地元のワインを相手に盛り上がる。夕刻、ボルドーへ帰還。ボルドー泊。
カルカソンヌ雨の風景
(雨のカルカソンヌ)

4月6日 バイヨンヌへ。朝から調子が悪い。悪い風邪を引いたようである。荒涼とした車窓の風景(ランドの森)にショックを受け、症状はどんどん悪化した。強い吐き気あり。

 食欲は全くないが、バスク料理の有名店「システラ」でランチ。マコトに申し訳なかったが、鴨料理を半分食べ残す。その分ロゼワインを1本カラにして帰る。電車の中で風邪がさらに悪化。高熱が出て、ブルブル震えながらボルドー泊。
バイヨンヌ
(スペイン国境の町・バイヨンヌ。バスク風の建物が並ぶ)

4月7日 ボルドー散策。昨夜8時から12時間、徹底的に汗をかいて、風邪の症状はグッと改善する。まだ食欲はないが、ビールならナンボでも飲める。スーパーで購入しておいたハイネケンを5本も飲んで意気軒昂。昼からガロンヌ側沿いの散策に出た。サンルイ教会のステンドグラスに感激する。ボルドー泊。
ボルドーグランホテル
(宿泊していたボルドー・グランドホテル)

4月8日 中世の町・サルラへ。ボルドーから各駅停車の列車で広大なブドウ畑を抜け、内陸にどこまでも進んで3時間。ここまでくると、日本人どころかアジア人の影も全くない。中世のままの雰囲気の町で、名物のフォアグラを満喫。食欲が次第に回復する。ボルドー泊。
サルラ
(中世の町サルラ、「死者のカンテラ」)

4月9日 再びバイヨンヌへ。再び名店「システラ」へ。3日前のお詫びに、ボルドー産赤ワインの名酒を1本カラッポにする。バイヨンヌからさらにバスに乗って、ヨーロッパ人憧れの避暑地ビアリッツへ。 ビスケー湾、ガスコーニュ湾の荒れる海を目撃する。ボルドー泊。
ビアリッツ
(バイヨンヌからバスで20分、ビアリッツにて。荒れるビスケー湾に感激する)

4月10日 アルカションへ。ボルドーは朝から快晴で気温が上がった。朝は快晴、午後から急激に雲が広がって風雨。4月のフランス南西部は、どうやらこれが定番らしい。カキ・カニ・海老・貝類各種。お馴染み「海のフルーツ」豪華版を満喫する。ボルドー泊。
アルカション蟹
(ボルドーから電車で1時間、アルカションの海辺で蟹を貪る)

 以上が、旅の前半の概要。ボルドーからパリに移動してからの旅の後半については、また明日の記事で詳細を示そうと思う。

1E(Cd) RUSSIAN MEDIEVAL CHANT
2E(Cd) Menuhin:BRAHMS/SEXTET FOR STRINGS No.1 & No.2
3E(Cd) Holliger & Brendel:SCHUMANN/WORKS FOR OBOE AND PIANO
4E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 1/2
5E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 2/2
total m115 y419 d18124