Wed 160224 石神井・五反田の大盛況 石神井の思ひ出 ギュー詰めすぎるんじゃないか | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 160224 石神井・五反田の大盛況 石神井の思ひ出 ギュー詰めすぎるんじゃないか

 3月15日、1週間に及ぶ長い出張の日々が終わって、ホントに久しぶりに首都圏に戻ってきた。「梅は咲いたか、桜はまだかいな?」の時期、東京は何となく雨模様の日々である。

 夕暮れから練馬区石神井公園の駅前で公開授業。思えば何とも懐かしい19歳の頃、大学1年の4月から9月まで、ワタクシはこの町に住んでいた。正確には「谷原3丁目」であるが、ごく普通の1軒屋の2階、西向き6畳の一室を借りた。

 家賃は、1万2千円。同じ2階にもう2部屋あって、一番東寄りの6畳間には学習院大法学部の男子、真ん中の4.5畳間に学習院大経済学部の男子。前者は静岡県藤枝の出身、後者が名古屋出身。あんまり親しくはしなかったが、3人でオカネを出し合って共用の冷蔵庫を購入したりした。

 その部屋に住んだのはたった6ヶ月。お風呂は徒歩10分の銭湯に通った。6月には20歳になったから、銭湯の帰りに缶ビールを買って、クーラーなしのお部屋で大汗をかきながらグビグビやった。銭湯の名前は「富士の湯」。今も営業を続けているらしい。

 いつの間にか学習院の2名も「グビグビ」に加わり、塾講師や家庭教師で稼いだオカネがどんどん「グビグビ」に消えるようになった。石神井での半年のうちに、人生で2回だけの「合コン体験」なんてのもやらかした。おお、バカバカしくも楽しい日々であった。

 大学1年の9月、千葉県松戸市の「松和荘」に引っ越してからは、生活もググッとマジメに切り替えた。「グビグビ」は相変わらず続いてしまったけれども、4.5畳+4畳+台所、戦後すぐに建てられたボロアパートの一室に逼塞して、学部時代は飛ぶように過ぎていった。
石神井1
(練馬区石神井の大盛況 1)

 こういうふうで、石神井公園はマコトに懐かしい駅である。池袋から西武線の急行電車に乗って10分強。19歳の今井君がどれほど誇らしい気持ちでこの電車通学を楽しんだか、思い出すだけでも熱い涙がこぼれそうだ。

 石神井での公開授業は、一昨年12月以来である。2014年12月18日、生徒&保護者250名が集まった。当時の校舎長が今井君の大ファンで、孤軍奮闘して会場は超満員に。「富士の湯」の写真までプレゼントしてくれた。

 あの日ワタクシは「その足でフィレンツェへ」という超多忙スケジュール。石神井公園発21時の電車に乗り込み、池袋 ☞ 浜松町を経由して、仕事場から直接フィレンツェに飛んだ。詳しくは、「ウワバミ文庫」から旅行記「イタリア冬紀行」を参照していただきたい。

 懐かしい前校舎長S島サンは、家庭の事情で退職されたのだという。マコトに残念であるが、その後を引き継いだのは、ついこの間まで北千住校に勤務していた男。彼もまた大奮闘して180名近い聴衆を集めてくれた。一昨年より若干少ないのは、今回は保護者の皆さんをお招きしていないからである。
石神井2
(石神井でいただいたケーキ。おいしゅーございました)

 それでも会場は、写真に示す通りの超満員になった。
  ① どうも部屋が薄暗い
  ② マーカーが細すぎて見えにくい
  ③ 太いマーカーが1本だけあったが、インク切れ
  ④ マーカーの文字がイレイザーで消えない
など、些細なトラブルが続けざまに起こったけれども、スタッフの皆さんのマコトに機敏な対応で、明るい雰囲気を作ってくれた。

 中でも、「高校時代はバスケ部員でした」という女子スタッフの対応が素晴らしかった。どこかから極太のマーカーを見つけ出してきて、「これなら大丈夫です」とニッコリ。そのポカポカなニッコリぶりに、180名の生徒諸君の大爆笑もますます熱く激烈になったのである。
石神井3
(練馬区石神井の大盛況 2)

 翌日は、五反田校。原宿から山手線に乗って、渋谷 ☞ 恵比寿 ☞ 目黒 ☞ 五反田だから、今井君のオウチからたった30分の至近の地だが、五反田での公開授業はホントに久しぶり。ワタクシの記憶が確かならば、五反田校舎を訪れたのは2008年6月14日以来、8年ぶりである。

 五反田という街それ自体なら、その後も何度か訪れている。駅前にはブラジル大使館があって、ブラジルへのビザ発給を受けるには、どうしても五反田に来なければならない。

 今から3年前の2013年夏、ワタクシはサンパウロとリオデジャネイロへの旅を敢行した。「オリンピックで街の姿がすっかり変わってしまう前に、20世紀ムードがバリバリに残ったリオデジャネイロを見ておきたい」というのが旅の動機。五反田に何度か足を運んで、無事にビザの発給を受けた。

 ブラジル大使館があるんだから、五反田には「ブラジル銀行」などというものも存在する。「BRICS」が話題になって15年、ブラジル経済の勢いはすっかり翳ってしまったが、そりゃまあ仕方がない。

 人の世に、浮き沈みはつきもの。ブラジルのバイタリティがあれば、必ず再びグイッと浮かび上がってくるはずだ。今の状況でオリンピックは苦しいだろうけれども、3年前のブラジルは、サンパウロもリオデジャネイロもマコトに元気だった。復活の日は遠くないはずだ。
ブラジル銀行
(五反田、ブラジル銀行。我々の校舎のお隣だ)

 そこで五反田であるが、その超満員ぶりはハッキリ申し上げて「いやはや」以外のコトバでは表現できないほどのもの。出席者 ☞ 約150名であるが、教室の定員は80名程度。もちろん机ナシ&椅子のみ ☞ ギューギューに詰め込んだあげく、通路までなくなってしまった。

 通路がなければ今井君の登壇は不可能であるから、ワタクシが登壇するまで約20名の生徒が外の廊下で待機。大きな拍手に迎えられて今井が登壇した後で、待機していた生徒たちが椅子をかかえて通路に席を占めた。観光バスの補助席みたいなものである。

 こうして諸君、開けたワインのボトルに栓をするみたいな格好で、生徒たちが通路にフタをする。「逃げようと思っても逃げられませんぜ♨」というムードで、ホントにもう入口も出口もない。

「もう1人も入れません」という酸欠寸前のアリサマで、今井君の持ち時間は100分。大人しい授業ならいいが、何しろ講師はこのクマ助だ。爆笑と爆笑の間の区別がつかないほど、大爆笑が続く。こりゃどうも、生徒諸君が可哀そうだ。

 こうしてブログを書きながら、こういう酸欠寸前の状況が、すでに5年も6年もずっと継続していることに気づく。確かに超満員は嬉しいけれども、そろそろ何らかの対策が必要なんじゃないかと感じる。
五反田
(五反田でいただいたケーキ。おいしゅーございました)

 LCCのヒコーキさえ超越するような、こんなウルトラ&スーパー超満員で、使えるホワイトボードの幅はたった2メートル。縦1メートル。しかも低い位置にあるから、ボードの下半分は使えない。下のほうに書けば、後ろのほうに座った生徒諸君からは文字を読み取ることが出来ない。

 そろそろ「ギュー詰めの快感」「ギューギュー詰めの悦楽&感激」から卒業すべきなんじゃないか。オカネをかけてでも外部に大きめの会場を借り、もう少し余裕のある空間で公開授業を実施すべきなんじゃないか。今井クマ助は、何だか生徒諸君が可哀そうなのである。

 終了、20時45分。講師が退場する通路がないので、やっぱりバスの補助席よろしく、通路に椅子を持ち込んでいた20名ほどの生徒たちがまず最初に退場する。ワタクシは通路が確保されるまで3~4分、教壇の上でジッと待ち受ける。ようやく通路ができて、大拍手の中を退場するのである。

 明日の柏、明後日の千歳烏山、来週の海浜幕張や取手でも、おそらく状況はおんなじだ。21世紀、今や予備校はどこもみんなガーラガラの時代だ。こんなことを言うと贅沢すぎるかもしれないが、うーん、こりゃどうも、我々の人気が沸騰しぎたのかもしれない。

 なお、五反田の写真は掲載を遠慮する。ギュー詰めすぎて、見る人がビックリしちゃうと困るぐらいなのだ。読者諸君、石神井公開授業の人口密度、その2倍ぐらいを想像してくれたまえ。

1E(Cd) Jaco Pastorios:WORD OF MOUTH
2E(Cd) Anita Baker:RAPTURE
3E(Cd) Anita Baker:THE SONGSTRESS
4E(Cd) Anita Baker:RHYTHM OF LOVE
5E(Cd) THE BEST OF ERIC CLAPTON
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