Tue 160223 愛知県・高横須賀の大感激 風雨にめげずクライマックス 矢場とん2連発 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 160223 愛知県・高横須賀の大感激 風雨にめげずクライマックス 矢場とん2連発

 2016年早春シリーズもいよいよ最終盤戦になったが、2ヶ月で合計35回の公開授業の中に、ワタクシは2つのクライマックスを設定していた。1つ目が、3月12日の福岡。さすがのクマ助でも、700名規模のイベントは1年に2回か3回ぐらい。闘志を剥き出しにしないわけにはいかないじゃないか。

 もう1つのクライマックスがその2日後、3月14日の愛知県「高横須賀」での公開授業。こちらは一転して「100名来るか来ないか」。高校部を始めたばかりの新しい加盟校サンで、「公開授業も初めての経験です」というマコトに初々しい校舎なのである。

 小規模であることは、ちっとも構わない。ウルトラ熱心 & スーパー誠実に取り組んでくれるならば、今井クマ助は誠心誠意の協力を惜しまない。何としてでも大成功に導いて、「次回は出席者2倍にしましょう」「その次は3倍にしましょう」と誓い合うのは、この上なく楽しい経験である。

 愛知県「高横須賀」は、知多半島の先っぽに位置している。名古屋から名鉄特急で20分ほど、「太田川」という駅があって、そこで各駅停車に乗り換えれば、次の駅が目指す高横須賀である。

 見渡す限りの田園地帯であって、車窓からの風景を眺めるかぎり、ここにそんなにたくさんの高校生が生活しているとは思えない。高横須賀のお隣が「尾張横須賀」。諸君、「横須賀」という地名は、神奈川県の独占ではないのだ。
知多半島
(愛知県・高横須賀、感激の大盛況)

 今日の会場は、高横須賀から名鉄の各駅停車で9駅も離れた「住吉町」の駅前である。集まるのは、高校受験を終えたばかりの「新高1」の諸君とその保護者。「新高1」とはいうものの、実質は中3であって、電車通学に慣れていない中3生に「各駅停車9駅の移動」は相当な負担になるはずだ。

 この状況での「100人超出席」は、甚だ困難なんじゃないだろうか。しかも開始時刻は13時。保護者の出席もマコトに難しい時間帯。冷静かつ客観的に判断するに、100名収容の会場はガーラガラ ☞ 講師も主催者もガッカリ ☞「大失敗」「カタストロフィ」「フィアスコ」な結果が予見された。

「泣きっ面にハチ」というか何と言うか、14日の名古屋地方は朝から激しい雨が降り出した。雨だけならまだしも、南岸を進む低気圧のせいで強風も吹き荒れる。「横なぐりの冷たい雨」という世界は、ガーラガラ♨を確信させるのに十分以上のお天気であった。

 こういう朝の今井君は、ションボリ肩を落として現場に向かうのである。知多半島は、新美南吉の故郷。新美南吉と言えば「ごんぎつね」であるが、兵十の鉄砲に撃たれたごんぎつねどん以上にションボリしつつ、真っ赤な名鉄特急に乗り込んだ。
名鉄路線図
(名鉄路線図。校舎のある高横須賀、会場の住吉町まで、名古屋からは遥かな道のりだ)

 途中の「太田川」の駅あたりで、雨はますます強くなった。会場の「住吉町」はまだまだ先なので、太田川の次の「阿久比」までそのまま特急に乗っていく。特急は、高横須賀駅を高速で通過。うぉ、マコトに小さい駅であって、駅の周囲にも人っ子一人見えない。

「阿久比」の駅で各駅停車に乗り換えると、強風に吹かれた冷たい雨が電車の車内にまで吹き込んでくる。車両の中には他の乗客が3人。冷たい雨に濡れた傘をたたんで黙りこくっている。うーん、ますますションボリするクマ助の心理を、諸君、察してくれたまえ。

 阿久比から、植大(うえだい) ☞ 半田口 ☞ 住吉町。今日の会場の住吉町に着くと、おお、こりゃスゲー。田舎の私鉄の小さな駅に、早春の冷たい雨が降り注ぎ、道行く人もほとんど見当たらない。公開授業開始まであと1時間、ションボリの度は増すばかりである。

 会場は、何故か「確定申告」の会場でもあって、税金を収めるヒトビトの長い列が出来ている。小学生たちが書いた「租税教育」の黒々をした文字が壁一面を埋め尽くし、「税金を払いたまえ」「税金を払いたまえ」とクマ助を諭すようである。
租税教育
(今日の会場は、確定申告会場でもあった。壁一面を、「租税教育」のお習字が埋め尽くしていた)

 しかし、地元スタッフの皆さんの明るい笑顔が、ワタクシの気持ちを一気に高めてくれた。「こんな雨の中、生徒諸君は来てくれますかね?」と弱気にオズオズ尋ねてみると、「もちろん満員になりますよ」と胸を張ってくれたのである。

 講師控え室は、大っきなホテイサマの木像が飾られた8畳の和室。古い障子を開けてみると、外は駐車場、税金を収めに来たヒトビトのクルマが並び、いくつもの水たまりには、激しい雨の波紋が見える。雨はちっとも降り止む様子がない。

 しかし諸君、一昨日の「700名!!」に勝るとも劣らないクライマックスが、この直後に待っていたのである。うぉ、超満員でござるよ。9駅も離れた遥かな町から、こんな冷たい風雨の中、100名を超える生徒&保護者の皆さんが駆けつけてくれたのでござるよ。

 この状況で感激しないクマは存在しない。感激と感動は冒頭から頂点に達し、100名+αの小さな会場が破裂しちゃうんじゃないかというほどの熱い90分を繰り広げる。

 大爆笑ももちろん90分連続、深い賛同の頷きも延々と場内に響きわたって、90分経過後には、「ええっ、もう終わっちゃうの?」「もうホントに90分経過したの?」「まだまだこのまま聴いていたい」というツブヤキで、場内が大きくざわめくほどであった。
矢場とん
(単独祝勝会は、名古屋・名鉄百貨店9階「矢場とん」で)

 中でも嬉しかったのが、スタッフの皆さんの熱意あふれる対応である。合計10名ほどのスタッフ全員が、最初から最後まで会場後方で熱く頷きながら公開授業を見守ってくれた。

 何しろ年間100回を超える公開授業をこなしている。それを10年も続ければ、地元スタッフの皆さんにも慣れが出てくるのは当然であって、「その話はもう何度も聞いた」「中身は分かってる」とばかり、会場を出たり入ったり、スタッフが1人も室内にいなかったり、そういうケースも決して少なくない。

 その点、この日の高横須賀は違った。主催は「星煌学院」。この地域で1か2かを競い合っている勢いのある塾であるが、なるほどその勢いも「むべなるかな」。あんなに熱意のこもった表情でスタッフが話を聴いてくれるなら、ワタクシとしても「また何度も呼んでいただきたい」と熱望するのである。

 終了、14時半。皮肉なことにこの段階で雨も風もグッと弱まっていた。しかしもちろん、あれほどの熱い超満員だったのだから、天候云々は一切カンケーネーのである。よかった&よかった。ワタクシが「春のクライマックス」と位置づけただけのことはあったのだ。
ヒレカツ
(昨日と同じ「ヒレカツ定食」に舌鼓をうつ)

 本来なら当然、「では祝勝会に行きますか♡」と張り切るところであるが、マコトに残念なことにまだ時計は2時半だ。こんな時間からスタッフの皆さんに付きあっていただくのは、いくら何でも贅沢すぎる。「祝勝会は単独で」と決め、名鉄電車で名古屋駅を目指した。

 単独祝勝会は、名鉄デパート9階の「矢場とん」で。「あれれ、『矢場とん』、昨日も行ってませんでしたか?」であるが、いいじゃないか、スゲー気に入ったのだ。

「矢場とん2日連続は、これを禁止とする」
「ナンピトたりとも『矢場とん』2連発は許されない」
そういう法律でもあると言うのかい? 矢場とん ☞ ヒレカツ定食2連発で、自ら豚くん横綱みたいな肉体になっちゃおう。ワタクシがそう決めた以上、誰にもそれを止める権利はないはずだ。

 こうして諸君、ガーラガラの予測にションボリ落ち込んでいた分、パンパカパンのギューギュー超満員 & ウルトラ大爆笑の感激は熱かったのである。その熱さも手伝って、矢場とんも当然のようにサイコーにおいしゅーございました。

1E(Cd) Luther Vandross:LUTHER VANDROSS
2E(Cd) David Sanborn:INSIDE
3E(Cd) David Sanborn:TIME AGAIN
4E(Cd) David Sanborn:LOVE SONGS
5E(Cd) David Sanborn:HIDEAWAY
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