Thu 160128 広島「酔心」でランチ 名古屋まで新幹線 岐阜県大垣の大盛況 電車の大混乱 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 160128 広島「酔心」でランチ 名古屋まで新幹線 岐阜県大垣の大盛況 電車の大混乱

 先週の週末は福岡にいて、激しい春一番を体験した。今週末は広島から名古屋に移動、広島も名古屋も春2番が吹き荒れ、街は生温かい豪雨に濡れていた。「一番じゃなきゃいけないんですか&」「2番じゃダメなんですか?」と、雨も風もすっかりムクれているようだった。

 スケジュール表をみるに、来週末は名古屋、その次の週末は大阪、その次は福岡、その次も福岡で週末を過ごす。「週末を東京で」は、何と3月末まで出来ないことになるし、そのまた次の週末はフランスのボルドーで過ごす予定。いやはや、さすが楕円入道はゴロゴロ転がって落ち着きがない。

 さて、2月20日のお昼前、「落ち着きのない今井君」こと楕円入道は、新幹線で広島から名古屋に移動する。こんなに長距離の新幹線移動は久しぶりだが、広島 ☞ 名古屋のヒコーキがないから、例え2時間半かかっても、レールの上をエッチラ&オッチラ転がっていくしか方法はない。

 心配なのは、
① この豪雨では新幹線がいつ「運転見合わせ」を決断するか、分かったものではない
② 楕円入道の胃袋がカラッポになり、「お腹がすいたよ」「お腹がすいたよ」とムクれだすんじゃないか
の2点。広島で昼飯を貪っていくに越したことはない。
牡蠣フライ
(広島駅「酔心」のカキフライと小イワシのフライ)

 しかしこの豪雨では、広島の街に出るのも面倒だ。こういう時こそ駅ビルであって、「みっちゃん」でも「高砂○」でも、まあ要するに、またまたお好み焼きで満腹してから名古屋に赴こうじゃないかということである。

 ところが諸君、駅ビル内はどの店もいわゆる「ランチ難民」が長蛇の列を作っている。超人気店「みっちゃん」なんか、もってのほか。長蛇の列は店の角を90°に折れ、いったいどこまで列が続いているのか、列のシッポは霞と雲の向こうにモヤモヤたなびいているアリサマだ。

 こうなると、「お好み焼き」という選択肢が何だかバカバカしく思えてくる。この列に1時間も並んで、狭いテーブルにギュッ押し込まれ、楕円形の肉体を四角くシワくちゃにされたあげく、なんでんかんでんマゼコゼに焼いてソースをぶっかけた丸い物体を食わされる。

 うーん、「それってどうなの?」であって、ふと楕円入道はもう少し上品なランチが欲しくなった。入ったのは「酔心」。ここもほぼ満席だったが、ちょうど1つだけテーブルが空いていて、「どうぞどうぞ」と店員さんも熱心に誘ってくれた。

 しかし食べたかった「穴子飯」は、「これから穴子を焼くので時間がかかります」とのこと。たった今買っちゃった新幹線のキップは、50分後の「のぞみ」だから、穴子飯にしちゃうとせっかくのランチをゆっくり楽しめない。楕円入道は仕方なく「酔心定食」を注文した。
大垣1
(2月20日、岐阜県大垣の大盛況 1)

 この店の「京都駅前店」で、むかしむかし宴会に出たことがある。京都駅の烏丸口を出て、信号を1つ過ぎたあたり、我々の「京都駅前校」があるビルの地下である。

 7~8年前のことであるが、「何で京都で広島料理?」と驚くうち、店員さんが「今井先生ですよね」と嬉しそうに声をかけてきてくれたのを覚えている。

 あの時は、メンバーみんなで注文した「朴葉味噌」が、七輪の上で全て真っ黒焦げになり、紫のケムリが充満してたいへんなことになった。「火災報知器が作動しなかっただけでも不幸中の幸い」という一晩であったが、焦げた味噌のニオイがコートに染みついて、その後1週間ほど辟易したものである。

 そういう記憶を呼びおこしながら、「酔心定食」を待ち受けた。1600円もする定食だ。さぞかし広島の名物を満載してやってくるだろう。そのぐらい期待したっていいじゃないか。

 ところが、10分待って運ばれてきた定食は、わざわざ写真を撮って読者諸君にお見せしたくなるほどのものではない。カキフライが3ケ、小イワシのフライが2ケ。タイとイカの刺身が3切れずつ。あとはオヒタシと、おミカンが半ケ。「何でこれが1600円?」という困ったシロモノであった。

 ま、それでもカキフライ3ケは旨かった。昨日の牡蠣7ケで亜鉛の濃度がグッと高まった楕円入道の肉体は、ますますZn濃度を急上昇させ、もう吐く息も何だか亜鉛臭いほど。「楕円入道 ☞ 変じて亜鉛入道となる」の趣きを禁じ得ない。
大垣2
(2月20日、岐阜県大垣の大盛況 2)

 さて、無事に新幹線「のぞみ」のグリーン車におさまった亜鉛入道は、神戸までの1時間でブログ原稿を完成。あとは名古屋まで寝て過ごした。ふと乗り過ごして東京まで帰ってしまいそうな勢いだったが、そこはそれ、亜鉛の充満した脳がムクムク動き出して、名古屋の手前10分でギリギリ目を覚ました。

 今日のお仕事は、岐阜県の大垣である。まずお馴染みの「名古屋マリオットホテル」にチェックインして2時間ほどノンキに過ごしたが、しかし諸君、この段階でマコトに不穏な情報が飛び交いはじめた。「東海道線が止まっている」というのである。

 名古屋から大垣へは、まさにその東海道線を使う。情報によれば「13時40分ごろ、東海道線の笠寺駅付近でヒトが線路内に立ち入り、しかも意識を失って倒れていたのを発見」とのこと。だから止まっている、いつ動き出すか分からない、名古屋駅は大混乱、そういう情報である。

 おやおや、そりゃたいへんだ。まさにこれから使わなければならない路線が、思い切りガッツリ「運転見合わせ」の渦中にある。楕円入道の脳細胞は早速フル回転した。

① 名鉄で岐阜まで、岐阜からはタクシー
② 新幹線「こだま」で岐阜羽島へ、岐阜羽島からタクシー
の2つの選択肢が浮かんだが、何しろ「卒タクシー」で盛り上がっている最中だ。やむを得ぬ自体とは言え、マホーのジュータンに頼るのは何とも悔しい思いである。
花串庵
(大垣の祝勝会は、岐阜駅前「花串庵」。おでんの旨い店だった)

 しかし17時15分、奇跡的じゃないか、楕円入道が乗車する「特別快速 大垣ゆき」だけが、何故か時刻通りに運転するという。他の電車がみんな「運休」「運転見合わせ」「50分遅れ」という恐ろしい状況に突入している中、まさに「あれれ!!」な成り行きだ。

 こうして楕円入道は「フシギの国のアリス」よろしく、呆気にとられつつ時間通りに豪雨の大垣に到着。迎えのスタッフとクルマで今夜の会場に向かった。

 ただし、春2番の豪雨と暴風の中、横なぐりの雨をおかして公開授業に出向いてくれる人がどのぐらいあるのか、今度はそっちが心配だ。もともと予定は80名程度。ウルトラ少人数の公開授業なのに、「雨だから欠席」という人が続出したら目も当てられない。

 しかし諸君、驚くなかれ、出席者数はグングン増えて100名に迫った。大垣駅からバスで20分かかる暗闇の会場、豪雨、強風、そういう悪条件を一切問題にせず、熱い生徒諸君は開始予定時刻15分前に100%の準備を整えて集合してくれた。

 ということになれば、楕円入道はムンムン湯気をあげて燃え上がり、いつのまにか楕円はまん丸な真円に限りなく近づいて、恐るべき大熱演を繰り広げる。「闇夜の満月」というか何と言うか、とにかく今の今井の突進を阻める者は誰もいない。

 いったん「東進をヤメちゃおう」と決意したヒトでさえ、「こんなスゴい先生がいるんだったら、やっぱりこのまま東進で勉強をつづけてみよう」と思い直すほど。今夜もまたそういう生徒や保護者がいたんだそうである。いやはやまさに「楕円入道、恐るべし」の世界である。
おでん
(花串庵。おでんの旨い店だった)

 終了後、岐阜まで移動して祝勝会。オジサマ4名だけのシットリした祝勝会であったが、おでんが何とも言えず味わい深い。春2番の吹き荒れた1日を締めくくるにはピッタリじゃないか。

 ただし諸君、祝勝会を終えて、岐阜から名古屋に帰る電車に乗り込んだ楕円入道は、まだ電車の大混乱が続いていることに唖然とする思いだった。しかも、まだ同じアナウンスを繰り返している。

「13時40分ごろ、笠寺駅でヒトが線路に侵入しました。その影響で、22時40分発の岡崎行きは約50分遅れています」

 うーん、ヒト1人が線路に立ち入ると、10時間経過してもなお、電車の遅れは50分。こんなんで、先進国の鉄道を名乗れるんですかね。呆気にとられつつ、名古屋到着0時15分。ホテルのネグラに潜り込んだのは、もう午前2時に近かった。

E(Cd) The State Moscow Chamber Choir:RACHMANINOV/VESPERS op.37
E(Cd) Brendel(p) Previn & Wiener:MOUSSORGSKY/PICTURES AT AN EXHIBITION
E(Cd) Sinopoli & New York:RESPIGHI/FONTANE・PINI・FESTE DI ROMA
E(Cd) Dutoit & Montréal:RESPIGHI/LA BOUTIQUE FANTASQUE
E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS 1/2
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