Mon 160125 高校の先生方対象「センター講評会」 3教科で祝勝会 深夜の盛り蕎麦3枚 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 160125 高校の先生方対象「センター講評会」 3教科で祝勝会 深夜の盛り蕎麦3枚

 2月16日は、夕方7時から西新宿・京王プラザホテルで「センター講評会」。首都圏の高校の先生方に集まっていただき、英語・数学・国語3科目の「分科会」に分かれて、英語 ☞ 今井、数学 ☞ S田先生、国語 ☞ M羽先生が、それぞれ50分ずつの講演を行なった。

 東進に通う高2生は全員、受験生と同じ日にセンター試験の問題に取り組むことになっている。そこで、ホントの受験生と東進高2生の成績を比較しながら、今年のセンター試験の中身を分析し、高校の先生方に「指導上のヒント」を提示しようという企画である。

 そんな大役がワタクシのような者に回ってくるとは、まさに信じがたい思いであるが、2014年以来たいへんなご好評を先生方からいただいて、今年で3年目。センター試験以来すでに1ヶ月、丹念にセンター試験の問題分析を続けてきた♡

 だから、今やワタクシの頭の中は、センター試験の問題のことでパンパンに膨らんでいる。あんまりパンパンだから、形状もサトイモ、毛の生え方もサトイモ、完全な楕円形サトイモ人間と化したワタクシの頭の中から、センター試験への思いが止めどなく溢れ出るのである。
センター講評会1
(2月16日、高校の先生方対象の「センター講評会」で超熱演)

 冒頭から会場は大爆笑に包まれた。これは奇跡的なことといっていい。何しろマジメな先生方ばかりが、広い会場に約80人も集まってくださった。開始直後は「謹厳実直!!」を絵に描いたみたいなガツン&ガツンにおカタい雰囲気。ここから10秒で1回目の大爆笑が沸き起こったのである。

 だって諸君、「大きな拍手でお迎えください」と司会が声を張り上げても、積極的に拍手に加わってくださったのは、多く見積もっても80人中で30人ぐらい。他の先生方は、さっき配られた資料やらデータやらをペラペラめくっていらっしゃるばかりで、こちらに視線を向けようともなさらない。

 ところが、開始5分後にはもう完全に今井ワールドが出来上がって、逆に資料やデータを眺めている先生は1人も見当たらない。「このクマ、次は何を言い出すんだ?」「このサトイモ、次にはどんなギャグを繰り出すんだ?」と、皆さん顔を紅潮させて笑いをこらえるのに懸命の様子である。

 熱心に頷いて下さる先生が、急激に増えていく。特に「日本人は読めるけれども話せない」というマスコミ定番の意見に対し、今井君が「ホントにそうでしょうか」「正しくは『読めないし、話せない』なんじゃないでしょうか?」と疑問を呈するあたりからは、会場全体が1つにまとまって激しく動き出した。
センター講評会2
(京王プラザホテルの会場は、大盛況になった)

「日本人は、読むことは出来るけど...」などとメディアの人々が口にすると、今井君なんかは
「ええっ、ホントですか?」
「誰が、何を、どんなふうに『読める』んですか?」
「1時間でペーパーバックス30ページ読み切れる人が、日本に何人ぐらい存在するんですか」
「高校生の読解力が、どのぐらいか知ってますか?」
と尋ねたくなるのである。

 日本の高校生に、今の悩みを尋ねてみたまえ。ほとんど全員が「読めない」と深く苦悩し、実際に「英語で何が一番ニガテですか?」とマイクを向ければ、ほとんどの高校生が「長文読解です」と応えるはずだ。

 若者たちが声を揃えて「読めない」「読む力をつけたい」と叫んでいるのに、彼ら彼女らの声をすくいあげて然るべきマスメディアが、その声に耳を傾けることさえせず、昔からの先入観だけで「日本人は、読めるんだけど...」と決めてしまう。

 諸君、2016年センター試験の成績を眺めてみたまえ。いわゆる長文読解問題 ☞ 第6問の成績が、他の問題に比較して圧倒的に劣るのだ。この成績を一度でもマジメに眺めてみれば、「日本人は、読めるけど...」などというコトバは出ないはずである。
富士1
(2月17日、大阪に向かうヒコーキで。雲の中から真っ白な富士山がポップアップした)

 集まった先生方が大波をうって大きく頷きはじめたのは、まさにこのあたり。それ以上何を話したかは「企業秘密」ということにしておくが、「指導上のヒント」として強調したのは、いつも生徒諸君を前に述べているのと、全く同じストーリーであった。

 単語と文法を早いうちにやりきること。高3の始業式までには「単語と文法をやりきったぞ!!」と勝利のコブシを天に向かって突き上げるべし。その上で、今井君みたいな分かりやすい講師の読解の授業に数多く出席すべし。

 授業で100%理解したら、習ったばかりの英文をネイティブの音声で繰り返し繰り返し聞きたまえ。30回でもヨシ、50回でもヨシ。ネイティブの発音を頭と心に染み通らせるべし。

 あとは、定番 ☞ ひたすら音読。テキストの英文を1日30分、これまた繰り返し繰り返し音読して、テキストを閉じたままでも音読できるようにしちゃうべし。

 おお、先生方がどんなに嬉しそうに頷き続けてくれたか。ほとんど感動的なほどである。だってそうじゃないか、声に出して読むと1行で3回も噛み放題に噛んでいる生徒が、「なぜか黙読なら速読できる」などということはあるはずがない。噛まずに音読できる能力こそ、いわゆる速読への第一歩である。

 50分後、会場に入った時と比較すれば10倍も20倍も熱い大拍手を浴びながら、サトイモ以上に楕円形の今井君は、得意満面&得意の絶頂でステージを降りた。こういう日の祝勝会は、また格別なものである。
富士2
(富士山はやがて裾野までキレイに見えた)

 ただし今夜の祝勝会は、いつもの「主催者の皆さんと」という会とはまた違う。せっかく数学のS田先生や国語のM羽先生と顔を合わせたんだし、3人ともまさに「ドヤ顔」で会場から帰ってきたんだから、「どうです、3人でホテルのバーでも?」ということに決まった。

 京王プラザホテル45階のバー「ポールスター」は、かつてワタクシもよく通ったバーである。大先輩のM羽先生も、「ポールスターはすっかり馴染みでね」とニッコリしてくれた。そりゃいいですね、行きましょう&行きましょうと、その場で方針は即決した。

 いやはや、楽しい一晩になった。強めのスコッチウィスキーをダブルで3杯、シングルで1杯、2時間足らずの間に3人ともグイグイ飲み干して、あんまりグイグイやったものだから、何を話したのかはサッパリ記憶にない。しかしこういう場面では、楽しくさえあれば「何を」なんかどうだってかまわないのだ。
蕎麦
(深夜の新宿「魚民」で、盛り蕎麦3枚を平らげる)

 あんまり楽しかったので、帰りにふとお蕎麦が食べたくなった。しかし西新宿で23時過ぎにお蕎麦なんか食べられる店は、滅多に見つかるものではない。「真夜中のお蕎麦」などというのは、おそらく窮極の贅沢なのである。

 そこで今井君が選択したのは、何と「魚民」。新宿西口、ユニクロの入ったビルの5階から上は、ありとあらゆる居酒屋チェーンがひしめいているが、最上階の9階が「魚民」である。

 諸君、魚民をバカにしちゃいかんよ。焼酎ロックとともにおそるおそる注文してみた「盛り蕎麦」の旨さに、ワタクシは唖然として「あれれ?」と絶叫したほどである。

 こんなに旨いなら、当然「オカワリ!!」ということになるし、2枚目もあっという間に平らげて、またまた「オカワリ!!」と叫んだ。深夜の魚民で盛り蕎麦3枚ペロリと平らげる。諸君、恐るべし。仕事のうまく進んでいる時は、食欲のほうも際限がないものなのである。

1E(Cd) Gunner Klum & Stockholm Guitar Trio:SCHUBERT LIEDER
2E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.4
3E(Cd) Blomstedt & Staatskapelle Dresden:BRUCKNER/SYMPHONY No.7
4E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.8 1/2
5E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.8 2/2
total m125 y125 d17830