Tue 160119 小松も大盛況 スーパーボウル ビヨンセのパフォーマンス ☞ これはハカだ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 160119 小松も大盛況 スーパーボウル ビヨンセのパフォーマンス ☞ これはハカだ

 2月9日夕暮れ、東日本大震災の記憶に暗澹としたワタクシは(スミマセン、昨日の続きです)、降りしきる雪の中、夕暮れのJR金沢駅から小松に向かった。

 大阪ゆき「サンダーバード」、名古屋ゆき「しらさぎ」、目的地の小松までは、どちらに乗ってもわずか15分強の道のり。自由席でも全く問題ないところだが、万が一にもお仕事に支障が出てはいけないから、指定の座席でゆっくり座って行くことにした。

 石川県小松での公開授業には、約150名が参加。小松にはこの7~8年、毎年必ずこの時期に呼ばれている。例年約130名の参加で会場が超満員になるのであるが、今年はさらに+20名の大盛況であって、またまたお馴染み「椅子が足りなくなりました」というウルトラ満員御礼になった。

 北陸新幹線の開業以来、小松の街はさすがにちょっとションボリしている。「時代に置いていかれた」というか、「今まで小松空港が石川県に果たしてきた役割は、いったい何だったんだ?」というか、要するに裏切られたような思いであるに違いない。
8番
(北陸名物「8番ラーメン」。かつての北陸の大動脈・国道8号線にちなんだ命名であったらしい)

 石川県民がみんな新幹線を選び、小松空港はガーラガラ。「サンダーバード」も「しらさぎ」も、やっぱり何だか置き去りにされたようなガラガラ感。新幹線の威力たるや、マコトに凄まじいものがある。

 しかしそういう寂寥感だって、ホンの一時のものに過ぎない。予定では7年後に北陸新幹線は金沢 ⇔ 敦賀間も開業。小松の「置いてけ堀」も、7年か8年の我慢に過ぎない。

 小松市は、超優良企業「コマツ」の企業城下町である。東日本大震災の時だって、KOMATSUの文字の入った黄色い重機が被災地で大活躍した。日経新聞の「優良企業ランキング」でも、トヨタやキャノンを抑えて国内トップの座を占めたことがある。

 そういう質実剛健な町の体質があれば、ちょっとぐらい小松空港が寂れても、「サンダーバード」や「しらさぎ」に時代遅れ感が漂っても、たった7年の我慢なら、市民は全く動じない。今夜の公開授業だって、若者たちはウルトラ元気に授業に集中してくれた。
小松1
(石川県小松、150名の大盛況 1)

 参加150名中50名以上を「初めて東進に来てみました」という新規生が占めた。そういう積極性も素晴らしい。「初めて」ということになれば、気後れも違和感もあるはずだが、開始直後から激烈な反応でワタクシの講義に応えてくれた。いやはや、感謝&感謝、また感謝である。

 終了後、金沢まで戻って祝勝会に臨んだ。本日は、金沢の夜の繁華街:片町のお店で「焼き肉ワシワシ」「徹底的にワシワシ」「胃袋がハチ切れんばかりにワシワシ」という企画である。

 こりゃいいや。ワタクシは大好物のフィレ、若い人々は火がオレンジ色にボーボー燃え盛るほど脂身タップリの肉。焼いたお肉はもちろん白い御飯に乗っけ盛り、その上から生タマゴをドロッとかけて召し上がる。

 よしよし、こんなに元気なら、金沢・小松・富山、北陸地区はまだまだいくらでも盛り上がりそうだ。若い人々の旺盛な食欲ほど、見ていて楽しいものはないのである。
小松2
(石川県小松、150名の大盛況 2)

 こうして、2016年冬・北陸2連戦はめでたく終了するのであるが、この2連戦を彩ったのは、サンフランシスコ近郊・サンタクララの町で行われたスーパーボウルであった。

 アメリカンフットボール。日本での人気は相変わらずイマイチであるが、イギリスに溶け込もうとするならクリケット、アメリカ&カナダに溶け込むならフットボールとバスケとアイスホッケー。それはもう必須であって、英語なんかペラペラになるより、こういうスポーツに熱中するほうがずっと大切だ。

 日本のテレビでもネットでも、ちっともスーパーボウルの話題が出てこないのはフシギなぐらい。サッカーと野球とフィギュア、ラグビーというより五郎丸、ペラい国会議員の辞職会見、甘利どんにベッキーどん、要するに週刊文春のオンパレード。スーパーボウルの結果はヤフーニュースでも分からない。

 だから北陸行脚中のクマ助は、祝勝会で酔っぱらった後だというのに、NHK-BSのスーパーボウル中継に試合終了までかじりついた。何しろボクチンは「ジョー・モンタナの現役時代を目撃した」という男。1年に1回、せめてスーパーボウルぐらい観戦したいじゃないか。
北陸の空
(どんより重たい北陸の冬空)

 ドラフト制度が見事に機能しているので、強いチームがどんどん入れ替わる。ワタクシがアメフトに夢中だった頃は、49ersやシカゴ・ベアーズの最強時代。その後、ジャイアンツ時代、イーグルス時代、パッカーズやペイトリオッツ時代に、セインツ時代があって、今年はパンサーズが絶対の優勝候補である。

 パンサーズには、ジョー・モンタナ以上の逸材と思われる大型QBがいる。キャム・ニュートン。投げてヨシ、走ってヨシ。誰にも止められない。「キャム」とはCameron、キャメロンの愛称であるが、その呼び方のペラさはともかく、プレーはマコトに激烈だ。

 これを迎え撃つデンバー・ブロンコスは、古豪である。アメフト勢力図の激しい変遷の中で、常に上位を守り続けている。QBは、超ベテランのマニング。昔と比べれば見る影もないほど、肩も足も衰えた。パスは弱々しいし、逃げ足も決して速くない。

 そういうQBの対決だから、誰もがパンサーズの有利を予測。もしブロンコスが勝利するとすれば、ひたすらディフェンスにこだわり、オフェンスではなくディフェンス陣がタッチダウンを奪うぐらいの活躍を見せた場合だけだろう。ま、そういう意見が大勢を占めた。

 そして諸君、まさに試合はその通りの奇跡的展開。ディフェンス陣がタッチダウンを奪うシーンが2度もあり、パント・リターンでもスーパーボウル史上最長タイとなる奇跡的なランがあった。スコアは、24-10。思ってもみなかった大差がついて、ブロンコスが勝利。ベテラン・マニングの隠れた健闘を讃えたい。
百万石ビア
(コシヒカリをつかった「百万石ビア」。こんなのを飲みつつ、スーパーボウルを満喫した)

 しかし何よりビックリしたのは、ハーフタイムショーにおけるビヨンセのスーパー・パフォーマンスだ。アフリカ系女子約50名を従えたダンスは、まさに圧巻。「コールドプレイが前座に見えた」という感想は、あながち大袈裟でもないだろう。

 余りのパフォーマンスに、ニューヨーク前市長ジュリアーニ氏までがニュースショーに登場した。「フットボールの試合に政治運動を持ち込むのは困る」と、もともと渋い表情をもっと固くしたのである。

 衣装は、女子全員が黒だけでまとめた。メディアは「M.ジャクソンへのオマージュ」と書いているが、うーん、ワタクシは「あれは『ハカ』だったんじゃないか」と思うのである。

 ラグビーのニュージーランド代表、オールブラックス。試合前の勇壮なハカは、これから対戦する相手の精神をヒクヒクさせる迫力に満ちているが、ビヨンセを頂点にした女子50名の鍛え抜かれた肉体の躍動は、オールブラックスのハカに勝るとも劣らないものであった。

 いやはや、ホントによく鍛えたものですな。ミュージカル「ドリームガールズ」映画版に出演した頃のビヨンセしか知らなかった今井君なんかは、その肉体の鍛錬の見事さに、息もできないほどでござったよ。

 というわけで諸君、これ以上コトバによる描写は不要と言うものだ。この世にはYouTubeという便利なものが存在する。「ビヨンセ スーパーボウル」で直ちに検索し、「百聞は一見にしかず」をやってみたまえ。いやはや、ホントに、「いやはや」以外のコトバは出ないほどのスーパー・パフォーマンスであるよ。

1E(Cd) Carmina Quartet:HAYDN/THE SEVEN LAST WORDS OF OUR SAVIOUR ON THE CROSS
2E(Cd) Alban Berg Quartett:HAYDN/STREICHQUARTETTE Op. 76, Nr. 2-4
3E(Cd) Bernstein:HAYDN/PAUKENMESSE
4E(Cd) Fischer & Budapest:MENDELSSOHN/A MIDSUMMER NIGHT’S DREAM
5E(Cd) Coombs & Munro:MENDELSSOHN/THE CONCERTOS FOR 2 PIANOS
total m95 y95 d17800