Sat 160116 八幡 ☞ 8番 追加情報と東京ウォーキング 人形町「玉ひで」の軍鶏鍋 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 160116 八幡 ☞ 8番 追加情報と東京ウォーキング 人形町「玉ひで」の軍鶏鍋

 音声情報は「あてにならない」というか、「聞きちがいが多い」というか、とにかく早めに正確な文字情報で確かめてみるべきである。昨日の記事終盤で書いた「八幡ラーメン」もその例で、実際には「八幡」じゃなくて「8番」、北陸全域で有名な野菜ラーメンのお店であるらしい。

 昨夜は富山県富山市でお仕事。その詳細はまた明日書くとして、その後の祝勝会の談笑の中で「8番ラーメンは旨いですよ」という話になった。炒めた野菜がラーメンの上にタップリ乗っかって出てくるんだそうである。

 ワタクシは肉食獣であるから、「野菜がタップリ乗っている」という情報をいくら仕入れてもちっとも嬉しくないが、その直前に書いたブログで「敦賀の八幡ラーメン」を紹介したばかりだったから、「えっ、正しくは『8番』なんですか?」と、クラクラ目もくらむ思いであった。

 というわけでお詫び&訂正であるが、マコトにスミマセン、「八幡ラーメン」じゃなくて「8番ラーメン」だったらしいです。早速「八幡ラーメン」を探しに北陸の旅に出てしまった皆様、申し訳ございませんでした。

 しかし諸君、世の中はマコトに広く、世界は広大であり、日本だってそれなりに広い。「八幡ラーメン」がいわゆるガセネタだったかというに、日本中いたる所に八幡ラーメンだって点在している。

 世田谷区八幡山の八幡ラーメン、北九州市八幡製鉄所の近くにも八幡ラーメン、千葉県市川市本八幡の八幡ラーメン。滋賀県の近江八幡や新潟県、東京・門前仲町にだって、やっぱり八幡ラーメンは堂々と存在している。この際「8番」も「八幡」も、ともに繁盛することを祈ろうじゃないか。
玉ひで
(2月7日、東京・人形町「玉ひで」を訪れた。1760年創業の軍鶏鍋屋である)

 2月3日の名古屋で出会った福井県出身のオジサマからは、「ヨーロッパ食堂」と「8番ラーメン」の他に(スミマセン、昨日の続きです)、「名古屋駅南側に『丸八寿司』という寿司屋があります」「寿司屋なのに24時間営業です」「ケッコ旨いですよ」という情報もいただいた。

 いやはや、午前7時や8時に「寿司屋で一杯やりますかね」ということになると、2日酔いの頭がますますグワラ&グワラ重く痛み始めるが、とにかく名古屋「国際センター」駅近くで、24時間ビシッとぶっ続けで営業を続けているらしい。

 聞きちがいだと申し訳ないから、責任感でパンパンなワタクシは、早速「食べログ」&「ぐるなび」でダブルチェックを試みた。食通の皆さんのつけたポイントはあんまり高くないが、おお、これなら一度出かけてみるのも悪くないですな。

 最近は「24時間営業の居酒屋」なんてのも増えた。確かに、午前6時とか7時とか、そういう時間帯に「どこも休むところがないよ」と途方に暮れる経験は少なくない。そういうとき、「磯丸水産」とかじゃなく、チャンとしたお寿司屋さんに入れるのは嬉しいじゃないか。
甘酒横町
(人形町には「甘酒横丁」なんてのもある)

 2月6日、京都から伊丹空港に向かう途中、ワタクシは祇園四条駅近くの「松葉」に立ち寄った(スミマセン、今度は一昨日の続きです)。

 京都南座の隣りに「にしんそば総本家 松葉」があるが、その支店というかアネックスというか、むかしの「京都北座」のあたりに、松葉・北店がある。4~5年前に立ち寄って、その静かな優しい雰囲気が大好きになり、京都でお仕事があるたび、翌日の昼食は必ずここでいただくことにしている。

 しかも、2月6日は「移動日」。要するにオウチに帰るだけの日であって、「夜に東京都内で公開授業」みたいな忙しいスケジュールもない。となれば諸君、クマ助の行動は決まったようなものであって、蕎麦屋に入って最初のヒトコトが「生ビール」「あと、熱燗も1本」と来てしまう。

 注文したのは、① ニシンの辛子あえ ② 蕎麦みそ ③ ニシンの棒煮 ④ せいろのお蕎麦。どうだい、この食通ぶりは。にしんそば総本家のアネックスに入ったのに、にしんそばはあえて注文しない。

 本来なら熱いお蕎麦に入れちゃうはずのニシン君を、あえてお蕎麦に入れずに、冷たいせいろのお蕎麦のオトモにする。冷たいお蕎麦、熱い日本酒、ニシンの棒煮。ついでだから熱燗を「もう2本♡」。いきなり「2本」と言われてビックリする従業員のオバサマと軽く会話を交わすのもいい。
軍鶏鍋
(人形町「玉ひで」、軍鶏鍋にネギを投入した直後)

 伊丹空港へは、祇園から鴨川をわたって、河原町から阪急電車を利用する。特急で十三(じゅうそう)まで40分ほど、十三から宝塚線に乗り換え、蛍池でモノレールに乗り換え。うぉ、2016年旧正月の誓い「卒タクシー」は、今もなお機能中だ。

 ついでだから、伊丹空港で床屋さん「そがわ」に入る。ここもやっぱり4~5年からのお馴染みさん。髪がボーボー生えた頃に大阪・神戸・京都で仕事があれば、必ずここで毛刈りをしてもらう。

 マスターの人柄なんだろうけれども、優しくて静かな店の雰囲気は、京都のお蕎麦屋とソックリである。「もし神戸に行かれることがあったら」とマスターが切り出した。「元町駅のそばに、旨い土佐料理の店がありますよ」と言うのである。

 マスターは、高知県土佐山田の出身。高知の人が勧めてくれる土佐料理なら、そりゃ旨いだろう。店の名は「イザリヤ」。食べログで文字情報を確認したら。「座屋」と書いてイザリヤなんだそうな。

「ついでに、三宮の『キャトルラパン]、フランス料理が旨いですよ」とのこと。うーん、その2軒、クマ助はしっかりとネライをつけた。スケジュールを確認するに、3月上旬に「宝塚」「三宮」とお誂え向きにならんでいるじゃないか。
徳利
(だんだん徳利が並んで、ボーリング場の風景に似てきた)

 こうして諸君、旨い食べもの情報がどんどん入ってくる関係上、2月のクマはみるみる太りはじめた。ダイエットに次ぐダイエットを続けてきたが、そろそろ諦めたほうがいいのかもしれない。

 というか、「炭水化物カット」とか「一日一食」とか、何だかやっぱり不健康なんじゃないか。そうやって「痩せました」と言う人の顔をジッと眺めると、どうも煤けた焦げ茶色というか土気色、骨張った頬が何だか痛々しい。

 むしろ、食べたいものは食べ、飲みたいものは飲み、その代わりタップリ運動を心がけてニッコリ、そのほうが遥かに健康的じゃないか。翌2月7日日曜日、気持ちいい快晴の一日、ワタクシは東京大横断のウォーキングに出ることにした。

 コースは、明治神宮 ☞ 千駄ヶ谷 ☞ 信濃町 ☞ 四谷 ☞ 防衛庁 ☞ 市ヶ谷 ☞ 法政大学 ☞ 靖国神社 ☞ 九段下 ☞ 人形町。明治神宮・防衛庁・靖国神社と並ぶと、スッキリ丸刈りの頭のこともあり、何だか物々しい感じもするけれども。単に東京大横断を目標にしただけのこと。他意はない。

 予定は3時間。「鉄砲坂」とか「四谷坂町」とか、馴染みのない坂道のアップダウンもいろいろあって、マコトに楽しい3時間になった。2時スタート、ゴールの人形町には5時5分前に到着。時計台から響く木遣りの声が暖かく迎えてくれた。
からくり時計
(人形町の時計台。毎正時、からくり人形が動き出す)

 人形町は、昨年暮れに公開授業で初めて訪れて、すっかり気に入ってしまった。創業1760年(宝暦10年)の軍鶏鍋屋「玉ひで」に、どうしても一度入ってみたい。

 テレビのグルメ番組のせいで、今はすっかり「親子丼の店」として定着してしまったが、本来は「元祖すき焼き」も名乗る軍鶏の店であって、鬼平犯科帳にも登場するらしい。

 お座敷の畳の上に置かれたテーブルで、店のオバサマが鍋の面倒を全部見てくれる。ホントは「自分でやりますから」と言って、軍鶏肉もどんどん追加し、2時間も3時間も長っ尻をしたいところなのだが、残念ながらマコトに手際よく「あれよ&あれよ」といううちにコース料理が進んでしまう。

「コースしかやってません」というスタイルなんだからどうしようもないが、本来の軍鶏鍋はお酒をちびり&ちびりやりながら、冬の夜が静かに更けるのを楽しむものなんじゃないのか。

 1時間半後、容赦なく「親子丼」が登場。やがてコンデンスミルクのかかったイチゴも3つ出てきて、追い払われるようなムード。うーん、ちょっと落ち着かない。

 しかし諸君、キレイな飴色に煮えた軍鶏の皮、ビックリするほどおいしゅーございました。意外なことに、クマ助はシラタキが一番気に入った。いやはやこんな旨いシラタキなら、いくらでもすすり上げていたいほど、ホントにおいしゅーございましたよ。

1E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 2/2
2E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 1/3
3E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 2/3
4E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 3/3
5E(Cd) Cluytens & Société des Concerts du Conservatoire:RAVEL/DAPHNIS ET CHLOÉ
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