Tue 160112 ブログ市場は縮小しているか 電子ケトルうどん、厳禁 名古屋の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 160112 ブログ市場は縮小しているか 電子ケトルうどん、厳禁 名古屋の大盛況

 このごろは心配事が多すぎる。マイナス金利の影響も心配、甘利問題の今後も心配。ブログの世界の縮小ないし衰退も心配だし、何より心配なのは「電子ケトルうどん」なるものの出現である。

 まずブログ市場の縮小についてであるが、5~6年前にワタクシも予測した通り、ツイッターに押されてすっかり下降線をたどっている感じ。例えば先週の某日、今井君オフィシャルブログは9578アクセス、全体順位753位。「さあ音読だ」のヒットや、少年マガジンのおかげか、なかなかの数字を記録した。

 しかし諸君、ホンの3~4年前なら、3桁の順位に入るには1万アクセスを超えてなきゃいけなかった。ましてや700位台なんてのは、15000とか18000とか、2万近いアクセス数でないと夢のまた夢だった。このあたりに、ブログ世界の縮小を如実に感じるのである。

 いまブログの世界を席巻しているのは、ダイエットや受験の成功談である。「むかし××だったけど、△△に取り組んで、今はすっかり○○な私」というストーリー。というか、タレントさんたちの日記を除けば、半数近くが「××だったけど今○○な僕」というスタイルなんじゃないか。

 この場合、ブログの中身は、××状態を○○に変えた原動力 ☞「△△の素晴らしい効能」を訴えることである。英会話教材・基礎化粧品・ダイエット食品・塾・予備校・独自の勉強法、まあそんなところであるが、ほとんど「家電の通販な感じ」のブログも少なくない。
アクセス
(少年マガジンや「さあ音読だ」のヒットのおかげか、こんなアクセス数が出ることがある)

 ツイッターも確かに素晴しいが、若い諸君にはこの春ぜひともブログを開始してほしいのだ。ツイッターの150字程度では、キチンとした論理的思考は困難だ。好き or キライ、ムカついた or 感動した、目撃した or 見ーちゃった&見ちゃったなど、単なる印象の叙述と、瞬間の感情の吐露だけに傾いてしまう。

 思考の初心者なら、基本は4パラグラフの文章だ。少なくとも今井君みたいな未熟者はそうなので、ニーチェ「人間的な、あまりに人間的な」並みに5行か6行で真実をスパッと表現できるなんてのは、まさに達人か天才の領域なのだ。

 未熟グマがニラむところ、修行中の身で可能な論理的思考は、4センテンスで1パラグラフ、それを4パラグラフの長さ。それぐらい連ねないと、「単なる感情の吐露」ないし「条件反射」に終始する。

 4センテンス × 4パラグラフ = 16センテンス。センター試験英語の第6問とほぼ同じ分量の文章を連ねて、やっとキチンとした思考を組み立てられるんじゃないか。

 修行中の若い諸君、昔「思考訓練の場としての英文解釈」というスッゲー難しい参考書があったけれども、今やブログこそ思考訓練の場として最適だ。進学先が決まりかけている諸君、勝利の喜びに酔うのは適当に切り上げ、早速ブログを開設して、受験よりワングレード高い思考訓練を早く始めることをオススメする。

 1年怠けずにアップを繰り返せば、思考訓練を365回、ミルフィーユのように積み上げることになる、ましてやそのブログを英語で書き続けてみたまえ。英語での思考訓練を365回も蓄積すれば、「××だったけど△△して○○に!!」という成功談も、きっと書けるようになるはずだ。
名古屋
(名古屋・今池で公開授業。180名近い大盛況であった)

 「電子ケトルうどん」については、ぜひこのクマ助にアドバイスさせてくれたまえ。「電子ケトルに冷凍ウドンをドボンと入れて沸騰させれば、ザルもナベも汚さずにウドンがラクラクできあがる」という話であるが、いやはや、「そんな危険なこと、絶対にヤメたまえ」である。

 ティファールなど電子ケトルのメーカーも「危険です」「ヤメてください」と警告しているが、今井君の警告には自らの実体験の裏付けがある。いいかい、ヤメたまえ。ものすごい後悔が待っている。一人暮らしを始める諸君、それを試した瞬間、せっかくの一人暮らしが絶望の日々に変わりかねない。

 実体験は、一昨年の春、オランダ・アムステルダムでのもの。当時ワタクシは何故かタマゴが大好物。毎朝コーヒーメーカーでタマゴを1時間ゆで、「朝食は風呂上がりのゆでタマゴ4個」という恐るべき生活をしていた。

 そうなると、オランダ滞在中にもやっぱりゆでタマゴ。日本から持参した電子ケトルに熱湯を沸かして、その中にスーパーで買ったタマゴ4ケを入れてみた。
鯖鮨
(名古屋の祝勝会は、鯖と蕎麦の店。昆布で巻いた鯖寿司、おいしゅーございました)

 しかしそんなんじゃ、タマゴのせいでお湯が冷え、全然ゆであがってくれない。そこでワタクシが試みたのが「落としタマゴ」。ケトルのお湯にタマゴを割って落とし、ポーチドエッグふう落としタマゴ作りに挑戦したのだ。

 その結果は散々なものであって、「電子ケトルうどん」についてのメーカーの警告通りのことが起こった。ケトル内部で異様な沸騰が起こり、タマゴともども熱湯がテーブルの上に溢れ出た。

 うへ、こりゃヤバい。電気が漏れでもしたら大惨事である。危険、危険、危険すぎる。幸いワタクシの大失敗はテーブルの上だけで済んだから、テーブルに溢れ出た熱湯とタマゴの残骸をキレイに拭き取りさえすればよかったが、いつもそんな幸運に恵まれるとは限らない。

 こんな怠惰なやり方は絶対にヤメにして、ウドンならウドン、ゆでタマゴならゆでタマゴ、落ち着いて普通に作るようにしたまえ。普通に、丹念に、丁寧に。どんなことでも同じだが、それが一番おいしいのだ。
鯖
(鯖1本をそのまま焼き上げた「浜焼き鯖」。名古屋「喜張」にて。これで「きばり」と読む)

 というわけで2月3日のワタクシは、久しぶりの東海道新幹線で名古屋に向かった。今日の公開授業は、地下鉄「今池」駅あたり。今池と何度打ち込んでも、Mac君は「今井家」と変換してくれる。よっぽどこの今井君が好きなんでござるかね。

 大盛況で、出席者は約180名であった。3日前の段階で「100名程度の予定」と言われ、ちょっとガッカリしていたのだが、スタッフの大健闘が見事に功を奏して、予定の2倍近くが集まってくれた。お馴染み「椅子が足りなくなっちゃった」というヤツである。

 しかも諸君、出席者全員の志望校を眺めて、またビックリ。これは要するに「名古屋大コース」であり、それに「東大コース」「医学部コース」「早慶コース」も合流したという世界。12年前まで在籍した佐々木ゼミでは、なかなかありえなかった優秀生クラスである。

 もちろんワタクシは、優秀じゃない生徒も大好きだし、これから優秀になるだろう生徒も大好き。というか、イマイの公開授業に参加すれば必ず近い将来優秀になるので、目の前で100分間の大爆笑に耐えた全員が大好きである。今夜も最高の公開授業であった。
黒猫
(名古屋祝勝会場のお隣は「黒猫カフェ」。ただしネコはいないんだそうである)

 祝勝会は、オジサマ4人でしっとり穏やかに過ごすことになった。「喜張」という名の和食屋さんで、「喜」のほうは、七を3つ重ねた文字をつかっている。

 福井や滋賀の鯖料理を揃えている。ちょうど「オジサマ4人」の中に、福井県敦賀出身の人と、滋賀県長浜出身の人がいらっしゃったので、祝勝会はまるで京都に鯖を運んだ「鯖街道」を思わせるようなマコトに鯖鯖したものになった。

 鯖寿司、おいしゅーございました。鯖1本丸々の「浜焼き鯖」、おいしゅーございました。福井と滋賀の銘酒をぬる燗で5合、〆には「挽きぐるみ蕎麦」を2人前もすすって、これまたおいしゅーございました。

 こうして、大満足で名古屋の夜は更けていく。心配事は数々あるが、とにかく1日1日は楽しく過ぎていくのである。日付が変わる直前にマリオットホテルに帰館。素晴らしい1日であった。

1E(Cd) Bobby Coldwell:AUGUST MOON
2E(Cd) Bobby Coldwell:CARRY ON
3E(Cd) Bobby Coldwell:COME RAIN OR COME SHINE
4E(Cd) Bobby Coldwell:BLUE CONDITION
5E(Cd) Boz Scaggs:BOZ THE BALLADE
total m60 y60 d17765