Fri 151204 速攻の旅を思いついたイキサツ 成田空港は意気軒昂(速攻サンフランシスコ1) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 151204 速攻の旅を思いついたイキサツ 成田空港は意気軒昂(速攻サンフランシスコ1)

 1つの旅行記が終わった直後でマコトに申し訳ないが、続いてすぐに次の旅行記を始めることにする。今回は「速攻サンフランシスコ」。さらに続いて「ベルリン冬物語」も書かなければならないから、余裕をコイているヒマはない。

 2015年10月2日から10月8日にかけて、5泊7日の旅をした。普段の今井スタンダードは14泊15日であるから、サンフランシスコの旅はマコトに短かったことになる。

 昨年秋の「速攻シンガポール」3泊4日と同様、ヒコーキはマイルで0円、ホテルもポイントで0円。飲食費と現地交通費を除けばほぼ0円。いやはや、旅が度重なって「日々旅にして旅を住処とす」が定着すると、こんなおトクな旅も可能になるのである。

「今井先生がアメリカって、ちょっと珍しくないですか?」という指摘もあった。なるほど、クマ助は完全にヨーロッパびいきであって、過去の旅の記録を見ても、アメリカはホンのチョビッとしかない。

 身の回りでは、どういうわけか昔から「アメリカ本土」という言葉が流行している。つまり「ハワイなんかじゃなくて」「もっとハードなアメリカ本土」というわけなんだろうけれども、何だかフシギな言い方だ。

「今井先生は、アメリカ本土は行かれないんですか?」みたいな質問が、公開授業後の懇親会のたびに繰り返される。つまり、「アメリカ本土でのハードな旅はなさらないんですか?」ということである。
成田空港
(サンフランシスコへは、久しぶりに成田空港を利用する)

 どうしたハズミか、この1~2年は「アメリカ本土」という言葉を聞く頻度が低くなった。そのぶん「アジア」、特に「東南アジア」が話題にのぼることが多い。「先生は、アジアやアメリカ本土にはいらっしゃらないんですか?」である。

 そのへんの原因はよく分からないが、うーん、どうなんだろう。確かに「アメリカ本土」ということになると、さすがにニューヨークは別として、シカゴ・ワシントンDC・ボストン、すべて4~5日の短期滞在だ。要するに、あんまり好きじゃないらしい。

 だって諸君、やっぱり歴史が違うのである。アメリカ本土と言ったって、その歴史はホンの400年か500年。もちろん歴史それ自体ははるか昔から続いているのであるが、それをアメリカ本土で目の前に眺めることは難しい。

 それに対してヨーロッパなら、1000年前でも2000年前でも、宿泊先から半径1時間も旅すればまさに目の前にいくらでも眺めることができる。関西の人が「東京ゆうても、田舎もんの集まりやろ」「関西には1500年の歴史があるんやで」と頻繁に口にするのと事情は同じである。

 旅をするにも、やっぱり歴史があるほうを選ぶのが普通なんじゃないか。広大な空間を旅するだけじゃなくて、悠久の時間の旅もできるほうがいいに決まっている。クマ助は別に修業のために旅しているんじゃないから、必然的に楽しいほうを選ぶのである。
カレー
(成田空港スイートラウンジでまずカレーを貪る)

 そこで諸君、昨年10月のシンガポールから「速攻」という旅のやり方を加えることにした。14泊15日のスタンダードな旅は年に3回、これはやっぱりヨーロッパが中心。4泊5日程度の短期の旅も年に2~3回、これは「アメリカ本土」とアジアが中心。旅を2タイプに分けて、臨機応変に飛び回ろうじゃないか。

 というわけで、「速攻タイプ」第2弾の目的地をサンフランシスコに定めた。速攻の条件は、何と言っても東京からの直行便が存在すること。短期なのに、空港での乗り継ぎに時間を取られたんじゃたまらない。

 しかも出来ればANAの直行便があること。そりゃ、もっと若い頃はルフトハンザやアリタリアや、ユナイテッドやブリティッシュエアウェイズだってちっとも構わなかった。しかし諸君、エコノミークラスのサービスのレベルとなると、ANAが決定的に世界一である。

 世界一周の旅なら、ポルトガル航空やブラジル航空にも平気で搭乗した。フランクフルトからの乗り継ぎ便でルフトハンザ、パリからの乗り継ぎでエールフランス、そりゃちっとも構わないし、ちょっとやそっとのことならガマンできる。

 しかし日本からヨーロッパまでの12時間、アメリカから帰国の14時間となると、「やっぱりANAでなきゃ」と思わずコブシを固めるほどANAがいい。ビジネスクラスを乗り回すなら別だが、エコノミーにチンマリ小さく固まって旅する時のANAの快適さは、世界に類を見ない。
おむすび
(成田スイートラウンジ、つづいてオムスビと焼き鳥を平らげる)

 というわけで「速攻の旅」では、ANAの直行便がある街を優先する。シンガポール ☞ サンフランシスコときて、おそらく次はホーチミンかムンバイかヒューストンか。「速攻」のほうも、予定は目白押しである。

 出発日・10月2日の段階で、サンフランシスコへのANA直行便は成田からしか出ていない。ホントならオウチからクルマで30分の羽田空港がいいのだが、まさか国賓クラスじゃあるまいし、今井君1人の都合で羽田からサンフランシスコ便を出してもらうわけにもいかない。

 成田までは、新宿から「成田エクスプレス」と言ふ特急で行く。羽田が絶好調、対する成田が劣勢を強いられる中、かつての花形・成田エクスプレスもすっかり影が薄くなった。

 草彅剛と瀬戸朝香で「成田離婚」などというTVドラマまであったが、そんなバブルの面影は、「今は昔」であり「昔を今になすこともがな」であって、あと30年もしたら、日本のコドモたちは成田空港というものの存在さえ「へえ、昔はそんなんだったんだ」と、日本史の教科書を見て驚くようになっているかもしれない。
蕎麦
(〆は、天ぷら蕎麦。サンフランシスコへの腹ごしらえは万全だ)

 しかし諸君、とりあえず成田は今のところ意気軒昂。今井君の成田空港利用は、おそらくもう1年半ぶりぐらいになるが、何だかホントに「久しぶり」という感じ。ANAダイアモンド会員専用のルートを通ってラウンジに入っても、「なつかしいな」「なつかしいな」という感慨でいっぱいである。

 ダイアモンドラウンジの贅沢さも変わらない。今井君はマコトに意地汚いクマであるから、何を隠そう「タダで飲み食い」ほど好きなものはない。ラウンジ従業員のオカタが近づいてきて「何かお飲物は?」と尋ねられるまでもなく、次々とビールを痛飲した。

 まるで「ラウンジをビアホールと勘違いしてませんか?」という勢いであるが、ま、とりあえず他人に迷惑をかけない程度なんだから、どうか許してくれたまえ。世の中には迷惑なオジサマが多くて、ホントにビアホールと間違えたかのように、「大声での談笑かぎりなし」という集団も散見される。
BART
(サンフランシスコ空港から市内中心部へは、もちろん電車を利用。「BART」はマコトに快適である)

 そこへ行くと、今井君なんかはマコトに可愛いものである。まず、何と言ってもカレー。それに続いて、オムスビ2ケとおつまみ数品。仕上げに天ぷら蕎麦。ヒトの3食分も平らげる。

 ついでだから生ビール3杯とワイン3杯をいただく。ワインはグラスのテッペンのあたりまでナミナミと注いで、グラス3杯にボトル1本が入りきるように工夫する。おお、素晴らしいラウンジ生活である。

 さてと、ここからエコノミークラスの難行苦行が始まる。一応「プレミアムエコノミー」への無料アップグレードは出来たけれども、「プレミアム」がついてもやっぱりエコノミーはエコノミー。フルフラットシートでカンペキな眠りが貪れるわけではない。

 ま、そこはそれ、ヒコーキも0円、ホテルも0円。そういう速攻の旅を目指したんだから、いまさらブーブー言っても致し方のないことだ。そのためにラウンジで痛飲してきたんじゃないか。サンフランシスコまで11時間、お酒の力もしっかり借りて、肉体を折り畳んだままチンマリ眠っていこうと思う。

1E(Cd) Zagrosek & Berin:SCHREKER/DIE GEZEICHNETEN 3/3
2E(Cd) Sequentia:AQUITANIA
3E(Cd) Nevel & Huelgas Ensemble:Canções, Vilancicos e Motetes Portugueses
4E(Cd) SPANISH MUSIC FROM THE 16th CENTURY
5E(Cd) The Scholars baroque Ensemble:PURCELL/THE FAIRY QUEEN 1/2
total m20 y2125 d17436