Fri 151127 2015年秋冬シリーズ終了 鎧袖一触な1年 締めくくりの大宮は「今年一番」 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 151127 2015年秋冬シリーズ終了 鎧袖一触な1年 締めくくりの大宮は「今年一番」

 9月下旬から全国行脚で奮闘に奮闘を重ね、奮闘しすぎて最後は若干グロッキー状態だったけれども、12月19日、約45回に及んだ秋冬シリーズも、講演と公開授業の全てを終了した。

 ま、我ながらカンペキな出来であって、18日武蔵小杉の最初のシュールな10分間を除けば、「いやはや、『もう向かうところ敵なし』ですな」という勢いだ。

 もちろん「敵」なんてものは最初から想定していないが、今井君のテーマの1つは「鎧袖一触」だ。お馴染み「宇宙征服」以外のサインを求められると、迷わず「鎧袖一触」と達筆をふるう。

 クマ助サインには
   ①「宇宙征服」
   ②「鎧袖一触」
   ③「Power!! Power !! Power !!」
   ④「去華就実」
   ⑤「悠然と」
の5つがあって、②「鎧袖一触」とは、「ヨロイの袖が1回触れただけで相手がひっくり返ってしまうほどの力強さを表現する。

 母校・秋田県立秋田高校が甲子園に登場すると、応援団の陣取ったスタンドにムラサキ色の横断幕が掲げられる。白く染め抜かれた「鎧袖一触」の文字を見たら、「おお、今井が言ってたヤツだ」と、家族や仲間にも教えて上げてくれたまえ。
大宮1
(2015年秋冬シリーズの締めくくりは、埼玉県大宮。大宮は、クマ助の本拠地の1つである。ウルトラ大盛況で締めくくれるのが嬉しい)

 問題は、いったいいつになったら秋田県立秋田高校が甲子園に登場するかである。大正4年、夏の第1回選手権大会で全国準優勝。昭和40年にもベスト4。花々しい歴史があったが、もう甲子園での勝利から25年も遠ざかっている。

 母校愛に燃えるクマ助としては、「来年こそは♡」と熱くなっている最中である。ホントに久しぶりだが、秋の県大会で優勝。東北大会でも私立超強豪校に善戦。この調子なら、2016年の夏は行けるんじゃないか。

 もちろん「来年のことを言えば鬼が笑う」であるが、笑いたい鬼にはタップリ笑わせてやればいい。そもそもオッカナイ赤鬼さんや青鬼さんを笑わせるぐらいなら、それはマコトに素晴らしい話であって、大爆笑の連続を何より大切にするクマ蔵としては、「鬼の爆笑」をほど理想的な状況はないのである。

 しかも諸君、そろそろ来年のことを言う時期になってきたじゃないか。たっぷり来年のことを夢に見て、たっぷり来年のことを仲間や家族と語り、ゆく年の反省なんかより、くる年の夢と希望を語り合おうじゃ、あーりませんか。
ゆく年くる年
(うさぎさんによる「ゆく年くる年」。浅草の暖簾屋さんで発見)

 さて諸君、ついでに④の「去華就実」であるが、これで「きょかしゅうじつ」と読む。華々しさを去り、どこまでも実のりを重視する姿勢のことであって、こちらは早稲田実業高校の校歌の中で歌われる。2015年「ゆく年」に大活躍した清宮君も、くる年の夏にまた「去華就実」を実現してほしい。

 Mac君は、「去華就実」をご存じないらしい。何度「きょかしゅうじつ」と入力しても、意地でも「許可終日」。おお、それなら1日中大丈夫だ、公開授業をどんなに延長しても、叱られることもない。

 そういう甘えが、「ゆく年」についての小さな反省点でもある。クマ助は滅多なことでは授業延長をしないが、秋冬シリーズで1度だけ、10月2日の千葉での公開授業で、15分ほどの延長をやらかした。それも「ボクは延長いたしません」と宣言した直後のことだったから、まあ甚だカッコ悪かった。
大宮2
(大宮の大盛況。おお、なかなかクマ蔵もカッコいい)

 あのとき教材として使用したのが、筑波大学で実際に出題されたナマの長文読解問題。英文だけでA4版3枚、それに設問が8問。「優秀な受験生だけのクラスで」という前提でこの問題を選んだ。

 しかし諸君、集まった200名は、高2・高1・中3のみ。中3生が20名も含まれているところで筑波大のナマの問題は、さすがにキツい。高1&2生も、ごく普通の県立高校の生徒諸君。それも「これから受験勉強をはじめようかな」という段階だ。

 それでも、長文読解問題の解説自体は80分で終了したのだ。問題なのは、解説授業に入る前の25分。公開授業と言ふものには「東進生じゃない人も、どんどん東進に来てくださいね」という営業&広報活動の意味だってあるわけだから、あの日のクマ助は最初の25分をそれに当てた。

 というわけで、15分の延長。あのキツい授業の中でも、やっぱり爆笑は途切れなかったけれども、結果的に15分延長ということになってしまい、最後の15分は若干の生徒たちがグロッキー状態。「営業&広報は終盤に回すべし」という反省が身に沁みた。

 おお、今井君はエラいなー。ホントにエラいなー。こんなに大成功の続いた「ゆく年」の中で、それでもキチンと反省点を口にする。うぉ、ホントにエラいなー。「許可終日」に甘えることなく、あくまで正しく「去華就実」。その去華就実による鎧袖一触。2016年、そういう「くる年」にしたいもんですな。
いちご
(大宮でいただいたケーキ。おいしゅーございました)

 その前に諸君、2015年の秋冬シリーズをとにかくキチンと締めくくろうじゃないか。締めくくりは、埼玉県の大宮駅前。うーん、締めくくりとしては地味な感じが否めないけれども、大宮はかつて19歳の今井君が1年間生活していた場所、言わば本拠地のうちの1つだ。

 予備校講師を始めてからも、大宮にはずいぶんお世話になった。新人のうちは、東京本校での授業はせいぜいで1週間に1日だけ。他は大宮・津田沼・横浜・立川などをグルグル回って1週間が過ぎる。

 駿台の1年目、いきなりクマ助人気が爆発したのは、大宮である。1年目の夏期講習からいきなり300名教室で〆切が続出した。代ゼミに移籍した後も、1週間に1度は大宮に顔を出して、5コマすべて超満員で授業を続けた。

 39℃の熱を出して、それでも6時間の授業を無事にこなしたこともあった。それも自ら企画した「テキスト全てが英作文」という超ヘビーな授業。「英作文完璧6時間」というタイトルで、それでも教室は満員になった。

 高熱のせいでブルブル震えてしまうので、分厚いコートを6時間ずっと着たまま授業をした。生徒諸君から風邪薬やユンケルの差し入れもあった。あの時のコートを、2015年になってもまだ大事に着ているが、購入以来すでに30年、いまだに健在なのである。
浅草寺
(12月18日、浅草・浅草寺にて。もうお正月へのカウントダウンが始まった)

「ゆく年」の締めくくりの大宮は、出席者約170名。雑居ビルの上層階、手を振り上げれば蛍光灯にぶつかるほどの狭い教室に、170名を超える生徒諸君が集合して、天井のあたりは湯気に曇るほどであった。

 今井クマ蔵は冒頭から絶好調。大爆笑のボルテージも一気に上がり、19時30分開始、21時05分終了、最初から最後まで出席者100%が最高の笑顔で通した。鎧袖一触そのものだった今年1年を振り返っても、「1番の出来」と思うほどであった。

 さて諸君、21時06分に校舎を出たクマ助は、そのままその足で羽田空港国際線ターミナルに向かう。目的地は、一気にドイツのベルリンだ。大宮発21時19分の東北新幹線で東京駅へ。浜松町まで山手線。浜松町でモノレールに飛び乗れば、国際線ターミナルには22時15分に到着する。

 モノレールからの夜景は、マコトに物悲しい。東京湾周辺の夜の闇に、たくさんの広告の灯がともる。国際線ターミナルが近づくと、夜空に大きく赤い文字で「ポンジュース」。これからドイツに旅立つクマ助に、日本のミカンジュースを思い切り宣伝しながら、今年もこうして暮れていく。

 いやはや諸君、秋冬シリーズ、マコトにたのしゅうございました。そしてすでにクマ助は、あと1ヶ月後に開始される2016年早春シリーズを楽しみに、ベルリンのホテルでこれを書いているのである。

1E(Cd) Norah Jones:COME AWAY WITH ME
2E(Cd) Isao Tomita:Shin Nihon Kikou
3E(Cd) Ralph Towner:ANA
4E(Cd) Stan Getz & Joao Gilberto:GETZ/GILBERTO
5E(Cd) Keith Jarrett & Charlie Haden:JASMINE
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