Wed 151125 盛り上がらないクリスマス ミレナリオを待望 またまた春日部カレーを目指す | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 151125 盛り上がらないクリスマス ミレナリオを待望 またまた春日部カレーを目指す

 諸君、どうも今年のクリスマスは、イマイチ盛り上がっていないんじゃないかね。ハロウィーンに負けてるような気がしないかね。街を歩いても、「ジングルベル」も「ホワイトクリスマス」も、ちっとも聞こえてこないように思わないか。

 20世紀後半から終盤にかけて、日本のクリスマスは確かに派手になりすぎた。キリスト様の誕生なんかどうでもよくて、デパートもケーキ屋も学校も、みんな浮かれ放題に浮かれ果て、それをバブルが後押しして、東京のクリスマスはもう「狂乱の宴」の趣きだった。

 移り気な日本人は、もうクリスマスに飽きちゃったんだろうか。ハロウィーンの夜はあれほど大騒ぎだった渋谷の街も、クリスマス直前の今、むしろ和風の忘年会で浮かれ騒ぐほうが主流になっている雰囲気だ。クリスマスツリーより、お正月っぽいチョウチン飾りが目立つように思う。

 しかし諸君、やっぱりクリスマスをもっと盛り上げたいじゃないか。18日、今日はクリスマスのイブ・イブ・イブ・イブ・イブ・イブ・イブだ。イブの数を何度も数えてみたからきっと間違いないだろうが、こんなクリスマス間近の夜に、街のどこからもジングルベルが聞こえないなんて、つまんないねえ。
丸ノ内
(東京丸の内、かつて「ミレナリオ」でごった返したあたりだが、今は人影もまばらである)

 昭和のむかし、日本のお父さんたちはもっとバンバン張り切った。もちろん難しいお父さんも多くて「ボクは仏教徒だ」「ワタシは神道でございますから」とか、ツマラン理屈をこねて「だから耶蘇教のお祭りは関係ないのです」とかホザイていらっしゃった。

 そのくせ、部下のOLや平社員諸君をひきつれて、新橋や有楽町でクリスマス焼き鳥パーティーは催した。ネクタイでハチマキしてカラオケに乗り込み、課長なら当然「マイウェイ」を朗々と歌い上げた。

 ちょっと英語が得意な課長は、もちろんビリー・ジョエル。「課長、そろそろ『オネスティ』の出番ですよ」とお気に入りのOLがニッコリすれば、ホンモノのビリー・ジョエルよりホンの少しテンポを落としたり、とっておきのテクニックを盛りに盛ったものである。

 ホントは課長ヌキで楽しみたい部下たちも、まあこの場はしょうがない。とりあえず熱い喝采のポーズだけして、裏ではこっそり課長をタクシーに乗せちゃう策略をめぐらした。

 しかし諸君、課長もさるものであって、クリスマス会にはしっかり大正漢方胃腸薬を飲んできている。「キャベ2」の時代もあった。「飲む前に、飲む」な日々であって、21世紀の「ウコンの力」はまだ影も形もなかった。
ツリー
(東京駅前「丸ビル」のデコレーションはメリーゴーランド風だ)

 いやはや、あの頃のクリスマスはホントにホントに盛り上がった。コドモたちにはお菓子を詰め込んだ例の赤い長靴を買って帰って、「こんなの欲しくないヨ!!」とソッポを向かれてしまう。これも定番だ。

 金曜日の妻たちも当然ムクれにムクれ、悪態の3つか4つ平気で吐き捨てる。クリスマスが迫れば迫るほど、悪態のヤイバは研ぎすまされ、イブイブぐらいになると、返しのついた毒矢の矢じりみたいな強烈な悪態が、昭和な「団地ともお」の世界を席巻したものである。

 しかし諸君、21世紀のクリスマスは何だかシーンと静まり返り、17日の丸の内界隈は23時半の段階でもう道行く人もない。客待ちタクシーばかりが長蛇の列を形成。樹々は無数のLEDランプでキラキラ輝いているけれども、その美しい光景を眺める人はほとんどいない。

 丸ビルのクリスマスデコレーションは、メリーゴーラウンドふうの工夫を凝らし、クマさんやシカさんやライオンさんがクルクル回り続けるシカケである。しかし、見る者がいなければクマもライオンも悲しいだろう。

 下の写真で見てくれたまえ。このクマさんの寂しそうな表情は何だ? せめてネクタイでハチマキした課長の歌声か罵声ぐらい、この周囲に響いていてほしいじゃないか。

 かつて丸の内界隈には、「神戸ルミナリエ」に対抗して、「東京ミレナリオ」という光の祭典が存在した。「ルミナリエだかミレナリオだか、さっぱり区別がつきません」というぐらいソックリだったが、2005年を最後に「休止」ということになってしまった。
クマさん
(丸の内のクマさん。何だか寂しそうだ)

 もちろんいろんな事情はあるんだろうけれども、今井クマ助は近い将来の「ミレナリオ」復活を熱望するのである。丸の内は、世界一の都 ☞ TOKYOの玄関口だ。クリスマス間近の夜に無人・寒風・静寂が支配し、クマさんまで寂しそうにしているようじゃ、情けないじゃないか。

 こういうふうで、12月17日の北千住大祝勝会は「今井屋」のきりたんぽ鍋をモリモリ食べただけでマコトに尻すぼみに終了(昨日の記事参照)。今井君としては珍しく「電車で帰宅」というウルトラ尻すぼみな夜になってしまった。

 こういうのは、マコトに危険。何しろ今井クマ蔵はものすごい気分屋であって、前夜の祝勝会が尻すぼみになった寂しさが、翌日の公開授業に影響を与えかねない。いくらユンケルを飲んだって(またまた昨日の記事参照)、すぼむものはキュッとすぼんでしまうのである。

 そこで諸君、12月18日の今井君は、普段の「祝勝会」とは違う「事前祝賀会」に打って出た。大成功してからその成功を祝うのではなく、「どうせ成功するんだから」という前提で、公開授業の前にお祭りをやっちゃうのである。

 もちろんこの場合、たとえ一滴でもアルコールを胃袋に流し込むことは厳禁だから、純粋に食物だけでお祭り気分にもっていかなくてはならない。ならば諸君、思いつくのは極辛カレーしかないじゃないか。そして当然、極辛カレーなら埼玉県春日部・ラホールだ。
きぬ
(浅草駅の「特急スペーシアきぬ」。いったいどうして、こんな色に塗っちゃったんだろう)

 お昼12時50分、今夜は神奈川県武蔵小杉での公開授業であるが、クマ助は何故か東武線で関東平野を北に向かう。北千住で東武線特急「きぬ」に乗り換え、目指すはホンの一週間前に極辛&巨大ハンバーグカレーを平らげたばかりの春日部。一週間で2回の訪問とは、なかなかしつこいクマである。

 師走なかばの関東平野には、厳しい寒波が襲来中。群馬の山から吹きつける「からっ風」は、春日部あたりではまだ十分ワイルドであって、風の冷たさにクマ助は思わず首をすくめたのであった。

 自分ではそう思っていないのだが、どうも今井君はスンゴク目立つ存在であるらしい。そこいら中で「ガンミ」な視線に出会う。高校生・大学生・善良な一般市民、ホントに様々な世代の人々が、超ガンミやらウルトラガンミやら、ありとあらゆるガンミな視線をクマ助に浴びせてくる。
ラホール
(春日部・ラホールで事前祝賀会。「ジャンボセットB」を選択)

 そういう視線の飛び交う中、悠然と&悠々とカレー屋「ラホール」に歩を進める。いつもなら「ジャンボハンバーグ・インドカレーの極辛」しか食べないのであるが、本日は何しろ「事前祝賀会」であって、少しは普段と趣きを変えなければならない。

 選んだのは、「ジャンボセットB」。極辛インドカレーは同じだが、オムレツ・焼き肉・鶏の唐揚げ・サラダがつく。3個の唐揚げも夢のように巨大。クマ助はさらにこれに「トッピング」としてハンバーグを付け加え、事前祝賀会としてカンペキなテーブルが完成した。

 諸君、まさに「これでヨシ!!」な世界じゃないか。極辛カレー効果で流れ落ちる汗は、ハンカチ一枚がビショビショにするほど。群馬の北風&からっ風も、カレーで全く寄せつけない。「真冬のクマはこうじゃなくちゃな」とウソブキながら、再び特急「きぬ」に乗り込んだのである。

 今度はひたすら東京に向かって南下する。「目指すは浅草」なのである。浅草は、羽子板市の真っ最中。今日のお仕事の武蔵小杉に向かうのは、お正月前の浅草の雑踏をたっぷり楽しんでからにしたい。ま、それも事前祝賀会の一部分を構成するわけである。

1E(Cd) Surface:2nd WAVE
2E(Cd) Enrico Pieranunzi Trio:THE CHANT OF TIME
3E(Cd) Quincy Jones:SOUNDS … AND STUFF LIKE THAT!!
4E(Cd) Courtney Pine:BACK IN THE DAY
5E(Cd) Dieter Reich:MANIC-“ORGANIC”
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