Sat 151121 「花燃ゆ」終了 群馬県礼賛 上毛カルタを知ってるか? 葛飾区金町で大熱演 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 151121 「花燃ゆ」終了 群馬県礼賛 上毛カルタを知ってるか? 葛飾区金町で大熱演

 NHKの大河ドラマを話題にするのも、何だか甚だしく時代遅れなのかもしれないが、年間を通じて低視聴率に喘いだ「花燃ゆ」が、とうとう最終回を迎えたのだという。年間平均視聴率、12%。おお、何だかんだ言って、ケッコー頑張ったじゃないか。

 これだけ無名の人物を扱ったら、そりゃ見るヒトは少ないだろう。そんなの最初から分かりきっている。それでも果敢にチャレンジし、主人公の名前さえ途中から変わってしまったのに、視聴率はカンペキなビリを免れた。クマ助としては大喝采を送りたい。

 だって諸君、12%という数字は、3年前の「平清盛」にビリで並んだのだ。「大河ドラマ史上ワースト」と言ったって、そもそも若者は見向きもしない状況の大河ドラマで、「平清盛」に「吉田松陰の妹」が負けなかったこと自体、喝采を送ってしかるべきだと思う。
金町1
(葛飾区金町で熱演するワタクシ)

 だって諸君、「杉フミ」だったはずが、いつの間にか「美和」に変わっている。主人公の名前がこんなにカンタンに変わっちゃうんじゃ、小説読者でも混乱する。まして「1週間に1回、たった45分」のテレビドラマだ。いやはや、むしろ国民の12%が見続けたことを奇跡的慶事として讃えたいぐらいだ。

 前半が山口県。後半が群馬県。今井君が「奇跡的」と感じるのは、余りにも地味だった後半のネバリ腰である。山口県萩を舞台にした前半、ヒーロー吉田松陰の弟子たちもイケメンぞろいで、フミも若くて可愛らしい。その段階での視聴率確保は、まあ気楽なもんだっただろう。

 しかし終盤の10月 ☞ 11月は、「舞台が群馬県」というマコトに厳しいシチュエーションに陥った。最終回は「群馬が誇りです!!」「群馬こそがワタシのプライド」と、20年前の今井美樹なみに歌いつづけたが、うーん、これで平清盛に負けなかったんだから、この大健闘は絶讃に値する。
金町2
(葛飾区金町の大盛況)

 諸君、こういう書き方をしたからと言って、クマ助が群馬県をキライだとか、そういう誤解はしないでくれたまえ。群馬県民の皆さま、ボクチンは群馬が大好きだ。群馬の誇り ☞ 上毛カルタだって熟知している。

 上毛(じょうもう)カルタとは、群馬県の小学生がみんな暗記しなければならないカルタ遊びである。上毛とは、群馬の旧称。むかしむかし日本に「JOMO」というガソリンスタンドが溢れた時、クマ助は「なんで上毛なんだ?」と首を傾げたものである。

 今は「ENEOS」とまた改名しているが、20世紀最終盤に日本に溢れた「JOMO」は、JOY OF MOTORINGの略称。うーん、いかにもバブル崩壊を象徴するようなダメなネーミングであるね。

 一方の「上毛カルタ」は、1947年に制定。昭和22年、戦後の復興に必死だった日本のド真ん中で、群馬県はまずコドモたちの心に、地元への愛とプライドを植えつけようと考えた。

 「ツル舞う形の群馬県」
 「県都・前橋 生糸の町」
 「登る榛名の キャンプ村」
 「太田 金山 子育て呑竜(どんりゅう)」
 「ネギとコンニャク 下仁田名産」
 「草津よいとこ クスリのいで湯」
 「平和のつかい 新島襄」
 「和算の大家 関孝和」
 「誇る文豪 田山花袋」
 「理想の電化に 電源・群馬」
 「利根は坂東一の川」
 「歴史に名高い 新田義貞」
 「桐生は日本のハタどころ」
 「力あわせる200万」

 競技会も開催される。1vs1の個人戦もあれば、3vs3の団体戦もある。マージャンか花札なみに「ヤク」などというのもあって、群馬5大都市(太田・高崎・伊勢崎・桐生・前橋)の札5枚を集めると、ボーナス点がつくのである。
フルーツタルト
(久方ぶりにケーキ写真を掲載させていただく)

 競技のルールは詳細を極めていて、必ず最初の一枚は「ツル舞う形の群馬県」でなければならない。「力合わせる○○万」も、群馬県の人口に合わせて変動する。今は200万だが、制定当時は160万だったというから、生糸を紡いで生きてきた群馬県人らしいその几帳面さには恐れ入る。

 21世紀には「上毛かるた英語版・KING OF JMK」などというものも生まれている。もちろんJMKとはJo Mo Karutaの略であって、その迫力にはHKTもNMBもSKEも、決して油断してはいられない。

 Gumma Prefecture, shaped like crane in flight.
 Leeks and konnyaku, famous products of Shimonita.
 A great samurai in history, Yoshisada Nitta.

 英語版の著作権は「群馬文化協会」とのこと。諸君、こりゃ手に入れなきゃいけないね。何しろ英語教育は「読む」「書く」「聴く」「話す」の4技能の時代だ。「さあ、音読だ」と張り切るなら、地元の名物カルタもこうして英語版ぐらい作って、小学生は必ずそれを100回音読して4技能を鍛えなきゃ。
サバラン
(金町でいただいた大好物のサバラン。おいしゅーございました)

 こういうふうで、今井クマ助は群馬を熟知し、群馬を愛し、公開授業でも1年に3度でも4度でも群馬を訪れたい。前橋・高崎には何度もお邪魔しているが、桐生・太田・館林・伊勢崎、呼んでくれる加盟校サンがあれば、上毛カルタ大会のついでであっても、いつでも駆けつける。

 1993年、まだ駿台予備校講師の時代の若き今井クマ助は、群馬県立館林女子高での講演会に呼ばれて行った。高1から高3まで、体育館に集合した女子高生は600名。異様にワンワン体育館内にこもる音響に耐えつつ、90分の大講演会はウルトラ大爆笑の連続だった。

 あれから20年以上が経過。当時の女子高生たちはすでに40歳ぐらいのオカーサマたちになっているだろうけれども、もしもオカーサマとして「そういえば今井先生ってサイコーだったわぁ♡」という記憶が残っていたら、オカーサマ軍団として今井君を呼んでいただいても構わない。

 ま、そういうことを考えながら、12月14日の今井君は葛飾区金町での公開授業に向かった。代々木上原から地下鉄千代田線に乗り込めば、そのままJR常磐線への相互乗り入れして約40分、金町の駅に到着する。
もろきゅう
(もろきゅう&しらすおろし@下北沢。下北沢での単独祝勝会については、明日の記事に詳細を書く)

 金町は、京成線との乗換駅でもある。4両編成の京成電車に乗れば、お隣は寅さんの町・柴又。常磐線のお隣は、派出所の町・亀有。下町も下町、常磐線にそのまま乗って江戸川をわたれば、千葉県松戸市に至る。「矢切の渡し」もすぐそこ、義理と人情に、マコトに厚い町である。

 義理と人情は、講師控え室のケーキにも現れる。「ダイエット中ですから」としばらく断り続けてきたケーキであるが、義理&人情のギュッとつまった2個のケーキを、昨日のクマ助はこらえきれず、イッキにワシワシ貪った。フルーツ系もサバランも、どちらもおいしゅーございました。

 出席者、約120名。三角形のフシギな教室を超満員にして、今夜もクマ助はあらんかぎりのエネルギーを全開に、出席者諸君を酸欠状態に追い込むほどの大熱演を繰り広げた。

 金町の駅前に優秀な生徒諸君が120名も集合するなんて、ホンのひと昔前ならとても考えられない事態であったが、さすがに21世紀、そんな先入観は全く余計なのである。

 ケーキのエネルギーもあって、今夜のクマ助もまた絶好調。「誰か止めてくれ!!」の絶叫が出そうなほどの大爆走は、19時半開始、21時10分終了。あまりの楽しさに、思わず10分延長してしまったワタクシでござったよ。

1E(Cd) John Coltrane:AFRICA/BRASS
2E(Cd) Art Blakey:MOANIN’
3E(Cd) Bill Evans:GETTING SENTIMENTAL
4E(Cd) George Duke:COOL
5E(Cd) Joe Sample:RAINBOW SEEKER
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