Tue 151103 ついに緊急増刷、出来!! 東大生協でも面陳列 蛍光灯生産禁止で思うこと | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 151103 ついに緊急増刷、出来!! 東大生協でも面陳列 蛍光灯生産禁止で思うこと

 久しぶりのお休みでオウチでノンビリしていたけれども、とにかく今日の東京は真冬の寒さ。クマ助にはポリシーがあって、分厚いオフトンは大キライ、真冬でも夏掛けのオフトン1枚で通すのであるが、さすがに今朝の冷え込みはキツかった。

 そこへ諸君、「政府は2020年をメドに、白熱電球や蛍光灯の生産を禁止する」というニュースが入った。おお、「禁止」とはずいぶんキツいコトバを使ったもんだ。「中止を要請」ぐらいでよかったんじゃないかね。あんなに温かい感触の白熱電球がなくなるなんて、こんな寒い日に聞きたくはなかった。

 建築士たちは照明について「色温度」というコトバをつかう。光の色には温度があって、ヒトは色を眺めて暖まったり、涼しさを感じたりする。LEDではなかなか出せない色温度もあって、人間が住みやすい住宅を作るには、光の色温度もたいへん重要なのだ。

 白熱電球とともに、蛍光灯だって、20世紀の文化に与えた影響は小さくなかった。白黒テレビやブラウン管テレビと同様、重要文化財として残す努力も必要なんじゃないか。
帯
(緊急重版、出来!! 「売り切れ続出」「いま最も熱い英語学習書がこれだ!!」。派手な文言がマコトに誇らしい)

 江戸時代から明治時代にかけては「昼アンドン」という表現が流行した。灯がついているのかいないのか、真昼のアンドンじゃボンヤリぼやけてハッキリしない。大石内蔵助は昼行灯の渾名を隠れ蓑に、粘り強く仇討ちの計画を練りに練った。

 その表現が、昭和30年代になると「ケーコートーね!!」にかわる。むかしむかしの蛍光灯は反応がマコトに悪く、スイッチをONにしてもなかなか点灯しない。昔はぶら下がったヒモを引っ張って蛍光灯をつけたものだが、ヒモを10秒も20秒も引っ張り続けても、ダメな蛍光灯は滅多なことでは点灯しなかった。

「グローランプ」なんてのもあった。豆電球程度の大きさのランプが紫色にチカチカして、それがキッカケになって蛍光灯が灯った。さすがに21世紀、そんなのは見かけなくなったが、とにかくケーコートーとは「反応の遅いもの」の代表格であり続けた。

 だから反応の遅い男子を小馬鹿にしながら、キップのいいオネーサマたちは「ケーコートーね!!」と叱りつけたのである。昭和40年代に大流行し、昭和から平成に年号が変わっても、まだこの表現を使い続ける人はいた。昭和文学の世界にも、キチンと活字としてたくさん残っている。
重版
(緊急重版、全体図。こりゃまだまだ売れそうだ)

 そうこうするうちに、日本海に爆弾低気圧が発生。ご丁寧なことに2個も発生し、まるで双子の目玉焼きみたいに絡まりあって、金曜日の日本列島を横断しようとしている。オホーツク海に出たあたりで2個は合体、猛烈に発達しそうな勢いだ。

 明日から明後日にかけて、いきなりものすごい冬型の気圧配置になり、予想される等圧線のシマシマぶりは尋常ではない。その前から北海道は40cm超の大雪。すでにタップリの積雪があるところに、明日からドッサリ新雪が積もって、交通機関にもかなりの乱れが生じそうだ。

 さすがに北海道のヒトは大雪に慣れているだろうが、11月としては「62年ぶりのドカ雪」。温暖化のせいで積雪もこのごろは昔ほどではない年が続いていたから、大雪の影響は小さくはないだろう。

 今井君のふるさと・秋田でも嵐の予報。昔の秋田では11月18日か19日が最初の大雪の特異日であって、まさに狙ったようにその日の朝に10cm程度の積雪になったものだった。しかしさすがに温暖化の21世紀、特異日は10日も遅くなってしまったようである。
東大生協
(東京大学生協でも面陳列。なかなかカッコいいじゃないか)

 ご苦労なことに「交通機関が乱れそう」というまさにその週末、クマ助はお仕事で札幌に向かう。11月29日・日曜日、札幌での仕事はダブルヘッダー。午前の部・午後の部ともに200名を超える予約があって、合計400名超の人々が集まる。大雪だろうと寒波だろうと、そんなのカンケーネーのである。

 すでにクマ助は真冬用のコートを準備。5年前に購入した「ロロ・ピアーナ」である。ファッションのことなんか全く知らないので、渋谷の東急本店にブラブラ出かけ、ロロ・ピアーナのショップに何となく入って、コートを手に取ってから30秒で購入を決めた。「手触りがよかったから」である。

 冬用の靴も準備OK。昨年から履いている靴であるが、とにかく「滑らないこと」が要点である。大学受験生の授業を担当する予備校講師が、「滑ったり&転んだり」なんてのはシャレにならない。どんな靴でも「落ちる」ということは考えにくいが、「滑って&転んで」はどうしても避けなければならない。

 こうして、ついにやってきた冬本番に備えていると、続けざまに宅配便がやってきた。1つは「献本用にサインをお願いします」というもの。もう1つは「緊急重版、出来ました」。うぉ、待ちに待った「緊急増刷」がとうとう完成したのである。
サイン1
(これに全部サインいたしました)

 喜び勇んだクマどんは、まず「献本96冊にサイン」に挑んだ。サインと言っても、いつも通り「宇宙征服。」とオフザケ100%に書きまくるだけであるが、さすがに96冊となると半端な数ではない。

 ましてや、サインするのは小さな新書版。どこにサインすべきかも判然としない。とりあえず表紙を開いた1ページ目に控え目なサインを書いているが、例えば古文のウルトラ有名講師なら、どこにどんなふうにサインするんだろう。

 諸君、正直に言ってクマ助は、若い諸君の意見を聞きたいのである。新刊の新書判、どこにどんなふうにサインしたらいいだろう。オビの自分の写真の下? しかし着ているスーツが紺色なので、黒いインクじゃちっとも見えないのだ。

 もしかしたら、今後「サイン会」なんてのもやるかもしれない。それに備えて、若い人々の意見を聞いてみたいのである。とか言いながら、96冊へのサインは1時間もかからずに済んでしまった。そりゃそうだ、「宇宙征服。H. iMAi」と書くだけなんだから、1冊30秒もかからない。

 献本96冊は、今日の夕暮れに返送した。都市部ではバンバン売れていても、地方の書店ではなかなか見当たらないらしいので、これからはその方面でも頑張ろうと考えるクマ助なのである。だって諸君、教育は機会均等でなければならない。地方の本屋に置いてないようじゃ、新書失格のそしりを免れない。
サイン2
(とりあえず、こんなところにこんなサインをしております)

 2つ目の宅配便が届いたのは、11月26日の午前11時過ぎである。こちらはまさに「待ちに待った」緊急重版分♡第2刷の2冊。初版が10月30日付け、第2刷が11月30日付け。有名タレントでもなければ、有名作家の本でもないのに、わずか1ヶ月で緊急増刷とは、いやはや、マコトに晴れがましい。

 オビにも真っ赤なラインの中に「緊急重版!!」の文字が入った。
「緊急重版!! 売り切れ続出! 今最も熱い英語学習書がこれだ!!」
というのである。うぉ&うぉ、7年も本を書かずにダラダラ怠けていたが、そのぶん嬉しくてたまらない。クマ助の目に涙が滲む瞬間である。

 同封されていた編集者からのお手紙には、
「Amazonでは相変わらず『フォレスト』と1位争いを繰り広げています」
「書店でもよく売れており、学習参考書のコーナーばかりか、『語学書コーナー』『新書コーナー』など、複数の売り場でどんどん売れています」
「引き続き販売促進を続けてまいります」
と、嬉しい文言がズラリと並んでいた。

 何と東京大学生協の書店でも、「さあ、音読だ」は面陳列で売ってもらっているんだそうな。これもまた編集担当者からのメールで知らせてもらったが、いやはや、ついに東大に闖入とは、これまた嬉しい限りである。
 
1E(Cd) Luther Vandross:NEVER LET ME GO
2E(Cd) Luther Vandross:YOUR SECRET LOVE
3E(Cd) Luther Vandross:SONGS
6D(Pl) 錦秋文楽公演第2部:玉藻前曦袂:国立文楽劇場
total m16 y1962 d17273