Fri 151030 鹿児島はウルトラ大盛況 新刊はデットヒートが続く 地鶏料理で単独祝杯 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 151030 鹿児島はウルトラ大盛況 新刊はデットヒートが続く 地鶏料理で単独祝杯

 11月22日、鹿児島は残念ながら雨である。今井君のお仕事は13時30分からであるが、こんな雨の日は出席者が予定の80%程度になるのが常識。「あらら&あらら」であって、会場に向かうタクシーの中で、すでに何となく憂鬱だ。ちらほら空席のある会場風景が脳裏に浮かんで、早くもクマ助はションボリしていた。

 会場に着いて下見をすると、会場は定員400名。こんなデカい会場が、晩秋の雨の日にいっぱいになるのか、気の弱いクマどんは心配でならない。しかしこの段階での情報によると、会場定員400名に対し、予定出席者は420名。「立ち見が20名も出ます」と言う。

 諸君、公的な施設では「立ち見」ということについてもキチンとした制限があって、消防法上この会場で認められる立ち見は20名まで。申し込みはこの時点でさらに50名以上あったが、万やむを得ず50名は「申し訳ございませんが ☞ 満席でございます」とお断りしたのだそうだ。

 おお、それはマコトに残念だ。ヒコーキでもホテルでも、「NO SHOW」のお客さんは存在する。「NO SHOW」とは「予約してもこないヒト」のことであるが、ホテルなんかは最初からいくらかの「NO SHOW」を計算に入れて予約を多めに受け入れているんだそうな。
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(鹿児島の大盛況 1)

 ましてやこんな雨の日だ。「NO SHOW」の可能性は極めて高い。「東京からスゲー講師が来るみたいだし、その話は前代未聞&空前絶後に面白いらしい。でもこんな雨の午後は、大相撲でも眺めていたほうがいい」という人は少なくないだろう。

 ならば、「50名お断りしてしまいました」のその50名を受け入れても、結果として超満員、結果として立ち見20名、そういうふうに考えてもよかった気がする。クマ助は心が優しいので♡、せっかく申し込みにきてくれた人を、満員を理由に50人もお断りしてしまったのが申し訳なくてならない。

 今井君の講演に先立って、「かごしま創志塾」に参加した24名の生徒たちが、自らの壮大な夢を聴衆の前で堂々と語る。「シエラレオネでファッションショーを開催したい」「書道で人々を癒したい」「宇宙飛行士になり、医師としても活躍したい」など、平凡な今井君なんかは思いもつかない壮大さである。

 13時30分、いよいよクマ助の登場になる。出席者420名の内訳は、中高生が150名、保護者が250名、高校の先生方を中心とする教育関係者20名ほどであった。

 これほどの会ならば、メディアの方々も是非いらしてほしかったが、残念なことにメディアというものはあくまでも保守的である。クマ助程度の予備校講師の話なんか、彼ら彼女らはなかなか相手にしてくれないのである。

 鹿児島市教育長をはじめ、鹿児島のエラい先生方もズラリと列席。鹿児島市長もいらっしゃる予定だったが、急なお仕事が入ったとかで、市長はやむなく欠席ということになった。
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(鹿児島で語るクマ助。タイトルは「さあ、音読だ」である)

 今日のタイトルは「さあ、音読だ」。新刊「さあ、音読だ」がバカ売れする前に決めたタイトルだが、今井君はそのバカ売れを発売前から確信していたので、発売に先立つ9月下旬の段階で、鹿児島での講演タイトルも「さあ、音読だ」に決めた。

「緊急重版」「緊急増刷」がいつ完成するのか。待ち遠しいかぎりである。英語学習法部門で現在トップ、「フォレスト」とデッドヒートを続けている。「新書部門でも全体の16位まで上昇」という情報も入っている。まさに「今こそ勝負」なのだが、緊急増刷が全国に行き渡るのがいつになるのか分からない。

 出版業界に詳しい人によれば、年末は印刷業者がウルトラつきの忙しさとのこと。うーん、増刷がこれ以上遅れたら、せっかく火がつきかけたブームなのに、潮が引くような勢いで去ってしまうのではないか。

 そういうことを気に病みつつ、相変わらず大爆笑が連続する今井講演が始まった。いやはや、オトナが8割という状況でも、今井講演の大爆笑は決して頻度が下がらない。というか、むしろ頻度は15秒に1回のレベルに上昇するのであって、10分後にはもうヒクヒク震え続ける人も出る。
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(鹿児島の大盛況 2)

 中身は完全に企業秘密であるが、要するに今井君は夢と希望を語るのである。言葉とコミュニケーションを学んでいるはずの中高生が、実は音声と反応を学んでいるに過ぎない現状を指摘するのである。

 マスメディアでは、「日本人は読めるけれども話せない」が定説になっていて、その前提で英語教育が語られる。しかし、もしもメディアの人々が日本の中高生に真摯な姿勢でインタビューすれば、「読むのが一番ニガテです」「長文読解が一番キライです」という返答が圧倒的なはずだ。

 本の中でも書いた通り、チャンと中高生にインタビューすれば「書くのもニガテ、話すのもニガテ。しかし読むのが一番ニガテ」が現実とハッキリするはず。キチンにインタビューせずに固定観念でモノを言っていると、英語教育はおかしな方向に向かいかねない。
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(鹿児島中央駅「地鶏料理 みやま本舗」で単独祝杯 1)

 サイボーグ化した英語、パーツ&パーツを組み立てただけの機械的な英作文、コミュニケーションへの熱意の欠けた英会話、話すべき内容の欠如した押しつけがましいコミュニケーション。そういうのは、ちょっと違うと思うのだ。

 ま、実際にクマ助の大熱演を体験してもらうしかないが、話し合い&語り合うべき中身があってはじめてコミュニケーションは熱く燃え上がるもの。あくまで中身優先であるべきなのに、何故か今の日本では方法論が優先。中身のことなんか、誰も気づかっていないようである。

 ビックリするほど大きな拍手の中でクマ助講演会は終了したのであるが、感動や感激を語る高校生と中学生が、次々と今井君に握手を求めに来てくれた。ネイティブALTの皆様も、熱烈に感動を語ってくれた。高校の先生方も保護者の皆様も、ジュッと音と立てるほど熱い反応を返してくれた。

 終了後、クマ助はいろんなセレモニーに参加、写真撮影やサイン会も楽しかった。「汗だく」というか「汗みどろ」というか、ワイシャツもネクタイもビショビショのありさまだったが、諸君、仕事というものはこうでなければツマラナイ。
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(鹿児島中央駅「地鶏料理 みやま本舗」で単独祝杯 2)

 ヒコーキで東京に戻る担当者と鹿児島中央駅前でお別れし、クマ助は明日の公開授業に備えて新幹線で広島に移動する。巨大なクリスマスツリーが輝く鹿児島中央駅でも、「今井先生ですか?」「あれれ、東進の今井サンですか?」「ヤベ!!」「ヤバくない?」の諸君と何組も出会った。

 新幹線の発車まで時間があったので、食いしん坊クマ助は駅構内の「地鶏料理 みやま本舗」のカウンターに陣取った。注文したのは「地鶏・溶岩焼きセット」。桜島の溶岩の上で、薩摩地鶏の美味しい部位を5種類、ジュワジュワ焼いて賞味する。

 ということになれば、地鶏のオトモももちろん必須であって、オトモとは要するにお酒のことである。まず、生ビール・大を1。続いて生ビール・中も1。せっかくの鹿児島だから、かつて幻の焼酎と呼ばれた「森伊蔵」をロックで2杯。まだ時間があったので、懐かしの「さつま白波」をお湯割りで2杯平らげた。

 諸君、なかなか豪快である。豪快でなければ、人生は楽しくない。さつま白波はマコトに臭いお酒であって、飲めば周囲10mの人々にバレる。「オマエ、白波飲んだだろ」と睨みつけられるが、豪快な鹿児島の男は、睨まれようが何しようが、好きなら好きなものを意地でも飲む。

 今井君は時々、「オレは確かに秋田のクマだけれども、鹿児島や熊本モッコスの血が多分に混じっているんじゃないか」と考えることがある。目の前でカラッポになった白波に森伊蔵、平らげられた薩摩地鶏の面々、そういう鹿児島の諸君にニンマリ会釈してから、新幹線で広島に向かうことにした。

1E(Cd) Kirk Whalum:IN THIS LIFE
2E(Cd) Kirk Whalum:CACHÉ
3E(Cd) Kirk Whalum:COLORS
4E(Cd) Kirk Whalum:FOR YOU
5E(Cd) Kirk Whalum:HYMNS IN THE GARDEN
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