Tue 151027 「さあ、音読だ」、ついにトップ 応援よろしく 大阪で文楽とクマ鍋を満喫 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 151027 「さあ、音読だ」、ついにトップ 応援よろしく 大阪で文楽とクマ鍋を満喫

 「おや、夢ではないか?」という驚きに両方のお目目をこすってみる経験は、人でもクマでも滅多にしないものである。そういう驚きが昨日の今井君には2度もあって、午前中は大阪のホテルでずっと目をパチクリ、ニタニタ&ニヤニヤして過ごしていた。

 外は相変わらずの鬱陶しい雨だから、せっかく大阪にいるのに遊びに行く気にもならない。梅田からちょっと阪急電車に乗れば京都はすぐそこだし、鶴橋から近鉄に乗れば奈良に出かけてシカさんたちと追いかけっこもできる。

 ただしこの場合、追いかけられるのはむしろこのワタクシのほうであって、諸君、ワタクシはクマみたいな図体をしてシカが恐ろしい。シカ煎餅のみならず、大昔のことではあるが、買ったばかりのソフトクリームをまるまる奪われたこともある。

 まあそんなことはどうでもいいので、目をパチクリ&ニタニタの原因の1つめを披露すれば、諸君、例の新刊「さあ、音読だ」が「英語学習法部門でトップ」というニュースが入った。「ついにあの『フォレスト』を抜きました」と、出版担当者が大喜びでメールをくれた。

 クマ助はマコトに不勉強なので、「あのフォレスト」と言われてもいったいどのフォレストなのかサッパリ分からないが、「ネクストステージ」とか「フォレスト」とか、そういうネーミングの定番参考書があるらしくて、何と今井君の「さあ、音読だ」はそういうヤンゴトナキ書物をゴボーヌキにしたらしい。
熊1
(大阪でクマの肉を貪る)

 いやはや、お正月の駅伝でもそうであるが、ゴボーヌキというのはマコトに爽快だ。もちろん今回のゴボーヌキはきっと「瞬間最大風速」であるに過ぎないので、「そのままトップを維持」にはならないと思うが、どんな部門であれ、ゴボーヌキでトップに躍り出るというのは、何ともおめでたい話じゃないか。

 別のルートからも「今、トップになってますよ」という祝福のメールがきた。さすがに瞬間最大風速なのか、10分後には「おやおや残念、2位に戻りました」のメール。その後またトップに返り咲き、いやはや、どうやら箱根駅伝よろしく激しいデッドヒートを繰り広げている様子である。

 というわけで諸君、応援よろしくオネゲーいたしやす。箱根の坂でダントツの優勝候補とデッドヒートに持ち込んだクマ助を、ぜひとも支援してくんなまし。家族にも後輩にも、先生にも先輩にも、遠慮なくどんどん推奨してくんなまし。

 確かに「全国で品薄」「店頭では品切れ状況」ではあるけれども、間もなく「緊急重版」「緊急増刷」も出来上がる。何月何日に出来上がるのか、筆者クマ助にも定かではないが、間違いなく増刷版が店頭に並ぶので、本屋のヒトに「注文」「予約」を申し出てくんろ。おお、晴れがましい話になってきた。
熊2
(クマの肉。アブラが好きな人バージョン)

 さて、「朝から目をパチクリ&ニタニタ」の第2の原因であるが、諸君、11月19日の今井君は、ホントにお仕事がポッカリお休みになっている。カンペキなお休みは11月1日以来。約20日ぶりのパーフェクトな休暇ということになれば、そりゃお鼻もヒクヒク、お耳もヒラヒラ、嬉しいこと夢の如しである。

 もちろんマジメな先生方なら、お休みの日だってしっかりお仕事に邁進するのである。参考書の原稿を書く。ゲラに赤を入れる。教育改革案を練りあげる。怠け者の今井君なんかには思いもつかないほどの熱意で「進め!!」「進め!!」と自らを鼓舞するはずである。

 ところが諸君、このクマ助にはマジメのマの字もなければ、キマジメのキの字もない。考えることと言えば、① 怠ける ② 飲む ③ 喰らう。他に④ 歌う ⑤ 観るもあるが、とにかく生産するとか推進するとか、そういうのは3の次&4の次になるのである。

 この日の大阪での計画は、実はもうとっくに決まっていて、午後4時からは日本橋の「国立文楽劇場」で約5時間、人形浄瑠璃を満喫する。その後は、クマ鍋をタップリ味わう。晩秋のクマ肉は、絶品だ。それを鍋に大量投入してワシワシやるわけだ。
鹿
(クマのついでにシカの肉も貪る)

 まず、ウェスティンホテルからインターコンチネンタルホテルに移動。18日には前者、19日には後者に宿泊する。こんなメンドーなことになったのも、大阪の宿泊事情だから致し方ない。

 中国の人々がワンサとやっていらっしゃるので、ホテル稼働率が95%に迫る勢い。滅多なことではお部屋の予約ができない。いつものようにインターコンチ2連泊と思っていたが、18日は2ヶ月も前から満室。万やむを得ず、不便なウェスティンを選んだ。

 さて、3ヶ月ぶりの文楽については明日の記事で詳細を書くことにして、今日はまず文楽を満喫した後のクマ鍋について書いておく。文楽の終演は8時半すぎ。すぐにタクシーに飛び乗って、「小原庄助」という名の飲み屋に駆けつけた。

「小原庄助」は鶴橋と玉造の中間。JR大阪環状線のガード下にある。「小原庄助さん」とは、民謡「会津磐梯山」に登場するマコトに有名な人物。ただし、有名なワリにはどうやら架空の人物であって、モデルは数名存在するが、そのものズバリは特定できないようである。

「小原庄助さん、なんでシンショウつぶした?」
「朝寝・朝酒・朝湯が大好きで、それでシンショウつぶした」
「ああ、もっともだ、もっともだ」
であって、「シンショウつぶす」の3大原因は、むかしむかしのその昔から、朝寝・朝酒・朝湯が金銀銅メダルに輝き続けている。
看板
(小原庄助の看板、鶴橋と玉造の中間、大阪環状線のガード下だ)

 シンショウとは、漢字で書けば「身上」。一家の経済状態のことをいい、「身上をこしらえる」「身上をつぶす」というふうに使う。朝寝ていたり、朝から酒を飲んだり、朝お風呂にはいったり、そういうことをやっていると破産しちゃいますよと言うのである。

 今井君としては、「ああ、もっともだ、もっともだ」と応える常識的なヤツらが大キライだ。いいじゃんか、朝お風呂に入ったって。一晩めいっぱい働いて、疲れ果てて目も真っ赤、ヒト風呂浴びてビールぐびぐび。まさに人生の頂点の1つであって、それを真っ向から否定したんじゃ、人生に何の面白味もない。

 というわけで、「小原庄助」と自ら名乗るこのお店が大好き。3年前に行ったきり、まるまる3年のご無沙汰だったが、お店の人たちはみんな今井君を記憶してくれていた。

「クマの赤身が大好きでしたよね」
「そんなにクマばっかり食べて、コワーい」
「コワい&コワい、コワーい」
とニコニコされれば、もちろんクマの肉をどんどんオカワリせざるを得ない。

 この3~4年、文楽の大阪公演には欠かさず一緒に出かけている太古の昔の友人が予約して、もちろんクマ鍋にも付きあってくれた。読者諸君も、ぜひ出かけてみたまえ。クマの旨さに驚くはずだ。

 クマ肉ということになると、誰でも必ずビックリして「臭みはないんですか?」と顔を歪めるのであるが、諸君、その「臭み」なるものまで含めて丸ごと満喫できなきゃ、ホントのグルメとは言われない。太古の昔からの友人であるこの男は、豪胆にも「シカも食っちゃおう」と言い出した。
麺
(最後に中華麺を投入。濃厚濃密なダシも最後まで飲み尽くす)

 今井君にとっては憎さも憎し、「シカ煎餅にソフトクリーム、奪われた恨みをここで晴らさずにおくものか」であって、全く躊躇せずにシカ肉も鍋に投入することにした。

 こうしてクマとシカは、仲良く1つの鍋の中で天に召されることになった。ただし天国と言っても「今井君のおなか経由」。目的地はともかく、経由地に関してクマどんもシカどんも若干の文句があったかもしれない。

 しかしまあクマ&シカ諸君、経由地なんかにツベコベ言っているようじゃ、ちゃんと天国にたどり着けないよ。特にシカ君、君は大昔、今井君からソフトクリームを奪った原罪の持ち主。文句なんか言ってると、クモの糸がプツンと切れちゃうよ。

 そこで諸君、切れそうなクモの糸の代わりに、我々は中華麺1皿を追加注文。天国を目前に地獄へ真っ逆さま、そういうことにならないように、これもまた鍋に投入。これでクマ&シカの天国行きは確定した。

 麺にからむダシの旨さは、まさに天下一品であって、思わず今井君の口からも鼻からもタメイキがボワーッと湧き上がる。そのタメイキまでクマ臭く、シカ臭い。

 いやはや、マコトに獰猛な食事をしたものであって、ここまででお酒もすでに5合ペロリと行っていたが、当然これだけでは終わらない。「では、もう1軒いきますか?」とニタニタしつつ、我々は再びタクシーに飛び乗って心斎橋を目指したのであった。

1E(Rc) Backhaus:BACH/ENGLISH SUITE・FRENCH SUITE
2E(Rc) Ewerhardt & Collegium Aureum:HÄNDEL/オルガン協奏曲
3E(Rc) チューリッヒ・リチェルカーレ:中世・ルネサンスの舞曲集
4E(Rc) Collegium Aureum:MOZART/EINE KLEINE NACHTMUSIK & SYMPHONY No.40
5E(Rc) Rubinstein:THE CHOPIN I LOVE
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