Mon 151026 ルーティン ☞ 進化中 立川の大盛況 大阪・泉大津も大盛況 熊鍋へゴー | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 151026 ルーティン ☞ 進化中 立川の大盛況 大阪・泉大津も大盛況 熊鍋へゴー

 11月に入って半月以上、東京はほとんど連日連夜の雨である。しかも、その雨が生温い。すでに何度か書いているが、11月は晩秋の晴天が続いてほしいものだし、冷たく乾いた落ち葉を踏みしめていくのでなければ、明治神宮の散策も何だか風情に欠ける。

 次にいいのは「冷たい雨」であって、秋のコートを思わず冬のコートに変えたくなるような夕暮れの冷たい雨なら、店に入って早速「熱燗1本♨」と叫ぶ声にも力が入ろうというもの。清少納言先生なら「をかし」「をかし」を連発してくれそうだ。

 ところが2015年の東京は、さながら亜熱帯のごとし。というか、春も夏も秋も冬も、21世紀の東京はまさに亜熱帯の真っただ中であって、スコールは頻繁に襲ってくるは、アスファルトはグニャグニャ融けそうだは、晩秋に生ヌルい雨が降り続くは、ワビ&サビたっぷりな秋の風情は望むべくもない。

 17日夕暮れ、「そろそろカラッと晴れてくれないと、落ち葉も腐りはじめそうだ」「腐った落ち葉の下にダンゴムシでも這っていそうだ」いう不気味な予感の中、今井君は今日も今日とてお仕事に出かけることにした。

 どんどんオジサマになっていくクマ助としては、相応しいお仕事は「山へ柴刈りに」であり、川に洗濯に出かけたバーサンが拾ってくる大きなモモでも楽しみに、山仕事に励みたいところである。
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(東京・立川で語るクマおじさん。「αとβが何を意味するか」は、むろん企業秘密である)

 このあいだ何かのハズミで見てしまった「日本昔ばなし・カチカチ山」では、タヌキどんにあっさりダマされてしまうバーサンの愚かさ加減と、復讐に燃えるウサギどんの執念深さにウンザリしたが、今日のお仕事もある意味では柴刈りに似ていて、流行の言葉で言えば「ルーティン」である。

 ウルトラ人気者♡ゴローマルのルーティンは例の忍者ポーズであるけれども、やっぱりクマ助は早稲田ラグビー四半世紀前のヒーロー:今泉清のルーティンが好き。ボールから丁寧に5歩後退し、スタジアム全体からそのステップにあわせて「いーち、にー、さーん、しー、ごー」と、どよめくような声が上がった。

 今年の早稲田ラグビーがあんまり弱いので、クマ助は今泉どんの新監督就任を待ちわびるのである。そしてあのルーティンを、だれか激烈なタレント性のあるキッカーに伝授、近い将来の早稲田ラグビー復活を実現させてほしい。

 なお諸君、ルーティンとは英単語なら「routine」であって、モトモトの語源はroute。要するに「ルート」とは「決まりきった道筋」のことであって、そこから「もう無意識にでもできる一定の動作・行動」という意味に派生した。
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(立川の大盛況。「三多摩労働会館」はハチ切れんばかり。補助椅子もたくさん出た)

 今井君の日々の仕事だって、ゴローマルどんや今泉清のルーティンと同じように、当然ある程度の固定化は免れない。ルーティンだからこそ極めて安定した仕事を保証できるので、「日々チャレンジ」の要素が多くなりすぎると、不安定すぎてクライアントに申し訳ない。

 あとは、ルーティンにどれほど積極的に変化を取り入れるか、その進化のサジ加減の問題である。ルーティンだけじゃ確かにツラい。15年ほど前、大学学部の同窓会で「今井も大変だよな、毎年毎年おんなじことの繰り返しじゃ、ウンザリしないか?」と哀れみの視線を受けたものだ。

 ところがドッコイ今井君は、まず「無数のルーティン」が自慢。授業内容から授業中のギャグ&雑談に至るまで、ルーティンはホントに数限りなくあって、「生徒たちを飽きさせない」ばかりか「自分自身もちっとも飽きない」。まあ、よく言えばある種の天賦の才の持ち主である。

 しかも、その無数のルーティンをたえず見直しているのである。あちらがほころびれば直ちに縫い直し、こちらが古びてくれば直ちに新味あふれる当て布をして、どんどんルーティンを新鮮なものに変えていく。

 だから諸君、10年前の授業を眺めたことのある人が、10年後のクマ助を体験すると、「先生、むかしとは全く違いますね!!」「先生、古い言葉で言えば、まさにイノベーションだらけですね!!」と感激することになるのである。
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(司会者をイジる悪いオジサマ @ 大阪・泉大津)

 こうして、例え「オジーサンは山へ柴刈りに」であっても、その柴刈りは日々のイノベーションのタマモノとして、21世紀の若者たちをもラクラク沸騰させることができる。立川駅北口「三多摩労働会館」という古色蒼然とした昭和の建物の中で、今井君のルーティンは今夜もまた若者たちを熱狂させた。

 出席者はスタンダードに120名。国立・立川・八王子東・国分寺。この地域の名門都立の生徒諸君に、桐朋・桐朋女子・穎明館を始めとする私立の優秀生もたくさん混じり、都心のウルトラ有名校の諸君も10数名。100分の公開授業は、クマ助の一言一言に終始沸きに沸いた。

 ダイエット宣言以降、ケーキの写真をブログに載せられないのが残念でならないが、この日の立川でもおいしいケーキを2コ用意していただいた。2コのうち1コだけ、できるだけカロリーの少ないほうを選択してポンポンに収めたが、いやはやおいしゅーございました。

 10日前に84.2kg。生まれて以来の最大体重を記録したワタクシの肉体であるが、努力の結果、18日朝には81.8kgまで縮み、さらに順調に縮減していく見込み。日本国の予算も縮減&縮減が理想なんだろうけれども、一応の目標は75kgへの縮減であって、2月初旬までの達成を見込んでいる。
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(大阪・泉大津の大盛況)

 翌18日のお仕事は、大阪・泉大津。お昼過ぎのヒコーキで「伊丹にビューン」をやり、夕暮れから南海電車で泉大津まで南下する。朝のうちは晴れていたが、天気予報ではまたまた「午後から一気に雲が増えて、九州・近畿・東海は大雨になる恐れ」と、コワい顔で連呼している。

 大阪はちょうど夕暮れから豪雨になるという予報。やれやれ、豪雨では出席者が予定の8割ぐらいに減少することがあって、意気軒昂なクマ助でも何となくションボリする。ウェスティンホテルにチェックインしつつ、「いやはや」「いやはや」と心で呟き続けていた。

 梅田から難波までは地下鉄。難波から南海の急行電車に乗り込んで、新今宮 ☞ 天下茶屋 ☞ 堺 ☞ 羽衣 ☞ 泉大津。大昔はバレーボールの「ニチボー貝塚」、後には「日本紡績」から「ユニチカ」へ、かつての繊維工業地域のど真ん中である。

 到着しても、雨はちっとも弱くならないばかりか、むしろ激しさを増した。公開授業は午後7時スタート、出席者120名。10日前に公開授業を行ったばかりの堺東からも10名の生徒が駆けつけてくれて、今夜もまた盛会になった。遅刻者が若干いたけれども、雨で自転車が使えなくなったんじゃどうしようもない。
前に進めるか
(11月22日は、大阪市長選挙。泉大津の暗がりでも、橋下サンのポスターが熱く訴えかけていた)

 使用したのは、絶好調の「Cテキスト」。マジメに授業するバージョンであるが、それでもやっぱり爆笑が絶えない。磨き上げた自慢のルーティンは、常に新しい要素を取り入れながら今もなお発展中であって、そのへんは他者の追随を許さない。

 終了21時。会場の真ん前、地元のオジサマが無数に集まってくる飲み屋さんで、今夜は雨夜に相応しくしっとりした祝勝会になった。11月2日以来、休みらしい日は1日もなくて、さすが武勇伝テンコモリのクマ助もそろそろグロッキー状態。「しっとり」ぐらいにしておくに越したことはない。

 今週末から来週にかけて、鹿児島・広島・札幌と、大きなイベントが目白押し。この辺でグロッキーから立ち直っておかなければならない。今日の「シットリ」はその立ち直り策第1弾なのである。

 明日の夜は、復活への第2弾「腹の中から元気になろう」という企画で、ワタクシは3年ぶりに「熊鍋」を賞味しに出かける。諸君、クマは元気の源だ。

 長い今井君の人生でも、熊鍋は東京で2回&大阪で1回の経験しかない。明日が4回目になるのだが、鹿児島・広島・札幌に向け、ゴツい熊の栄養で、まずはポンポンからボンボン燃え上がろうと考えている。

1E(Rc) Collegium Aureum:HAYDN/SYMPHONY No.94 & 103 
2E(Rc) Solti & London:HAYDN/SYMPHONY No.101 & 96
3E(Rc) Collegium Aureum:VIVALDI/チェロ協奏曲集
4E(Rc) Corboz & Lausanne:VIVALDI/GLOLIA・ KYRIE・CREDO
5E(Rc) Elly Ameling & Collegium Aureum:BACH/HOCHZEITS KANTATE & KAFFEE KANTATE
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