Tue 150901 前がかりになりすぎ 自ら背後のスペースで守備を攪乱する DGでもいい
これ以上沈黙を続けたんでは、「クマどん、スコットランド戦の感想はどうしました?」と問う声も出るだろう。今井君は確かにシロートだが、「小学3年以来数百年にわたってラグビーファンであり続けた」とその観戦歴を誇り、あまつさえ「南アフリカ戦の勝利を予言した」と豪語した直後である。
敗北の将は兵を語らないのを美徳とする。敗北した将も兵士も、なぜ敗れたのかを反省し分析しても、他者にその内容を語らない姿勢こそが美しい。また、敗北の将兵を囲んで「何で負けちゃったんですか?」と詰問するのは、「武士の情けを知らない」というか、要するにイヤらしいだけである。
しかし諸君、今井君は将でも兵でもなく、詰問する立場にもない。日本中にゴマンと存在するシロート解説者の1人にすぎない。得点差の面であれほどの大敗北を喫した後だからこそ、シロートのいろんな分析は大いに歓迎されて然るべきである。
諸君、秋田県は日本屈指のラグビーどころだ。高校ラグビーにおける県立秋田工業高校の実績については、ラグビー関係者なら誰ひとり異論のないところ。花園での優勝15回、決勝進出は20回を超える。
秋田県人なら、山の中のジーチャンから、田んぼで農作業に余念のないバーチャンまで、ラグビーのルールは微に入り細を穿つように熟知しているのである。ノックオンとかスローフォワードの判定なら朝飯前。ラックの中で手を使ったかどうかまで、その辺のオジサマ&オバサマも厳しく見抜いている。
(ニャゴロワは、今井君の意見を真剣に聞いてくれる)
そういう県民の真っただ中で、幼いコグマのころからラグビーを見つめて育った今井君だ。南アフリカに奇跡的勝利を収めた3日後、スコットランドに惨敗した日本チームの戦いぶりについて、単なるシロートではあっても、ウルトラ♡クロートでも出来ない分析が出来るような気がする。
もちろん、いくらシロートがワーワー騒ぎ立てても、誰も相手にしてくれないことは承知の上で書くのである。許してくれたまえ。万万万の万が一に誰かがホンの少しでも注目してくれたら、それだけでスーパー満足。満足のあまり、明後日の中秋の名月までフワフワお空を飛んでいきそうだ。
今井君が見る限り、スコットランド戦敗北の原因は、スコットランドの作戦に完璧にハマってしまったこと。あれは攻め過ぎであり、前がかりになり過ぎだったのである。
敗因は、「前がかりになりすぎたこと」に尽きる。みんながカッとなってフロントラインしか見えなくなり、自分たちの背後に大きく空いたスペースを利用することに頭が回らなくなってしまった。
勝負が決まったのは、実は前半である。PGで3点もらうチャンスがあったのに、あえてタッチキックを選択してモールからのトライを狙った。大きな実力差がある場合を除けば、何も前半からそんな大胆な攻撃を選択する必要はないのだ。
しかも、そのモールをガッチリと防御された。この段階でスコットランドとしては、「強引に攻めさせればいい」「強引にモールで押してきても、十分に余裕で防ぎきれる」という判断に傾いた。
(まだ真剣ニャゴ)
そこからスコットランドは、「引いて守る」という作戦に転換。22メートルラインとゴールラインの間に15人、横一線にズラリと並んで、攻撃する日本選手1人を、それこそ1人1殺で確実に仕留めていく。
人数が余らなければトライを取れないのがラグビー。横70メートルのフィールドに15人がズラリと並んで防御すれば、単純計算で1人の担当する守備範囲は4.7メートルにすぎない。右2.5メートル、左2.5メートル、それで十分なのだ。
こうなれば、体格差が生きるのは自明の理と言っていい。4.7メートル幅で相手の突破を許さないだけなら、照ノ富士・稀勢の里・逸ノ城・碧山、そういう大男を並べれば、それほど困難なことではないのである。
言うなればあれは「籠城作戦」であって、ゴールライン直前に横一線に並んだ巨体戦士が、城壁を破られないことに全身全霊をかけ、相手の失策をひたすら待ちつづけるの図だったのだ。わずかでも相手の攻撃に失策があれば、直ちに反攻に転じて敵の本丸を突く。
攻撃側の日本は、この作戦にマンマと乗ってしまったのである。城壁を守ることに集中している限り、失策もペナルティも発生しにくい。黙々と相手を倒せばいいだけである。だからPGのチャンスも滅多に回ってこない。
これに対して日本は、一方的に攻撃する時間帯が続く。ゴールはすぐ目の前であり、だから「押せ」「押せ」「押しまくれ」であって、ゲインラインの突破にしか目が向かなくなる。
こうして攻撃はマコトに一本調子なものになり、ひたすら前に出るだけの単調きわまりない攻撃になる。録画を見れば明らかであるが、SHのパスはほとんどが真横に流れ、SOもCTBも、やっぱり真横パスが続く。悪く言えば「寸詰まり攻撃」である。
(まだまだ真剣ニャゴ)
こうなればディフェンスとしても「ちょっと手を伸ばせば、あっという間にインターセプト」なのは当然。日本の戦意をガクッと削いでしまったインターセプト ☞ 70メートル独走トライは、偶然でも何でもなく、起こるべくして起こった必然の結果であった。
スコットランドの籠城作戦がどれほど効果的であったかは、「ゴールラインの向こう側にボールを持ち込んだのにグラウンディング出来ませんでした」というシーンが2度も3度も繰り返されたことでも明らかである。
アメリカンフットボールみたいに、ラックの上をダイビングしてトライしようとしたシーンが、最も印象的である。民主党の議員よろしくダイビングで委員長に飛びかかろうとしても、肉弾戦では勝ち目がないのだ。
こうして、日本の攻撃は完全に膠着状態に陥る。攻めても攻めても押し返され、効果のない寸詰まりの真横パスは通らなくなり、その都度インターセプトの危機に陥る。
この場合、攻撃サイドが気づくべきことは、「自分たちの背後にたっぷりスペースがある」ということである。ゴールライン直前の狭いスペースで膠着状態に陥っている時には、いったんボールを背後に回して、広いスペースでボールを大きく動かした方がいい。
日本の誇る俊足FBやWTBがそのスペースを縦横無尽に走り回れば、巨体を生かして防御1本に専念する相手選手の疲労度を、グングン高めることにもなっただろう。鉄壁の守備陣を崩壊させる活路は、単調に攻めまくるより「自分たちの背後のスペースを活用すること」にあったんじゃないか。
(そして、爆笑ニャゴ)
DGという選択肢もあった。ラグビーを知らないヒトは「ドロップゴール」をググってくだされ。言わば飛び道具であるが、大きく空いた背後のスペースにボールを回して、PGと同じ3点狙いでゴールを狙う。
DG は城壁に貼り付いていたんじゃ防げないから、横一列の鉄壁防御陣はどうしても前に出てこざるを得ない。「自分の左右4.7メートルを死守する」というイージーな防御意識を崩壊させるには、「DGを蹴るぞ」というポーズだけでもよかったはずである。
真横パスにこだわっていたSHが、いきなり大きく後ろを向いて五郎丸にパス。スコットランド戦では、田村や立川もDGを狙うキック力があったはずである。
その3人の誰でもいい、いきなり大きく後ろに展開して、ホントにDG を蹴ってもいい。単なるポーズでもいいし、キックをダミーにして一気に快足を飛ばしてゴールに迫ってもいい。「DGを狙うぞ」のポーズで、相手防御は心理的に大きく崩れたはずだ。
DGは、それ自体が決まらなくてもかまわないのだ。前半の早い段階で「どうやら相手は籠城作戦のようだ」と判断したら、1回でいいからドロップゴールを狙う。すると相手も飛び道具を警戒して、ゴールラインに貼り付く籠城作戦を変更せざるを得なかったはずだ。
もっと言えば、その辺は試合前のマスコミを利用してもかまわない。五郎丸と立川と田村が、3人並んでDGの練習をしてみせる。それをメディアにリークして、「秘密ですが、籠城したらDGで行きますよ」と誰かが発言する。それだけでも、十分に効果があったはずである。
(シッポを高く掲げて、意気揚々とネグラに向かう)
あくまでシロートの意見であるが、「前がかりで自滅」なのは、「寸詰まり真横パスの連続」という後半ばかりではなかったのだ。きっと多くのヒトが発言しているだろうが、選手起用も完全に前がかりになっていた。
初戦のスター♡マフィは、後半から交代要因で出てくるべき選手である。マフィのパワーは、相手選手が疲労した後半から途中出場してくるからこそ発揮されるので、「マフィ先発」というのでは、相手が感じる「すげーヤツが出てきちゃったぜ」という心理的ダメージを期待できない。
むしろ、「アイツがいなくなったらコッチのもの」と、相手を勢いづかせるだけである。野球で言えば、抑えのエースとか「守護神」が先発投手で登場したようなもの。大したインパクトは期待できない。
ついでに、WTBとして初先発した「福岡の福岡高の福岡クン」も、やっぱり後半からの交代で飛びだしてきた方がいいんじゃないか。縦一直線に駆け抜けるスピードスターは、相手に体力が残っているうちは、タックル1本で止めやすいものである。
前半は、横にも後ろにも柔軟に動ける山田章仁や藤田慶和あたりが縦横無尽に駆け回って、トライはゲットしなくても相手を疲れさせることに専念。「万が一トライがとれたらメッケモノ」で、とにかく巨体ディフェンスをかき乱す。
そうやって相手に疲れが目立ちはじめたら、後半15分、切り札としてスピードスター福岡とマフィがグラウンドに飛びだしてくる。スタジアムは大歓声に包まれる。
そこまではPGで着実にゲームメイキングを続け、DGのポーズでかき乱す。残り20分で7点差とか12点差とかなら、この間の南アフリカ戦と同様に、レフェリーもスタジアム全体もジャパンの味方になって、最後はマフィと福岡の1本ずつで相手を仕留める。
どうなんだろう、選手起用から戦い方まで、「前がかりになりすぎて負けた」「スコットランドの老獪な戦いぶりに翻弄された」というのがクマ助の印象なのである。
1E(Cd) AZERBAYJAN TRADITIONAL MUSIC
2E(Cd) CHAD MUSIC FROM TIBESTY
3E(Cd) Preston:BACH/ORGAN WORKS①
4E(Cd) Alban Berg Quartett:BRAHMS/CLARINET & STRING QUINTETS
5E(Cd) Backhaus Böhm&Vienna:BRAHMS/PIANO CONCERTO No.2
total m5 y1436 d167347
敗北の将は兵を語らないのを美徳とする。敗北した将も兵士も、なぜ敗れたのかを反省し分析しても、他者にその内容を語らない姿勢こそが美しい。また、敗北の将兵を囲んで「何で負けちゃったんですか?」と詰問するのは、「武士の情けを知らない」というか、要するにイヤらしいだけである。
しかし諸君、今井君は将でも兵でもなく、詰問する立場にもない。日本中にゴマンと存在するシロート解説者の1人にすぎない。得点差の面であれほどの大敗北を喫した後だからこそ、シロートのいろんな分析は大いに歓迎されて然るべきである。
諸君、秋田県は日本屈指のラグビーどころだ。高校ラグビーにおける県立秋田工業高校の実績については、ラグビー関係者なら誰ひとり異論のないところ。花園での優勝15回、決勝進出は20回を超える。
秋田県人なら、山の中のジーチャンから、田んぼで農作業に余念のないバーチャンまで、ラグビーのルールは微に入り細を穿つように熟知しているのである。ノックオンとかスローフォワードの判定なら朝飯前。ラックの中で手を使ったかどうかまで、その辺のオジサマ&オバサマも厳しく見抜いている。
(ニャゴロワは、今井君の意見を真剣に聞いてくれる)
そういう県民の真っただ中で、幼いコグマのころからラグビーを見つめて育った今井君だ。南アフリカに奇跡的勝利を収めた3日後、スコットランドに惨敗した日本チームの戦いぶりについて、単なるシロートではあっても、ウルトラ♡クロートでも出来ない分析が出来るような気がする。
もちろん、いくらシロートがワーワー騒ぎ立てても、誰も相手にしてくれないことは承知の上で書くのである。許してくれたまえ。万万万の万が一に誰かがホンの少しでも注目してくれたら、それだけでスーパー満足。満足のあまり、明後日の中秋の名月までフワフワお空を飛んでいきそうだ。
今井君が見る限り、スコットランド戦敗北の原因は、スコットランドの作戦に完璧にハマってしまったこと。あれは攻め過ぎであり、前がかりになり過ぎだったのである。
敗因は、「前がかりになりすぎたこと」に尽きる。みんながカッとなってフロントラインしか見えなくなり、自分たちの背後に大きく空いたスペースを利用することに頭が回らなくなってしまった。
勝負が決まったのは、実は前半である。PGで3点もらうチャンスがあったのに、あえてタッチキックを選択してモールからのトライを狙った。大きな実力差がある場合を除けば、何も前半からそんな大胆な攻撃を選択する必要はないのだ。
しかも、そのモールをガッチリと防御された。この段階でスコットランドとしては、「強引に攻めさせればいい」「強引にモールで押してきても、十分に余裕で防ぎきれる」という判断に傾いた。
(まだ真剣ニャゴ)
そこからスコットランドは、「引いて守る」という作戦に転換。22メートルラインとゴールラインの間に15人、横一線にズラリと並んで、攻撃する日本選手1人を、それこそ1人1殺で確実に仕留めていく。
人数が余らなければトライを取れないのがラグビー。横70メートルのフィールドに15人がズラリと並んで防御すれば、単純計算で1人の担当する守備範囲は4.7メートルにすぎない。右2.5メートル、左2.5メートル、それで十分なのだ。
こうなれば、体格差が生きるのは自明の理と言っていい。4.7メートル幅で相手の突破を許さないだけなら、照ノ富士・稀勢の里・逸ノ城・碧山、そういう大男を並べれば、それほど困難なことではないのである。
言うなればあれは「籠城作戦」であって、ゴールライン直前に横一線に並んだ巨体戦士が、城壁を破られないことに全身全霊をかけ、相手の失策をひたすら待ちつづけるの図だったのだ。わずかでも相手の攻撃に失策があれば、直ちに反攻に転じて敵の本丸を突く。
攻撃側の日本は、この作戦にマンマと乗ってしまったのである。城壁を守ることに集中している限り、失策もペナルティも発生しにくい。黙々と相手を倒せばいいだけである。だからPGのチャンスも滅多に回ってこない。
これに対して日本は、一方的に攻撃する時間帯が続く。ゴールはすぐ目の前であり、だから「押せ」「押せ」「押しまくれ」であって、ゲインラインの突破にしか目が向かなくなる。
こうして攻撃はマコトに一本調子なものになり、ひたすら前に出るだけの単調きわまりない攻撃になる。録画を見れば明らかであるが、SHのパスはほとんどが真横に流れ、SOもCTBも、やっぱり真横パスが続く。悪く言えば「寸詰まり攻撃」である。
(まだまだ真剣ニャゴ)
こうなればディフェンスとしても「ちょっと手を伸ばせば、あっという間にインターセプト」なのは当然。日本の戦意をガクッと削いでしまったインターセプト ☞ 70メートル独走トライは、偶然でも何でもなく、起こるべくして起こった必然の結果であった。
スコットランドの籠城作戦がどれほど効果的であったかは、「ゴールラインの向こう側にボールを持ち込んだのにグラウンディング出来ませんでした」というシーンが2度も3度も繰り返されたことでも明らかである。
アメリカンフットボールみたいに、ラックの上をダイビングしてトライしようとしたシーンが、最も印象的である。民主党の議員よろしくダイビングで委員長に飛びかかろうとしても、肉弾戦では勝ち目がないのだ。
こうして、日本の攻撃は完全に膠着状態に陥る。攻めても攻めても押し返され、効果のない寸詰まりの真横パスは通らなくなり、その都度インターセプトの危機に陥る。
この場合、攻撃サイドが気づくべきことは、「自分たちの背後にたっぷりスペースがある」ということである。ゴールライン直前の狭いスペースで膠着状態に陥っている時には、いったんボールを背後に回して、広いスペースでボールを大きく動かした方がいい。
日本の誇る俊足FBやWTBがそのスペースを縦横無尽に走り回れば、巨体を生かして防御1本に専念する相手選手の疲労度を、グングン高めることにもなっただろう。鉄壁の守備陣を崩壊させる活路は、単調に攻めまくるより「自分たちの背後のスペースを活用すること」にあったんじゃないか。
(そして、爆笑ニャゴ)
DGという選択肢もあった。ラグビーを知らないヒトは「ドロップゴール」をググってくだされ。言わば飛び道具であるが、大きく空いた背後のスペースにボールを回して、PGと同じ3点狙いでゴールを狙う。
DG は城壁に貼り付いていたんじゃ防げないから、横一列の鉄壁防御陣はどうしても前に出てこざるを得ない。「自分の左右4.7メートルを死守する」というイージーな防御意識を崩壊させるには、「DGを蹴るぞ」というポーズだけでもよかったはずである。
真横パスにこだわっていたSHが、いきなり大きく後ろを向いて五郎丸にパス。スコットランド戦では、田村や立川もDGを狙うキック力があったはずである。
その3人の誰でもいい、いきなり大きく後ろに展開して、ホントにDG を蹴ってもいい。単なるポーズでもいいし、キックをダミーにして一気に快足を飛ばしてゴールに迫ってもいい。「DGを狙うぞ」のポーズで、相手防御は心理的に大きく崩れたはずだ。
DGは、それ自体が決まらなくてもかまわないのだ。前半の早い段階で「どうやら相手は籠城作戦のようだ」と判断したら、1回でいいからドロップゴールを狙う。すると相手も飛び道具を警戒して、ゴールラインに貼り付く籠城作戦を変更せざるを得なかったはずだ。
もっと言えば、その辺は試合前のマスコミを利用してもかまわない。五郎丸と立川と田村が、3人並んでDGの練習をしてみせる。それをメディアにリークして、「秘密ですが、籠城したらDGで行きますよ」と誰かが発言する。それだけでも、十分に効果があったはずである。
(シッポを高く掲げて、意気揚々とネグラに向かう)
あくまでシロートの意見であるが、「前がかりで自滅」なのは、「寸詰まり真横パスの連続」という後半ばかりではなかったのだ。きっと多くのヒトが発言しているだろうが、選手起用も完全に前がかりになっていた。
初戦のスター♡マフィは、後半から交代要因で出てくるべき選手である。マフィのパワーは、相手選手が疲労した後半から途中出場してくるからこそ発揮されるので、「マフィ先発」というのでは、相手が感じる「すげーヤツが出てきちゃったぜ」という心理的ダメージを期待できない。
むしろ、「アイツがいなくなったらコッチのもの」と、相手を勢いづかせるだけである。野球で言えば、抑えのエースとか「守護神」が先発投手で登場したようなもの。大したインパクトは期待できない。
ついでに、WTBとして初先発した「福岡の福岡高の福岡クン」も、やっぱり後半からの交代で飛びだしてきた方がいいんじゃないか。縦一直線に駆け抜けるスピードスターは、相手に体力が残っているうちは、タックル1本で止めやすいものである。
前半は、横にも後ろにも柔軟に動ける山田章仁や藤田慶和あたりが縦横無尽に駆け回って、トライはゲットしなくても相手を疲れさせることに専念。「万が一トライがとれたらメッケモノ」で、とにかく巨体ディフェンスをかき乱す。
そうやって相手に疲れが目立ちはじめたら、後半15分、切り札としてスピードスター福岡とマフィがグラウンドに飛びだしてくる。スタジアムは大歓声に包まれる。
そこまではPGで着実にゲームメイキングを続け、DGのポーズでかき乱す。残り20分で7点差とか12点差とかなら、この間の南アフリカ戦と同様に、レフェリーもスタジアム全体もジャパンの味方になって、最後はマフィと福岡の1本ずつで相手を仕留める。
どうなんだろう、選手起用から戦い方まで、「前がかりになりすぎて負けた」「スコットランドの老獪な戦いぶりに翻弄された」というのがクマ助の印象なのである。
1E(Cd) AZERBAYJAN TRADITIONAL MUSIC
2E(Cd) CHAD MUSIC FROM TIBESTY
3E(Cd) Preston:BACH/ORGAN WORKS①
4E(Cd) Alban Berg Quartett:BRAHMS/CLARINET & STRING QUINTETS
5E(Cd) Backhaus Böhm&Vienna:BRAHMS/PIANO CONCERTO No.2
total m5 y1436 d167347