Thu 150827 ほらみろ、日本は勝った 歴史的大勝利に涙する 熊本は早朝からお祭りだ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 150827 ほらみろ、日本は勝った 歴史的大勝利に涙する 熊本は早朝からお祭りだ

 ほらみろ、勝ったじゃないか。ラグビーワールドカップで南アフリカに34-32。ロスタイムの最後のワンプレーであまりに鮮やかなトライ。サッカーなら、「ブラジルに勝利」「ドイツに勝利」を上回る勝利に、スタジアムのイギリス人が100%を超える大喝采を送ってくれたじゃないか。

 今井君が「天変地異」を予測したのは、Fri 150821の「天変地異が続きすぎ」。高校野球チームでも、プロ野球に勝てる可能性はわずかながら存在すると書いた。ひたむきに基礎に忠実に進めば、遥かな格上にも勝てる、道は開けるのだ。

 世界中がビックリした勝利の感激を、クマ助は熊本のホテル日航のお部屋のテレビで目撃したのである。もしも目撃しなかった人がいたら、それは日本人としてあまりにも残念。「NHKオンデマンド」でかまわないから、ぜひ80分の試合を最初から最後までその目で見て体験していただきたい。

 前頭下位の力士でも、いや十両の力士でも、ひたむきなら横綱にも勝利できる。9月の模試の偏差値が40台でも、アゴを引いて集中力を切らさなければ、最後には東京大学だって合格できる。そういうことである。
熊本城
(現在、熊本におります)

 試合は、最初こそ日本が五郎丸のPGで先制したものの、一貫して南アフリカがリードする展開。それでも決して試合をこわさない。さらに体勢を低くして、果敢にタックルをつづけ、ディフェンスからチャンスをつくる。

 追いついては引き離され、また追いついては引き離され、後半の後半に入ってついに7点差をつけられた。カラダの大きな相手にはねとばされる失トライが2つ。
「次の得点を相手にとられたら、どうやら勝負あり」
「ま、よく健闘したけど、ここまでかな」
というところまで追いつめられたが、終了間際、ついに3点差まで追いついた。

 インジュアリータイムに入ったところで、29—32。まさに「最後まで諦めずによく頑張った」というところであって、目の肥えたイギリスのラグビーファンは完全に日本の味方。アウェーの雰囲気は一切ナシ。日本でやっているより遥かに熱い日本コールが会場を包んだ。
イカ
(昨日は福岡におりました。イカの姿づくり、おいしゅーございました)

 最後はSHを中心に、よくボールをつないだ。「ゲームが切れればノーサイド」「あとワンプレー」という緊張感の中、いったい何度フェーズを重ねたことか。ゴール前でモールを組み、一瞬「モールでトライ、行ったか?」というシーンもあった。というか、あれは明らかにトライだった。

 ところが、これは「トライではない」という判定。しかしそれでもさらにフェーズを重ね、すでに時計が85分に近づいたところで、マコトに鮮やかなパスが次々と決まる。ついに左サイドのギリギリに逆転のトライ。今井君は熊本のホテルの一室で、世界中のラグビーファンとともに快哉を叫んだ。

 34-32。「誰が勝利を予測したか」だが、もちろん自慢するのであるが、おそらく世界中でこの今井君ぐらいのものである♡ しかも諸君、普通なら「勝つとしても、せいぜいPGの積み重ね」と予測するところだが、何と堂々の3トライ。モールトライが1つ、バックスに展開した鮮やかなトライが2つ。こりゃホンモノだ。
ゲソ
(イカ姿づくりのゲソは、天ぷらにしてもらえる)

 ここまで読んで「何を書いてるんだか、ちっとも分からない」という諸君。早く、今すぐ、躊躇なしに、ラグビーファンになりたまえ。バスに乗り遅れちゃいけない。小学3年生からラグビーを見続けているクマ助が言うのだ。ファンになって間違いはない。

 ホントなら、「4年後のワールドカップ日本開催に備えて」と言うところだが、こんな奇跡的大勝利が目の前で展開されているんだ。「4年後」などとケチなことは言いなさんな。今すぐファンになって、素晴らしいフィフティーンを応援しに、イギリス弾丸旅行を企画するぐらいじゃなきゃいかんよ。

 さて今井君は、そういう夜を過ごして現在を迎えている。熊本、朝8時半。熊本というところは物凄い街であって、今朝は朝6時半に「お祭り」ということで叩き起こされた。
裏魔界
(女将オススメの焼酎は「裏魔界」である)

 宿泊中の「ホテル日航」は、熊本一番の繁華街「通町筋」に面している。熊本のど真ん中で、朝6時半にお祭りが始まった。拡声器のボリュームは最大に上げられ、ホテルで寝ているヒトなんかどうだってかまわない。

「わっしょい、わっしょい」
「さあ、どうしたどうした」
「どうしたい、どうしたい」
「さあどうしたどうした、どうしたどうした」
「わっしょいわっしょい、わっしょいわっしょい」
そういうたいへんな騒ぎになって、とても寝てなんかいられない。

 しかし諸君、ラグビーの世界ではこうして革命的な勝利があった。今井君は「朝9時にホテルロビーでスタッフと待ち合わせ、10時10分からお仕事」というハードスケジュールであるから、どうせ寝てなんかいられない。強烈な和太鼓の響きとともに、日本ラグビーの革命的勝利の朝を祝うことにしたい。
がめ煮
(福岡・柳川名物の「がめ煮」。クマ助の大好物だ)

 なお諸君、昨日のクマ助は福岡から九州入りした。阿蘇の噴火で熊本空港が万が一にも閉鎖されることを心配したからであるが、心配は杞憂に終わり、阿蘇の代わりに日本ラグビーが大噴火を思わせる大活躍をみせてくれたわけである。

 福岡の空港で馴染みの店に入り、イカの姿づくりや大好きな「がめ煮」を楽しんだ後は、熊本まで高速バスを利用した。熊本到着、夜8時であった。

 2時間半もかかったし、通路の向こう側のサラリーマン2人が延々とキャバクラ談義にふけっているのにムカつきはしたけれども、ま、歴史的大勝利と早朝からのお祭りで気分はすっかり高揚。これなら今日のお仕事の大成功は確実なのである。

1E(Cd) Jan Garbarek:IN PRAISE OF DREAMS
2E(Cd) Joe Sample:SWING SWEET CAFE
3E(Cd) Lee Ritenour:WES BOUND
4E(Cd) Maceo Parker:SOUTHERN EXPOSURE
5E(Cd) Maceo Parker:SOUTHERN EXPOSURE
total m135 y1411 d16732