Wed 150729 夏が終わろうとしている 今後の旅行計画 ナポリ滞在記の後半スタート | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 150729 夏が終わろうとしている 今後の旅行計画 ナポリ滞在記の後半スタート

 2つの台風が日本列島をうかがい、何だか急激に夏が終わろうとしている8月22日、オウチの庭ではカネタタキが鳴き出した。数年前から住み着いたカネタタキの一家は、9月から11月にかけてチンチンチン&チンチンチンと鉦をたたき続け、数の上では圧倒的に有利なはずのコオロギ君たちを、全く寄せつけない勢いである。

 秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行。甲子園の夏が終わって、健大高崎も秋田商も仙台育英の諸君も、みんな故郷に帰っていった。今日も東京は33℃、秋が来たとはハッキリ分からないが、カネタタキ一家の声に「うぉ、秋が来たな」と実感するのである。

 オウチの前のちょっとした庭の茂みに、若いコガネグモが巣を作ってじっと動かない。もしも初夏なら、小さな虫がウンと巣に引っかかってクモ君もどんどん満腹になるところだが、8月下旬ともなると虫たちもすっかりベテランだ。滅多なことではクモの巣なんかにひっかかってくれないのである。
朝のヴェスヴィオ
(明日から「ナポリ滞在記」後半を始めます1 朝のヴェスヴィオ。ナポリ湾を出航する船の甲板より)

「風の音にぞおどろかれぬる」だった藤原敏行は、陸奥出羽の按察使・藤原富士麿の長男である。紀有常の娘を妻とした。在原業平とも親交あり。895年、蔵人頭に昇進。従四位上、三十六歌仙の一人。書家としても名高く、古今和歌集に19首も収録されたスゴい人である。

 しかし諸君、その藤原敏行どん、あんまり評判がよくない。「宇治拾遺物語」によれば、地獄に堕ちてたいへんな苦しみを味わったそうな。その理由が「魚を食って不浄の身のまま法華経を200部以上も書写したから」というのだから、平安時代とはマコトに厳しい時代だったのだ。

 もしもエンマさまがそんなキツい判定を下すんだとしたら、ウシの肉ばかり日々ワシワシ喰らっている今井君なんか、地獄の一番向こう側まで投げ落とされそうで、うひゃ、来世がコワくてたまらない。

 うーん、藤原敏行ねえ。「敏行」という名前に何となく胃のあたりに違和感を感じるのは、20世紀終盤の代ゼミに「酒井敏行」という現代文のウルトラ♡カリスマ講師が存在したせいかもしれない。20世紀末期の予備校の世界には、今とは比較にならないほどの野武士的カリスマが乱立していたのである。
カプリ
(明日から「ナポリ滞在記」後半を始めます2 カプリ島にて)

 さて、2015年の夏も、気がつかないうちに最終盤に来たらしい。8月22日、夏スケジュールの全てが100%完了してヘトヘトの今井君は、朝から晩まで泥のように居眠りコイて過ごしたのである。

 夕暮れ、ドンドンドン&バリバリ&ドンという大轟音の連続に驚いて目が覚めると、別に「金属ナトリウムに水をかけちゃった」「超有毒物質700トン」とか、そういう恐るべき事態とは無関係で、単に「多摩川♡大花火大会」というだけのこと。おお戦後70年、平和ニッポン♡バンザイな夕暮れであった。

 蓄積した疲労はまだサッパリ消えないので、足首は痛むし、モモは異様なほどダルい。公開授業スケジュールと複雑に絡まりあった8月の授業収録、早稲田文学部 ☞ 法学部 ☞ 政経学部 ☞ 国際教養学部の「過去問演習講座」がクマの肉体に及ぼした影響は、マコトに甚大なものだったようだ。

 大花火大会が行われている多摩川べりと、クマ助の自宅がある東京都渋谷区は、小田急線の各駅停車なら駅が10近く並ぶほど離れているが、遠い花火の炸裂する轟音がお腹にドンドン重たく響く。その響きを聞きながら、宵の口のクマ助は「ブラタモリ・出雲編」を眺めながら過ごした。
アナカプリからの絶景
(明日から「ナポリ滞在記」後半を始めます3 アナカプリからのカプリ・マリーナグランデ)

 諸君、ブログの中欄「旅行記」一覧を見てみたまえ。今井クマ蔵の旅行歴は、もうタダゴトではない。「世界中、行ったことのない名所を探す方が難しい」というアリサマ。西ヨーロッパなら「行ったことない国がない」どころか、「行ったことない街がない」というレベルに近づきつつある。

 ところが諸君、「ブラタモリ」を眺めながら、「ウルグアイやアルゼンチンは闊歩したが、鳥取&島根は未経験」という驚くべき事態に気がつく。日本人として昭和日本に生まれたクマ蔵が、出雲大社も中海も宍道湖も見たことがない。松江の街も、倉吉や米子や境港も歩いた経験がない。

 この15年ずいぶん旅をしたが、まだまだ安閑としちゃいられない。行ったことのない町や国が、まだまだいくらでもあるじゃないか。せっかくこの世に生まれてきて、「行ったことがない」だなんてのは、クマ蔵はどうしてもイヤなのだ。
ラヴェッロからの絶景
(明日から「ナポリ滞在記」後半を始めます4 ラヴェッロからのサレルノ湾)

 実は、2015年から2018年にかけての旅行計画はすでに出来ている。諸君、そのリストを見て「驚くなかれ」であるが、こりゃさすがに「藤原敏行もビックリ」かもしれない。

① 2015年8月 第2次・マルセイユ
② 2015年12月 モロッコ
③ 2016年4月 シチリア コルシカ サルデーニャ
④ 2016年8月 サンクトペテルブルグ
⑤ 2016年12月 メキシコ
⑥ 2017年4月 ハバナ
⑦ 2017年9月 クラクフ ワルシャワ 
⑧ 2017年12月 エルサレム もう一度サンチャゴ・デ・コンポステラ
⑨ 2018年4月 4日×12都市=50日・第3次ンラゼマ:ワイキキ経由ニューヨーク ブエノスアイレス サンパウロ リスボン ロンドン アムステルダム ミュンヘン ナポリ ウィーン ブダペスト イスタンブール ☞ 東京
⑩ 2018年8月 ストックホルム オスロ コペンハーゲン

 2018年4月から5月にかけての「50日の旅」は、ブログ10年継続記念、一種の卒業旅行として馴染みの街を全て再訪する計画であるが、いやはや、なかなか激しいスケジュールであるね。

 もちろん、旅の予定はこれにとどまらないので、2週間滞在をスタンダードとするこれらの計画に、「速攻」と称する短い旅が絡まりあってくる。

 その速攻&短期滞在の候補は、リヤド・アブダビ・マルタ・クレタ・キプロス・モスクワ・ムンバイ・ホーチミン・メルボルン・シドニーなど、地球を7回り半するぐらいに目白押しである。

 昨年も、10月上旬にいきなり「速攻シンガポール」を実施して周囲を驚かせたばかりであるが、これら速攻候補には、いついきなり訪問しているか、まあ諸君も楽しみに油断なくウォッチし続けてくれたまえ。
ポジターノ
(明日から「ナポリ滞在記」後半を始めます5 欧米人はアマルフィよりポジターノが好きらしい)

 さて、剛毅なクマどんもヘトヘトにしてしまう厳しい夏スケジュールも昨日で100%完了。すると当然ブログは旅行記に戻らなければない。明日から2015年3月の「ナポリ滞在記」を2ヶ月半ぶりに復活させることになる。

 今日はとりあえず、ナポリ滞在・前半1週間のクライマックス写真を掲載する。カプリ・アマルフィ・ラヴェッロ・ポジターノ。いやはや、あまりに楽しい前半の1週間であったが、ここからもプローチダ島・またカプリ・ナポリ豪雨物語・「なぜかフランクフルト」など、素晴らしい物語が続く。大いに楽しみにしてくれたまえ。

 もし旅の前半を確認したい場合は「ウワバミ文庫」をクリック。世界中を飛び回る空飛ぶクマの大旅行記の中から、ナポリ滞在記をポチッとクリックすれば、春の南イタリアの夢のような光景が、イヤというほどそこに再現されている。

1E(Cd) Bill Evans & Jim Hall:INTERMODULATION
2E(Cd) John Dankworth:MOVIES ’N’ ME
3E(Cd) Duke Ellington: THE ELLINGTON SUITES
4E(Cd) Bill Evans Trio:WALTZ FOR DEBBY
5E(Cd) Anastasia:SOUVENIR DE MOSCOW
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