Mon 150720 責任感ハンバーグ 小籠包かも 河太郎でタウリン補給 梅ヶ枝餅の大後悔 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 150720 責任感ハンバーグ 小籠包かも 河太郎でタウリン補給 梅ヶ枝餅の大後悔

 誰もちっとも言ってくれないから、クマ助が本人で声を大にして言うのであるが、今井君はマコトに責任感の大きな人間なのである。骨の髄は言うまでもなく、毛細血管の果ての果てまで責任感が染み込んで、ふとした拍子に流れる汗にも、責任感の香ばしいカホリが満ちている。

 世間には気難しい人がいて、「普段の行動を見ているかぎり、とても責任感の強さなんか感じませんがね」と、歪んだ口で冷笑ないし失笑してみせることもある。

 もしそう見えるとすれば、それもまたクマ助の人徳のなさであって、またまた責任感のオヘソをギュッとひねられたようなイヤな気持ちである。諸君、そんな意地悪は言いなさんな。本人が自分で「責任感のカタマリです」と宣言している限り、おそらくそのコトバにウソなんかないのだ。

「責任感のカタマリであるような中年オヤジが、夕方から大切なお仕事を控えているのに、『ランチでステーキ1ポンド』だの、『巨大ハンバーグ』だの、そんな非常識な行動をとりますかね?」という問題であるが、そりゃ「栄養をタップリとんなきゃ、いい授業ができないじゃないか」のヒトコトで終わりである。
河太郎1
(博多中洲「河太郎」の活イカ1匹目。おいしゅーございました)

 7月17日の埼玉県川越でのお仕事の前に「京都・祇園祭で山鉾巡行を速攻で見てこよう」という企画を立てたのも、いい授業がしたい一心でのこと。しかも台風接近という事態を考えて、キチンと自重だってしたのである。

 そういう責任感のカタマリ、もっと正確に言うなら、責任感のコマギレを固めてコネあげた責任感のハンバーグこそ、この今井君の実態である。おお、ウマいことを言うじゃないか。「責任感ハンバーグ」、それがベテラン今井の本質なのだ。

 いやむしろ、今にも崩れそうな責任感のカタマリを、餃子みたいに皮でギュッと包み込んだ「責任感ギョーザ」。あるいは、もちもちした皮でしっかりくるんだ後に熱い蒸気でムンムン蒸し上げた「責任感小籠包」という表現もあたっている。

 責任感の小籠包からは、だからいつでも熱い湯気が噴き上がっている。湯気はムンムン止めどなく噴き出しているが、もし人がその白い湯気に耳を傾ければ、湯気からは「音読せよ♨」「音読せよ♨」「ひたすら音読せよ」というクマの熱烈なササヤキが聞こえてくるはずだ。
河太郎2
(博多・中洲は風俗店が増えてイヤな感じだが、名店「河太郎」の周囲はしっとり落ち着いている)

 8月7日朝に目覚めた頃は、昨夜の「博多弁天堂」での大祝勝会の余韻が、まだ頭の奥にジンジン残っている。それでも午前11時、3連泊したグランドハイアットホテルに別れを告げ、夏のクマは意気揚々とイカの店に向かったのである。

 この行動形態について、おそらく冷笑派&失笑派はマコトにイヤらしい反応を返してくるはずだ。「ほーら、そのクマには責任感なんかカケラほどもないのだ!!」と、勝ち誇って笑い声を上げるに違いない。

 しかし諸君、責任感♡小籠包である今井君は、これからイカを貪りに行くことにもやっぱり深く大きな意義を感じているのだ。イカは、タウリンの宝庫。タウリンとは疲労回復効果を濃厚にもつ物質である。

「ファイトー、イッパァーツ!!」のリポビタンDだって、この40年「タウリン1000mg配合!!」と絶叫し続けているじゃないか。実は翌日8月8日、福岡から帰ったばかりのクマ助は、さっそく吉祥寺スタジオで収録があるのだ。

 だから今たまった疲労を少しでも解消しておくのは、クマ助に課された最大の仕事。8月に入ってから、1日の休みもなかった。西宮 ☞ 熊谷 ☞ 豊橋 ☞ 福岡 ☞ 福岡 ☞ 福岡、この強烈な移動の日々の直後に収録なら、活きたイカの濃厚なタウリンを、小籠包の包みの中にタップリ注入しておきたいじゃないか。
河太郎3
(2匹目のイカ。普通より大きいのを選んでもらえた)

 明日予定されているのは、「過去問演習講座」。2015年の早稲田大学文学部 ☞ 全5問を、午後1時から4時までの3時間でギュッと解説しきらなきゃいけない。小籠包に注入するイカは、多ければ多いほどいいのである。

 もちろん、もうとっくに予習は済んでいる。
「緊張感を保つために、ボクは予習をしません」
「予習なんかしなくても、早稲田文学部なら朝飯前です」
みたいなダラしない発言を平気でするヒトも、予備校の世界にはおそらく存在するが、責任感小籠包 ☞ 今井君は、そんなヌルい授業で受験生に迷惑をかけたいとは思わない。

 諸君、生徒の予習と講師の予習は、全く異質であってしかるべきである。生徒の予習は、①単語を調べて、②訳文を書いて、③問題を解けば、それで終わりだ。しかし講師ともあろうものがそんな生徒レベルの予習を予習と考えているなら、むしろ早めの商売替えを考えた方がいい。

 今井君の予習は、常に「想定問答集」作成である。
「この問題で生徒はこんな疑問をいだくだろう」
「こういう説明をすれば、こんな質問がくるだろう」
「正解は③だけれども、こんなふうに考えて、②が正しいと確信してくる生徒が多いだろう」
ま、そういうのを長文問題1問につき10ヶ条ぐらい作成する。

 そして授業では、ごく普通の解説に合わせて、想定問答集から「諸君はきっとこんな疑問をいだくだろうけれども…」と、疑問の先回りをして分かりやすく説明してしまう。

「今井先生のところには、質問に行きたくてもとても無理です」「質問の先回りをされちゃいます」と言わせるのが、超ベテランの真骨頂。特に映像授業スタイルの場合、質問の生徒たちとジャレあって時間をムダにするのは最悪だから、あらゆる質問を先に想定しておく予習が必須なのだ。
梅ヶ枝餅1
(福岡空港で焼きたての「梅が枝餅」5ヶ入を発見)

 こうして諸君、8月7日の小籠包今井はタウリン補給を第一目標に、福岡中洲の名店「河太郎」に闖入することになる。情報によれば、ホンの4~5日前に同僚の数学講師がここを訪れたらしいのであるが、タウリン補給の緊急性を鑑みれば、ま、それも致し方ないとせざるをえない。

 「河太郎」への闖入は、この2~3年福岡での恒例となっている。いつもは無数のイカが泳ぎ回るイカの生け簀を囲むカウンター席に座るが、今日はもう1段高級なテーブル席をすでに予約。イカ以外にも、オコゼやスッポンの料理が並ぶ高級コースを注文してしまっていた。

 諸君、これはまあ失敗と言っていいかもしれない。「河太郎」なら、透きとおった活イカを満喫できる活イカ定食が基本。オコゼだのスッポンだの、余計なものがくっついたコース料理じゃ、イカのタウリンを効率的に摂取できない。イカだってたった1匹じゃ、「もの足りない」の一言である。
梅ヶ枝餅2
(熱い梅ヶ枝餅の誘惑に勝てるクマなんか1匹もいない)

 仕方なく今井君は、「イカ、もう1匹追加できますか?」と従業員に声をかけた。限りなく透明に近いイカ君をツルツルやっていれば、1匹じゃ誰だって不満になるのである。

「+3000円ですが、よろしいですか?」であるが、それも仕方ない。そのぶんデカいイカを刺身にしてもらい、ゲソは天ぷらで心ゆくまで満喫したのである。おかげでタウリン補給は完璧。翌日の早稲田文学部が超パーフェクトな収録になったのも、全てはイカ君たちのおかげなのである。

 ただし、ダイエットの面から告白しておかなければいけないのは、この直後の福岡空港におけるクマ助のイケナイ行動である。空港売店で思わず「梅ヶ枝餅」5ヶ入を購入。餅+アンコという最悪の組み合わせを、焼けた餅の香ばしさに負けてワシワシ貪る仕儀になってしまった。

 責任感♡小籠包はどこにいった? 熱い湯気を吹き上げる小籠包の熱い汁はどこに消えた? しかし諸君、後悔はすべて後の祭りである。梅ヶ枝餅、憎むべし。あんまり旨いものだから、ついついクマの良心をすべて見失ってしまったのであった。

E(Cd) George Duke:COOL
E(Cd) Joe Sample:RAINBOW SEEKER
E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
E(Cd) Marc Antoine:MADRID
E(Cd) Ornette Coleman:NEW YORK IS NOW!
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