Sat 150711 西宮の大祝勝会 大阪・十三での奮闘 ベルギー親善騎士 ☞ 福政氏のこと | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 150711 西宮の大祝勝会 大阪・十三での奮闘 ベルギー親善騎士 ☞ 福政氏のこと

 8月1日、西宮北口駅前でのお仕事を主催してくれたのは、三重県松阪に本拠を置く「アクアプランネット」の皆さまである。三重県は塾&予備校の激戦地であって、伊勢でも津でも、四日市でも松阪でも、近鉄の主要な駅前には、我々の校舎が3つも4つも集中していたりする。

 その三重県の老舗であるアクアプランネットの皆様は、この6~7年で一気に関西地区に進出。この間も上本町に呼んでいただいたばかりだし、西宮・豊中など、大阪でも学力が高いことで知られる「北摂地区」に校舎展開を続けている。

 中でも「十三駅前校」という名前を聞くと、昭和人間のクマ助なんかは思わずビックリして両手の震えが止まらないほどである。「十三」と書いて「じゅうそう」であるが、昭和の時代の十三は、うーん、何といったらいいか、まさにフラチなオヤジ天国。マジメな高校生が寄りつくような雰囲気ではなかった。

 しかしそうは言っても、十三には大阪の公立トップ校 ☞ 北野高校がある。橋下市長の出身校であり、ラグビーの名門でもあるが、とにかく大阪府立高のトップであることは誰も認めないわけにはいかない。

 時代は平成に入って、すでに30年近くが経過。さすが昭和のネロネロした歓楽街も、コンビニだらけの静かな街に変わってしまった。燃え上がるような街のエネルギーはもう感じられないが、ならば塾&予備校が積極的に進出して、知的な雰囲気の「ニュー十三」形成に一役買っても悪くない。
シメイ
(大好きなベルギービール、シメイブルー)

 というわけで諸君、西宮北口校での大熱演の後は、梅田駅前のフレンチレストランで大祝勝会。十三駅前校の校舎責任者は、まだうら若き女性職員であるが、「ホントにあの十三駅前で大丈夫?」という心配をヨソに、気丈に校舎経営を進めている。梅田の祝勝会にも参加してくださった。

 この梅田の店も、実は経営はアクアプランネットである。東京丸の内や新宿にもベルギー料理店を展開。ベルギー料理店は大阪淀屋橋にもあって、この数年ベルギービールが日本で静かなブームになっているのも、火付け役は実はこの「アクアさん」なのである。

 東京丸の内の「アントワープ・セントラル」は年商3億円。今井君の大好きな「レフ」「シメイ・ブルー」をはじめ、もともと豊富すぎて揃えるのが困難なベルギービールを、数百種類マコトに見事に取り揃えて提供している。
アミューズ
(フォアグラとイチジクのアミューズ)

 元社長の福政惠子氏とは、今から2年前に大阪梅田のフレンチレストランでお会いしたきりである。当時まだ40歳代の福政氏は、歯に衣着せぬ爽快な語り口が魅力の女傑であって、梅田のクマ助も忘れられないほど楽しい夜を過ごした。

 ベルギー側からもその功労を認められ、「ベルギー親善騎士」の称号を受けられた。2013年1月、今井君は「ベルギー冬物語」と題してブリュッセル2週間の滞在を敢行したが、その旅の思い出話で、福政氏とも大いに盛り上がった。

 当時のクマ助は、ブリュッセル滞在14日間でムール貝ワイン蒸しを13回も貪るほどのムール♡ファン。日本のムールは大きすぎて、ベルギーの小ぶりなムールに慣れたクマ助は梅田のデカいムールに苦心惨憺したが、それでも福政氏と話に花が咲くうちに、デカいムール軍団もすべてクマ助の胃袋に消えたのであった。
黒板
(黒板には、旨そうな料理の名前が並ぶ)

 こんなふうにベルギーと日本の親善に大いに尽くしてきた福政惠子氏であるが、2015年2月、突然の脳梗塞で逝去された。たった1度しかお目にかかったことのないクマ助も、校舎をお邪魔するたびに伊勢名物「赤福」を一箱ちょうだいするなど、いつでも優しい心配りをいただいた。

 だから、今回のアクアさん訪問は、今井君としてもやっぱり思い入れが深かったのである。というか、塾の経営にしてもベルギーとのつながりにしても、あるいは大勢の社員さんたちの士気にしても、何となく心配でならなかった。

 しかし、阪急西宮北口駅前でスタッフの皆さんとコトバを交わした限りにおいては、どうやら夏の段階ですっかりショックから立ち直っていらっしゃる様子。やる気溢れる上本町の責任者も、「日本酒が水代わり」「空手2段」の伊勢の巫女さんも元気。十三の校舎長も、身長190cmの長身を誇る彼も、やっぱりやる気満々であった。
パテ
(熊本ブランド、「肥皇豚」のパテ。おいしゅーございました)

 若いシェフが腕を振るう熊本素材のフレンチも、文句なしに旨かった。「肥後のベスト豚」を略したものと思われる「肥皇豚」、パテがたいへんおいしゅーございました。肥後の赤牛のフィレステーキも、素晴しくおいしゅーございました。

 ただ、今井君はイヤしいから、料理にピッタリ合わせたシャンペン ☞ 白ワイン ☞ 赤ワインをズラリと並べていただいても、どうしてもビールがほしくなる。

 故・福政社長も呆れてしまうだろうが、絶品の赤ワインが出てきたところで「チェイサーに『レフ』はもらえませんか?」と発言。お店の人をガッカリさせる仕儀となった。

 しかしこのお店はマコトに人に優しいので、わざわざ淀屋橋のベルギー料理店に連絡。「レフ」はなかったけれども、クマ助が「レフ」以上に大好きな「シメイ・ブルー」を、おそらくはカケッコで、合計4本も調達してきてくれた。
ステーキ
(メインは肥後赤牛のフィレステーキ。おいしゅーございました)

 福政氏の急逝に際し、東京駐在ベルギー大使も熱い涙を禁じ得なかったとのことである。現ベルギー大使は、2011年、東日本大震災の直後に来日。欧米各国の大使館が、福島第一原発の事故直後から「日本を離れよう」というよりむしろ「日本を脱出しよう」という動きを強める中、一人しっかり積極的に東京に踏みとどまった。

 2015年夏、ベルギー大使は東京離任が決まったのだと言う。次に向かう先は、ギリシャ。危機に陥った国ばかりに派遣されてマコトにご苦労なことであるが、今やヨーロッパの首都であるブリュッセルから派遣された以上、さぞかしお仕事もやりがいに満ちていることであろう。

 諸君、2015年10月、ANAの成田—ブリュッセル直行便が就航する。我々もぜひ積極的にベルギーを訪ねてみようじゃないか。ベルギーのど真ん中は、ブリュッセルのグランプラス。ガッカリ名所世界No.1 ☞「小便小僧」もすぐそばである。

 クマ助が訪れた一月のブリュッセルは、さすがに寒すぎてホテルのお部屋やレストランの暖炉の近くでブルブル震えているだけであったが、若い読者諸君なら、夏や秋のブリュッセルを満喫できるはずだ。

 ブリュッセルで、アントワープで、または古都ブリュージュやリエージュで、数限りないベルギービールを味わい、民間レベルでの2国間親交をますます深めてきてくれたまえ。

1E(Cd) Chicago:CHICAGO
2E(Cd) Take 6:BEAUTIFUL WORLD
3E(Cd) Kazuhiko Komatsu & Saint Petersburg:貴志康一/SYMPHONY ”BUDDHA”
E(Cd) Akiko Suwanai, Dutoit & NHK響:武満徹 ”FAR CALLS” ”REQUIEM 4FOR STRINGS”etc
5E(Cd) Amalia Rodrigues:SUPERNOW
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