Mon 150706 合宿第2期いま終了 今までで最高のクラス 人気投票と弱虫からの脱却 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 150706 合宿第2期いま終了 今までで最高のクラス 人気投票と弱虫からの脱却

 7月30日、合宿第2期の記録はたちまち最終日に飛んでしまうが、実は書いている時点で午前11時半、たったいま「クラス閉講式」に出てきたばかりである。411号室にいられるのもあと1時間ばかり。この記事をアップするのは夜遅くになりそうだ。ただし、合宿の記録はまだ2日続く。

 昨日書いた通り、クマ助もテキスト全文を30回以上音読。その他なりふりかまわぬ様々な音読を、みずから率先垂範のそのまた率先垂範で臨んだ第2期であった。その成果はマコトに如実に現れて、11年×年2回=合計22回経験した合宿の中で、間違いなくナンバーワンの4泊5日になった。

 野球で言えば、「特打ちの成果が現れた」であるが、まあ正直言ってあんまり褒められたことではない。ホントなら、講師たるもの普段から毎日「特打ち」を欠かさず、常にベストの体調を保ち、気力&精神力を充実させておかなければならない。2015年初夏のクマ助は、どうも怠けすぎていたようである。

 だからこの10日間の努力も、何となく「泥縄」な感じがしなくもない。第1期の序盤、「あれれ、英語が流暢に出てこない」と慌てふためき、それでも「確認テスト」「修了判定テスト」の成績は抜群であることに慰められながら、この特打ちというか泥縄というか、そういう努力に耐えた。
BADTORO
(第2期3日目、マドリードで購入の「BAD TORO」シャツでさらに気合いを入れる)

 すると諸君、第2期は「序盤から猛然とダッシュ」な勢い。英語が流暢に流れ出せば、もちろん日本語はもっと流暢に奔流のごとく溢れ出て、11講まである授業のうち、初日の第2講が終了した段階で、総勢ちょうど100人のクラスももう完全に絶好調である。そのまま5日を突っ走った。

 面白いように生徒の成績も向上する。最終日に行った修了判定テストでは、ついに200点満点が出た。クラス平均点は187.5点。第1期の今井H1クラスの平均点も上回る。これは画期的な平均点である。

 前にも書いたが、我々の修了判定テストは難易度も高ければ、ボリュームも並みはずれている。初見の長文読解問題が3題含まれ、問題量はセンター試験の本番を凌駕するほどだ。制限時間は、わずか45分。これに徹夜明けのヘトヘトな生徒諸君が挑むわけだ。状況を考えれば、平均187.5点は特筆に値する。

 「確認テスト」の平均点も、最初から最後まで9割以上をキープ。満点を取得する者の数も10名 ☞ 20名 ☞ 30名どんどん増加して、8回目にはついにとうとう「100人中60名が満点」という金字塔を達成。うにゃにゃ、素晴らしい。全く素晴らしい。
満点32人
(満点は32人。まず100人中の1/3が満点を実現する)

 確認テストの見本写真も、すでに数日前に掲載してあるから、その難易度の高さを、写真でもう一度見て確認していただきたい。ディクテーション5題までついた豪華♡確認テストで、「クラス最低点でも9割超え」などというクラスには、滅多に遭遇できるものではない。

 そういうことに一喜一憂していると、「何をチマチマやってんだ?」「もっと大局に立って物を考えたらどうだ?」と叱られそうだが、まあそう言いなさんな。局地戦の1つ1つを無視してグランドデザインばかり語っても、それは要するに少年少女のハカナイ夢に過ぎない。

 スタッフにお願いすれば、他の全クラスの確認テスト平均点や満点取得者数を教えてもらえる。というか、上手なスタッフは事あるごとにその一覧表を講師にチラつかせて、講師の発奮を促すのである。

 だから、プレッシャーも大きい。ストレスだってある。同じ合宿で他のクラスに負けたり、1クラスだけ変に取り残されたりすれば、講師のプライドだって崩壊しかねない。他の予備校には滅多に見られない数字&数字の世界である。
満点66人
(3日目の夜、100名中66名が満点。とうとう2/3がパーフェクトを達成。クマが涙ぐむ瞬間である)

 河合塾 ☞ 駿台 ☞ 代ゼミと、どこでもいつでもトップ講師♡として渡り歩いてきて♡、示されるナマの数字はせいぜい「アンケートの結果」程度。それはヒトコトで言えば「人気投票」みたいなものであって、この人気投票で翌年の全てが決まる。だから、まあ人気取りに夢中になる人がほとんどである。

 人気投票で翌年のコマ数が決まり、つまり年収と将来が決まる。人気が高いほど何故か優秀なクラスを託されることになっていて、不人気講師は選抜テストなしの「申し込み順クラス」ぐらいしか担当できない。

 ならば、授業のほとんどを定番&鉄板の雑談でまとめあげ、テキストなんか全然進まなくても、とにかく5月と10月のアンケートで「満足度95%」を狙う。「きわめて満足80%」「満足15%」。そのぐらいの数字を稼がないと、マンモス予備校で「トップ3」「四天王」「神セブン」みたいなランクには上がれない。

 つまり、そこにはどうしても「どのぐらい成績を上げたか」の数字は入り込まないのである。数字とデータがなければいくらでも好き勝手なことが言えるので、「ボクが一番優秀なんだ」「オレは天才だ」「私は神だ」「ボクのおかげで東大に500人も合格したんだ」とか、恐るべき好き放題が並ぶ。

 そういう講師が「神7」「トップ3」の座を長く占めていれば、当然のことながら予備校全体としての実績は下がっていく。合格実績を外部に公表できないほど「見る影もない」というアリサマになっちゃうまで、10年もかからない。この世界は、油断もスキもないのである。
貪欲
(貪欲、貪欲、貪欲。スタッフが貼ってくれた。思わず「食欲・食欲・食欲」に見える自分が悲しい)

 その点、我々のところは違う。確認テストの類いまで、講師vs講師で数字を競い合うのである。満点取得者数で、今井先生のH1クラスが万が一負けるようなことがあれば、スタッフが心配そうな顔で「相談があるんですが」と言ってやってくる。

「満点の数で、○○クラスに追い抜かれました。スタッフとして、今どう指導したらいいでしょう」
エレベーターの前で呼び止められて、そんな質問をされてみたまえ。悔しさでアタマの中がグワラン&グワランと煮えくりかえる。

 表向きは「スタッフとしてどう指導したらいいでしょう?」ではあるが、実質は「先生、もっと頑張ってくれないと困ります」ということなのである。

 切磋琢磨とは、とりあえず局地戦で行うべきことである。グランドデザインは脇において、とにかくこの一戦に勝つ。バッターなら1打席1打席に集中する。ピッチャーなら一球一球とにかく思い切り腕を振る。それなしのグランドデザインなど、チャンチャラおかしいのである。
十傑
(3日目、「10傑」を貼り出してもらう。50点満点のテスト11回で、合計545点以上の傑物も存在する)

 そういう白兵戦に耐えられない講師が出てきたとしても、ちっとも不思議ではない。生徒が厳しい白兵戦に耐えているなら、講師も同様に1歩でも2歩でも前進するのが当然と思うのだが、耐えられなくなって戦いそのものを否定しにかかる。

「こんなチマチマしたことで夢中になるのは愚かだ」
「もっと本質を教えなきゃ。エッセンスを教えなきゃ」
「熟語とか音読とか、そんな愚かな原始的発想ではダメだ」
など、ドロップアウトにはありとあらゆるバリエーションが考えられるだろう。

 もちろん我々の所には、その類いの弱虫な講師は存在しない。というか、ここはマコトに厳しい戦場なので、白兵戦に耐えられない人たちはきっととっくに退場したのである。

 実は今井君なんかも、移籍してきた当初は昔の代ゼミ流の発想しかなかったから、成績の上昇率を数字で見せつけられる類いの日々は大キライだったのだ。「もっと思い切り雑談に身を入れて、人気投票で95%をとりたい」。いやはや11年前、あの頃のクマ助は、まだまだ単なる弱虫だったのである。

1E(Cd) Luther Vandross:ANY LOVE
2E(Cd) Luther Vandross:LUTHER VANDROSS
3E(Cd) David Sanborn:INSIDE
4E(Cd) David Sanborn:TIME AGAIN
5E(Cd) David Sanborn:LOVE SONGS
total m30 y1151 d16472