Sun 150705 忸怩之助 第2期はじまる 自らテキストを30回音読 流暢さが復活する | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 150705 忸怩之助 第2期はじまる 自らテキストを30回音読 流暢さが復活する

 7月26日、13時半から第2期の全体開講式があって、ホテル美富士園に宿泊する300名が一堂に会した。第2期も全体で1500人の参加者がいて、1期2期合わせて3000人。「河口湖周辺の宿から食材がなくなる」と言われるほどの大規模イベントである。

 しかし諸君、時系列に従って合宿の詳細を説明することは、もう必要ないだろう。すでに第1期について詳述したことが、ほぼそのまま判で押したように繰り返されるのである。

 食事の献立も第1期とおんなじ。もうこのブログに1日目から4日目までの夕食写真を掲載したから、残るは最終日の夕食のみ。ラストの夕食写真を載っけることだけ忘れないようにして、第1期との重複が多くならないように、注意して記事を書いていきたい。

 もっと言うなら、河口湖合宿の記録はすでに8年前から全部このブログに残っている。2008年から2015年まで、つぶさに比較検討して読んでみれば、この合宿の変遷や発展がしっかり把握できるはずだ。

 塾や予備校の関係者の皆様には、ぜひ一度8年分を熟読してもらいたい。下の「アーカイブ」から「河口湖合宿」をクリックしてみてくれたまえ。
2期開講式
(第2期、全体開講式。1期以上の壮観だ)

 さて、実はこの日の今井君には、内心に忸怩たるものがあった。それは第1期についての深い反省に根ざしたものであるが、諸君、第1期のクマ助は公開授業の疲労のせいか、どうも「120%カンペキ!!」と宣言するところまで至らなかったのである。

 確かに、公開授業の全国行脚スケジュールを見るに、この中年グマが気力も体力もカンペキな状況で合宿になだれ込むのは困難な感じではある。全国行脚以外にも吉祥寺での授業収録もあって、疲労困憊&ほうほうのていで河口湖に来てしまった。

 しかしだからといって、「英語の発音がイマイチ流暢に行かない」という状況を認識すれば、やっぱり忸怩たるものはある。忸怩&忸怩、まさに今井忸怩之助であって、どうしても第2期はこの忸怩な泥沼から脱出して迎えたい。

 もちろん第1期だって、最高の授業はしたつもりである。確認テストの満点取得者が続出し、その勢いは他のクラスを圧倒するものがあった。しかし自分が忸怩之助になっている時は、やっぱり少し機嫌も悪いし、機嫌が悪くなれば発音からもさらに流暢さが消える、悪循環である。
バロンデゾフ
(第2期初日は、昨年マルセイユで購入した「バロン・デ・ゾフ」のTシャツを着てみた)

 そこで諸君、第2期開始前の今井君は、「おーし、オレも久しぶりに徹底音読に取り組むか」と決断した。設問を含めたテキストの全英文を、残るくまなく30回ずつ音読する。諸君、これは本当の話だ。開始したのが第1期の3日目の朝。30回を完了したのが、第2期全体開講式の直後である。

 諸君、この分厚いテキストの全英文を、ホントに30回ずつ音読したのである。努力のかいがあって、第1期の3日目午後からは発音もマコトに流暢。自分で言うのも何だが、ネイティブのナレーター並みに流暢である。

 こうなると気分も明るくなって、ますます授業の質が上がり、すると当然ながら生徒諸君の満点取得率もクラス平均点もグイグイ上昇するのである。テキスト30回の音読を済ませた後は、さらにオトナ向けの時事英語教材を使用し、50ページ分を10回ずつ音読した。

 だから第2期については、もうカンペキ中のカンペキ。この11年の合宿授業の中で、「おそらくベスト3に入る」「もしかして、金メダル?」という出来になった。時系列で記録していけないのが残念なぐらいである。
部屋1
(ホテル美富士園411号室。ここで音読に励んだ 1)

 講師がお部屋で一人、大きな声でテキストを音読している姿は、普通ならヒトに見せられるものではない。というか、そういう努力なり訓練なり悪戦苦闘をしているところなんか、「絶対にヒトに見てほしくない」というのが人情だろう。

「予習なんかしてないけど、この程度の英文なら予習ナシでもOKなんだ」とか、そういう大見得を切って、涼しい顔で自分の英語能力をアピールする。大昔、20世紀の予備校講師には、そういうヒトが多かった。今もまだそんな化石みたいなヒトが残っているかもしれない。

 しかし諸君、今井君はここに正直に告白しておく。いったん忸怩之助になってしまうと、クマ助はその深い反省のもと、「日本語のロレツはいくらでも高速回転するが、英語の呂律が思うように回らない」という事態を少しでも早く改善&解消したいと願い、荒療治ではあるが「全文30回音読+α」をやり遂げた。

 その「+α」に関しても、マコトにデッカイαであって、時事英語50ページ×10回は、もしかしたらテキストの英文より多かったかもしれない。7月26日午後、今井君はもうすっかり自信満々、忸怩之助な気分から早く脱出したくてたまらないでいた。
部屋2
(ホテル美富士園411号室。ここで音読に励んだ 2)

 午後3時、クラス開講式に続いていよいよ第2期第1講の開始。冒頭から自分でも「ネイティブのナレーター並みか?」とホレボレするようなスピードで、流暢に長文を音読していった。生徒にこんなに熱心に音読効果を説いている以上、以上はごく当たり前の努力なのである。

 別に威張るわけであるが、これこそ「率先垂範」のそのまた模範であって、いやはや、クマ助はエラいな。エラいな、エラいな、あー、エラい♨ これ以上エラい講師なんか、この世界に存在しないんじゃないか。あんまりエラいので自分で書いておく。

 予備校講師たるもの、ちょっとでも忸怩之助になりかけたら、翌日の授業テキストを30回以上音読して、「テキストを見なくても授業ができる」というところまでやるべきである。「緊張感を保つために予習をしない」の類いの行動も発言も、この率先グマに比べたら、おお、小さい。おお、ツマラナイ。

 こうして第2期は冒頭からエンジン全開。素晴らしいスタートダッシュを切った。あいにく連日の曇り空であり、3日目からは頻繁に豪雨が襲ってくるアリサマで、雄大な富士の姿を掲載することはできないが、初日の夜の第2講もネイティブグマぶりは続く。この上なく爽快な気分である。
クラス開講式
(第2期クラス開講式。総勢100名、素晴らしいクラスだった)

 ただし諸君、またいつ英語の呂律が回らなくなるか、分かったものではない。公開授業の疲労がたまってああいう状況になったなら、合宿の疲労がたまってもやっぱりコワい。アルコールを摂取しすぎるのもよくないだろうが、まあ合宿という環境上、よほど自堕落な精神の持ち主以外は大丈夫だ。

「あれれ、クマさんは自堕落のサンプルじゃなかったの?」とチョッカイを出す諸君、キミたちはわかってないねぇ。普段そういう書き方をするのはあくまで謙遜しているだけであって、まして合宿グマには自堕落の片鱗すらない。

 ここは、生徒たちへの熱弁をそのまま自分にも向けて「音読、音読、ひたすら音読」。授業直前にさらにテキスト本文を+5回音読して、どこまでも万全を期す。こんなにエラいんじゃ、鯉か鮒みたいな大きなエラが、首のあたりにエラエラ生えて来そうなぐらいでござるよ。

1E(Cd) Incognito:POSITIVITY
2E(Cd) Larry Carlton:FINGERPRINTS
3E(Cd) Larry Carlton:DEEP INTO IT
4E(Cd) Luther Vandross:DANCE WITH MY FATHER
5E(Cd) Luther Vandross:NEVER LET ME GO
total m25 y1146 d16467