Fri 150703 カレーの大鍋 全体閉講式 バスから降りるまでが合宿 命の水とワカサギ君 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 150703 カレーの大鍋 全体閉講式 バスから降りるまでが合宿 命の水とワカサギ君

 ありがちなアザトイ演出なしに、こうして合宿第1期は最後までものの見事に盛り上がった。これもみんな「最後は自分たちでやります」という独立心旺盛な生徒諸君とスタッフのおかげである。クマは大いに感謝する。

 合宿のホントのホントの最後は、名物カレーの昼食であり、つづいて全体閉講式に移る。諸君、まずは下の写真の旨そうなカレー大鍋を見てくれたまえ。すでに1人1人の分はお皿に盛って並べてあるから、この大鍋はオカワリ用である。

 たった4泊5日とはいえ、さすがに若い諸君でも疲労困憊だ。男子も女子もカレーをいくらでもオカワリして、体力を一気に取り戻す。食べれば体力も精神力もカンタンに戻るあたりが18歳の特権であって、今井君みたいに797歳になってしまえば、いくら食べても or いくら寝てもそうはいかない。

 ま、唯一「飲めば体力が戻る」という魔法のような命の水☞オー・ド・ヴィーがあるのだが、さすがに合宿中だ。豊かに泡立つ黄金色のオー・ド・ヴィーを、表立ってグビグビやるわけにはいかないから、クマ助の疲労は回復のしようもないのである。
大鍋カレー
(オカワリ用のカレーの大鍋)

 12時半過ぎから、大広間で全体閉講式。ここでもアザトイ演出は全く必要ない。今井君も挨拶に立つが、例年の恒例となっているウルトラ短い挨拶で済ませる。お馴染み「ポン!!」「ポン!!」「タァー!!!」であって、生徒全員がこれに唱和する。

 このとき、今井先生がステージに上がった瞬間、今井クラス総勢95名は一斉に起立することになっている。たった4泊5日とはいえ、世話になった講師が壇上に上がったら、生徒たるものダラしなく床に座っていてはならない。全員スックと起立して講師を迎えるのは、礼儀の基本と言っていい。

 100人近くが一斉に立ち上がれば、その迫力はなかなかのものである。全部で約300人の生徒諸君から「おおーっ!!」と驚きの声が上がる。そのどよめきの中で、今井先生はヒトコト「短く!!」と宣言する。

「私がポン!!!と叫んだら諸君もポン!!!、タアー!!!と絶叫したら諸君もタアー!!!と絶叫してください」
というわけであるが、諸君、これだけ盛り上がった4泊5日の後で、これ以上デレデレもったいぶったお話なんか必要ないのだ。
昼食準備
(最終日、昼食の準備が進む)

 これで完全に合宿第1期は終わりである。しかし今井クラスの生徒諸君だけは、遠足の小学生同様「バスから降りるまでが合宿です」ということになっている。つまり、バスの中でも音読を続けなければならない。

 そりゃそうだ。まだまだ英語の勉強は延々と続くのであって、ちっとも終わってなんかいないのだ。バスの中でも音読。バスから降りても音読。バスに乗り込んだら、やおらテキストを取り出して、第1講から最後の第11講まで、バスの中でひと通り音読し直すぐらいでなきゃいかん。

 もちろん、何しろ昨夜の睡眠時間はたった1時間だ。第1講から音読を始めても、おそらく第6講あたりで猛烈な睡魔に襲われる。かつて経験したことのないぐらい、深く濃密で甘い睡魔であり、目を閉じればそこに、羽ばたく天使の姿が見えるはずだ。

「もういいんだよ」と天使は囁くだろう。
「もういいんだよ、もう眠っていいんだよ」
「さあ、ねむりなさい。疲れきったワコード諸君」

 小さな白い翼をパタパタ言わせながら、天使どんは例のマコトに賢げな顔で、彼ら彼女らを今までの人生で一番幸せな眠りに導くに違いない。しかもその濃厚で甘い眠りの中で見る夢の中で、まだ諸君は音読を続けているかもしれない。
黒板
(思ひ出タップリの黒板)

 目が覚めれば、もうバスは校舎のそばを走っている。首都圏の校舎はほとんどが雑居ビルの一室であるけれども、合宿に参加しなかった友人や、後輩諸君や校舎スタッフが待ち受けていて、英雄の帰還を熱い拍手で迎えてくれるのである。

 彼ら彼女らは質問攻めにあい、合宿で何を学んだのか、自分がどう変わったのか、どれほど激しく音読に励み、その音読から英語以外にもどれほど多くのことを得たか。2時間も3時間も語り尽くすはずである。それどころか、そのまま校舎に残って、1コマでも2コマでも授業を受講してから帰る者も存在する。

 あまり合宿の成果がなかった生徒の場合(そういうケースは最近激減したが)、閉講式が終わってエレベーターがロビーに着いた瞬間、「おおっ、外だぁー!!」「あっかるーい!!」「終わったぁー!!」と叫んだりするのが定番だ。

 そりゃ外だろうし、そりゃ明るいだろうが、では「いったい何が終わったのか?」と問われれば、きっと彼らはキョトンとするばかりなのである。たった4泊5日の合宿が終わっただけで「終わったぁー!!」と叫ぶんじゃ、そりゃダメであるよ。

 むしろ「さぁ、始まった!!」であって、クマ助はホントにこの場面、エレベーターの扉がスーッと開いて目の前に河口湖と富士山の絶景が開けた瞬間、「さ、始まった!!」と心の中で握りコブシを固めるような諸君でいてほしいと思うのだ。
富士山
(1期最終日の富士。勇姿を眺めながら、生徒諸君は帰途につく)

 さてと、今井君もいったん合宿から解放される。たった24時間のフリータイムであるが、今日はこれから黄金色のオー・ド・ヴィーもグビグビしていいし、それで一気にBoth 体力 and 気力が回復したら、明日からまた迫力の授業ができるだろう。

 明日午後1時には合宿第2期の諸君が集まり、今井クラスは総勢100名の大所帯であって、今日のうちに体力&気力を戻しておかないと、さすがに100名の指導は厳しいものがある。

 河口湖駅前まで出て駅前の食堂に入り、「ワカサギの唐揚げ」で一杯やることにした。1階がオミヤゲ屋、外階段を上がった2階が食堂で、カツ丼&天丼、カレーに蕎麦&うどん、まあそういう店である。オバチャン2人がフロア担当で、外国人観光客の要求にキビキビ応えている。
わかさぎ
(ワカサギ唐揚げ。河口湖駅正面、2階レストランにて)

 クマ助が注文したのは、ワカサギの唐揚げ、瓶ビール1本、山梨県の地酒1本。こういう場所のこういう店で昼間からチビチビお酒を飲むのは、今井テイストにまさにピッタリであって、正直これ以上の幸せは考えられない。

 身なりまで気にしなきゃいけない高級レストラン、テイスティングの作法までメンドーな高級ワイン、寿司職人のお説教をかしこまって拝聴しなきゃいけない高級寿司屋、ウンチクのメンドーなラーメン屋。いやはや、その全てがイヤでござるよ。

 河口湖は今や、日本人観光客と外国人観光客の比率がタイヘンなことになっている。2:8などというのは甘いので、夏休みが始まった段階での現状は、1:9。いや、それ以上かもしれない。

 虫取り網を杖がわりに、虫かごをぶら下げて走り回る夏の日本少年も、麦わらボーシをかぶってアイスをカジっている日本少女も、もうここでは絶滅危惧種に近いんじゃないか。

 この日入った店も、中国の団体と欧米人の個人旅行者ばかりであって、日本語のメニューなんか必要ないほど。実際、店に入ってから出るまで、日本人はこの今井クマ蔵ただ1人だったのである。

1E(Cd) Kirk Whalum:UNCONDITIONAL
2E(Cd) Sheila E.:SEX CYMBAL
3E(Cd) Sheila E.:SHEILA E.
4E(Cd) Incognito:BENEATH THE SURFACE
5E(Cd) Incognito:100°AND RISING
total m15 y1136 d16457