Thu 150618 ANAクラウンか全日空ホテルか スイートルームにご案内 声が涸れた | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 150618 ANAクラウンか全日空ホテルか スイートルームにご案内 声が涸れた

 山口県宇部での宿泊は、もちろんANAクラウンプラザホテルである。10年前までは「全日空ホテル」の名称だったけれども、全国で一斉にANAクラウンプラザに名称変更した。

 しかしそこには何か難しい規定があるようで、例えば札幌と松山の全日空ホテルは、今も全日空ホテルの看板のままである。ある一定の社内基準を満たさないと、「クラウンプラザ」の名前を使用できないらしい。

「何でクラウンプラザがそんなに偉そうにしてるの?」な気もする。いちおうインターコンチネンタルホテルのグループには入っているが、グループ内で「ワンランク落ち」の扱いは明らか。正直言って「全日空ブランド」のほうがずっと威厳があるように思う。

 つい半年前に4泊したローマのクラウンプラザはローマの郊外も郊外、古代ローマのアウレリア街道沿い。ローマ都心部から遥かに離れた所で、ほぼビジネスホテルに近い形態での営業だった記憶がある。
スイート1
(諸君、「スイートルームにご案内」だ)

 だから今井君としては、ここはむしろ「宇部全日空ホテル」と呼びたいのである。一斉に名称変更してからは、福岡でも熊本でも、大阪でも神戸でも釧路でも、「ANAクラウン」と短縮形で軽く呼ぶヒトが増えた。

 タクシーの運転手さんも、行き先を告げた瞬間に「ああ、ANAクラウンね!!」と軽くガッテンしてくれるのであるが、そのガッテンの声が何だかマコトに軽い。「これから高級ホテルにお客様をお送りする」という緊張感が余り感じられないのだ。

 むしろ「安いビジネスホテルにサラリーマンを連れていく」という感じ。諸君、ボクはこういう安っぽい感じはキライだ。せっかくタクシーでホテルに向かうのだ。重厚さ、緊張感、「贅沢をしてます」感覚。出張にはそういう感覚が横溢していないと、仕事にも重厚さが伴わない。

「何を贅沢言ってるんだ?」だろうけれども、まあ諸君、聞いてくれたまえ。予備校講師なんてのは、ご立派な大学教授もお医者さまでもないし、一流企業の重役でも弁護士先生でもない。周囲の扱いが軽ければ、それに合わせてどこまでも軽くなっていくし、周囲のヒトビトがチヤホヤおだててくれれば、それだけでどこまででも高い樹に登る。

 だから、普段から自分を自分でおだててなきゃいけない。高級なクルマに乗り、高いホテルに宿泊して、ワインでも食事でも、周囲がビックリするような選択肢を無理して選ぶ。おだて放題に自分をおだててこそ、自己の危ういブランド力を保持できるのだ。
スイート2
(宇部のスイート、リビングスペースの光景)

「ああ、ANAクラウンね!!」と運転手さんにニヤリとされるようじゃ、ホントはダメなのだ。「全日空ホテルまで♡」と重々しく行き先を告げ、「かしこまりました。全日空ホテルでございますね」と車内に緊張感が漲る。その瞬間、「おお、もしかして自分はエリートなのかもしれない」と根拠のない自信が湧き上がる。

 ま、少なくとも今井君はそういう情けない心理状態を隠さないで告白できる人間だ。というか、臆病なクマ助だ。宇部全日空ホテルのフロントで「スイートルームにアップグレードいたしました」と告げられて、心も精神も高揚し、その高揚のオカゲで仕事の充実度は2倍にも3倍にも跳ね上がる。

 案内されたお部屋は「クラウンスイート」。つまりクラウンなスイートなのであって、いやはや、広い。同じフロアに「クイーンスイート」と「ロイヤルスイート」もあって、クラウンはクイーンとロイヤルの中間と思われるが、今井君が実際に予約したのは13000円のお部屋。13000円でスイートに泊まれるとは、こりゃなかなかの幸運である。
チケット
(新大阪☞ 厚狭のチケット。「のぞみ」から「こだま」に乗り換えでも、この1枚で済む)

 たったそれだけのことで、宇部での仕事は充実度200%。完全授業バージョンの「Cタイプ」でも、この今井クマ蔵が全身パンパンに腫れ上がるほど充実していれば、生徒たちの大爆笑は一瞬も収まることがない。

「中ダルミ撲滅のためにメモをとりまくるべし」という冒頭のコトバも功を奏して、終了後、出席者は例外なく「こんなに充実した授業は初めての経験だった」と、感激を口にしながら家路につくのであった。

 終了後、ホテル内の和食屋でオジサマ4名の楽しい祝勝会。オジサマ4名だけというのは寂しい愚痴のこぼしあいになりがちであるが、この夜はさまざま話題にも事欠かず、そのまま「カラオケにでも行きますか?」という流れになった。

 諸君、カラオケはマコトに久しぶりであって、クマ助はおそらくこの2年、カラオケのマイクを握った記憶がない。そのぶん授業のマイクを握りしめているわけであるし、カラオケに行ったってどうせマイクなんか握らずにナマ声で勝負する。生の声があまりに力強いので、マイクなんか必要ないのだ。

 結局午前1時まで、宇部の飲み屋でカラオケを歌いまくった。こういう夜も悪くない。お店の雰囲気はまさに昭和そのものであって、店の暗がりにトグロを巻いていた昭和君に「なんだ昭和君、こんなところでムクれていたのかよ?」と声をかけたくなるほどであった。
ふぐ
(山口宇部空港「あす花亭」のフグ唐揚げ。おいしゅーございました)

 こういうふうだから、翌朝ホテルのスイートルームでお目目を覚ましたクマ助は、すっかり声が涸れている。幸い、本日7月10日は公開授業の予定がない。声が涸れようと腹筋が痛もうと、誰にも迷惑はかからない。

 それにしてもカラオケで歌いまくって声が涸れ、腹筋も背筋もキツい筋肉痛に襲われているだなんて、何て幸せな人生なんだろう。おっと忘れていたが、声が涸れたのも腹筋と背筋の痛みも、カラオケが原因ではない。公開授業での大熱演こそこの症状の主因であって、その証拠に板書しまくった右腕の筋肉痛が最も激しいのである。

 ならば、昼メシに若干の炭水化物をポンポンに流し込んでも許されるだろう。糖質カットのダイエット中であり、この1ヶ月で3kgの体重減に成功したけれども、筋肉痛が全身に広がり、腕やアンヨがツッている状況なら、やっぱり炭水化物の補給が必要だ。

 午前11時、タクシーで山口宇部空港に到着したクマ助君は、空港内にたった2つしかないレストランの中から「あす花亭」を選択。だってもう1軒は「CoCo’s」である。せっかくの炭水化物補給に、普通のファミレスじゃ寂しいじゃないか。
うどん
(山口宇部空港「あす花亭」の「じゃことタコ天うどん」。おいしゅーございました)

 注文したのは、
① じゃことタコ天うどん
② ふぐの唐揚げ
③ じゃこオロシ
④ 生ビール(中)
⑤ 山口の日本酒「山頭火」300ml

  1人でノッソリ闖入してきたクマどんに、いきなりどっさり注文されて、お店のオバサマも当惑のご様子。「一度にそんなに大丈夫ですか?」な表情であったが、諸君、ボクチンは350グラムのステーキを立て続けにオカワリするクマ助である。この程度なら15分もかからない。

 この段階でヒコーキの時間まであと30分。「日本酒をもう1本いくかどうか」に相当悩んだけれども、ま、おコメの汁はダイエットの大敵だ。「300mlでゴハン茶碗2杯分ぐらいのカロリーがある」と力説するヒトもいる。ならばもうとっくにカロリー補給は完了だ。潔く席を立って、「東京にビューン」をやることにした。

1E(Cd) Luther Vandross:SONGS
2E(Cd) 村田陽一 & Solid Brass:DOUBLE EDGE
3E(Cd) 村田陽一 & Solid Brass:DOUBLE EDGE
4E(Cd) Akiko Suwanai:SOUVENIR
5E(Cd) Akiko Suwanai:DVOŘÁK, JANÁĈEK, and BRAHMS
total m90 y1061 d16382