Mon 150615 夕方の大阪は豪雨 理想の山賊像 橿原神宮で大熱演 梅雨明け近し | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 150615 夕方の大阪は豪雨 理想の山賊像 橿原神宮で大熱演 梅雨明け近し

 7月8日午後4時、大阪に到着したクマ助は、これから奈良県橿原神宮前まで移動しなければならない。ところが困ったことに諸君、梅雨明け間近を知らせるようなたいへんな豪雨が、大阪の街を襲ってきた。

 一天ニワカにかき曇り、東の空も真っ暗、西もはるか彼方まで真っ暗。こんな豪雨に襲われたんじゃ、
① まず今井君自身が奈良までたどり着けるか?
② 生徒諸君が会場にたどり着けるか?
であって、いやはや、今夜は前途多難である。

 タナバタの翌日だ。昨日雨に降られたオリヒメさん&彦星どんの恨みの雨が、今日も日本を覆い尽くす。そもそも、東京の気温は低すぎないか。昨日は最高気温が22℃、今日なんか20℃までしか上がらない。農作物への影響が心配だ。

 ホンの四半世紀昔の日本なら、
「ヤマセが吹いて、稲が危ねーベ」
「これじゃ冷害になるんじゃねーけ?」
「イモチ病の発生が心配で、夜もオチオチ寝られねーべ」
みたいな騒ぎが始まっているところだ。

 ところがテレビのニュースからは、ほとんど農家の声が聞こえない。何よりまず「ギリシャ」であり「中国」であって、特に中国経済について「来るべき時が来た」みたいな不気味なニュアンスがユラユラ揺れ動き、農作物を顧みようとするニュースは「マレ」というより「皆無」に近い。
近鉄特急
(奈良・橿原神宮へは、大阪から2両編成の近鉄特急で行く)

 さて、16時半、さすがにもう時間もギリギリになったので、今井君は快適なホテルのお部屋を後に、急ぎ足で奈良に向かうことにした。さっき床屋さんでキレイに毛刈りをしてもらったので、心もアタマもすっかりスッキリである。

 アタマの毛はバリカンで6mm。オヒゲもバリカンで4mm。アタマの毛とオヒゲで2mmの差をつけるのは、オヒゲの方が圧倒的に伸びるのが速いから。同じ長さにしてしまうと、「アタマはまだスッキリなのにオヒゲだけ山賊みたいにボーボー」というアンバランスに悩まされることになる。

「山賊みたい」という表現はよくつかうが、諸君、
「では山賊に出会ったことがあるか?」
「現実の山賊という存在を目撃したことがあるか?」
ということになると、うーん、今井君は長い長い人生を歩んでいるが、海賊にも山賊にも遭遇したことがない。
阿倍野橋
(近鉄・阿倍野橋駅。天王寺駅とくっついているが、意地でも「阿倍野橋」の名称を譲らない)

 もちろん万が一遭遇なんかしてしまえば、「身ぐるみ剥がれる」という結果は明らかに見えているので、決して遭遇なんかしたくないのだが、若干の興味がないことはない。

 遭遇するとすれば、何世紀の山賊がいいかね。5世紀? 11世紀? 17世紀? それとも紀元前? スペインの山賊? トルコの山賊? ハンガリーの山賊? クマ助が理想としてイメージするのは、13世紀のピレネー山脈か、9世紀のバルカン半島。「山賊は、こうじゃなくちゃな」という汗臭い荒々しさに満ちているじゃないか。

 もちろんそうは言っても、サトイモ山賊♨クマ助自身は常に清潔感を大切にしなければならない。出かける前にも、ちゃんとシャワーを浴びてきた。モンダミンの小瓶も買って、クチュクチュ&ペもやってきた。

 床屋さんでも開口一番「新しいCM、拝見しましたよ」の挨拶があったし、奈良・大和八木の居酒屋でも、従業員のオネーサンがマコトに嬉しそうに「今井先生ですか?」「授業、ウケてました」と話しかけてくれた。汗臭いニオイなんかプンプンさせたり、お口から臭い息をモワモワしているわけにはいかないのだ。
橿原神宮1
(橿原神宮前も大盛況。完全授業バージョンでボーボー燃えた)

 梅田から地下鉄御堂筋線で天王寺まで。天王寺から近鉄阿倍野橋駅まで移動して、近鉄特急・吉野行きに乗る。諸君、驚くなかれ、「特急なのに2両編成」だ。一瞬その短さに目を疑うが、これもまた関西の合理主義の一端なのである。

 地下鉄とJRの天王寺駅と、近鉄の阿倍野橋駅とは、セメダインでくっつけたみたいにピッタリ寄り添っていて、とても別の駅とは思えないが、オオサカ名所「あべのハルカス」の真下で、何故か意地の張り合いを続けている。

 なお、「セメダイン」とは昭和の日本を支配した接着剤のこと。ボンドとセメダインで人気を2分した。21世紀生まれの若い諸君にとって、「セメダイン」はジーチャン&バーチャンの苔むした記憶でしかないのかもしれないが、アロンアルファ出現以前の日本男子にとって、「セメダインがなきゃ、プラモデルが作れない」というぐらい、大事な大事な日々のアイテムだった。
橿原神宮2
(橿原神宮で熱演するサトイモ山賊)

 橿原神宮に到着、午後6時15分。会場の「橿原商工会館」のお隣、橿原ロイヤルホテルのカフェでゆっくりしながら、19時半の開始を待つ。その間に色紙20枚、著書10冊にサインを済ませ、塾長先生から奈良県の近況をうかがった。

 今夜の出席者は約160名、使用したテキストは「C」。文法と整序英作文が容赦なくズラリと並んだテキストであるが、中ダルミの真っただ中の生徒諸君にとっては、またとない発奮材料ともなる。

「徹底的にメモ」「板書しないことでも、面白いと思ったら意地でもメモ」がこのテキストの合言葉である。90分間ほぼぶっ続けに英語の授業になるが、それでも集まった160名の中に睡魔に襲われた者は1人もいない。

 メモをとりまくり&爆笑しまくって、たった90分で中ダルミはすべて解消。「よっしゃ、今日からは、眠くなったらメモをバリバリとろう」と決意して、みんな爆発寸前の笑顔で帰路につく。

 一方の今井君は、当然のことながら大祝勝会場に向かう。いつもの大和八木駅前、店もいつもの「KI・CHI・RI」であって、店員さんたちも何となくお馴染み。前回この店に来たのはたった半年前であるが、その間に入った新人の店員さんがさっきの「今井先生ですか?」の声をかけてくれた。
夜の雨
(大和八木駅から大阪に戻る頃、また大粒の雨が降り出した)

 この店は、アボカドのサラダが旨い。アボカドを丸々1コ、店員さんが目の前でペースト状にしてくれて、それにchile jalapeñoやタマネギのミジン切りを混ぜて練り上げる。

「chile jalapeño」とは、青唐辛子のことであって、諸君、出来上がったペーストはピリリと燃え上がるほど辛いが、それをトルティーヤのチップに乗っけてナチョス風にいただくのである。

 糖質制限ダイエット中の身にとって、トルティーヤのチップスは本来なら避けなければならないところだが、これもサラダの一種だ。許してくれたまえ。この3週間で3kg減を達成中。クマ助のベスト体重に近づいてきた。

 兵庫県もそうだが、奈良県も負けずに「今井先生ですか?」の発生率がきわめて高い。23時19分、名古屋から来る近鉄特急で大阪難波まで帰るのであるが、この時刻になっても駅のホームには高校生がズラリと立ち並んでいて、「あ、今井先生だ!!」と大騒ぎになっている。

 いったん降り止んでいた雨が、この時刻になって再び強くなった。走りはじめた列車の窓をたたく雨の粒は、夕方の豪雨に負けず劣らず大粒であって、古老クマ蔵は「おお、これは梅雨の終わりの雨であるね」と近い将来の梅雨明けを予感するのであったが、ま、それもズラリ南の海に並んだ3個の台風たちが消滅する日をじっと待たなければならない。

1E(Cd) Luther Vandross:SONGS
2E(Cd) Sheila E.:SEX CYMBAL
3E(Cd) Casals:BACH/THE 6 CELLO SUITES①
4E(Cd) Casals:BACH/THE 6 CELLO SUITES②
5E(Cd) Casals:BACH/THE 6 CELLO SUITES①
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