Mon 150608 大阪から仙台への移動 仙台空港付近の光景について 岩手県で一気に6コマ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 150608 大阪から仙台への移動 仙台空港付近の光景について 岩手県で一気に6コマ

 6月27日午後、いよいよクマ助は大阪から仙台への移動を開始した。大阪 ☞ 仙台なら、普通のヒトは東海道新幹線から東北新幹線に乗り継ぐルートを考える。Mac君は「のりつぎ」を「則次」と、まさに恐るべき変換をしてくれたが、まあ常識はあくまで新幹線乗り継ぎである。

 しかし諸君、昔から繰り返しているように、クマ助の新幹線ギライは歳とともにますます強まっていく。新大阪 ☞ 東京に2時間半、東京 ☞ 仙台も最速で1時間半、「則次」時間を無視しても合計4時間、あの喧噪の真っただ中で縮こまっていくだなんてのは、「乗り鉄」でもなきゃ耐えられないんじゃないか。

 「そんなこと言ったってクマさん、あなたは日本を代表する乗り鉄の1人じゃないですか」と指摘したアナタ、アナタは間違いなくこのブログの大ファンの1人であって、乗り鉄クマ助がヨーロッパやアメリカ大陸の鉄道を縦横無尽に乗りこなしている様子を、マコトによくご存知のようである。

 しかし諸君、それは仕事と無関係の時の話。この日の今井君は翌日に岩手県花巻市で60分×6コマの授業を控えている。疲労は最小限に、心の余裕もタップリ育みながら移動しなければならない。
花巻1
(岩手県で「超難関大学突破講座。岩手県全域から210名の優秀な生徒が集結した)

 そこで選択したのが、大阪伊丹 ☞ 仙台空港へのヒコーキ移動。仙台もそれなりに大都市であるから、大阪⇔仙台便もまあ「頻繁」の名に値するぐらいは飛んでいる。

 インターコンチネンタルホテルの場合、今井君は「16時のレイトチェックアウトOK」というスッゲーVIP待遇♡が受けられる。もちろん、その権利を乱用するほど厚かましくはないから、普段は遅くとも13時にはチェックアウトするけれども、この日は「たこ梅」のおでんランチを満喫した後、15時まで部屋で粘っていた。

 ヒコーキは伊丹発16時55分。梅雨前線の活動が北に移動し、ちょうど宮城県と岩手県のあたりで豪雨になった。空港にも緊迫感が漲り、搭乗直前まで「天候調査中です」「着陸できない場合は羽田に着陸いたします」のアナウンスが続いた。

 それでもいったん離陸してしまえば、大阪と仙台はビックリするほど近い。飛行時間はたった1時間15分。大阪⇔羽田と大して変わらない。いったん太平洋に出て、仙台空港には東の方向から進入した。
仙台1
(仙台駅前。写真右奥、うっすら緑に見えるのが津波が襲った水田地域。その上に明るく光っているのが太平洋である)

 東北の分厚い雲の中に入ると、視界は一気に「ほぼゼロ」であって、気がつくともう空港の直前。すぐ目の下に暗い太平洋の波が見え、今も激しく雨が降り続いている。滑走路にはたくさんの照明が点され、すっかり夕暮れの雰囲気になっていた。

 激しい雨の中、タクシーが1台も見当たらなくて難儀したが、ちょうどお客を下ろしたばかりのタクシーに乗せてもらえた。気さくな運転手さんで、やがて訥々とした口調で2011年3月11日の大津波のことを語りだした。

 仙台空港周辺は、大津波の被害を最も大きく受けた地域のうちの一つ。名取川を溯って真っ黒い津波の第一波が襲ってくる様子は、あの日の津波の最初の映像だったと記憶する。

 田んぼの真ん中の1本道を走るクルマが、あの時どれほどちっぽけに見えたか。田んぼも家もビニールハウスも次々に飲み込んでいく黒い水の渦巻きがどれほど恐ろしく衝撃的だったか。1000年経過しても、あれはきっと忘れられない映像である。

 どこまでも平坦に広がる暗い水田の中に、ちらほら松林が残っている。陸前高田の「奇跡の一本松」と立ち姿がそっくりの松が数本、冷たい梅雨の嵐に揺れている。夕暮れの仙台は気温16℃。松ばかりか、ワイシャツ1枚の今井君も震えだすほどの冷たい風であった。
仙台2
(仙台ウェスティンホテルからの眺め。元代ゼミの煉瓦色のビルが真ん中に見える。看板は「東北福祉大学」に代わっていた。まさに「ツワモノどもが夢の跡」である)

 この夜は仙台駅近くのウェスティンホテルに1泊して、翌日は朝7時の東北新幹線で岩手県新花巻に向かった。時間があれば世界遺産・平泉を観光して、ついでに「わんこそば」と言ふものを堪能していくことも出来るが、何しろ6時間ぶんの大仕事が待っている。新花巻に直行するしかない。

 仙台から1時間、閑散とした新花巻駅からタクシーに乗って、向かったのは岩手県立花巻北高校。この高校に、今日は岩手県内で最も優秀な高校生200名が集結するのだという。名づけて「いわて進学支援ネットワーク事業」。大型バスが次々と校門前に乗りつける様子が壮観である。

 盛岡・一関・釜石・大船渡など県全域から、高校入試で最高得点を記録した高1生が今井君の「超難関大突破講座」を受講しにやってきた。高1だけで210名。これを140名のAクラスと、70名のBクラスに分け、英語と数学で互い違いに時間割を組んで、午前3時間、午後3時間の授業を実施する。
新花巻駅
(閑散とした新花巻駅。花巻市街からは遠く離れている)

 おそらくは期末テスト間近の日曜日。しかも教材はおっそろしく難しい。今井君の英語なんか、九州大学で出題された長文読解問題に、難問ぞろいの文法問題がズラリと並ぶ。

 相手は、4ヶ月前まで中3だった諸君、正直ちょっと可哀そうであるが、盛岡一高のトップ層を中心にした午前の部は、いやはやそれでも爆笑が切れ目なく続いた。

 昼休み、スタッフの皆さんや数学担当の先生と一緒に楽しく豪華お弁当を食べながら、今井君はちょっと午前の部を反省。「遠慮なくやってください♡」と言われたからと言って、「だから遠慮なくやったんだ♨」と開き直ってスゴんで見せても、生徒たちが息も絶え絶えになったんじゃ、効果の点でイマイチなんじゃないか。
花巻2
(花巻での大盛況)

 そこで午後のBクラスは、ホンの少し授業の勢いに調整を加え、トーンも抑え気味に変えた。「超難関大」ではあるが、大爆笑の頻度もいつものペースに戻してみた。

 すると諸君、この作戦はウルトラ&スーパー大成功。もしも「満足度」のアンケートをとったら、午後の部は100%に近いパーセンテージを実現できたはずだと信じる。

 しかし、さすがにクマ助は797歳の高齢グマである。初対面の生徒諸君を相手に60分×6コマのペースは強烈すぎた。5時間目の中頃、とうとう「右手がつる」という大惨事が発生。お水を飲んでたった1分で回復したが、その間クマ助お得意の「ウルトラ♡キレイな板書」が滞る事態になった。

 しかし諸君、今日も長く書きすぎた。この日1日のまとめと感想については、また明日の記事に譲ることにしよう。

1E(Cd) Akiko Suwanai:Souvenir
2E(Cd) Courtney Pine:BACK IN THE DAY
3E(Cd) Wand:SCHUBERT/SYMPHONY No.8 & N0.9①
4E(Cd) Wand:SCHUBERT/SYMPHONY No.8 & N0.9②
5E(Cd) Gladis Knight:JUST FOR YOU
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