Sun 150524 メモをとろーぜ 脱スマホ ☞ 万年筆で20世紀生活 三崎でマグロをたらふく | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 150524 メモをとろーぜ 脱スマホ ☞ 万年筆で20世紀生活 三崎でマグロをたらふく

 どこの公開授業でも同じだが、クマ助は
  ①「徹底的に笑おうぜ」
  ②「徹底的にメモをとろうぜ」
という2つの発言で熱い90分の火ぶたを切ることにしている。

 授業中の板書を写すのは、そりゃもちろん当たり前。何しろ今井君の板書は驚くほどキレイだ。「書き写せ」と命令されてイヤイヤ書き写すんじゃなくて、書き写さずに放置するのが何だかもったいなくなるような、そんな板書を講師として常に心がけている。

 しかし諸君、板書を写しているだけじゃ、いくら何でもヒマじゃないかね? というか、ある板書から次の板書の間の時間、手をこまねいて講師を眺めているだけじゃ、精神は弛緩して集中力も一気に下がる。もっとバリバリ文字を書きまくりたまえ。

 講師が板書しないことでも、「面白いな」と思ったらすぐにメモをとる。メモがキレイだったり美しかったりする必要はないから、ノートの左側のページは板書を写すスペース、右側のページはメモをとるスペースにして、
 ① 講師の話のエッセンス
 ② そのとき自分の脳裏をよぎった感想なり意見なり
をどんどん書き込んでいけばいい。
三崎口駅
(6月15日、三浦半島・三崎港にマグロを食べにいく。頭脳の働きに、DHAとEPAの補給は大切だ)

 講師があえて板書しないことでも、まさにいま空中を重要な方法が音声として漂っている。講師が優秀であればあるほど、音声による情報ももちろん濃厚であって、教室内は音声情報の飽和状態であると言っていい。

 ならば諸君、飽和してポタポタ水滴になって落ちてくる情報を、耳で聞きとり、脳で受け止めたまえ。この時、諸君の脳は大きなロートのようなイメージ。ロートで情報を受け止め、脳で濾過して、情報のエッセンスである一滴一滴を、文字にしてノートの右ページに書きとめるのである。

 このとき、英語力のある諸君なら「メモのページは英語で」にチャレンジしてみてもいい。板書を写すにはそりゃ日本語が便利だろうが、音声情報のメモと、感想や意見の方は「すべて英語で」と決めてしまえば、メモはますますクリエイティブになる。英会話と英作文の能力向上に大きく寄与するのも当然である。
立花
(三崎のマグロなら、やっぱり名店「立花」だ)

 大学に入ってから自らのアイデンティティの希薄さに気づいて愕然としている諸君、諸君はまず万年筆を買いにいきたまえ。国産なら、安くて使いやすいのがズラリと並んでいる。万年筆代は、スマホの使用量を減らすことで捻出できるだろう。

 で、授業中のメモは万年筆でとる。うぉ、あっという間にアイデンティティが芽生えだす。「やりたいことがみつからない」などと生意気なことをヌカしているヒマに、「万年筆でメモする超メモ魔」という20世紀的キャラクターを構築してみたまえ。

 もちろん「変わったヤツ」という悪評も覚悟の上だ。しかし諸君を遠巻きにして「変なヤツ」とニタニタ笑っている人間たちの顔をよく見てみたまえ。その存在感の希薄なこと、希薄すぎて野焼きのケムリにも劣るレベルにすぎない。

 ついでに、スマホの使用量をグングン減らしちゃう。時間とオカネの節約になって、これほどスンバラシイことはない。万年筆のせいで腱鞘炎になるかもしれないが、とりあえずテキストサム損傷の心配はなくなる。

 もちろん今度は「連絡のつきにくいヤツ」「付き合いの悪いヤツ」という悪評との戦いにあるが、20世紀の大学生は、どんなに恵まれていても「固定電話」だったんだし、今井君が固定電話を手に入れたのは学部3年生になってからだった。 

 「スマホにさわるのは午後9時から11時までの2時間に限定」と決めてしまえば、まさにその ① 連絡のつきにくさと ② 付き合いの悪さが、これまた諸君のキャラクターとなって定着する。「万年筆メモ魔」と合わせ技で、おお、どんどん濃厚なキャラクターになってきた。
マグロステーキ
(三崎「立花」、マグロのステーキ盛り合わせ。焼き肉屋と同じ流儀で自分で焼く。当然クマ助は「オカワリ」をやった)

 仕上げに「休日の小旅行」も重ねること。濃厚濃密キャラクターをますます煮詰めて特濃にしていきたまえ。首都圏でも中京圏でも、関西圏でも九州圏でも、日帰りの旅の目的地には事欠かないはず。スマホ利用代を節約して小旅行代にあてれば、学部4年間で「首都圏マスター」にも「京都奈良マスター」にも成長できるはずだ。

 これで「21世紀を生きる昭和人間」の完成だ。地域のことならスミズミまで知っている。万年筆はすっかり使い込んで味わいが増している。連絡がとりにくいぶん、かえって「一応アイツにも連絡しておかなきゃな」が仲間たちの合言葉になっている。おお、いいじゃないか。

 ま、これがかつて若き今井君が目指した姿である。さすがに「学部生で風呂敷包み」は行き過ぎだったかもしれないが、小旅行癖は今もそのままで、外国旅行時のクマ助独特の行動も、ここから派生したものである。
サザエさん
(もちろん「サザエでございまーす」も注文)

 忙しい出張ラッシュのさなかでも、出張先からホイホイどこでも出かけていく。大阪出張なら奈良&京都へ。福岡出張なら下関でフグ・唐津でイカ・柳川でウナギ。広島出張なら厳島神社に出かけて、もちろん本命は焼き牡蠣タラフクである。

 出張ラッシュの合間に丸1日ポカッと休日があれば、春なら青森県弘前までお花見に行くし、初夏なら鎌倉か三浦海岸、秋の深まった頃なら京都まで出かけて、鷹ヶ峯・洛南・東山、いくらでも自由に動き回れる。

 こんな短い人生に、スマホ相手に暗い部屋の中でムクれているヒマはない。ヤフーニュースをポチポチやってウジウジしていれば、あっという間に時間が過ぎていく。ツイッターなんかに夢中になっていると、思わず書かなくてもいいことを書き込んで、人生そのものが炎上しそうになったりする。

 6月15日月曜日、丸1日ヒマであることに気がついたクマ蔵は、午前7時41分の女・お馴染みの渡辺蘭サンが「午後3時過ぎまでは梅雨の晴れ間です」とニッコリ濃厚に頷くのを眺めながら、早速「よぉし、ならば三浦海岸に出かけて、マグロをたらふく貪ってこよう」「今日はDHA補給」と決めた。
ミノムシ
(みの虫のニャッキ。「立花」の店内で発見)

 「首都圏でマグロ」なら、目指すは三浦半島の先っぽ ☞ 三崎港である。三崎の老舗は「三崎館」と「立花」。さぞかし団体ツアーが押し寄せているだろうが、堂々と老舗の玄関を突破して、店の人が驚くようなクマの貪欲ぶりを見せつけてやればいい。

 いったん東銀座まで出て都営地下鉄・浅草線に乗り込めば、電車はそのまま京急線に直通で乗り入れ、三崎口まで1時間と少しである。横浜 ☞ 横須賀 ☞ 三浦海岸のあたりは、さすがに「ちょっと遠いな」と思うけれども、まあ諸君、その退屈もまた小旅行の醍醐味だ。

 三崎口駅から三崎港までは、タクシーで2000円程度。ホントは城ヶ島まで船で往復してこようと思っていたのだが、港のオジサンに尋ねてみると「船の運航は土日&祝日だけになりました」とのこと。城ヶ島で「しったか」を食したのは7年も昔のことだが、あれから7年、船の運航もグンと減ってしまったらしい。

 港の周辺をちょっとブラブラして、選んだのは「立花」。本店が満員とのことだったので、店の前で熱心に呼び込みをしてくれたオバチャンに従い、同じ「立花」の分店の方を選んだ。

 注文したのは、マグロのステーキ盛り合わせ、サザエの壷焼き、焼きハマグリ。もちろん仕事のない1日だから、冷たいビアに日本酒も欠かさない。ステーキ盛り合わせは、あっという間に「もう1人前ください」という激しい行動に出ることになったが、その詳細はまた明日の記事に譲ることにする。

1E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 2/2
2E(Cd) The State Moscow Chamber Choir:RACHMANINOV/VESPERS op.37
3E(Cd) Brendel(p) Previn & Wiener:MOUSSORGSKY/PICTURES AT AN EXHIBITION
4E(Cd) Böhm & Berlin:MOZART 46 SYMPHONIEN⑦
5E(Cd) Böhm & Berlin:MOZART 46 SYMPHONIEN⑧
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