Tue 150407 祝2500回 今日まで☞そして明日から(2500回 またまたパリ最終回) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 150407 祝2500回 今日まで☞そして明日から(2500回 またまたパリ最終回)

 昨日書いたような事情で、あんまり盛大に祝賀会をやるわけにはいかないが、とにかくこうして、記念すべき2500回を迎えることになった。本人としてはマコトにおめでたい。

 2008年6月5日、「10年続ける」「毎日更新する」と宣言して始めた時には、まさかホントにここまで続くとは信じられなかった。メンドーになったら、いつでもホッカムリをして投げ出そうとさえ思っていた。

 当時の意識としては、ブログがこれほどの責任感を伴うとは思わなかった。7年前、ブログとはまだ要するに「日記の公開」であって、更新がトビトビになるのも許されるだろうし、黙ってコッソリ消滅しても誰にも迷惑はかからないだろう、そのぐらいにしか考えていなかった。

 あれから約7年、2500回に到達するに及んで、「これはタイヘンなものを作ってしまったな」というのが実感。世界中&日本中ずいぶん駆け回ったもので、旅行記の集積は「こりゃもう誰もマネできないな」というレベルと信じている。

 文庫本に換算すると、毎日5~6ページの分量を描き続けてきたから、少なく見積もっても2500回で12500ページ。普通の文庫本なら、何と約50冊分に相当する。

 これをすべて丹念に読んでくれる人々も少なくない。「繰り返し繰り返し耽読しています」みたいな奇特な人々だって存在するのだ。2008年とか2009年の記事が、今でも伝説みたいに読まれていて、書いた本人としてもマコトにありがたい。
凱旋門
(キレイな夕焼けと、凱旋門)

 もちろん、手厳しいご意見をお持ちのカタもいらっしゃる。
「長すぎて、オレにはとても読めねー」
「全然カンケーネー話ばっかりだ」
「何の役に立つんだか分からない」
などであるが、まさにごもっとも。カンケーネー話ばかり長々と書き続け、ホントに申し訳なく思っている。

 しかし、本来ブログとは「カンケーネー話」を書くものであって、自分の職業や使命に密接に関連した重要な事柄なら、ブログなんかじゃなく、キチンとした論文か正式なレポートにして社会に問うべきである。

 写真1枚に1~2行のツブヤキをくっつける、紙芝居タイプのブログが今や主流のようである。「役立つ」ということになれば、ナルホドそういうタイプのほうが、日常生活の役に立つことは間違いない。

 レストランの全景と、召し上がった一皿の写真を掲載して、「評判の○○○に行ってきました。おいしかったでーす」というなら、役にも立つしマコトに簡潔で読みやすいだろう。しかし諸君、それなら何もこのクマ助が書かなくても、もっとグルメでもっと情報通のヒトに任せた方がいい。
ノートルダム
(ノートルダムとクリスマスツリー)

 厳しいご意見にも耳を傾けつつ、しかし今井君はこれからも「なげー」「かんけーねー」に徹した役に立たない日記の公開を、ガンコに続けるつもり。まさにその「なげー」「かんけーねー」の世界をこよなく愛してくださる愛読者もビックリするほど多いので、このスタイルを今さら変更するわけにはいかないのである。

 10年なら、3652回(うるう年2回あり)。終了予定は2018年6月4日。実際上の日付と、名目上の日付が25日ほどズレたまま、まる5年の歳月が流れたから、JRの車内放送じゃないが「このままの遅れで参りますと、2018年6月30日ごろの到着となります」ということになる。

 今日が2500回到達だから、引き算すると3652-2500=1152。諸君、まだまだ道のりは長い。マラソンで言えば、ようやく30km地点に差しかかったあたり。先頭を走るペースメーカーが脇に外れて、「いよいよ勝負」という一瞬が今日なのかもしれない。

 諸君、3年は1095日であって、長い高校生活も1095日で終わる。今井ブログの「明日から」は1152日であって、普通の高校生活よりもまだ長い。「今日まで」を語るより「明日から」を考える方が、今は正しいのである。

 「今日までそして明日から」は、昭和のスター・吉田拓郎の名曲だ。このブログでも6年前に、映画「旅の重さ」を紹介しながら、吉田拓郎に触れている。「旅の重さ 吉田拓郎」でググってみたまえ。最初のページの上から4番目か5番目に、クマ助ブログが登場する。
断捨離
(シマシマのシャツを1枚、断捨離していくことにした。すっかり衿が擦り切れて、さすがにもう限界だ)

 ま、そういうことであって、どういうことかわからないが、要するにそういうことである。一応2500回の区切りとして、今日までのことは今日までで決着をつけ、明日からは明日からのことにしたい。

 2500回に合わせ、2014年12月のイタリア&パリ旅行記も最終回になるように、キチンと計算して今日を迎えた。この几帳面さを、諸君、どう思うかね。出来れば「なるほど」と感心してほしいが、意地でも「別にどうでもカンケーネー」と言いたいヒトは、やっぱり別にどうでもかまわない。

 12月29日夕刻、「パリの超基本コース」を散策してきたクマ助は、さすがにもうヘトヘトである。旅の終わりに、長くつきあってくれた大好きなワイシャツ君を1枚、パリの地で断捨離していくことにした。
ビジネス
(帰りのヒコーキは、ビジネスクラス。エコノミーから無料アップグレードされていた)

 思い起こせばこのシマシマのシャツは、代ゼミ時代どころか、駿台時代から20年も今井君を支えてくれた大切なシャツである。異国の地でサヨナラするのは悲しいが、やっぱりシャツ君にも「今日までそして明日から」な旅の重さを感じてほしかったのだ。

 生授業より収録授業が主流になってきた頃から、シマシマなこのシャツは、放送制作サイドの評判が悪くなった。昔のスカパー345ch「代ゼミTVネット」の制作者は、「シマシマだと画面がチラチラするんですよね」とおっしゃった。吉祥寺スタジオで授業収録を担当する皆さんも同様である。

 しかしそんな思い出も、いざ断捨離となれば懐かしい。ホンのひとむかし前、クロマキー撮影の日に黄緑色のスーツで現れた先生が、「画面には首から上と手首しか映らなかった」というエピソードだってあるぐらいだ。シマシマでチラチラぐらい、諸君、許してくれたまえ。
自撮り
(ビジネスクラスのワイン。巧みな自分撮りで、旅行記と2500回を締めくくる)

 美しい夕暮れの凱旋門に手を振って、ホテル前からタクシーに乗った。BMWの新車であって、ホテルのボーイさんたちも大喜びだったけれども、あいにく運転手さんがヒドいお風邪のご様子。シャルル・ド・ゴール空港まで40分、約30秒に1度の頻度で、マコトに几帳面に咳き込んでいらっしゃった。

 当然のことながら、車内は風邪のビールスがいっぱい。乗客としては「いやはや♨」であったけれども、人生は「苦あれば楽あり」、何事も忍耐強く耐え忍ぶことだ。空港に到着してみると、「ビジネスクラスへの無料アップグレード」が待っていた。

 「エコノミー料金で、ビジネスに」。こんなお得な年末は滅多に考えられない。「お年玉の先取り」と言ってもいいじゃないか。そして諸君、こんなホクホクした話で、旅行記を締めくくり、2500回の「今日まで」を締めくくることができる。間違いなくこの人生では「楽は苦の種、苦は楽の種」なのである。

1E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES④
2E(Cd) Böhm & Berlin:MOZART 46 SYMPHONIEN⑦
3E(Cd) Böhm & Berlin:MOZART 46 SYMPHONIEN⑧
4E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.4
5E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.4
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