Tue 150217 北海道しめくくり マウスウォッシュ 東京偏重 イミフ番組の思ひ出
こうして(スミマセン、またまた昨日の続きです)、早春の北海道横断オデュッセイアはようやく終わりを告げる。「タンチョウ君、さようなら」であり「エゾシカさんたち、さようなら」である。瀬棚町で人を襲ってしまったヒグマどんは、「捕獲対象」になっちゃったが、今ごろどうしているだろうか。
3月7日、北海道でのミッションを滞りなく完了した今井君は、ついに釧路を後にすることになった。釧路の駅で再び蒸気機関車に出会い、彼が今朝もまた元気に真っ白な湯気を上げているのを目撃して、ホッと一安心である。
お昼のお弁当は、「かに飯」。ほかに「ザンギ弁当」という選択肢もあったが、よくよく見てみると要するに「鶏の唐揚げ弁当」にすぎない。いい年をした大グマが、唐揚げ3個でホクホク昼食を済ませるのもシャクにさわるじゃないか。
![湯気](https://stat.ameba.jp/user_images/20150313/16/imai-hiroshi/5a/3b/j/o0400030013243512793.jpg?caw=800)
もっとも、選択した「かに飯」のほうも、うーん、何だかピンと来ない。冷たいご飯の上に、ほぐしたカニの身がバラバラのっけてあるだけである。あとは、紅ショウガとシイタケ。むかしむかしのそのむかし、日本中の素朴なママンたちが息子や娘に作ってあげたチラシ寿司が、いきなり出現した感がある。
ま、せっかくのお弁当にツベコベ文句をつけていても始まらないので、クマ助は北海道の早春の景色を満喫することにした。北海道の3月はまだ冬の真っただ中であるが、樹々の根元はやっと雪が融けて、黒い地面が丸くのぞいている。
これこそ北国の早春風景である。思わずクマ助の眠い頭を「早春賦」のメロディが占拠する。「春は名のみの風の寒さや」であり「谷のウグイス歌は思えど」である。
確かにこんなに寒いんじゃ、鶯どんとしても「歌おうかな」とは思っても、とても歌なんか歌っていられる暢気なムードではない。「時にあらずと声もたてず」である。吉丸一昌作詞、中田章作曲。モーツァルト歌曲「春へのあこがれ」と何となく似てるんだとさ。
![かに飯](https://stat.ameba.jp/user_images/20150313/16/imai-hiroshi/87/dc/j/o0400030013243512985.jpg?caw=800)
(釧路のカニ飯)
今回の長旅でも、いろいろ思うことがあった。ブログなんかで提言しても受け入れられることはないだろうが、5年ほど前に書いた「東海道新幹線は9号車D席がいい」はすっかり定着して、今や9号車D席の人気には目覚ましいものがある。無駄を覚悟で書き続けるのも、あながち無意味ではないようだ。
まず、やっぱりホテルにはマウスウォッシュを置くべきである。クマ助は清潔好き♨だから、石鹸やシャンプーやハミガキ以外に、マウスウォッシュがどうしてもほしい。ほとんどの場合、到着した空港のコンビニで手に入れる。
それがホテルの部屋に常備されていれば、こんなに便利なことはない。確か京都のウェスティン都ホテルだったが、マウスウォッシュの小瓶がセットされていて、クマ助はマコトに嬉しかった。
今回北海道で宿泊したホテルでも、嬉しいことにマウスウォッシュを発見。おお、こりゃいいね。アイスコーヒー用ガムシロップと同じタイプの容器。ピタッと1回分だから、常に清潔だ。2個セットされていたので、夜1回&朝1回、気持ちよくクチュクチュやって、爽快に過ごすことができた。
![マウスウォッシュ](https://stat.ameba.jp/user_images/20150313/16/imai-hiroshi/e2/44/j/o0400030013243513163.jpg?caw=800)
(こんなマウスウォッシュでかまわない)
次に、NHKニュースの「東京偏重」であるが、これは早急に改めた方がいい。この数日、北海道東部は爆弾低気圧に2度も襲われて、暴風雪におののく日々。しかし朝のNHK「おはよう日本」を眺めていると、7時41分ごろ、「東京・渋谷の様子はどうですか、ワタナベさん?」というコーナーが始まる。
外は、吹雪。交通機関のダイヤが乱れ、学校も休校になるかならぬかの状況。それなのに渋谷のワタナベさんは、「雨は先ほど、すっかり上がりました。今日は昼から気温が上昇して、暖かな春の1日になります。もうマフラーも手袋もいりません」と、明るい笑顔で渋谷の朝を満喫していらっしゃる。
こういう東京偏重の姿勢については、大阪とか九州とかのヒトに尋ねてみても「たいへん不満」でいらっしゃる方が多い。南北にも東西にも細長い日本で、「東京の天気なんかどうでもかまわない」「そんなのカンケーねー」(ほぼ死語?)という人が圧倒的に多いはず。天気予報は、あくまで地域に重点を置いたものであってほしい。
![桜島](https://stat.ameba.jp/user_images/20150313/16/imai-hiroshi/41/68/j/o0400030013243513367.jpg?caw=800)
「世界の天気」なんてのも「必要ねー」の典型である。
「ニューヨークは寒くなりそうです」
「モスクワは大雪。寒いでしょう」
「パリは暖かくなります」
「サンパウロは真夏の暑さです」
とか、世界への憧れをこめて穏やかに語られても、諸君、やっぱり「そんなのカンケーねー」であって、関係ある人はとっくにネットで調べてある。
しかも、これから旅に出て現地に到着するのは、ニュースを眺めた時刻から15時間も20時間も後のこと。今の雨もとっくに上がっているだろうし、快晴だった空も厚い雲におおわれている可能性が高い。要するに、ほとんど何の役にも立たないシロモノと思われるのだ。
![桜島アップ](https://stat.ameba.jp/user_images/20150313/16/imai-hiroshi/93/6a/j/o0400030013243513546.jpg?caw=800)
(夕暮れの桜島アップ。噴煙も見える)
大昔、当時まだ「FM東京」と名乗っていたFMラジオに「成田♡フライト・インフォメーション」というコーナーがあった。
「アメリカン航空、サンフランシスコからの○○便は6時間遅れです」
「カンタス航空、シドニーからの△△便は定刻で到着の予定」
「アリタリア航空、ミラノからの♡♡便はミラノ悪天候のため欠航。フランクフルトからのルフトハンザ♠♠便は18時間遅れて出発の予定です」
とか、まあそんな調子で5分近く、淡々とヒコーキ情報を読み上げるのであった。いやはや、であるね。
どこのラジオ局だったか忘れたが、これと似たようなのに「サーフィン情報」があった。全国各地のビーチから
「○○海岸、オンショア、1メートル」
「△△海岸、オフショア、50cm」
と波の高さを伝えてくれるのだが、そんなのをAMで聞かされる田舎のジーチャンやバーチャンは、さぞチンプンカンプンだったことだろう。
かあさんが夜なべをして手袋を編んでくれたり、そのかあさんのアカギレが心配で「生味噌をすりこむ」「せめてラジオ聞かせたい」と歌っていた頃から、まだ20年も経過していない時代のことである。
1E(Rc) Rubinstein:THE CHOPIN I LOVE
2E(Rc) Solti & Chicago:DEBUSSY/LA MER・PRÉLUDE A L’APRE MIDI D’UN FAUNE & RAVEL/BOLERO
3E(Rc) Bernstein & New York:/SHOSTAKOVITCH SYMPHONY No.5
4E(Rc) Rozhdestvensky & Moscow Radio:BARTOK/DER WUNDERBARE MANDARIN & TWO RHAPSODIES FOR VIOLIN & ORCHESTRA
5E(Rc) Darati & Detroit:STRAVINSKY/THE RITE OF SPRING
total m90 y263 d15587
3月7日、北海道でのミッションを滞りなく完了した今井君は、ついに釧路を後にすることになった。釧路の駅で再び蒸気機関車に出会い、彼が今朝もまた元気に真っ白な湯気を上げているのを目撃して、ホッと一安心である。
お昼のお弁当は、「かに飯」。ほかに「ザンギ弁当」という選択肢もあったが、よくよく見てみると要するに「鶏の唐揚げ弁当」にすぎない。いい年をした大グマが、唐揚げ3個でホクホク昼食を済ませるのもシャクにさわるじゃないか。
![湯気](https://stat.ameba.jp/user_images/20150313/16/imai-hiroshi/5a/3b/j/o0400030013243512793.jpg?caw=800)
(湯気をあげる勇ましい蒸気機関車。クマ助も、こんなふうに勇ましく生きていきたい)
もっとも、選択した「かに飯」のほうも、うーん、何だかピンと来ない。冷たいご飯の上に、ほぐしたカニの身がバラバラのっけてあるだけである。あとは、紅ショウガとシイタケ。むかしむかしのそのむかし、日本中の素朴なママンたちが息子や娘に作ってあげたチラシ寿司が、いきなり出現した感がある。
ま、せっかくのお弁当にツベコベ文句をつけていても始まらないので、クマ助は北海道の早春の景色を満喫することにした。北海道の3月はまだ冬の真っただ中であるが、樹々の根元はやっと雪が融けて、黒い地面が丸くのぞいている。
これこそ北国の早春風景である。思わずクマ助の眠い頭を「早春賦」のメロディが占拠する。「春は名のみの風の寒さや」であり「谷のウグイス歌は思えど」である。
確かにこんなに寒いんじゃ、鶯どんとしても「歌おうかな」とは思っても、とても歌なんか歌っていられる暢気なムードではない。「時にあらずと声もたてず」である。吉丸一昌作詞、中田章作曲。モーツァルト歌曲「春へのあこがれ」と何となく似てるんだとさ。
![かに飯](https://stat.ameba.jp/user_images/20150313/16/imai-hiroshi/87/dc/j/o0400030013243512985.jpg?caw=800)
(釧路のカニ飯)
今回の長旅でも、いろいろ思うことがあった。ブログなんかで提言しても受け入れられることはないだろうが、5年ほど前に書いた「東海道新幹線は9号車D席がいい」はすっかり定着して、今や9号車D席の人気には目覚ましいものがある。無駄を覚悟で書き続けるのも、あながち無意味ではないようだ。
まず、やっぱりホテルにはマウスウォッシュを置くべきである。クマ助は清潔好き♨だから、石鹸やシャンプーやハミガキ以外に、マウスウォッシュがどうしてもほしい。ほとんどの場合、到着した空港のコンビニで手に入れる。
それがホテルの部屋に常備されていれば、こんなに便利なことはない。確か京都のウェスティン都ホテルだったが、マウスウォッシュの小瓶がセットされていて、クマ助はマコトに嬉しかった。
今回北海道で宿泊したホテルでも、嬉しいことにマウスウォッシュを発見。おお、こりゃいいね。アイスコーヒー用ガムシロップと同じタイプの容器。ピタッと1回分だから、常に清潔だ。2個セットされていたので、夜1回&朝1回、気持ちよくクチュクチュやって、爽快に過ごすことができた。
![マウスウォッシュ](https://stat.ameba.jp/user_images/20150313/16/imai-hiroshi/e2/44/j/o0400030013243513163.jpg?caw=800)
(こんなマウスウォッシュでかまわない)
次に、NHKニュースの「東京偏重」であるが、これは早急に改めた方がいい。この数日、北海道東部は爆弾低気圧に2度も襲われて、暴風雪におののく日々。しかし朝のNHK「おはよう日本」を眺めていると、7時41分ごろ、「東京・渋谷の様子はどうですか、ワタナベさん?」というコーナーが始まる。
外は、吹雪。交通機関のダイヤが乱れ、学校も休校になるかならぬかの状況。それなのに渋谷のワタナベさんは、「雨は先ほど、すっかり上がりました。今日は昼から気温が上昇して、暖かな春の1日になります。もうマフラーも手袋もいりません」と、明るい笑顔で渋谷の朝を満喫していらっしゃる。
こういう東京偏重の姿勢については、大阪とか九州とかのヒトに尋ねてみても「たいへん不満」でいらっしゃる方が多い。南北にも東西にも細長い日本で、「東京の天気なんかどうでもかまわない」「そんなのカンケーねー」(ほぼ死語?)という人が圧倒的に多いはず。天気予報は、あくまで地域に重点を置いたものであってほしい。
![桜島](https://stat.ameba.jp/user_images/20150313/16/imai-hiroshi/41/68/j/o0400030013243513367.jpg?caw=800)
(鹿児島予告としての桜島。釧路の翌日、クマ助は薩摩の国まで一気に南下した)
「世界の天気」なんてのも「必要ねー」の典型である。
「ニューヨークは寒くなりそうです」
「モスクワは大雪。寒いでしょう」
「パリは暖かくなります」
「サンパウロは真夏の暑さです」
とか、世界への憧れをこめて穏やかに語られても、諸君、やっぱり「そんなのカンケーねー」であって、関係ある人はとっくにネットで調べてある。
しかも、これから旅に出て現地に到着するのは、ニュースを眺めた時刻から15時間も20時間も後のこと。今の雨もとっくに上がっているだろうし、快晴だった空も厚い雲におおわれている可能性が高い。要するに、ほとんど何の役にも立たないシロモノと思われるのだ。
![桜島アップ](https://stat.ameba.jp/user_images/20150313/16/imai-hiroshi/93/6a/j/o0400030013243513546.jpg?caw=800)
(夕暮れの桜島アップ。噴煙も見える)
大昔、当時まだ「FM東京」と名乗っていたFMラジオに「成田♡フライト・インフォメーション」というコーナーがあった。
「アメリカン航空、サンフランシスコからの○○便は6時間遅れです」
「カンタス航空、シドニーからの△△便は定刻で到着の予定」
「アリタリア航空、ミラノからの♡♡便はミラノ悪天候のため欠航。フランクフルトからのルフトハンザ♠♠便は18時間遅れて出発の予定です」
とか、まあそんな調子で5分近く、淡々とヒコーキ情報を読み上げるのであった。いやはや、であるね。
どこのラジオ局だったか忘れたが、これと似たようなのに「サーフィン情報」があった。全国各地のビーチから
「○○海岸、オンショア、1メートル」
「△△海岸、オフショア、50cm」
と波の高さを伝えてくれるのだが、そんなのをAMで聞かされる田舎のジーチャンやバーチャンは、さぞチンプンカンプンだったことだろう。
かあさんが夜なべをして手袋を編んでくれたり、そのかあさんのアカギレが心配で「生味噌をすりこむ」「せめてラジオ聞かせたい」と歌っていた頃から、まだ20年も経過していない時代のことである。
1E(Rc) Rubinstein:THE CHOPIN I LOVE
2E(Rc) Solti & Chicago:DEBUSSY/LA MER・PRÉLUDE A L’APRE MIDI D’UN FAUNE & RAVEL/BOLERO
3E(Rc) Bernstein & New York:/SHOSTAKOVITCH SYMPHONY No.5
4E(Rc) Rozhdestvensky & Moscow Radio:BARTOK/DER WUNDERBARE MANDARIN & TWO RHAPSODIES FOR VIOLIN & ORCHESTRA
5E(Rc) Darati & Detroit:STRAVINSKY/THE RITE OF SPRING
total m90 y263 d15587