Thu 150205 春の全国行脚、後半戦へ 良いワガママだって存在する 福岡・西新の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 150205 春の全国行脚、後半戦へ 良いワガママだって存在する 福岡・西新の大盛況

 2015年春の全国行脚は、いよいよ後半戦に突入した。2月20日の埼玉県大宮から1週間ほど間があいて、その間にブログは「夏マルセイユ滞在記」をマルセル石鹸の話で締めくくったわけだが、今日からしばらくは再び連日の全国行脚報告になる。

 「何で1週間も間があいたの?」であるが、それは諸君、
① この時期の高校生と言ふものは、期末テストに追いまくられて、今井の話に集中できない。つまり、腹をかかえて爆笑を続けることも、メモをとりまくって腱鞘炎の危機に陥ることもできない。
② この時期、全国の塾や予備校と言ふものは、国公立大学2次試験に追いまくられて、とても今井先生のワガママに対応できない。
という2点である。

 なお、誤解しないでいただきたいが、「今井先生のワガママ」というのは、決して実際に存在するものではない。今井先生はきわめて品行方正であって、「あれをああしろ」「これをこうしろ」など、全国をグルグル回りながらワガママし放題みたいなことは絶対にしない。
福岡1
(福岡・西新の大盛況)

 でも、やっぱり問題は外見なのであろうかね。
「いかにもワガママそう」
「お寿司がマズかったり、ラーメンとかがヌルかったりすると、ひと暴れしそう」
と、確かに誤解されかねない風体ではある。

 その辺をMac君も茶化してくるので、「ひと暴れしそう」と入力したつもりが「人暴れ思想」と変換されると、今井君も思わずPC相手にひと暴れしそうになるが、諸君、人は見た目によらないのであって、今井君ほどワガママから遠い人物を見つけてくるのは、至難のワザと言っていい。

 しかし諸君、その辺がまた難しいところなのだが、我々を呼んでくれる全国の塾の先生方には、「今井先生があんまり品行方正なので物足りない」という表情ないしニュアンスを示す人々も少なくないのだ。

 それはこの職業に就く前も全く同じであって「あの人はこんなワガママを言ってくれた」「この人はこんな無理な要求をしてくれた」と、まるで昔を懐かしむように遠くに憧れの視線を投げ、「それなのに今井サンは、あまりにも控えめ。全然ワガママを言ってくれない」と嘆かれてしまうこともある。

 だからどんな職業に就こうと、いったん社会人になったらワガママも臨機応変に言えなきゃダメなのだ。諸君が成長して出張先で人に出会い、「何を召し上がりたいですか」と尋ねられたら、思っていることを素直に口に出すことだ。
福岡2
(福岡・西新での大熱演)

 今井君みたいに「何でもいいです」「どんなものでもかまいません」「おかまいなく」なんてのは、せっかくの申し出を無碍にするというか、素っ気なすぎるというか、要するに「愛想が悪い」の一語に尽きる。

 もちろん今井君だって、10年に2回か3回は「ワガママ」の名に値する言動に走ることがある。3~4年前のこと、千葉県のある街で、同席していた大学学部生が「今井先生って、担当科目は何なんですか?」と真顔で尋ねたときには、「これは許せないな」と考えた。

 しかしやっぱりボクチンは、北国の山に育った臆病なクマさんだ。行動も言動もあくまで控えめに。まるで「大江戸捜査網」の隠密同心みたいに(Thu 150129 夏マルセイユ滞在記34参照)、
「予備校講師 ♨ 心得の條 我が命、我がものと思わず 武門の儀、あくまで陰にて オノレの器量を伏し、 ご下命いかにても果すべし。なお、死してシカバネ拾う者なし。死してシカバネ拾う者なし」
という心構えがいいと思うのである。
キャンディ
(福岡・西新の控え室で)

 ま、以上のような世にもバカバカしい感慨に耽りながら、2月28日の今井クマ蔵は朝から羽田空港に向かった。今日はこれから福岡へ。19時から「西新」でお仕事である。福岡のウルトラ名門、九州大学と修猷館高校が並ぶあたりだ。

 さすがに「明日から3月」の1日。北海道には「これから暴風雪」「不要不急の外出は避けましょう」という警報が出ているが、東京都渋谷区は早春の快晴であって、500年に近い桜の老木も「あと1ヶ月で花を咲かせねばならぬのォ」と、そろそろ重い腰を上げた様子である。

 最近の今井君はマコトにエラいので、羽田空港まではキチンと電車を利用する。昨年夏までは「タクシー」などというマホーの絨毯を使っていたが、まあ諸君、ツマラン贅沢はヤメにした方がいい。地下鉄千代田線と、浜松町からのモノレールを使えば、羽田空港まではホンの60分だ。

 しかも、この状況もあと1週間で劇的に改善される。首都高速・中央環状線が開通すれば、渋谷区のボクンチから羽田空港までクルマで20分。うぉ、日本全国で一番空港から近いオウチの仲間入りだ。「タクシー!!」なんてのは、その後でいい。1週間後に控えた開通まで、「ジッとガマンの大五郎」でいるに限る(Thu 150122「金沢で祝勝会」を参照)。
グランドハイアット
(福岡グランドハイアットホテルで。確かここは7~8年ぶりだ)

 福岡での宿泊は、「グランドハイアットホテル」。いつもは博多駅前の「ANAクラウンプラザ」か「ホテル日航」にするのだが、驚くなかれ諸君、両方とも1月上旬の段階ですでに「満室」になっていた。

 次の候補「ホテルオークラ福岡」も同時期に「満室」。出張にはちょっと贅沢すぎるが、グランドハイアット以外、空室が見つからなかった。問題は
「どうしてそんなに混んでるの?」
「中国の春節は終わったんじゃないの?」
であるが、福岡混雑の原因は「医者の学会」。うーん、学会も少しは遠慮したほうがいいんじゃないかね。

 グランドハイアットは、有名な歓楽街「中洲」のど真ん中。ズラリと並んだ屋台の中には、クマ助お馴染みの「栄ちゃん」なんてのもあるが、何しろ歓楽街の真ん真ん中で、よろしくないお店のしつこい客引きがウヨウヨ。雰囲気はマコトによろしくない。

 午後は晴れていたが、夕暮れから急激に雲が増えた。午後5時半、ホテルロビーでスタッフの皆さんと待ち合わせる頃には、福岡は強めの雨が降り出していた。
しゃぶしゃぶ
(福岡の祝勝会。間もなく、しゃぶしゃぶが始まる)

 今日の参加者は、内部生45名+α、外部生75名+α。何故か異様なほど外部生の率が高いが、合計120名+2α。こういう強めの雨が降ると、普段クマ助の授業を受けていない(つまりまだ「ファン」になっていない)諸君の出席率がグッと下がる。

 天気予報で織り込み済みの雨とは言え、やっぱり心配であることに変わりはなかった。会場は「西新パレス」。名称は厳めしく「パレス」ではあるが、実際には元ボーリング場であって、今井君の大好きな雰囲気である。

 19時、超満員の状況でお仕事開始。目いっぱい心配したけれども、幕を開けてみると、出席者は予定を10名も上回って、イスも机も足りなくなるほどであった。若いスタッフの皆さまの日々の努力と、雨にもめげず西新パレスに集まってくれた生徒諸君に、クマ助としても大いに感謝する。

 この場合、感謝の念の示し方にもいろいろあって、ひたすら「ありがとう」「ありがとう」「感謝します」と連呼したり、「ウルトラ♡大サイン会を開催!!」みたいなのもあるが、控えめな今井君は、どうもそういうのは苦手である。

 何より得意なのは、「目いっぱいのお仕事」であって、生徒諸君が腹筋も背筋も痛くてたまらないほどの爆笑の連続、メモをとりまくって腱鞘炎の危機に陥るほど中身の濃いハナシ、この2つで感謝の念を表すことにヒタスラ努めたのである。
 
1E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 2/4
2E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 3/4
3E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 4/4
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