Tue 150120 内気なクマの居酒屋 富山に向かう 北陸新幹線開業と空港 富山の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 150120 内気なクマの居酒屋 富山に向かう 北陸新幹線開業と空港 富山の大盛況

 クマとかオヤジとかいうものには、ザックリ分けて2種類あり、
① お店の常連になると嬉しいタイプ
② お店の常連になると恥ずかしいタイプ
をキチンと分けてくれるとマコトにありがたい。

 まあ普通ならオヤジになればなるほど①タイプが多くなるので、常連さん専用のテーブルなりカウンターに陣取って、店のマスターとはタメグチで話し、従業員に向かって無遠慮な命令形を使いまくる。

 マスターや従業員としても、もちろんそのほうが嬉しいし楽しくて、迷惑と感じることなんか(おそらく)皆無である。
「いつもの○○ちょうだい!!」
「今日は△△入ってないの?」
「アイツこの頃この店に来てる?」
「オマエちょっとトロイんじゃねえ?」
の類いの軽いオシャベリこそ、常連さんになる醍醐味である。

 ところが諸君、この世の中には「内気なオヤジ」とか「消極的なクマ」といった、なかなかフシギな生物が棲息していて、何を隠そうこの今井君がその典型である。常連さん扱いされたりするとたちまちオジケづいて、その店から足が遠のいてしまう。
えぼ鯛
(三軒茶屋「くら嶋」、えぼ鯛一夜干し)

 特に、何の前触れもなく「先生!!」と呼びかけられたりすると、思わず心臓が口から飛び出すほどビックリする。しかし諸君、思いがけず温かな雰囲気で迎え入れられ、「先生、いらっしゃい♡」などというのは、決して珍しいことではないのである。

 まず初めての訪問の時に、従業員なりアルバイト店員なりが「あっ、今井だ!!」とクマ君に気づく。「あれは準有名な英語の先生なんですよ」と店のヒトビトにササヤキ、またはツイッターにツブヤキ、それが2回目の訪問までに大きな話題になってしまう。

 そのプロセスにおいて「準有名」から「準」の文字が消え、「超」に置き換わっていたりする。噂をするほうとしては、「超有名人が店に来た」と大騒ぎするほうが楽しいから、「CMに3秒出てるヒト」という程度のものが、「誰でも知ってるウルトラ有名人」に変化しているわけだ。

 そういう場合、今井君としては「すみません」「すみません」と周囲に謝りながら席につく。店の人たちも、お隣のお客さんも、「先生♡どうぞ!!」「先生♡こんばんは!!」と挨拶してくれて、クマどんだけの特別メニューなんかが登場したりする。

 いやはや、そういう状況に陥ると目の前がクラクラして、もう料理もお酒も旨くない。もともとグビグビ鯨飲するばかりで味なんかちっとも分からないから、「日本酒ソムリエ」みたいなエラいヒトビトのウンチクを拝聴するだけであるが、いま鯨飲しているのが酒かワインかさえ分からないアリサマになる。
牡蠣の柳川
(三軒茶屋「くら嶋」、牡蠣の柳川。このぐらいの牡蠣が、10個ほどゴロゴロ入っている。おいしゅーございました)

 だから、そっとしておいてくれるお店はホントに嬉しいのである。三軒茶屋「くら嶋」は、そういう安心な店のうちの1軒である。コッソリ&ニッコリ「先生いらっしゃい」と挨拶はしてくれるが、それ以上の騒ぎになることは決してない。

 2月10日、昨日書いた通りのウルトラ元気なタクシーで天現寺から茶沢通りに向かい、三軒茶屋と太子堂の中間あたりで降りると、目の前が「くら嶋」である。この辺りには有名タレントさんも多いからテレビの取材も珍しくない店であるが、対応はたいへんマイルドである。

 北風の吹きつのる寒い夕暮れ、お店に入ったのが17時半。20人も入れば満員のこじんまりとしたお蕎麦屋さんだが、さすがに時間帯が早すぎるのか、他にお客は誰もいなかった。

 注文したのは、①牡蠣の柳川、②えぼ鯛の一夜干し、③牡蠣豆腐、④板わさ。あんまりボンヤリしていたので、「タコわさ」を注文したつもりで「板わさ」が出てきたときは笑い転げるほどだったが、「タコわさのはずの板わさ」も、噛みしめてみるとなかなか味わい深いものであった。

 チビチビやったのは、もちろん熱い日本酒。天現寺とか広尾とか目黒とか、慣れない街をうろついた1日だったので、できるだけ早めにホッコリしたかった。えぼ鯛、おいしゅーございました。牡蠣の柳川は、柳川鍋の中に大きな牡蠣がゴロゴロ10個近く入っていて、マコトにおいしゅーございました。
きときと
(富山きときと空港。うーん、「きときと」はヤメたほうがよかったかも)

 2月12日、クマどんは「今日も今日とて」の感じで富山に旅立った。とにかくこのところ元気なタクシー運転手さんにちょっと辟易させられているので(昨日の記事参照)、今朝の今井君はマジメにキチンと羽田まで電車を乗り継いで行くことにした。

 東京は、ウラウラと早春の陽光が降り注ぐ1日。気温も15度近くまで上昇して、これならもうすぐ梅も咲き出しそうだ。「ヒマを見て、水戸か梅ヶ丘まで久しぶりに梅でも見に行きますかね」「梅のカホリを楽しみながら焼き芋でもかじったら、さぞかし旨いだろう」と、考えただけで鼻と耳がピクピク動き出す。

 羽田までは「新宿からバスで」でもいいが、旅先で仕事が控えているときは、渋滞に巻き込まれてヒコーキに乗り遅れるといけないから、やっぱり電車が無難。千代田線で「二重橋前」の駅まで行き、東京駅まで徒歩移動、浜松町で山手線からモノレールに乗り換えれば、所要時間は1時間ちょいである。
富山城
(雪の富山城。ANAクラウンプラザホテル16階から)

 しかし諸君、3月中旬からは移動経路が大きく変わる。まず、首都高速・中央環状線が完全開通して、新宿から羽田まではクルマでたった20分になる。うひょ、たった20分で羽田だなんて、夢のようであるが、渋谷区内からなら15分程度。首都圏はオドロキの変化を遂げることになる。

 そして、「ウフフ!北陸新幹線開業」も1ヶ月後だ。富山も金沢も大いに沸き立っている。富山なんか、東京駅から新幹線に乗り込めば、2時間とちょっとしかかからない。仙台や名古屋みたいなステイタスにいきなりビューンと駆け上がってくるわけであって、そりゃ富山市民が嬉しいのは当然だ。

 しかし一方、富山空港と小松空港のほうは、一気に寂しくなっちゃいそうだ。今井君としても、「富山空港は、今回がラストかな」「小松空港も今回が最終利用かな」であって、じっくり別れを惜しんでこようと思う。

 特に小松空港は、2011年3月12日、大震災の翌朝に羽田に向かって飛び立った記憶が残っている。あの日の小松空港は快晴。東日本のほぼ全域に大津波警報が継続中で、テレビ画面の右下で日本地図が赤く染まって震えていた。

 今日の富山は、雪に覆われている。先週末ドカ雪に見舞われ、交通機関もマヒ状態になったばかりである。暢気に構えてもいられないので、今日からまた北陸地方は大雪の恐れ。「雷を伴って雪が降り続き、交通機関の乱れが予想されます」という物騒なことになっている。
富山
(富山の大盛況)

 まさにそう書いているところへ、ANAから「悪天候による運航への影響について」というメールが届いた。秋田育ちの今井君にとっては「この程度の吹雪で何を騒いでるんだ?」であるけれども、12日&13日の北陸はそういう緊迫感に満ちている。

 富山でのお仕事は、19時スタート、20時半終了、出席者120名。「初めて来てみました」という完全な外部生も60名含まれていて、会場は期待感でパンパンに膨らんだ。

 「膨らんだ」と言えば、おそらくメシを食べすぎてお腹がパンパンに膨らんだ人物が、スタッフの中に1名紛れ込んでいた。どのぐらい膨らんだかというに、タクシーから降りようとポンポンの筋肉(俗称 ☞ 腹筋)に力を込めた途端、何と「ベルトが切れて弾けとんだ」と言うのだから恐れ入る。もちろんその快男児は決して今井君本人ではないから、安心していただきたい。

 しかし、そういうアクシデントにもめげず、今井君は今夜もまた絶好調。彼の太鼓腹のベルトは弾けとんだが、その激烈なベルト以上に、ホテルの会場もまた90分間弾けとび続けた。

 その中でも、ホテルマンのオジサマが圧巻。本来なら冷静であるべきホテルマンであるが、クマ助のハナシに夢中で爆笑するうちに、会場の隅っこから次第に会場のど真ん中へと前進。日焼けした顔を真っ赤に染め、脂汗さえ浮かべながら、最後まで大爆笑を繰り返した。今井の熱演とは、そのようなものなのだ。

1E(Cd) Barenboim & Chicago:TCHAIKOVSKY/SYMPHONY No.5
2E(Cd) Gergiev & Kirov:TCHAIKOVSKY/SYMPHONY No.6
3E(Cd) Argerich, Chailly & RSO Berlin:TCHAIKOVSKY/PIANO CONCERTO No.1 & RACHMANINOV/PIANO CONCERTO No.3
4E(Cd) Gergiev & Kirov:RACHMANINOV/SYMPHONY No.2
5E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 1/2
total m108 y108 d15434