Mon 150112 愛想の悪い従業員 マカロニ・ウェスタン 大阪京橋の大盛況 多士済々 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 150112 愛想の悪い従業員 マカロニ・ウェスタン 大阪京橋の大盛況 多士済々

 とにかく、誰かにソックリなのだ。「誰と似てんのかな」「誰と似てんのかな」と深く眉間にシワを寄せて悩みながら、その店の個室に入った。2月2日、大阪・茨木の祝勝会は、阪急茨木駅前の居酒屋で。鶏と魚の料理がウリの店である。

 しかし諸君、この店の従業員=「誰かに似たオニーチャン」が、とにかく異様に愛想が悪い。個室の入口で「靴はどうしましょうか?」と尋ねると、「自分で持って上がって、下駄箱に入れてください」と、厳しく突き放すような口調でおっしゃる。

 「オレはこんな仕事に興味はない」「ただのバイトだ」「今すぐにでもヤメてしまいたい」「お前ら何でそんなにエラそうなの?」というオーラがムンムン、ムンラムラムラ。驚きのオーラが個室内に横溢し、「固い板の間に小さな座布団のみ」というシチュエーション以上に我々を脅かす。

 メニューをめくって、「おや、日本酒の種類がいろいろありますね」と話し合っていると、彼がいきなり「ラストオーダーは11時」「閉店は12時」「個室の予約は11時半までになってます」とキッパリ。最初のドリンクの注文をとる前に、まず自らの帰宅時間を確保したワケだ。彼の名前を、仮にDKとしておこう。
大阪京橋1
(2月3日、大阪・京橋の大盛況)

 で、その「日本酒の種類が豊富」「焼酎も20種類以上」という状況で、今井君はメニューを指差しながら、「じゃ、まず『開運』をください」と言ってみた。すると諸君、驚くじゃないか。即座に「それは、ありません」とおっしゃるのである。

 「ならば、『刈穂』は?」「それもありません」「はあ、じゃ『出羽桜は』?」「それもありません」「はい、じゃ『真澄』をください」「それもありません」と、これは冗談でも何でもなくて、まさに禅問答そのままに「ありません」の嵐が吹き荒れたのである。

 では「なぜクマ助が彼の名を仮にDKとしたのか?」であるが、諸君、クマ助はその時気づいたのだ。タレントの「堂本光一どん」とクリソツなのである。本人もおそらく若干意識している様子。そう気がつくと、もう意地でも堂本どんにしか見えない。

 「では、日本酒で店にあるのは何ですか?」と尋ねると、DKニーチャンの返答は、「あるのは△△だけです」。ところがその△△はメニューに載ってさえいない。要するに、メニューなんかに日本酒を掲載していること自体がDK君には迷惑なのである。
大阪京橋2
(大阪・京橋の大盛況。保護者や高校の先生の参加もあった)

 そこで日本酒を諦めて「ならば焼酎にしましょう」と気持ちを切り替えた。焼酎の種類も、メニュー上では日本酒に劣らず豊富。旨いのを取り揃えている。しかし諸君、諸君のご想像の通り、ここから焼酎についても、ほぼ同様の禅問答が展開され、「今あるのは○○だけです」というご託宣に至った。

 DK君の攻勢はなおも続く。お料理の数々についても、「それは売り切れました」「それはありません」「それもありません」の連続ワザ。祝勝会に参加した7名は、もう嬉しくて嬉しくて、「あります」と言われたらどうしようと、むしろそれを心配するほどであった。

 参加メンバーは、多士多才。Mac君は相変わらずトボケた態度を維持し、「多士多才」と言われれば「足した際」、「福男」と言われれば「副男」(福男については昨日の記事を参照)。何だそりゃ。しかし諸君、その後も続けざまに「吹く男」「噴く男」「拭く男」「伏男」と候補を出されつづけると、それなりに気持ちが萎えてくるものがある。

 もっとも、これはむしろ今井君のほうがいけないので、本来なら「多士済々」。意味からも雰囲気からも「多才」や「多彩」のほうがいいような気がするけれども、少なくとも入試の世界なら「多士済々」にしておくほうが無難だろう。

 さて、驚異のDK君に支配されながらも、多士多彩な祝勝会は真夜中近くまで盛り上がった。「関西学院大学で乗馬部でした」という女子。「馬肉は食べられますか?」と尋ねると、「大好きです」とのこと。なかなか素晴らしいオカタである。

 「元トヨタのセールスマンで、レクサスをバンバン売ってました」という男子。いかにもトヨタマンらしい物腰がカッコいい。「今井先生の授業を受けて、大阪大学に合格 ☞ 無事に卒業しました」という25歳男子。マコトに賢い表情で、生徒の人気も信頼度も高そうであった。
大阪京橋3
(大阪・京橋での大熱演)

 2月3日、節分の夕暮れからは、大阪都心の京橋でお仕事。あくまで夕暮れからのお仕事だったので、昼間は大いに怠けて過ごした。午後からは、NHKのBS放送で懐かしのマカロニ・ウェスタンを観た。

 今や死語に近いが、1960年代から70年代にかけてイタリアでたくさん制作された西部劇を、「マカロニ・ウェスタン」と呼ぶ。スパゲッティ・ウェスタンとか、イタロ・ウェスタンの呼称もあり、スペインやユーゴスラビアで撮影された。

 何しろイタリア制作であるから、アメリカ西部が舞台のはずなのに、保安官は「ボンジョルノ!!」と叫び、主人公は美しい恋人に「アリベデルチ♡」と告げて馬で去っていく。全てがイタリア語で、見ていると誰でも「ナンジャラホイ?」と呟くはずだ。

 節分のこの日、今井君が爆笑しながら眺めていたのが「荒野の1ドル銀貨」。いやはや、タイトルまで最高だ。こんな楽しい映画なんかみていたら、とても外に出る気がしない。ホントは堂島で行われている珍しい豆まきの光景を写真に収めてこようと思っていたのだが、気がつくともう午後3時。節分の一日は早くも暮れようとしていた。
とらやき
(京橋で縁起物「とらやき」をいただく。トラ柄の「トラやき」である)

 2月3日京橋のお仕事は、19時半開始、21時終了。出席者250名。高校の先生や保護者の参加もあって、参加者のほうも多士であり多彩である。使用したテキストはDタイプ。「センター試験への戦略&戦術編」である。

 本日の司会を務めるのは、このブログでも3度目の登場 ☞「門間マミ」にソックリの女子である。「門間マミとは何者なのか」であるが、何しろもう3回目の登場であるから、ここで説明を始めればさすがに話がカブリすぎるだろう。興味のある方は「ブログ内検索」で検索してくだされ。

 マジメに授業を展開するタイプのテキストだから、Bタイプほどの大爆笑は起こらない。Cタイプなら、冒頭30分余りが爆笑の連続になるように組み立ててあるが、Dは笑いによる集中力アップを意図していない。マジメにマジメに整序英作文を15問解きまくり、各問題に鋭利な戦術を確立する必要性を訴える。

 諸君、戦術さえ冷静にキチンと磨けば、「時間との勝負だ」と慌てふためいたり、「速読だ」「1分間で80 words以上の速読が必要だ」と出来もしないおかしな速読作戦に出る必要もない。いつも授業で言っている通り、「1行15秒」のスピードで十分。落ち着きたまえ。あくまで冷静に、キチンと。そういう話に力を込めた。
いい雰囲気
(鶏肉のお刺身。京橋の祝勝会も、大いに盛り上がった)

 祝勝会は、谷町3丁目のキレイな焼き鳥屋さん。今井君の日本酒大好きぶりを事前にお伝えしてあったらしく、山口県の「獺祭」をタップリ揃えて待っていてくれた。2合徳利が6本もカラッポになったが、まさに「マコトにおいしゅーございました」である。

 従業員のオネエサマたちの笑顔に、心の底からホッとする思いである。中でも、名札にネコの後ろ姿のイラストをつけたオネエサマが優しかった。ロシアンブルーを1匹飼っておられるのだそうである。

 今晩のメンバーもやっぱり多士済々、ないし多士で多彩な人々。京都大卒 ☞ 大阪大学大学院卒、「専門はベンヤミン」とおっしゃる。ドイツ語でベンヤミンを読んでいたヒトを前にすると、いやはや今井君なんかアリナミンを飲んでいた程度。その知性に、恐れ入るばかりである。

1E(Cd) Bobby Coldwell:AUGUST MOON
2E(Cd) Bobby Coldwell:CARRY ON
3E(Cd) Bobby Coldwell:COME RAIN OR COME SHINE
4E(Cd) Bobby Coldwell:BLUE CONDITION
5E(Cd) Boz Scaggs:BOZ THE BALLADE
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