Wed 150107 早くも一ヶ月 テニスも相撲も 立食い蕎麦 和歌山ゆきサザン 和歌山の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 150107 早くも一ヶ月 テニスも相撲も 立食い蕎麦 和歌山ゆきサザン 和歌山の大盛況

 朝起きて気がつくと、カレンダーの「1月31日」という文字に愕然とする。また1ヶ月経っちゃった、もう1ヶ月過ぎちゃった。ワタシは何をやっただろう? ボクチンは何を成し遂げただろう。

 おやま、12月30日夜にイタリアから帰国してわずか15時間後、「新年あけましておめでとう」と、マコトにスガスガしい元旦を迎えたのであったのに、おやま&おやま、1ヶ月はマコトに空しく過ぎていった。

 明日からはもう2月。如月である。如月はたった28日だから、慌てている間に空しく過ぎて、弥生 ☞ 卯月 ☞ 皐月 ☞ 水無月 ☞ 文月。あっという間に夏になり、夏は秋に、若葉は赤や黄色に染まり、やがて霜が降りてまたまた「新年おめでとう」。「歳月はヒトを待つものかは?」と寂しくなって、ふと出家でもしたくなる。

 しかし諸君、もちろん「そんな感慨にふけっているからダメなんだ」であって、ヒトというものはメッタヤタラに感傷的になって出家を思い立つより、まず目の前の小さな仕事からバリバリこなしていくほうがいい。

 「何にも仕事がありません」というなら、お部屋の掃除&整理、食器洗いやお洗濯、そういうことで汗を流しているうちに、どんどん調子にも乗ってくるだろう。

 ましてやそれが受験生なら、とにかく英単語を覚え込み、英文法問題集を1問でも多く解き、それでグングン調子に乗りまくれば、変な悩みは気持ちよくスーッと消え失せる。予備校講師の場合は、メンドーなことを考えているより、与えられた目の前の仕事をバリバリこなしていればいいのである。
イカ天蕎麦
(なんば駅構内「南海そば」のイカ天そば)

 1月30日、大阪のホテルの一室で、今井君は少なからずムクれていた。朝から冷たい雨が降りしきり、ホントは京都のお寺か奈良のホトケさまでも眺めに行こうと思っていたのに、その予定は全部オジャンになった。

 ならば、どこか美術館? 大阪にいるんだから、東京とはまたいろいろ変わった趣向の美術館をエンジョイできるはず。しかし諸君、やっぱりクマ助は美術館が苦手であって、特に日本の美術展の「押すな押すな」は大キライ。ストレスがたまるだけである。

 なら、テレビ? いやはや、21世紀のテレビほどツマランものも考えられないので、どのチャンネルに回しても、お昼なんか来る日も来る日も「激安ランチ情報」ばっかりだ。

 「そんなに食えないだろう」という超大盛のアナゴ天丼を前に、異様に眉毛をつり上げた2線級タレントが「これでホントに300円ですかぁ♨」と絶句する。寝転がってそんなのを見ていたら、こっちまで胸焼けが抑えられない。
サザン
(なんば発和歌山市ゆき、特急サザン)

 「では、スポーツは?」であるが、錦織クンはもう負けちゃった。負けた相手がワーリンカなのかバブリンカなのか、そこんところもよく分からなくて、新聞によりテレビ局によって世界ランキング4位の名前がいちいち変わるのもメンドーだ。

 楽しみに毎日見ていたお相撲も、とっくの昔に終わっちゃった。ヒイキにしているワチャワチャ相撲の豪風(前頭9枚目あたりだったかね)も、計ったように8勝7敗。白鵬どんの暴言をめぐって、早速マスコミの皆様が「品格問題」と言って盛り上がっている。いやはや、ツマラン。全くツマラン。

 もちろん「部屋で静かに読書」なんてのもあるのだが、クマというのはフシギな生き物で、電車の中やお風呂の中ではひたすら読書に励むくせに、「静かな部屋での読書」だけは、どうも苦手中の苦手なのである。

 最後の選択肢に、「執筆」が残る。ペンディングになっているのが3冊も4冊も(ホントは)5冊もあって、毎日毎晩「あーあ、早く書かなきゃな」とうなされているのだが、これもまた「静かな部屋の中で」が苦手なのだ。

 約10年前、東京-名古屋を毎週1回往復していた頃は、その新幹線グリーン車の往復だけで、1年に3冊も書いた。どうも諸君、今井君に仕事をさせるためには、「新幹線に乗せておく」というのが一番いいようである。
和歌山市
(南海電車・和歌山市駅に到着)

 というわけで諸君、クマ助は予定より早めに憤然とホテルを出て、降り続く雨の中を今日の会場・和歌山に向かうことに決めた。梅田から地下鉄で「なんば」。なんばで南海の特急「サザン」に乗り換えれば、和歌山まで1時間の道のりである。

 ただし、なんばで腹が減る。腹が減ってはイクサはできないので、イクサなんかしたことがない平和なクマも、それを言い訳に立ち食い蕎麦をすする。駅構内に「南海そば」があって、クマ助は380円の「イカ天そば」を選択した。

 「人間いたるところ青山あり」であるが、今井君の場合「人生いたるところ立食い蕎麦あり」であって、節目&節目に立ち食い蕎麦の思い出がある。大学生のころは上野駅13番ホームの立食い蕎麦が好き(今はラーメン屋になっているはず)だった。

 なんばの「南海そば」も、沖縄への旅の途中、高野山へ登る直前、とにかく何度も立ち寄った思い出に満ちている。前回は「コロッケそば」。いやはや、ありゃダメだった。だってお蕎麦の中のコロッケが冷たくて、オンザロックの氷みたいに、お蕎麦のダシをヒエヒエにしちゃってたのだ。

 今回の「イカ天そば」も、そのヒエヒエ天ぷらぶりは前回のコロッケそばと変わらない。
「すいませーん、この天ぷら、たった今まで冷蔵庫のヌシだったんじゃないですか?」
「せめてチンぐらいしてくれませんか?」
であるが、立食い蕎麦で文句をいうのもまた情けない。「ヒエヒエ天ぷらもまたオツなもの」ぐらいで、サッサと片付けてしまったほうがいい。
和歌山
(和歌山の大盛況)

 南海電車で和歌山に行くのは初めてである。いつもは天王寺駅からJR特急「くろしお」に乗る。しかし諸君、この「くろしお」、まるで夢のゆりかごのように、大きく楽しくユラユラ揺れる。「わざとやってんの?」と、思わずニコニコしてしまうぐらいの揺れである。

 ヒエヒエ天ぷらをポンポンに詰込んだ状況で、あのユラユラ&ユーラユラはツラいだろうから、今井君の選択は南海特急「サザン」。大阪ミナミから南の方角にひた走るから、サザン。この単純かつ投げ槍なザックリしたネーミングが素敵じゃないか。

 後ろ半分が自由席車両。自由席はマコトにそっけない。要するに山手線の車両と同じであって、「オレはいま特急に乗っているんだ」という華やかな雰囲気とは完全に無縁である。今井君は華やかなほうが好きだから、510円の指定券を買って、豪華プレミアムシートにふんぞり返って和歌山を目指した。

 和歌山のお仕事は、18時45分スタート、20時15分終了。出席者約120名。「控え室がありませんので」ということで、ウルトラ直前までホテルグランヴィアのカフェで待った。

 どのぐらい直前までかというに、カフェを出て、横断歩道をわたって、会場のエレベーターに乗って、コートを着たまま真っ直ぐステージに上がる。カフェからステージまで、ほぼ一直線☞ノンストップである。
軍艦巻き
(和歌山「笹一」、軍艦セット)

 使ったのは、教材C。全部で14種類もある今井の教材ラインナップであるが、そのうちカンタンなほうから3番目。代ゼミ四天王から東進に移籍して10年が経過し、最初の頃の生徒諸君はすでに28歳。今日の生徒は高2と高1だから、16歳と17歳である。

 だんだん世代のギャップが大きくなるが、今もなお大爆笑の連続は変わらない。というか、今井君の授業は1年ごとにますます巧みさを増してくるから、爆笑のボルテージも頻度も今や信じがたいほど。世代間ギャップを十分に埋めて余りある。余りがありすぎて、地面がどんどん盛り上がり、マグマがドロドロ噴き上がりそうで恐ろしい。

 祝勝会は、お馴染みの寿司屋「笹一」のカウンター。この10年、和歌山にお邪魔するのは確かこれで5回目であるが、祝勝会は必ず「笹一」で、旨い寿司をつまみ、おいしい和歌山の日本酒「黒牛」を楽しむ。昨日の「甘太郎」も悪くないが、こういうしっとりした夜も捨てがたい。

 22時39分、最終の南海特急「サザン」に間に合って、なんば経由で梅田に戻る。なんばからの地下鉄も「江坂・千里中央方面の最終電車です」ということで、それなりに切羽詰まった雰囲気。大阪の電車って、思いがけず最終が早いのである。

1E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE 2/2
2E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN 1/2
3E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN 2/2
4E(Cd) Holliger & Brendel:SCHUMANN/WORKS FOR OBOE AND PIANO
5E(Cd) Indjic:SCHUMANN/FANTAISIESTÜCKE CARNAVAL
total m43 y43 d15369