Tue 150106 雪に注意 京都で鍋焼き 大徳寺大仙院 北摂の予備校史 千里中央で大熱演 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 150106 雪に注意 京都で鍋焼き 大徳寺大仙院 北摂の予備校史 千里中央で大熱演

 1月30日、大阪は冷たい雨が降っている。テレビのニュースによれば、東京は朝から雪が舞い、三鷹や立川では「積雪○○センチ」とのこと。諸君、足許には十分に注意してくれたまえ。

 ま、1日&2日ズレてくれてホントによかったねえ。2月1日からは何と言っても中学受験だし、私立大学受験もいよいよ本番だ。イザという日に雪に水を差されたんじゃ、1年も2年もママにお弁当を作ってもらって頑張ってきたケナゲな小6が可哀そうじゃないか。

 積雪に対しては、足の裏をできるだけ垂直に下ろして踏みしめる。浅い角度で振り下ろして滑るように歩くのは、絶対にヤメること。雪国出身の今井君が言うんだから、そのことに間違いはない。

 受験直前にスッコロンで頭を打つとか、大切な利き腕を傷めて「字が書けないよ♨」などということにならないよう、万全に注意を払いたまえ。1年の努力が、雪の上の散歩一つで水泡に帰すのはよくあること。細心の注意を払うに越したことはない。

 かく言うクマどんは、ブダペストへの出発前日にオウチの壁に激突して、ヒタイからリンパ液をダラダラ垂らしながらヒコーキに乗りこんだ経験の持ち主。いやはや、若い諸君には、こういうアホなクマを他山の石としていただきたい。
鍋焼き
(京都四条「松葉」で鍋焼きうどん。諸君、この湯気を見よ)

 昨日の今井君は、午前から午後にかけてヒマでヒマでどうしようもなくなって、「だったら京都にでも行ってくるか」と決めた。滞在しているのは、少なくとも日中はJR大阪駅直結のインターコンチネンタルホテル。阪急梅田駅まで歩いて5分もかからない。

 梅田から京都・河原町ゆきの特急に乗れば、京都のど真ん中までたった45分。新大阪から新幹線を使ってもいいが、2度も乗り換えしてスッタモンダしているヒマがあったら、チョコレート色の阪急電車1本でスッと行ったほうがずっとカッコエエで。

 京都着、13時、ポンポンがペコペコだったから、お馴染みの京都北座「にしん蕎麦の松葉」に入る。ただし諸君、今井君のおヘソは前代未聞に大きく曲がっているので、京都名物 ☞ にしん蕎麦のお店に入ったからといって、必ずしも注文がにしん蕎麦とは限らない。

 注文したのは、「にしんの辛子漬け」と「鍋焼きうどん」。本来にしん蕎麦に入ってくるにしんの棒煮を、食べやすく軽くホグした上で、辛子を絡めて小鉢に持ったのが「辛子漬け」。蕎麦やうどんの前につまむのにちょうどいい。
辛子漬け
(にしんの辛子漬け。美味)

 鍋焼きうどんについては、諸君、何しろこの寒さだ。説明はいらないだろう。内陸の京都は、海辺の大阪よりもさらにシンシンと冷えわたって、甘辛いにしんを出汁の中でコネクリ回しているより、鍋焼きうどんの白い湯気でまずタップリ温まらなくちゃ、とてもお寺巡りどころじゃないのである。

 10分ぐらい待って、店のオバサマに連れられて出てきた鍋焼きちゃんは、熱い蓋からダシが噴き出そうになるほどポッカポカ。寒い昼下がり、凍えそうなクマにとって、これ以上の慰めは考えられない。

 すっかり温まったクマ助は、祇園四条駅前からタクシーに乗って大徳寺大仙院を目指した。歴史学者・家永三郎が大胆にも「猫のヒタイのような狭い空間」と断じた枯山水であるが、北山に雪の予感の漂いはじめた午後に眺めるにはまさにベスト。修学旅行生が皆無の真冬は、まさに京都の真骨頂である。
大仙院
(大徳寺大仙院にて。庭園内は撮影禁止である)

 京都から大阪梅田に帰り着くと、時計はすでに16時を回っている。いやはや、今井君は忙しい。今日のお仕事は大阪市営地下鉄をどこまでも北上し、その終点の「千里中央」である。

 この地域は、今もなお高度成長期の面影を残している。1970年大阪万博のカホリが、まだムンムン漂っているのだ。かつて大阪のエリート層が次々とこのあたりにマイホームを買い求め、地下鉄やモノレールがバンバン完成し、「大阪は北高南低やで」と言われる状況になった。

 その流れで、今も高学力の生徒が集中するのが「北摂地域」。摂津の北だから「北摂」なわけであるが、かつて河合塾も駿台も代ゼミもその北摂をターゲットにして、次々と大規模校舎を開いた。

 だから梅田から北上する地下鉄に乗ると、車内アナウンスは予備校のコマーシャルばかりである。まず梅田の隣の「中津」で「大学受験の河合塾は、こちらでお降りください」。新大阪を過ぎて「江坂」の駅までくると、「代々木ゼミナール大阪校はこちらでお降りください」と続く。
千里中央1
(大阪北摂・千里中央での大盛況 1)

 バブルが終わり、予備校講師のバカげたパフォーマンスが否定され、かつてド派手なスーツや発言で生徒の人気を集めていた講師たちも、今ではすっかりションボリして、やっとマジメに授業に取り組む世の中になった。江坂は今や、予備校バブルの終着点と呼んでもいい雰囲気である。

 そのお隣が「緑地公園」。今井君が駿台予備学校でエラい顔をして威張っていたのは、何しろもう18年も昔のことであるが、その昔から緑地公園には駿台の大阪本部校舎があった。

 今や大阪も京都も、駅前はどこもかしこも塾の飽和状態だが、そのキッカケを作ったのは、間違いなく緑地公園の駿台である。地下鉄の車内放送も「第1志望はゆずれない。駿台大阪校」と、時代のサキガケとなった自負心をビシッと示すアナウンスであった。
千里中央2
(大阪北摂・千里中央での大盛況 2)

 千里中央でのお仕事は、19時半スタート、21時終了、出席者は約200名。今日は「センター試験への戦略と戦術編」。戦略と戦術の違いと、時間配分の理想と現実とを詳しく解説した上で、戦術の1つとして「整序英作文の効率的な解き方」を、15題ぶん徹底解説する。

 高校の先生方も熱心に参観されていたし、なにしろ「北摂地域」の優秀な生徒諸君だから、90分授業のうち50分ほどを超マジメな授業が占めていても、ちっともヘコタレない様子。居眠りもアクビも一切ナシに、ひたすら熱くノートをとりまくっていた。

 大熱演で汗を書いた後は、もちろん楽しい祝勝会。チェーンの居酒屋「甘太郎」であるが、お仕事の会場になったビルの22階、おそらく日本で最も標高の高い「甘太郎」であって、これなら何の文句もない。23時半まで、東進出身の大学生アルバイト諸君に囲まれ、マコトにたのしゅーございました。

 正社員の皆様も、なかなかのツワモノぞろい。個性派集団な感じの大学生諸君を、迫力と気力と熱意で上手にまとめていらっしゃる。なるほどこれなら、高学力の北摂地域で、スパッと200名の高校生が集まっちゃうのも当然なのである。

1E(Cd) Alban Berg Quartett:HAYDN/STREICHQUARTETTE Op. 76, Nr. 2-4
2E(Cd) Bernstein:HAYDN/PAUKENMESSE
3E(Cd) Fischer & Budapest:MENDELSSOHN/A MIDSUMMER NIGHT’S DREAM
4E(Cd) Coombs & Munro:MENDELSSOHN/THE CONCERTOS FOR 2 PIANOS
5E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE 1/2
total m38 y38 d15364