Mon 150105 土産田サン 大阪シリーズ 小雪が舞う 八尾でお仕事 楽しいヤーオー | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 150105 土産田サン 大阪シリーズ 小雪が舞う 八尾でお仕事 楽しいヤーオー

 個人情報に関わることだから、あんまり詳しくは書けないけれども、昨日の今井君は「土産田サン」という人に出会った。

「これで何とお読みするんですか」
「ドサンダさん、ですか」
と尋ねてみたところ、心から嬉しそうな満面の笑顔で
「これで、『ミヤゲダ』と読みます」
とのことであった。ほほお、確かに「土産」はミヤゲであって、そこに田んぼの田がくっつけば、ミヤゲダであるのは当たり前だ。

 しかし諸君、田んぼがオミヤゲだなんて、まるで古代日本の荘園制度みたいだ。ヨーロッパなら「ピピンの寄進」か。懐かしいねえ、三世一身の法、墾田永年私財法。せっかくの班田収授法や公平無私の口分田制度が崩れ、貴族や社寺による土地の私有化が始まっちゃった。
心斎橋
(現在、大阪に滞在中)

 中学2年生の社会の時間に、思い切ってM先生に質問してみた。
「土地の私有って、そんなにイケナイことなんですか?」
「公地公民制の崩壊って、悪夢みたいなことなんですか?」

 しかし諸君、このブログにも何度か登場しているM先生は、
① ソ連崇拝タイプ。中華人民共和国の「人民公社」と、ソ連のコルホーズ・ソフホーズをユートピアとして、夢見るような表情で熱く未来を語るヒト
② 勉強しかできない今井君が大キライというヒト
であって、この無邪気な質問に強烈に表情を歪めた。

 公地公民制を否定する中学生の存在を、果たして許していいのか。うにゃにゃ、そこから先の授業は、まるで弾劾裁判みたいになった。「ミヤゲダさん」と出会っただけで、その苦い記憶が蘇るんだから、無邪気な中2生をあんまりイジメないほうがいい。

 ついでに言えば、ミヤゲダさんもきっと長い人生の中で、名前をダシにつかって何度もからかわれて来たんじゃないか。旅行に出かけて帰ってくるたびに、
「おお、ミヤゲダさんのオミヤゲだ」
「これは誰のオミヤゲ?」「ミヤゲダのミヤゲだ」
と、みんな一斉にケラケラ笑う。

 そんなことで笑えるのが不思議になるが、集団というものは不思議なもので、どんなつまらないことでも軽薄にコロコロ笑い転げるのである。いやはや、土産田さんがちょっと可哀そうになった。
大阪
(大阪インターコンチネンタルホテルから、淀川の方角を望む)

 1月28日からの今井君は、長い大阪遠征に出る。28日が八尾、29日が千里中央、30日が和歌山。2日空いて、2月2日が茨木、3日が京橋、4日が奈良の橿原神宮と続く。

 その間に、2月6日新宿で開催の「センター分析・講評会」の資料も作成しなきゃいけないし、本の原稿もどんどん書かなきゃいけない。いやはや、遊んでいるヒマなんかちっともないはずなのに、やっぱり関西にきたらキチンとタップリ遊ばないと、面白味のないクマになっちゃいそうでイヤだ。

 ま、とにかくヒコーキに乗って、伊丹空港までやってきた。本日もANA。ANAどんも営々とたゆまぬ経営努力を続けていて、2月1日からはCAさんやグラウンドスタッフの制服が新しくなるんだそうな。

 今井君は「CAマニア」みたいな趣味は一切ないから、CAの制服が新デザインになろうとなるまいと別にどうでもいいが、ホームページで自慢げに映し出される新ユニフォームについては、「どうもビミョー」というところである。

 「オカネのつかい道として、どうだったんだろう?」であるが、こんなところで余計なお世話をしているのもまた「どうなんだろう?」であって、とかくこの世の中は難しい。

 ANAは、1月からプレミアムクラスのお弁当も新形式に改めた。昨年までは「有名料亭○○とコラボ」「有名シェフ△△さんにお願いしました」みたいなのを前面に出していたが、そのスタンスはヤメにしたようだ。

 そこは、大賛成。料亭とシェフとか、オッカナイ難しい顔のオジサマが、どういうわけだか必ず腕組みをしてこっちを睨んでいる写真なんか見せられても、メシはちっとも旨くならない。

 パッケージも、厚紙の2段重ねをヤメにして、シンプルなプラスチックのケースが2個に変わった。昨日のお弁当は、1個目がシラスご飯、2個目がマコトに多彩な食材を揃えたお惣菜。なるほどこれなら、コワい顔のオジサマとコラボなんかしなくても、ランチとしては大満足である。
けむり
(小雪の舞う中、高くケムリが立ち上っている。大丈夫かね)

 伊丹空港は、何と小雪が舞っている。もちろん「小雪が舞っている」と言っても、女優の小雪さんがいきなり空港で舞っていたというワケではないから、諸君、安心したまえ。

 懐かしいねえ、小雪さん。ついひと昔前、松潤を相手に「きみはペット」とか言っていたはずだが、調べてみたらあれは2003年のドラマ。もう12年も前のハナシになってしまった。今井君はまだ「代ゼミ四天王」をやっていた。いやはや、このクマ助も、まだまだあの頃は若く未熟でござったよ。

 京都では雪はもっと激しかったらしい。確かに、タクシーの窓から北西の空を眺めると、凶悪そうな積乱雲がいくつも一列に並び、雲の峰の頂上あたりが風に流されて南の方角にたなびいていた。北国生まれの今井君としては、雲を見ただけで「おお、吹雪か」と分かるのである。
八尾
(大阪府八尾の大盛況)

 夕暮れ5時にスタッフと待ち合わせ、JR ☞ 近鉄と乗り継いで八尾に向かう。関西以外の諸君、「八尾」と書いて「ヤオ」と発音する。「ハチオ」でも「ヤビ」でも「ハチビ」でもない、「ヤオ」である。

 是非アクセントにも気をつけてくれたまえ。センター試験の成績を見るに、どうも日本の若者は難しい長文読解ばかりやっていて、発音アクセントをないがしろにしている気がする。英語でも日本語でも関西コトバでも、普段からつねにアクセントに関心をもちたまえ。

 八尾の場合、「ヤ」「オ」のどちらにアクセントがあるかというに、首都圏のヒトはおそらく「ヤ」のほうだと思ってしまいがち。「ヤォ」に近い発音をして、大阪のヒトビトに違和感を感じさせてしまう。

「ちがうで。ヤォ、ちゃうちゃう」
「ヤーオーや。ええか、ヤーオー」
「ヤォ、言うたら、ワォみたいでオカシイやろ」
というわけである。

 つまり諸君、「ヤ」にも「オ」にもアクセントがあって、最後まで気を抜くことなく、気合いを込めて「ヤーオー」と発音する。地名を発音する時に、関西人はその土地に敬意と愛情を込め、腹筋にググッと力を入れるのだ。

 「豊中」「茨木」も同じこと。東京人の場合、トヨナカでもイバラキでも、前から2つ目の母音にアクセントを置きがち。トヨナカなら「ヨ」、イバラキなら「バ」だけ強く発音して、他の母音は軽く流してしまう。「東京のコトバは冷たい」と関西のヒトが言う場合、その辺に原因があるんじゃないか。

 豊中の場合、まず冒頭の「ト」に気合いを込める。「ヨ」も気を抜かない。「ナ」も「カ」もほぼ平等に、あたかも「トーヨーナーカー」と聞こえるぐらい、各母音に愛情と敬意を込め、腹筋に力を入れて発音しなきゃイケナイ。
鴨
(八尾の鴨料理屋で)

 そこで「ヤーオー」でのお仕事であるが、出席者約100名。「近鉄ヤーオー駅前校」と「JRヤーオー駅前校」の諸君を中心に、大阪府南東部の明るく元気で賢げな高校生がたくさん詰めかけ、よく笑い&よく学び、熱心に目いっぱいメモをとって、最後はヘトヘトに疲れてしまうぐらい盛り上がった。

 祝勝会は、近鉄ヤーオー駅前の鴨料理店。ヤーオーの駅前には、ビックリするぐらい今井君テイストにピッタリに飲食店が並んでいる。「この店もいいな」「あの店もいいな」と、1軒1軒がみんな気にかかり、気になる店が20軒近く並んで、目指す鴨料理屋は、まさにその中の1軒なのであった。

 大いに気をよくして、1時間で赤ワインがボトル2本カラッポに。ワインを飲んだのはオジサマ3人(実質的には2人)だったから、こりゃたいへんな勢いである。

 タクシーで梅田のホテルまで帰ったが、このタクシーの運転手さんがまたマコトに陽気なオカタ。「ヤーオーには、他にも旨い店がたくさんありますよ」ということで、トンカツ屋さんからカレー屋さんまで、数々の店の名前を列挙してくださった。諸君、やっぱり大阪は、マコトに楽しい所である。

1E(Cd) Carmina Quartet:HAYDN/THE SEVEN LAST WORDS OF OUR SAVIOUR ON THE CROSS
2E(Cd) Solti & Wien:WAGNER/DIE WALKÜRE①
3E(Cd) Solti & Wien:WAGNER/DIE WALKÜRE②
4E(Cd) Solti & Wien:WAGNER/DIE WALKÜRE③
5E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 10/10
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