Thu 141204 春スケジュール 温かな噴水 苔むしておめでとう(夏マルセイユ滞在記5) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 141204 春スケジュール 温かな噴水 苔むしておめでとう(夏マルセイユ滞在記5)

 旅行記の真っただ中で発表するのもおかしなものだが、2015年春のスケジュールがだいたい確定したから、もったいぶらずにサッサと発表してしまおうと思う。

 諸君、今井君は2015年も日本国中を飛び回って、鎌倉仏教の辻説法よろしく「音読の正しい方法」を激しく説きまくろうと張り切っている。

 校舎サイドの皆様は遠慮せずにどんどんクマ助を呼んでくだされ。生徒諸君は、「近所に今井が来る」と聞きつけたら、保護者の皆様や友人諸君、弟&妹&後輩まで引き連れて、バリバリ会場を訪れてくれたまえ。

 来年からは使用する教材も13種類に倍加して、さらにバラエティ豊かになった。何と言っても重要なのは「基礎基本徹底編」「中だるみ克服編」の2本であって、延々と90分間の爆笑が続く。

 爆笑こそ集中力のバロメーターであることについて、先々週あたりのこのブログで力説しておいたが、出席する諸君はメモを取り巻くって、その集中力にさらに磨きをかけていただきたい。
13554 苔1
(エクスアンプロヴァンス、苔むした温水の泉。てっぺんからお湯が湧き出している)

 「いかにも授業」という実感のあるテキストも増えた。2014年までは「センター試験の戦略と戦術」の1本だけだったが、2015年からは「北大編」「名大編」「阪大編」「九大編」「東大&京大編」「早慶編」「その他難関大編」と、完全授業タイプが7つも激増した。

 もちろん今井君だから、完全授業タイプであっても爆笑の連続はかわらない。難関大であっても余裕の笑顔で合格できる実感を味わってくれたまえ。

 諸君、まだ18歳の青少年諸君が受ける試験なのだ。「顔が曲がるほど難しい」「知の頂点♡」などということはありえない。「爆笑しながら余裕で通り抜けられるんだ」ということを実感していただきたい。春スケジュールは、以下の通りである。

   1月23日 千葉県 北習志野
   1月24日 町田
   1月27日 神奈川県 橋本
   1月28日 大阪府 八尾
   1月29日 大阪・千里中央
   1月30日 和歌山
   2月2日 大阪府 茨木
   2月3日 大阪・京橋
   2月4日 奈良県 橿原神宮
   2月5日 北千住
   2月7日 青森県 八戸
   2月8日 埼玉県 熊谷
   2月9日 神奈川県 大和
   2月12日 富山 
   2月13日 石川県 小松
   2月16日 松山
   2月18日 三重県 津
   2月20日 埼玉県 大宮
   2月28日 福岡
   3月3日 北海道 室蘭
   3月5日 北海道 釧路
   3月6日 北海道 釧路
   3月8日 鹿児島
   3月10日 大阪府 枚方
   3月11日 岐阜
   3月13日 那覇
   3月15日 福岡県 久留米
   3月16日 本郷三丁目
   3月17日 立川
   3月18日 沖縄県 浦添
   3月19日 沖縄県 東風平
   3月20日 京都府 高槻
   3月21日 神奈川県 相模原
   3月23日 千葉県 柏
13555 ミラボー通り
(エクスアンプロヴァンス、ミラボー通り。プラタナス並木が美しい)

 さて、9月1日のクマ助であるが、ようやく憧れのエクスアンプロヴァンスに到着、駅前からミラボー通りに出ると、うぉ、町の雰囲気はメッタヤタラに知的である。ここは有名な大学町であって、美しいプラタナス並木を吹く風も「知性」「知性」「ひたすら知性」と呟いているように聞こえるほどだ♨

 知性は無限の泉となって地の底からコンコンと湧き上がる。エクスアンプロヴァンス・ミラボー通りの深く苔むした「温水の泉」こそ、知性のイメージにピッタリだ。

 通りの真ん中にドッカと座り込んだオマンジューのような岩を、豊かなフサフサの苔が覆い尽くし、その岩のてっぺんからもう数百年も温水が湧き出している。
13556 噴水
(こんな泉もある)

 「知性はナイフのように冷たく研ぎすまされていて、安易に近づく者を傷つけるような危険なもの」というイメージは、クマ助はハッキリ間違いだと信じている。ホンモノの知性は丸くて温かなものであって、丸いから誰をも傷つけることなく、温かな優しい水のようにコンコンと無限に湧き上がって、その優しさに惹かれ、ヒトビトは癒しや救いを求めて世界中から集まってくる。

 万巻の書物を読み尽くし、自ら選んだ領域を極めつくした優しいオジーチャン教授が、講義室に集まった若い学生諸君をニッコリと眺め回して、いよいよ人生最後の講義を始める姿を想像してみたまえ。その一瞬を想像しただけで、クマ助なんかは熱い涙が泉のようにコンコンと湧き出して止まらない。

 言わば、知性の泉と感激の泉が共鳴するのである。あんまり知性が温かく優しいので、それに近づく者たちまでが思わず笑顔になり、優しくなり、暖炉の前で車座になったように、ポカポカ暖かさを感じるのである。
13557 苔2
(温水の泉、逆サイドから)

 諸君、ミラボー通りの丸く暖かい「温水の泉」の前に立ち尽くし、今井君は「こういう人間にならなきゃな」と、しばし感激を噛みしめていた。

 おまんじゅうタイプの体型のほうは、もう十分この域に近づいている。しかし問題は①泉、②苔であって、①果てしなく湧き出す温かい泉のような知性なんかちっとも育ててこなかったし、②「苔が生えるほど1つの領域でじっとガマン」という努力を怠ったことこそ、人生の反省の原点なのだ。

 しかし諸君、まだまだ努力の余地はある。人生の残りを控えめにあと30年として、30×365=10950日+αの日々。1日1日キチンと努力を積み重ねれば、このぐらいフサフサ苔が生えることも、あながちありえないことではないだろう。

 間もなく「あけましておめでとう」の日がやってくるが、諸君、長い人生全体のことを考える時、「あけましておめでとう」よりもむしろ「苔むしておめでとう」こそ、我々が目指すべきものなんじゃないか。

 今のところ未熟な今井君は「苔むしておめでとう」より「コケましておめでとう」に近いけれども、何とか滑り込みセーフで「苔むしておめでとう」な残りの半生を送りたいと熱望するのである。
13558 カフェ
(1792年創業のカフェ、Les Deux Garçon)

 エクスアンプロヴァンス市内には、これ以外にも無数の泉が湧きだしている。町めぐり=泉めぐりと言っていいほどだが、泉めぐりに疲れたら、1792年開業のカフェ「Les Deux Garçon」で休むのもいい。おまんじゅー噴水を間近に眺めながら、クマ蔵どんは冷たいビールを満喫したのであった。

 「1792年創業」とは、フランス革命の真っただ中のことである。その後もこのカフェは、セザンヌやマティスやシニャックなど、マコトに多くの芸術家の人生と関わりながら、同じ場所でコンコンと苔を生やし続けてきたわけだ。それを思っただけで、またまたメッタヤタラに感激するクマ助なのである。

 「しかし待てよ」と、ここでふと今井君は気づくのだ、苔って、ジメジメ湿った場所に生えるんじゃなかったっけ? 苔、羊歯、キノコ。そういうものが、こんなに明るい陽光に照らされてフサフサしてちゃいけないないじゃないか。 シメジなんか、漢字なら「湿地」と書く。プロヴァンスに苔はミスマッチのような気がする。

 でもまあ諸君、そんな疑問はその辺に置いといて、今はまず心ゆくまでこの温かい温水の泉に感激していようではないか。

1E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 2/5
2E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 3/5
3E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 4/5
4E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 5/5
5E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 1/10
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