Fri 141121 京都の午前☞午後 新幹線の喧噪 横浜でも「笑い&メモをとりたまえ」 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 141121 京都の午前☞午後 新幹線の喧噪 横浜でも「笑い&メモをとりたまえ」

 12月11日の京都は深夜まで冷たい雨が降り続いたが、翌朝は東山から眩しい朝日がさして、ちょい2日酔い気味のクマどんは、その眩しい朝の光で目が覚めた。

 「何で2日酔い?」であるが、昨夜は11時過ぎにホテルに帰還。そのまま熟睡すればよかったけれども、うーん、「まだ飲みが足りないよ」というか、「大熱演の熱気がまだ冷めないよ」というか、結局そのまましばらく日本酒を飲み続けたのである。

 飲んだのは、オミヤゲにもらった「大吟醸 玉の光」。京都メルパルクの大熱演が終わったところで、「感謝の気持ちをこめまして」と、大きな花束と一緒に大吟醸4合瓶をいただいた。

 もちろん「東京まで持って帰ってください」という趣旨なのだとは思うが、残念なことに今井君はマコトにイヤしいクマであって、目の前にお酒や天ぷらやハチミツがあれば、プーさん以上の無邪気さで目を輝かせ、口からヨダレの糸を垂らすのである。

 特に昨夜の祝勝会は、「10時半に入店、11時にラストオーダー」という慌ただしい世界。十分に勝利を祝う間もなくオヒラキになって、胃袋にまだまだ余裕がタップリ残っていた。

 お部屋に帰ってまだ23時半なら、「よーし、これから1本カラッポにしちゃおう」という決断に至っても、ちっとも不思議はないじゃないか。ま、そういう経路を経て、12月12日は「朝8時起床、ちょい2日酔い」という困ったスタートを切ることになった。
横浜1
(12月12日横浜、酸欠寸前の大盛況 1)

 関西のホテルは午前11時チェックアウトが基本。世界の趨勢は「正午チェックアウト」であるが、大阪のインターコンチも京都のウェスティンも、マコトにガンコに「11時チェックアウト」を貫いている。

 インターコンチなら、クマどんは「プラチナ・アンバサダー・メンバー」という恐るべきステイタスを持っているから、16時までレイトチェックアウトが無料。うぽ、何も威張るわけではあるけれども、素晴らしいホテルライフをエンジョイできる♨

 残念なことに、「ちょい2日酔い」な12日のクマどんが京都で滞在しているのはウェスティンである。実はウェスティンでも一時はそういうステイタスをもっていた。しかしこのごろ完全にインターコンチに操をたてているので、ウェスティンとの付き合いが疎かになり、レイトチェックアウトにはオカネがかかる。とかく世の中は難しい。

 仕方なく素直にチェックアウトをお願いすることにして、今井君は荷物をフロントに預けて京都の街に出た。もちろん「すぐに帰京する」も可能なのであるが、今日は午後7時から横浜でお仕事があって、帰京すればしたでマコトに中途半端な時間のコマギレを持て余すことにある。
七条
(京阪電車で「三条」から「七条」まで下る)

 せっかくの京都での数時間だ。「お寺巡り」または「今年最後の紅葉散策」で過ごすことになるわけだが、今井君の場合、京都散策は常に「お、今井だ!!」「ウソだろ♨」「クマ発見♡」の渦に巻き込まれる可能性を考えなければならない。

 蹴上のウェスティンの近くなら、青蓮院・知恩院・高台寺。石塀小路・産寧坂・清水寺。または北に向かって南禅寺、永観堂、真如堂。いくらでも選択肢があるけれども、うーん、どこもかしこも修学旅行生のメッカであって、何も「飛んで火に入る夏の虫」をやる必要はなさそうである。

 ホテルの近くにこだわらなくても、京都御所に相国寺に下鴨神社、鷹ケ峯まで北上して源光庵・光悦寺・常照寺、一気に南下して東福寺の通天橋も考えられる。しかし諸君、紅葉が終わった後のそういう選択肢は、どうも寂しすぎるんじゃないか。

 というわけで、迷いに迷ったクマ助は、「京都国立博物館」を思いついた。京阪電車で七条まで下り、七条通りを挟んで三十三間堂の真向かい。修学旅行の高校生ならやっぱり三十三間堂を優先するだろうし、すぐそばには「血天井」の智積院もある。何も好き好んで「博物館」を選ぶヒトはいないだろう。

 その判断はマコトに正しかったようで、入館料600円を払って中に入ると、「これぞ常設展の妙」という閑散ぶり。美術館&博物館本来の落ち着いた静寂の中で3時間、空海や最澄のナマの筆跡に感激し、渡辺綱の酒呑童子退治を描いた絵巻物にニタニタしながら、京都の午後を満喫することができた。
京都国立博物館
(京都国立博物館。閑散とした常設展を満喫する)

 午後からは一転して重苦しい曇天。いったんホテルに戻って荷物を受け取り、京都駅を目指した。ここでもクマ助は無料のホテルシャトルバスを利用。タクシーなら1700円もかかる道のりを、ゼロ円で踏破する。最近のクマ助はこういう生き方に凝っていて、電車とバスを縦横無尽に乗りこなすのである。

 京都グランヴィアホテルの売店でどうしても買っていきたいオミヤゲがあって、言語道断に重たい鞄をぶら下げてグランヴィアに突進した。いつもは「予想の3倍重い鞄」であるが、大阪☞京都☞横浜と踏破する今回の出張旅行では、十分に「予想の10倍重い」と言っていい。

 そういう鞄をぶら下げて京都の雑踏を突進すれば、右の肩が抜けそうに痛い。クマ助の右肩は、9月末からブチキレそうな痛みに悩まされてきた。シンガポールのタイガーバームを用いた丁寧な自己流治療が実って、11月下旬から痛みはグッと遠のいているが、こうしてムリをすればすぐに痛みがブリかえす。

 グランヴィアの売店で何を購入したかは、明日の記事で写真を公開するまで秘密にしておく。身体も態度も前代未聞にデカいクマ助が、どれほど可愛らしいオミヤゲを買ったか、ぜひ見てみてくんろ。それを手に入れるためなら、肩にどんな痛みが走ろうが構わずに突進し続けたのである。
駅弁
(京都駅で「黒毛和牛すき焼き弁当」を購入)

 さすがにそうしたバカげた突進の後にはお腹が減ったから、新幹線に乗り込む前の京都駅でお弁当を購入した。新幹線の発車まで5分しかなくて慌てたが、「黒毛和牛すき焼き弁当」、なかなか高級なヤツを見事に入手して、ホクホクしながら電車に乗り込んだ。

 しかしやっぱりクマ助は、新幹線の騒然とした雰囲気がキライ。車内放送と車掌さんと車内販売がひっきりなしに騒音をまき散らし、せっかくの静寂を乱すこと甚だしい。

 しかもクマ助の2列前の中年男女が、「嬌声」と言っていいレベルの大きな声で笑いながら話を続けている。その状況を車掌さんも「アテンダント」さんも何度も眺めながら通るのだが、ヒトコトも注意をしない。

 ひと昔の今井君なら「すみません、静かにしてくれませんか?」と直接申し上げるか、さもなければ車掌さんに「声を抑えるようにお願いしてください」と依頼したものであるが、うにゃ、最近はどうもメンドーくさい。

 仕方ないので、ノイズキャンセリングのヘッドフォンを使って嬌声をシャットアウトしようと試みる。しかし中年男女の嬌声と言ふものは、そのノイズをキャンセルしようとBOSEの知恵を結集しても、科学の力を無視して脳の中に闖入してくるのである。いやはや、イヤな2時間半であった。
横浜2
(12月12日横浜、酸欠寸前の大盛況 2)

 新横浜に到着、17時。新横浜からは通勤時間帯の横浜線のスーパー混雑に耐え、30分近くかけて横浜へ。予想の10倍重い鞄がますます重みを増して、クマ助の肩はホントにもう千切れそうだ。

 クリスマス間近の横浜駅の雑踏は、ラグビーの密集戦よろしくクマの行く手を阻み、横浜駅から今日の会場にたどり着くだけなのに、またまた10分もかかってしまった。

 こういう時、ウンザリして萎えそうなクマ助を一気に立ち直らせてくれるのは、やっぱり熱心な生徒諸君の存在である。今日の仕事は19時半開始、21時15分終了。出席者約150名。立錐の余地なく会場を埋め尽くした諸君は、ヒトも羨む超有名高校の生徒が半分近くもいる。

 このごろの今井君は「板書以外にも、雑談の内容であっても、徹底的にメモをとりたまえ」と力説している。何よりも大切なのは笑い。笑えば笑うほど集中力が高まり、メモをとればとるほど集中力に磨きがかかる。

 熱演の冒頭で「笑え」「メモをとれ」と力説すると、優秀な生徒ほど素直に笑い、激しくメモをとりはじめる。おお、その姿を見ているだけで、抜けそうに痛かった肩の痛みも、みるみる和らいでいくのであった。

1E(Cd) Michael Davis:MIDNIGHT CROSSING
2E(Cd) Santana:EVOLUTION
3E(Cd) Sheila E. & The E-Train:HEAVEN
4E(Cd) Tower of Power:TOWER OF TOWER
5E(Cd) Tower of Power:URBAN RENEWAL
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