Tue 141111 公開授業「難関大チャレンジ編」のこと 鎌倉の焼き芋 また魚民 あ五 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 141111 公開授業「難関大チャレンジ編」のこと 鎌倉の焼き芋 また魚民 あ五

 「いいですね、毎日ノンキに遊び回ってるみたいで♨」と皮肉混じりにおっしゃる人も少なくないが、諸君、誤解されては困るからハッキリ言っておく。こう見えても今井君は、コッソリ日々の精進を続けているのである。

 精進とか努力とか修行と言ふものは、人知れずコッソリやるから意味があるので、「ボクは激しい努力しています!!」「私は毎日忙しく飛び回っています!!」みたいに公然と宣言するのは、ホントの精進や努力とは異質。要するに一種のパフォーマンスに過ぎないことが多い。

 だからブログみたいな表向きは、あくまで「遊びほうけています」「酒ばかり飲んでます」ということにしておく。こういうのは世間サマに対する礼儀であって、「オレはこんなに精進&努力してるんだから、少しは敬ってもらわなきゃ!!」みたいな絶叫は、まだ人生のシロートである証拠なのだ。

 というワケで今井君は、この秋冬もまた暢気に遊んで過ごしている。マルセイユでの2週間の後は、大阪で天ぷらと鯛飯の食いだおれ。人形浄瑠璃を楽しんだかと思えば、ある時は紅葉を満喫。お相撲見物とウナギをセットで楽しんだ後には、こうして鎌倉ハイキングコースを革靴で闊歩、冷えた身体を鍋焼きうどんで温めて、夕方ようやく帰途につくのである。

 しかし実際には、コツコツ&セッセと仕事もこなしている。9月には影も形もなかった「まとめ講座」は「超頻出問題のまとめ」として9月下旬に最高のテキストを仕上げ、11月には「今井史上(おそらく)ベスト」と言っていい授業収録を終えて、直前期の受験生をヤケドしそうなほど熱くバックアップすることに成功した。
鎌倉駅
(鎌倉駅・横須賀線ホームで)

 ついでに「もう1つコッソリ」をやっていて、それが「公開授業テキストの改訂」である。もともと今井君の公開授業はテキストのラインナップが7種類もあってマコトにカラフルであるが、「ええい、この際、もう7種類テキストを作っちゃえ!!」と11月の今井君は燃えに燃えた。

 昨日段階でほぼ完成したのが「難関大学チャレンジ編」。北海道大・九州大・大阪大・名古屋大・京都大・早慶大など、最新の長文読解問題をそのまま使用し、90分で一気に解説しちゃおうというバージョンである。ついでだから「難関大全般編」も加え、チャレンジスタイルのテキストを一気に7種類も増やした。

 もちろんそこはそれ、今井君のことだ、例えチャレンジバージョンでも、面白いお話をタップリ15分は挿入する。「ようし、じゃあ学部4年間で自分も海外留学してみよう」と決意するようなハナシを15分挿入しても、90分で難関大の読解問題を完全に解説しきっちゃうというんだから、オトク感もヒトシオだろう。

 もともと今井君の公開授業に参加した外部生は、きわめて高い確率でその後の継続を決意する。そのぐらいの営業はお手のもの。「オレはこんなにエラいんだ!!」「私はこんなにスゴいんです」と大見得を切って見せても、ちっとも生徒たちのためにならない。一番大切なのは、キチンと継続することだ。

 だからこそ、まず何より大切なのは爆笑であって、爆笑の連続のないところに生徒や学校の成長はない。新しく作成したチャレンジ編でも、大爆笑の連続は変わらない。どんなに難しい英文を読んでも、もしその文章が素晴らしいものなら、読者は必ず明るく笑うのである。

 シェイクスピアもモリエールも、ホメロスもエウリピデスも、基礎と基本は笑いであって、これを小難しくコネ回してちっとも面白くないシロモノにするのが、昔から3流4流の解説者のお仕事であった。
焼き芋
(横須賀線グリーン車内で、熱い焼き芋をホックリ2つに割ってみる)

 以上のようなワケで、12月3日の今井君は夕暮れの鎌倉から横須賀線の電車に乗った。お腹の中は鍋焼きうどんと熱燗の日本酒でタプタプ波打っているが、とにかく冷たい北風の吹き荒れる鎌倉から帰京して、どこかでもう1杯ひっかけて帰りたい。

 ところが諸君、車内に緊迫したアナウンスが入って、「この電車はしばらく鎌倉で停車いたします」という。「東海道線の平塚-茅ヶ崎間で人身事故があって、並走する横須賀線も大船駅で動きがとれない。お忙しい皆様にはご迷惑をおかけするが、ご理解とご協力をお願いする」、まあそういうことである。

 グリーン車内には、一斉に舌打ちの音が響く。「またかよ?」であって、確かにこの10年余り、首都圏の電車がマトモに正常運転を行う日のほうが、圧倒的に稀になってしまったような気もする。
ホットウーロン
(夕暮れの新宿で、焼酎のホット烏龍茶割を満喫する)

 しかし、そんなことで舌打ちなんかしているようじゃ、「まだまだ人生経験が浅い」というソシリを免れない。この落ち着いた今井君を見たまえ。自慢げに取り出したのは、旨そうにホカホカ湯気をあげる「焼き芋」なのでござった。

 焼き芋を購入したのは、鍋焼きうどんで温まった「峰本」の斜向いの屋台である。「安納芋」というノボリをはためかせた屋台で、やたらに愛想のいいオニーチャンから購入しておいた。長い旅には、万が一を考えてメシの準備は必須。もちろん、メシはイモでもかまわない。

 事故で電車が長時間「運転見合わせ」などということになれば、「食糧をもっているかいないか」は死活問題であって、もちろんこの場合今井君は、自分で食べるためにというより、乗り合わせた人々の役に立つために、食糧の確保は決して怠らない覚悟でいる。

 ま、難しいことはともかくとして、さっそく焼き芋をホクッと2つに割り、立ちのぼる焦げくさいカホリを楽しむ。鼻腔から前頭葉にかけて、湯気と一緒に甘いカホリが広がっていくと、クマどんは鼻ばかりではなく耳までヒクヒクするほどの喜びに浸るのである。
フローズン生
(チェイサーは「フローズン生」である)

 電車の遅れは心配したほどではなくて、鎌倉を5分遅れで発車。「人身事故の影響で」という時には、その後も遅れはどんどん拡大して、結局「目的地に1時間遅れて到着」ということも珍しくないのだが、この日の横須賀線はむしろ遅れを取り戻しつつ快走。たっぷり40分居眠りしているうちに、新宿にはわずか2分遅れで帰り着くことができた。

 では「今井君が新宿で何をしたか」であるが、諸君、マコトに愚かしい行動に終始したので、あんまり世間に公表しないほうがいいのかもしれない。午後7時のクマどんが闖入したのは、新宿西口「魚民」なのであった。

 「あれれ、また『魚民』ですか? 確か昨日も『魚民』だったんじゃ?」であるが、おお、それに気づいたキミは、マコトに熱心なブログ読者でいらっしゃいますな。左様&左様、「魚民」従業員の皆様とすっかり顔なじみになるぐらいの、連日の「魚民」訪問なのでござる。
あ五
(このぐらいの自分撮りは許してくれたまえ)

 「フローズン生」をチェイサーとして、12月3日のクマどんが痛飲したのは「綺羅星」。甲類焼酎640mlであるが、健康に気を配らなければならない身として、驚くなかれ今井君は「ホット烏龍茶割り」を選択する。

 1リットル入りのホットな烏龍茶をポットで2本ももらい、この熱いのをグビ&グビやれば、ボトル1本を1時間でカラッポにしても、2日酔いにさえならないでいられる。

 それでも、こんなに楽しい日々を送っていれば、バカな自分撮りぐらいしたくなる。下駄箱のカギに「あ五」の文字を見つければ、もちろん自分のアゴにカギをくっつけて「あ五」の自分撮りということになる。

 これを猛然とor冷たく非難するようなヒトは、人生の泣き笑いをまだ十分に経験していない未熟モノなのであって、諸君、このクマどんの余裕の笑顔こそ、世の中の酸いも甘いも嗅ぎ分けた大ベテランの模範演技。こういう笑顔ができるようになるまでに、いやはや、ありとあらゆる辛酸をなめ子してきたクマ君なのである。

1E(Cd) Corboz & Lausanne:MONTEVERDI/ORFEO 1/2
2E(Cd) Corboz & Lausanne:MONTEVERDI/ORFEO 2/2
3E(Cd) Festival International de Sofia:PROKOFIEV/IVAN LE TERRIBLE
4E(Cd) Schüchter:ROSSINI/DER BARBIER VON SEVILLA
5E(Cd) Cohen:L’HOMME ARMÉ
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