Fri 141107 札幌全日空ホテル 高校の英語スターになりたまえ 直ちに留学を目指したまえ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 141107 札幌全日空ホテル 高校の英語スターになりたまえ 直ちに留学を目指したまえ

 11月23日、函館から札幌に到着したのは午後8時半ごろである。予想外に暖かくて、外では雨が降っている。

 この時期の札幌に来るのは、4年前から恒例になっている。例年なら根雪ではないが薄く雪が積もり、空から降ってくるのは雨ではなくて雪かアラレ。「革靴で闊歩するのはちょっとキツいかね」という天候で、夜が更けるにしたがって路面はツルツルに凍りついていく。

 ところが今年の札幌は、夜というのに生温い雨が降り注いでいる。もちろん「生温い」と言っても東京の周辺で感じる生温さとはワケが違うけれども、「ええっ、11月下旬の札幌で、こんなヌルい雨が降ってて、ホントに大丈夫なの?」と驚かされる要素はある。

 案の定、スキー場は決定的に雪不足である。11月23日と言えば、札幌国際とか中山峠とか、日本で一番早くオープンするスキー場はもう準備万端整っている頃。ところが例年に比較して積雪は3割程度。まだ秋の草や岩肌がそこいら中に露出していて、とても優雅に滑走を楽しむどころではないらしい。
札幌午前の部1
(札幌、11月24日午前の部の大盛況 1)

 今夜から2泊するのは、札幌全日空ホテルである。昨年と一昨年は「JRタワーホテル日航」という面倒なネーミングのホテルを選んだが、うにゃにゃ、このJRと日航に変に配慮した名前が今井君はキライでござる。

 ついでに言うと、札幌の空高くタワーが聳えるのはマコトに結構だが、値段の割にお部屋が小さすぎる。朝食会場でいちいち「プラス500円で海鮮丼に代えられますが…」という提案が入るのも、何だか感じが悪い。

 宿泊客1人1人にそんな提案をするヒマがあったら、最初から宿泊代金を500円プラスして全員の朝食を海鮮丼にしちゃうか、朝食の海鮮丼をヤメにして、そのぶん何か別のサービス向上に勤めるかしたほうがいい。

 3年前までは「京王プラザホテル」を選択していた。しかし諸君、このホテルは札幌駅からの距離がマコトに中途半端である。「徒歩10分」という距離は、雪混じりの冷たい雨の降る中、重い荷物をガマンして歩くにはちょっとキツい。

 「ではタクシー?」であるが、これこそまさに論外であって、札幌駅前で2時間も3時間も客待ちした運転手さんに「京王プラザホテル♡」などと言ってみたまえ。このあいだの旭川で経験した以上の強烈な舌打ちと、露骨な不満の表明が待ち受けていることは確実である。
スーパー北斗
(函館駅で出発を待つ札幌ゆきスーパー北斗13号)

 そこで諸君、今回の今井君は全日空ホテルを選択。札幌駅からずっと地下道をたどって、雨にも雪にもほとんど濡れずにホテルにたどり着くことができる。しかも大好きなインターコンチネンタルのホテルグループ(IHG)に属しているから、ポイントだって貯められる。

 マルセイユやサンパウロで貯めたIHGポイントは一時は40万ポイントに迫る勢いだったが、シンガポールで3泊、大阪で文楽を見るために1泊、ポイントをつかった無料特典で宿泊した結果、ポイントは16万まで減少してしまった。今回の札幌の2泊で、ホンの少しではあるが補充できるのはマコトにありがたい。

 では「クマどんが札幌の夜に繰り出したのか」であるが、自重&自重であって、クリスマスのススキノは派手なデコレーションでクマどんを招いていたけれども、「あくまで明日の仕事が第一義」と考えて、今夜はサッサとベッドに入ることに決めた。おお、エラいじゃないか、クマどんは。
北海道新幹線
(北海道新幹線ビール。沿線の大きな期待がわかる)

 11月24日は、ダブルヘッダー。午前の部が11時から12時半まで。午後の部が14時から15時半まで。途中に1時間半の休憩を挟んで、午前は250名、午後は200名、合計450名のヒトビトが今井君の話を聴きに集まってくれる。

 11月24日のダブルヘッダーは、4年前からの恒例である。過去3年間は、午前中が京王プラザホテルかホテルアスティが会場。午後はクルマで1時間ほど離れた「新さっぽろ」の駅前に移動して、シェラトンホテルの結婚式場で大演説を繰り広げた。

 ところが諸君、ゆく河の流れはたえずして、しかも元の水ではない。祇園精舎の鐘の声は盛者必衰の理を現し、猛き者もどうせ滅びる。流れに浮かぶウタカタも、かつ消え&かつ結んで、シェラトンホテルはいつの間にか名称変更を余儀なくされている。あらら、いつのまにか聞き覚えのない「ホテルエミシア」に変わっちゃった。

 こんなに優秀なMac君が「ホテル恵美氏あ」としか変換しないんだから、「エミシア」は新しく勃興してきたホテルチェーンなんだろう。今井君はいまだに大学受験日本史のキレッパシが頭にこびりついているから、「恵美氏あ」とくれば当然「恵美押勝」であって、つまり藤原仲麻呂である。

 いやはや、そうなれば、橘諸兄に奈良麻呂に道鏡に、和気広虫だの狭虫だの、和気清麻呂だの穢麻呂だの、奈良時代の混沌とした世界が幻かクリオネみたいにウネウネするのであるが、要するにシェラトンがエミシアに変わってしまえば、「今井君の大演説会場としては不向き」と判断することになる。
北の誉
(北海道の銘酒「北の誉」。おいしゅーございました)

 というわけで、今年は午前も午後も札幌駅前の会場に統一。その分じっくりと熱演に励むことになった。対象は高校受験を間近に控えた中3生とその保護者。北海道独特の「裁量選択」という高校入試制度があって、この制度の中で「札幌南」とか「札幌北」とか、北海道内のヒトビトがみんな憧れる最上位高校への進学を目指す諸君が対象である。

 午前10時にホテルロビーでスタッフと待ち合わせ。タクシーで会場に向かったが、これこそ運転手さんの舌打ちの対象であって、タクシー乗り場から会場までは、札幌駅下の地下道を走り抜けるだけである。所用1分半。頭上は札幌駅のホームであって、「ホームの端から端までタクシーに乗りました」という恐るべき贅沢をしてしまった。

 ま、致し方ない。会場にはすでに250名全員が集まって、今や「高校入試説明会」の進行中。説明会は10時に始まり、10時40分まで中学部の先生が高校入試対策を説明、ここで20分余りの休憩が入り、今井君が登場するのはその後である。
札幌午前の部2
(札幌、11月24日午前の部の大盛況 2)

 ということは諸君、クマ君の登壇の段階で、もうすっかり会場はカッカと暖まっている。というか、火をつければボッと燃え上がりそうなほどであって、演説の冒頭、ほとんど何の努力も必要としない。

 むしろ「ボンボン燃えすぎないように」「ボーボー燃え広がらないように」とタヅナを締めるほうの努力が肝要なのかもしれない。しかしもちろんクマどんは、そんなマイナス方向の努力なんかしない。せっかく燃え上がったのなら、正しい方向に力強く激しく継続的に燃え広がるように、方向性を間違えなければいいだけのことである。

 いやはや90分、今朝もまた強烈に盛り上がって候よ。午前中だけで、すでにワイシャツが汗でビショビショ、控え室に戻ってネクタイを緩めようとしたが、汗でひどく濡れたネクタイは、容易にはほどけない。

 こうしてまず少なくとも午前の部は、間違いなく大成功に導くことができた。高校入試が終わったら、直ちに高校の英語スターを目指すこと。高校合格から入学式の日まで、その2週間か3週間が最も重要であること。合格の瞬間から、海外留学を真剣に考えること。その日はいくら早くても早すぎることはないこと。

 そういう話を聞いて30秒に1回の大爆笑を繰り返した125組250名の親子連れは、ホントに嬉しそうに肩を叩き合いながら家路についたのである。これを大成功と言わないとしたら、いったい
他にどんな成功がありえるだろうか。

1E(Cd) Bill Evans Trio:WALTZ FOR DEBBY
2E(Cd) Anastasia:SOUVENIR DE MOSCOW
3E(Cd) Nanae Mimura:UNIVERSE
4E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 1/2
5E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 2/2
total m35 y2005 d14935