Fri 141031 月岡温泉で祝勝会 硫黄のカホリ ソックリさん大会 そのまま温泉に宿泊する | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 141031 月岡温泉で祝勝会 硫黄のカホリ ソックリさん大会 そのまま温泉に宿泊する

 11月16日、新潟県新発田での祝勝会は、新発田からクルマで20分ほど、新潟県を代表する歴史ある温泉・月岡温泉の旅館で、「ぜひ盛大にやりましょう」ということになった。

 贅沢すぎるような気がして最初は気が引けたが、これは新発田1回分の祝勝会ではない。新潟市の朱鷺メッセで560人が集まった1回目から、2回目の上越、3回目の燕三条、4回目の新発田まで、4つの大盛況と大成功を祝っての祝勝会である。思い切って「やりましょう&やりましょう」と同意することにした。

 月岡に着いてみると、なかなか大きな温泉街であって、温泉街の夜独特の賑わいがマコトに懐かしい。「雪国」や「踊り子」の世界である。目的の旅館は「華鳳」。「カホウ」と発音する。月岡温泉で格の一番高い旅館なのだそうだ。

 クマどんなんかは、「カホウ」と聞けばすぐに「カホウは寝て待て」とか「オマエはホンマにカホウ者じゃのう」とか、その類いのコトバが出てきてしまうが、この夜はあんまり楽しかったものだから、思わず「南カホウですか?」と尋ねて周囲を茫然とさせた。もちろん諸君、南はカホであってカホウではない。
祝勝会
(楽しい祝勝会の風景)

 月岡温泉は強硫黄泉であって、温泉の色も硫黄に染まって黄緑色に見えるほどである。旅館全体も硫黄のカホに包まれ、祝勝会場も硫黄のカホが漂う。それどころか街全体が硫黄のカホでプンプンしている。

 もちろん諸君、「硫黄のカホ」とは正しくは「硫黄のカホリ」。これを「南カホ」に引っかけ、無理やりボケてみせているのであって、そのぐらい優しく理解してあげる暖かい包容力がないと、21世紀の世界を力強く生きて抜いていくことはできない。

 この夜の祝勝会はマコトに激しいものであったので、鍋物は村上牛のシャブシャブであったし、お刺身もたいへん豪華。カニの足やら大きな海老やら、食べきれないほどの天ぷらも供されて、「毎日ブログ読んでます。先生の天ぷら好きは、もう知らぬ者さえ存在しないぐらいですよ」とニッコリされれば、クマとしてこれほどの幸せはない。
フロント
(月岡温泉「華鳳」、フロント風景)

 中でもビックリしたのが「4合徳利」というシロモノである。「百聞は一見にしかず」であって、下の写真をご覧になれば、その大きさも実感できるだろうが、このデカいのが2本、いきなりテーブルに現れたときは、「ゴジラの襲来だ」「ゴジラとメカゴジラが肩組んで襲撃してきた」という驚きであった。

 しかし諸君、向こうがゴジラなら、こっちは巨大なクマラである。長いゴジラの歴史の中で、「ゴジラ対モスラ」「ゴジラ対ガメラ」はあったかもしれないが、新潟・月岡温泉を舞台にした「ゴジラ対クマラ」の対決は、これがおそらく初めてであって、街に漂う硫黄のカホも、おそらくこの対決の前触れだったものと思われる。

 しかし相手がたとえゴジラであっても、老獪&老練な大ベテラン・クマラは、焦って一気に勝負を決するなどという愚挙には出ない。こういう場合は知らんぷりが一番であって、たとえゴジラが「ガオーッ」「カホーッ」と火を噴いてきても、完全に知らん顔して世間話に花を咲かせていれば、そのうちゴジラは張り切りすぎて疲弊 ☞ 自滅する。
4合徳利
(ゴジラ風景)

 今井君の右側は、中村吉右衛門のソックリさん。「初めて言われました」「良いほうに解釈しておきます」とのことだったが、中村吉右衛門と見間違えるほどのソックリぶりを指摘されて、マイナス評価だと思う人なんか滅多にいないはずである。

 「それって、誰?」と首を傾げている若い諸君、「鬼平犯科帳」の主人公「火付盗賊改め♨長谷川平蔵」に扮した中村吉右衛門を知らんのかね? もっとも、Mac君も「それって、誰?」派であるらしく、鬼平犯科帳を「鬼平版課長」と変換して、平気でニタニタしていらっしゃる。

 テーブルを挟んで今井君の向かい側には、指揮者の大友直人とソックリのエラい先生。正面には何故かルパン三世。すると今井君は東京交響楽団のバイオリン演奏者か、「ジゲン」ないし「ゴエモン」をやらなきゃいけないことになるが、両者が対峙するテーブルの上には相変わらずゴジラとメカゴジラの勇姿があって、クマラが正々堂々と勝負を挑んでくるのを待ち受けている。

 しかし2頭は2頭とも、クマラの老獪な戦術に疲弊しはじめていた。4合×2の敵であっても、楽しく世間話に興じながら着実に少しずつこなしていけば、必ずやがてゼロになる。
いちじく
(山盛り和菓子のイチジクな風景)

 白鵬が32回の優勝を果たしたのも、イチローが日米通算で22世紀のヒトもビックリするほどのヒットを打ったのも、決して一朝一夕に成し遂げたことではない。8年、10年、15年、一歩一歩着実に進むことでしか、大記録は生まれない。

 4合×2をゼロにするのには、まるまる2時間を要した。その2時間でクマラの口から飛び出したダジャレの数は、軽く白鵬の優勝回数を凌駕する。この余裕、若い諸君も学びたまえ。気がつけば、まずメカゴジラに勝利、やがてゴジラにも勝利して、素晴らしい一夜は深く深く更けていった。

 決して功を焦ったり、勝機も熟してないのに乱暴な勝負に出てはならない。置かれた場所で咲きなさい。どうしても咲けなかったら、ひたすら根っこを伸ばしなさい。おお、ウルトラ♡ベテラン♡シスターのマコトに素晴らしいお言葉であったね。

 こうして諸君、午後10時半に「ラストオーダー」。「せっかくだからこの温泉に泊まっていってください」ということになり、対ゴジラ軍団戦に余裕の勝利を収めたばかりのクマ君は、硫黄のカホリの中、意気揚々と6階のお部屋に向かった。
6人部屋
(1人で6人部屋、驚嘆の風景)

 諸君、マコトにデカい部屋である。かつて明治の昔、夏目漱石の描く坊ちゃんは、松山の道後温泉で12畳のお部屋を1人であてがわれて茫然とするが、平成の今井君は「6人はお泊まりになれます」という部屋の真ん中で歓喜に咽んだ。

 長い秋冬シリーズもいよいよ後半戦に入るが、全国の皆さんの奮闘により、勝利また勝利、歓喜また歓喜、感激また感激の日々である。「超頻出事項のまとめ」の収録が異様なほどスンバラシイ出来になったのも、こういう日常の勝利と歓喜と感激のタマモノだ。

 感謝&感謝また感謝の中、クマ君はあっという間に深くスヤーッと眠り込んだ。ま、そりゃそうだ。全国行脚に夢中になっているうちに、季節はまさに冬眠開始!!の時期に入っていたのだった。

1E(Cd) Tommy Flanagan Trio:SEA CHANGES
2E(Cd) Art Blakey:NIGHT IN TUNISIA
3E(Cd) Walt Dickerson Trio:SERENDIPITY
4E(Cd) Surface:SURFACE
5E(Cd) Surface:2nd WAVE
total m161 y1970 d14900