Thu 141030 緊急地震速報のこと 日本は大きい国だ 旭川から新潟へ 新発田の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 141030 緊急地震速報のこと 日本は大きい国だ 旭川から新潟へ 新発田の大盛況

 昨夜10時過ぎの緊急地震速報を、今井君は北海道の函館で聞いた。M6.7、長野で震度6弱、大きな余震もつづいて、朝になって被害の大きさが分かってきた。冬の寒さに震えていらっしゃる被災者の皆様に、心からお見舞いを申し上げたい。

 今井君はちょうど2週間前、新潟県上越でお仕事があった。上越は今回の震源地から妙高山地を挟んですぐ東隣。震度4の大きな揺れに襲われたらしい。こうして全国を回っていると、どこもかしこもみんな馴染みの土地になる。自然災害のたびに「あそこは大丈夫だっただろうか」と心配でならない。
新発田1
(新潟県新発田の大盛況 1)

 3.11の大震災以来、ネコたちはあの警報音を聞くたびに可哀そうなほど怯えるようになり、身軽なナデシコなんか垂直に1メートルも飛び上がってから、暗いネグラにほうに一目散に駈けていく。

 ニャゴロワはちょっと太りすぎたので、どんなにビックリしてもナデシコみたいに「垂直に飛び上がる」という離れワザを演じることはできない。その代わり、猛然と暗がりにスパートする。

 太りすぎたお腹を左右にブランブラン揺らしながら疾走する姿は、そのブランブランがゼンマイみたいな動力源になっているのかと思うほどであって、純白の弾丸もまた長いシッポを立てて暗がりへすっとんでいく。

 重い腎不全になって、「余命100日です」と獣医さんに宣告されたのが、3.11のちょうど3ヶ月前。低く唸りながら連日の点滴に耐えていた、あのツラい日々の真っただ中に大震災がやってきた。

 あれから3年半、ニャゴが「余命100日」を宣告されてから1400日以上が経過。獣医さんに宣告された「ラストデイズ」であったが、すでにその14倍を生き抜いて、今もなお白い弾丸でありつづける。ニャゴはマコトにケナゲで勇ましいヤツである。
ケーキ
(新発田でたくさんのおいしいケーキをいただいた)

 3.11の時は、金沢のホテルにチェックインした直後だった。ナデシコもニャゴもさぞかしコワかっただろうけれども、昨夜の緊急地震速報も、クマどんは函館のホテルで聞いた。クマ君はクマ君で、相変わらず船の上に生涯を浮かべ馬の口とらえてますます大ベテランになっていく。

 それにしても、放送局の慌て方が少々心配になった。NHKスポーツニュースから切り替わった画面には、メガネをかけ直して放送に備える男性アナウンサーの姿が大映しに。その顔がグググッとアップになり、ヒタイと生え際あたりがウルトラ・ドアップになったところで、画面はさっきのスポーツ番組アナに切り替わった。結局、そのまましばらくはスポーツアナが「落ち着いて行動してください」を繰り返したのである。

 「落ち着いて行動すべきなのは放送局のほうなんじゃないか」と、おそらく日本中のオヤジたちがテレビの前で呟いていたことと思うが、今井君はまさに日本のオヤジ代表であって、慌ててしまった放送局の反応が、今後に向けてどうしても心配。「落ち着け」「落ち着くんだ」と、画面に向かって何度も呟いてみた。
拡大図
(新発田のケーキ、拡大図)

 さて、11月15日の昼過ぎまで北海道旭川にいたクマどんは、16日の昼には新潟県新発田市に姿を現さなければならない。諸君、この一見カンタンそうに見える移動が、実はなかなか困難だ。

 幕末の志士たちに向かって、勝海舟や坂本龍馬が「日本なんか、小せえ国じゃねえか」と盛んに説いてみせるシーンは、大河ドラマや大型時代劇での定番。自慢げに地球儀を持ち出して
「ほーら、こんなに小せえんだぜぇ」
「アメーリカや清国やォロシャと比べてみなせぇよ」
「こんな小せえ国の上で、薩摩だ土佐だ長州だと意地を張り合ってちゃ、エゲレスやアメーリカやフランスの餌食になるだけじゃねえんですかい?」
というわけである。

 その地球儀を見て、幕末の汗臭い志士たちも目を丸くする。そこへサイゴーどんが大っきなお腹をゆすりながら姿を現すと、話は一気に薩長連合に進むのだが、どうやらあの幕末以来、「日本は小せえ」ということに決まってしまったらしい。

 しかし諸君、実際に日々旅にして旅を住処としてみると、日本とはマコトに大きい国だと気づく。経済力ばかりではない。海岸線の長さでも、実際の国土面積でも、世界の中でビックリするほど上位に位置するのである。
タレカツ
(新発田でお手製のお弁当をいただく)

 例えば、高知から宮崎まで鉄道で移動してみたまえ。途中新幹線をつかっても、所要時間9時間10分だ。鶴岡から島根でもいい。午前11時に鶴岡を出て、松江に着くのは夜9時過ぎ。所要時間10時間を越える。「せまい国土」「小せえ国じゃねえか」ということは決してないのだ。

 ちょっと日本地図を出して、高知と宮崎、鶴岡と松江を直線で結んでみたまえ。うぉ、こりゃ近いや。もし直通のヒコーキがあったら、前者は20分程度、後者でも50分程度か。つまり、「近けえ」「小いせえ」という判断は、直線距離や面積だけの一面的な判断に過ぎなかったので、判断基準さえ別にすれば、日本はなかなか広く大きな国土を持っているのである。

 高知から宮崎への移動は、羽田を経由してヒコーキにすればあっという間。鶴岡と松江もやっぱり羽田経由のヒコーキ乗り継ぎが圧倒的に便利。「2点間を結ぶのに東京を経由するV字型しかない」という一極集中状況は、ますます激しくなるばかりのようである。

 そこで11月の今井君は、旭川から特急「すっげーカムイ」で新千歳空港へ、ヒコーキでいったん羽田に出る。羽田から東京駅までは空港バスを利用し、東京から新潟までは新幹線で2時間。正味7時間ほどの移動で、紅葉真っ盛りの新潟に到着した。
新発田2
(新潟県新発田の大盛況 2)

 新潟駅から新発田まではクルマでの移動。10月から11月まで、新潟市→上越→燕三条→新発田と「新潟4連戦」だったが、この4連戦の全てを主催してくれた塾の一番エラい先生が迎えにきて下さったのである。

 この先生は、4回とも必ず会場に姿を見せて今井君の話に聞き入り、そのたびに爆笑を繰り返し、祝勝会・前夜祭にも4回とも最後まで参加してくださった。マコトにありがたい。新発田まで40分余りの快適なドライブも、こういうマジメな先生がいてくださればこそである。

 「自宅でも今井先生の話で持ち切りです」とのことで、「ウチであんまり今井先生のことを話していたら、家内が差し入れのお弁当を作っちゃいました」とおっしゃる。会場の講師控え室には、ケーキ4個とともに手製の「タレかつ」が準備されていた。

 4個のケーキは諸君、新発田のケーキ屋さん特製なのだという。モンブランの栗は地元の名産、イチジクも新発田の名産で、なかなかの美味。ただしお仕事前にポンポンがいっぱいになってしまうと、いろいろポンポンの不具合も発生しかねないので、ケーキは2個までで遠慮することにした。

 新発田も大盛況、出席者は170名。普段は人の話を素直に聞いてくれない生徒、新年度継続を躊躇っている生徒の保護者など、我々としては若干難しいヒトビトも混じっていたらしいが、今井君の話さえ聞いてしまえばシメたもの。あっという間に全員が大の東進ファンに変身して、今日の大きな感激を語り合いながら、ニコヤカに帰路につかれたとのことであった。

1E(Cd) Yohichi Murata:SOLID BRASS Ⅱ
2E(Cd) CHET BAKER SINGS
3E(Cd) Art Pepper:SHOW TIME
4E(Cd) Maceo Parker:SOUTHERN EXPOSURE
5E(Cd) Max Roach:DRUMS UNLIMITED
total m156 y1965 d14895