Mon 141027 羽衣チョーク 新収録は超成功 クニタチも大盛況 常勝グマはうどんを選択 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 141027 羽衣チョーク 新収録は超成功 クニタチも大盛況 常勝グマはうどんを選択

 昭和の名優・高倉健が亡くなり、チョークの名門「羽衣」が自主廃業を決めた。世の中の動きはマコトに速く、誰だって安穏としてはいられない。今井君は大昔から羽衣チョークのファン。代ゼミの授業中、「どうして羽衣のチョークが素晴らしいか」をサテライン授業で大演説したことさえある。

 来年3月に生産停止ということは、その後はどうなるんだろう。もう1つ「天神」というブランドがあったけれども、あれはまだあるの? ただし諸君、講師などというものは気難しさのカタマリみたいなものだから、手に馴染んだチョークでないとノリもイマイチになる可能性がある。

 うーん、天神のチョークかぁ。あれは粉が飛ぶんだよね、太すぎるんだよね。ポキポキ折れるんだよね。何より困るのは、書き味がよくないこと。黒板の盤面との摩擦が大きすぎて、滑らかに文字が書けない。万年筆大好き人間が、急に鉛筆を持たされたような感覚。いやはや、困りましたね。
国立1
(東京クニタチの大盛況 1)

 困ってばかりもいられないので、初冬のクマどんは今日も今日とて授業収録 ☞ 公開授業。11月13日は、午後1時から5時までが吉祥寺スタジオで「超頻出事項のまとめ」、第4講と最終講の収録、夕暮れ7時から9時までが国立(クニタチ)で「大盛況」をやる予定になっている。

 何度も繰り返すが、「超頻出事項のまとめ」は、大ベテラン今井君としてホントにオススメできる完璧な講座に仕上がった。1講から5講まで一分のスキもない。肩の痛みと筋肉痛に苦しみながら、まさに壮絶な板書ラッシュであって、板書を書き写しメモをとりまくっただけで、直前期の受験生にとって最高の総復習になるはずである。

 授業開始40分経過の段階で6~7分のお話が入るのは、今井講座の定番であって、「まとめ講座」でもそこだけはどうしても外せない。第一志望はゆずれないが、ほぼ同じぐらいの熱意をもって、今井君はその定番を外さないのである。

 今回の新講座でも、1講から最終講まで決して定番を外さない。心の底から爆笑して、直前期の緊張をほぐしてもらいたい。特に最終講のラスト15分は、外で見守っていた部長クラスのオジサマ連でさえ「感動的なお話をありがとうございました」と目をキラキラさせるほどであったから、受験生諸君も、誰が何といおうと、意地でも受講してほしい。
国立2
(東京クニタチの大盛況 2)

 こうして今回の収録は滞りなく終了。「HAGOROMO」と銘の入ったチョークを持って授業ができるのも、あと何回になるだろう。予備校講師として熱弁をふるい始めて以来、すでに20年が経過するが、いったい何本の羽衣チョークを消費し、筆圧で何本をポキッとやったことだろう。

 ポキッと折れるたびに「ポキじゃなくて!!」とチョーク君にヒトコト文句を言ってみせるのも今井君の定番。最近はスタッフがチョークを電子レンジで温めてくれるようになった。湿気の多い梅雨の時期には、電子レンジで熱を加えたチョークのほうが圧倒的に折れにくいのである。

 そういう感慨を居抱きつつ、夕暮れのクマどんはオレンジ色の中央線快速に乗り込み、一路クニタチを目指した。国分寺と立川の中間だから、国分寺の「国」と立川の「立」をくっつけて、国立。ウルトラ有名な話であるが、いやはや何とも乱暴で投げやりな命名である。

 しかしこの投げやり命名について、あんまり批判を聞いたことがない。「東京都大田区」について、大森の「大」と蒲田の「田」をくっつけて「大田区」にしちゃったことがエラく評判が悪いのと、まさに対照的である。

 確かに、「大田区」ではちょっとドライすぎる気もする。「蒲森区」のほうが、人間らしい温かみもあって、これほど評判は悪くなかったかもしれない。国立だって、国分寺の「分寺」と立川の「川」をくっつけて「分寺川」にしておけば、いちいち「コクリツじゃなくてクニタチ」と断る必要はなくなっていたのだ。
ケーキ
(クニタチでいただいたケーキ)

 クニタチは一橋大学のお膝元であって、そのせいか成績優秀者が多い。この地域独特の言い方で「クニコー&タチコー」なんてのもある。クニコーとはクニタチ高校、タチコーとはタチカワ高校。どちらも都立の名門であって、東大や一橋への合格実績で名高い。

 高校受験で目を血走らせている全国の中3生と保護者にとって、これから入学する高校の名前はそれこそ「第1志望はゆずれない」であって、日本全国どこへ行っても「東か西か」「北か南か」が人生を決める大問題として語られる。

 山形なら、東か南か。札幌なら、南か北か。長崎なら、西か東か。米子東、鳥取西、姫路西、松山東、浜松北、中3生と保護者にとって東西南北問題は、人生を賭けた大問題に見えてしまうが、諸君、それはその地域だけのマコトに小さな話であって、高校を卒業して地域の外に出てしまえば、東西南北は別にどこでも構わないのである。

 というわけでクマどんは、クニコーとタチコーの諸君が大半を占める国立会場に足を踏み込んだ。クニコーと入力するとMac君は「邦子—」と来るわけだが、うにゃにゃ、さすがにグローバルなMac君は、ローカルな話にはあまり強くないらしい。
鍋1
(単独祝勝会は下北沢で。ちゃんこ鍋が旨かった)

 クニタチには私立の名門「桐朋高校」というのも存在する。トーホーという発音だと、どうしても「東邦」をイメージするから、「東邦じゃなくて桐朋」とハッキリさせるために、桐朋をあえて「キリトモ」と呼ぶ。

 大昔、中学受験の世界に「2科か4科か」というキーワードがあって、御三家は国算理社の4科目、しかしキリトモは国語と算数だけの2科目。「どっちを選ぶか?」に、やっぱりこの地域のパパ&ママは目を血走らせたものである。もちろんそれは四半世紀前の話。今はどうなっているのか、今井君はシロートだから、今の中学受験はちっとも分からない。

 しかしともかく、この日のクマどんの目の前には、クニコー・タチコー・キリトモの優秀な生徒諸君がズラリと並び、八王子東・国分寺・開成・桜蔭・女子学院・麻布・筑駒などの諸君も混じって約100名。なかなか見事な布陣となった。優秀ムードがプンプン漂って、緊張感タップリである。

 しかしどんな状況でも、大ベテラン♡クマ蔵のペースは変わらない。ベテランとは常に泰然自若としているものであって、今夜もまた90分マコトに激しい大爆笑を20秒に1回のペースで確保。優秀な生徒諸君も「よーし、今日からやるぞ」と机の下でコブシを握り直していた。
鍋2
(ちゃんこ鍋、〆はうどんで)

 21時、すべて滞りなく終了。今日もまたVな今井君は、まるで鳥がはばたくように加速度をつけ、下北沢へと爆走する。大成功のお祝いは、このごろお気に入りの居酒屋「わん」。残念ながらこの店は「12月末日をもって閉店します」であるらしいが、スパッとヤメちゃうのも、なかなか潔くていいですな。

 食したのは、ちゃんこ鍋。〆に生タマゴがついてきて、うどんか中華麺が選べる。寒い冬には嬉しい献立であって、大成功の連続に気をよくしたクマさんは、うどんを選択した。

 もちろん大ベテラン今井の辞書に「失敗」などという文字はなくて、最後にあえて「失敗」と呼べる体験をしたのは、もう10年も前のこと。常勝グマの驀進は、申し訳ないが当分のあいだ止まりそうにない。
 
1E(Cd) Brian Bromberg:PORTRAIT OF JAKO
2E(Cd) John Coltrane:AFRICA/BRASS
3E(Cd) John Coltrane:IMPRESSION
4E(Cd) John Coltrane:SUN SHIP
5E(Cd) John Coltrane:JUPITER VARIATION
total m141 y1950 d14880