2014年10月30日(木)

Mon 141006 クマ太郎の蟹退治 珍寶か小紅楼か 蟹大将のチリソース(速攻シンガポール9)

テーマ:ブログ
 10月8日午後7時、赤道直下の日もトップリと暮れて、いくらか涼しくなってきた。それでもまだ汗は噴き出すけれども、さすがにそろそろ「蟹ヶ島にカニ退治」に出かけないと、タイミングが「遅きに失した」ということになりかねない。

 そもそも、鬼が島にオニ退治に出かけた時、桃太郎の年齢はいったいいくつなんだろう。モモから生まれた桃太郎が、ジーチャン&バーチャンに守られてスクスク育ったのは分かる。しかしいくらスクスク育ったって、「オニを征伐」なんて恐ろしい行動は、滅多なことじゃ考えられない。

 しかし諸君、40歳代の桃太郎なんてのは、やっぱりイヤじゃないか。ロマンスグレーの桃太郎が、キビダンゴなんかお腰につけてウロウロするのは、「気色悪い」と言うより、精神年齢が明らかに低すぎる。

 では、30歳代? 30歳を過ぎて、オトモにイヌ&サル&キジしか引き連れていけないんじゃ、人望がなさ過ぎないか? そもそも、恐ろしいオニ軍団を相手に戦えるほど、戦略にも戦術にも知略にも優れているなら、立派な人間のオトモがいくらでも、黙っていても集まるはずだ。

 では20歳代か。いや10歳代か。まさか「ヒト桁」ということはないだろうが、諸君、これもまた大学学部の民話学のレポートにいいじゃないか。同様のおとぎ話は世界中にたくさんあるだろうから、まあ図書館に通い詰めて、世界の桃太郎が何歳に設定されているか、調査研究に励んでみたまえ。
夜景
(シンガポール、飲食店の集中する界隈)

 さて、クマのカニ退治であるが、シンガポールを蟹ヶ島に設定して、問題は「カニの住処はどこだろう?」である。分かりやすく言えば、「どの店でカニを退治するか」ということであるが、何しろカニ退治にはオカネもたっぷり必要だ。

 キビダンゴ3個でイヌ・サル・キジをダマクラかして突き進むことは、21世紀の文明社会では100%不可能。カニ退治には、現金で200ドルぐらい覚悟の上だし、クレジットカードの使用できる高級店ということになれば、それに100ドルとか200ドルの上積みが必要になるだろう。

 それだけに、事前の調査は不可欠だ。ネットを駆使して、①キチンとした美味しいカニ退治が可能で、②しかもお財布やカードに優しく、かつ③店員さんの対応も素晴らしいと評判上々な所と、マコトにワガママで都合のよい条件でお店を探した。

 このワガママを満たしてくれそうな店として、とりあえず2軒が浮上した。何しろカニ退治だ。細心の注意が必要。油断すればクマ太郎もカニ軍団の返り討ちにあい、「身ぐるみ剥がされるハメにました」と、山で柴刈りジーちゃん&川で洗濯バーチャンの家にほうほうの態で帰り着くことになりかねない。
JUMBO
(選択肢① 珍寶海鮮JUMBO)

 選択肢として残ったのは、①珍寶海鮮JUMBOと、②小紅楼RED HOUSEの2軒である。①はウルトラ有名&人気店。シンガポール川沿いの最も賑やかな界隈に、本店やら支店やらがズラリと並び、「繁盛させてもらってます」「毎度おおきに」な感じであった。

 一方の②は川をいくらか溯って、賑やかな界隈からちょっとはずれたあたりに、落ち着いたお店を出している。「RED HOUSE」という英語タイトルは若干ビミョーであるが、おとなしいクマのカニ退治には、どうやらこっちの方が無難そうに見えた。

 しかし、何しろ②は遠い。四谷から飯田橋ぐらいの距離はある。「何で四谷から飯田橋なんだ?」であるが、川沿いとかお堀沿いの雰囲気からの連想だ。許してくれたまえ。慣れない街で、とっぷり日の落ちた暗い道を、四谷から飯田橋までトボトボ歩くのは、やっぱりちょっと気が引ける。

 で、今井君の心は①に決まりかけた。JUMBOなら、テーブルも椅子もいくらでもあって、すぐに迎え入れてもらえそう。ファミレスっぽいが、お祭りの夜みたいに賑やかな通りから直接店に入っていける。

 しかし諸君、残念なことにJUMBOはウルトラ&スーパー超満員。レジの横にズラリと椅子が並べられ、「いつになったらテーブルが空くか分かりませんが、とにかくそこで座って待っててください」という横柄な感じである。
小紅楼
(選択肢② 小紅楼 RED HOUSE)

 クマどんは、横柄な対応をじっと耐え忍ぶほど忍耐力のある生物ではない。若かった10年前ほどではないにせよ、「横柄だ」という判断と、「ヤメよう」という決意はほぼ同時に訪れる。もっと正確に言えば「ヤメよう」の決意が先にあって、「何故なら、横柄だから」という理由が後から必死で追いかけてくる。

 いつかウィーンの横柄な態度のカフェで、憤然と外に飛び出してから「おお、オレは憤然と飛び出したんだ!!」と、自分で自分の果敢さに気づき、ホレボレしたことがある。その激しい憤然ぶりは、誰にも止めることは不可能である。

 というわけで、10月8日のクマどんは「小紅楼RED HOUSEでカニ退治」と必然的に決まった。「四谷から飯田橋」と思っていた距離も、実際に歩いてみたら四谷から市ヶ谷ぐらいで済んだ。

 お店は、ほどよい混み具合。待たされるほどではないが、「客が誰もいなくて表六玉」状態という惨事も避けられる。中華料理は大人数の丸テーブルが基本であるが、ごく普通のテーブルが奥に1つ空いていて、クーラーもよく利いた涼しいカニ退治がクマどんミッションとなった。
店内風景
(小紅楼、店内風景)

 水槽には、多種多様なカニが並び、「どうしちゃったの?」と可哀そうになるぐらい膨張しきったミル貝君たちも折り重なっている。おそらくフロア長と思われる優しいオジサマが出てきて、丁寧にカニさんたちの説明をしてくれた。

 「日本人が来た」☞「高級カニをすすめなきゃ」と、オジサマの腕に力こぶができているのがよく分かる。こちらとしても、他のお客が蒸し暑い外のカウンター席にしか通してもらえないのに、特別扱いでこんな素晴らしい席に導いてもらえたのだ。「せっかくだ、一番旨いカニを退治して帰ろう」と決め、「カードが使えますか?」と尋ねることにした。

 「Of course♡」とニッコリされれば、オジサマ一番のオススメのカニを注文することになる。水槽まで一緒に歩いていって、「コイツを半分にして料理しましょう!!」「はい、そうします!!」と、気持ちよく即決。チリソースが旨いというから、そこもオマカセということにした。

 赤ワインも、もちろんボトル1本。じっと30分ほど待つうちに、諸君、後悔の一切ありえないスンバラスイ蟹大将が、クマと勝敗を決しようとチリソースの中にふんぞり返って運ばれてきた。

 繰り返すようだが、今井君は海辺の町で育った魚介類にすこぶる強い生物である。ハサミが1本あれば、態度のデカい蟹大将でも、ツンと澄ました蟹御前でも、蟹夫人でも蟹入道でも蟹伯爵でも、手練グマの手際の前にはひとたまりもない。
蟹大将
(チリソースの海戦、敵方の総帥・蟹大将)

 いやはや、旨いカニさんであったよ。もちろん金沢や福井で貪るカニも素晴らしいが、シンガポールのカニ退治はまた別格の幸せである。エビにチリソースは常識だが、カニにチリソースもまた素晴らしいものである。

 今井君は「酢が滅法ニガテ」というワガママおやじ。北陸のカニ店で「カニ酢」を断るのがメンドーなのだ。「は?」「カニ酢、いらないんですか?」と驚かれ、年齢を重ねて頭がムラサキに染まったオバサマ従業員に、「おかしな人やなあ」「変な人ですねえ」と笑われたりする。今夜は、そんなメンドーなやり取りとは無縁でいられるのだ。

 午後10時半、お客が一斉に帰りはじめて、あっという間に店はほぼカラッポになった。どこかの会社の宴会だけが続いていて、目の前のテーブルでは男子社員の愚痴を女子社員3人で熱心に聞いてあげたりしている。

 そういうしっとりした雰囲気の中、結局11時までじっくりと蟹退治をつづけ、「猫がしゃぶったか?」と思うほどキレイに殻だけの丸裸にしてから、悠々とお勘定を済ませた。まあそれなりに高かったが、こんなに気持ちよくカニを楽しめたんだから、何の文句もない。

 涼しい川風に吹かれながら、もと来た道を引き返す。市ヶ谷から四谷までなら、ちょうどいい夜の散歩道。さっきはウルトラ満員だったJUMBOももう営業を終えて、テーブルの整理が始まっているのだった。

1E(Cd) Böhm & Berlin:MOZART 46 SYMPHONIEN⑨
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